時にはいい加減さを武器にして

今はちょうど今シーズンに開催されるフルマラソンの前半戦のヤマ場にあたる。関東地方では、今日11月23日が大田原マラソン(栃木県)で、30日がつくばマラソン(茨城県)と河口湖マラソン(山梨県)。そして九州では、12月7日に福岡国際マラソンが開催される。若葉グリーンメイトからも、それらの大会に多くのメンバーがエントリーしている。

今秋のロードレースやTT、合宿などから見たわがクラブのメンバーの仕上がりは良さそうである。一緒に練習をしてきて、週を追うごとに力がついてくる様子がうかがえた。自己新を期待できそうな人も何名かいる。また、40歳を超えながらも、これまでのロードレースでは堂々と一般部門で数々の入賞を獲得してきたFさんは、初マラソンに挑戦する。

これから出場する皆さんには、練習で積み重ねてきた走力を本番で発揮してほしいと願っている。そのために大切なのが「調整」だ。練習が足りなかったと考える人はつい直前まで走り込みを続けてしまったり、疲労がどうしても残るという人は休養を取り過ぎてしまったりと、調整の加減がなかなか難しい。一人ひとりのランナーが持っている成功体験や失敗体験が大きくものをいう。

また、本番のレースにおいてはぜひとも粘って粘って、粘り抜いてほしい。練習がうまくいった人、調子のいい人ほどオーバーペースになりがちである。それでも、30キロを超えるとスタミナの貯金が少なくなって、どうしてもペースが落ちるものだ。仮にペースダウンは想定外だったとしても、ペースが落ちてからを大事に行きたい。場合によっては目標をトーンダウンさせてでも、ゴールまでの残りの道で、どうしたら最大のパフォーマンスを発揮できるかを考えながら、ひたすら我慢のレースである。

どうしても苦しくなったとき、状況に応じて目標を柔軟に変えることも必要かもしれない。たとえば、3時間30分以内という目標を持って走るとき、残り5キロの地点でその達成が難しくなったら、思い切って目標を3時間35分以内に変えてみる。プレッシャーから解放されて、元気が出ることもある。目標記録の達成への執着が強いあまり、達成の希望がなくなるとそこでプッツンというのはよくあることだ。

私は、5年前の東京荒川市民マラソンで、35キロからがとても苦しくて、1キロ走るごとに目標タイムを1分ずつ下方修正して、なんとかゴールできたことがあった。結果としては、目標タイムを14分以上も下回ったが、この合理化(自分を正当化するために理由づけること/『福武国語辞典』)に助けられて完走することができたと思っている。マラソンでは、何としても目標を達成するという強い意志とともに、時には目標を柔軟に変更する「いい加減さ」(We’ve got to stay positive)も武器になる。
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by hasiru123 | 2008-11-23 23:56 | マラソン