夢のマラソン

09年箱根駅伝を観て(下)

ここからは、「箱根駅伝公式ガイドブック」(講談社)を参考にしながら、記録面での戦いぶりをのぞいてみたい。
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今年は85回記念大会ということで23チームが参加した。その中で、大学生のスピードランナーの証ともいえる5000mを13分台または10000mを28分台で走れる選手は何人いるかを調べてみた。出場選手全体では38名(エントリー選手では43名)いる。最も多いのが駒大の6名(同5名)で、東洋大5名(同5名)、早大5名(同4名)と続く。

駒大で出場できなかったのはエースの深津で、早大は神澤だ。これらの記録を持つ選手は、いわばチームの柱で、一人欠くことは戦略に大きな狂いが生じる。両チームが優勝を逃した要因の一つに、柱を欠かざるを得なかった事情も関係しているのではないだろうか。

今年は、これまでの中でも手に汗を握る白熱した場面が多かったように思う。往路は、実際に応援に行っていたためテレビ中継を見られなかったが、復路ではその印象が強かった。各校の力の差が接近していて、めまぐるしく順位が変動したためだと思う。なにしろ、4位からシード入りの10位までが1分以内の差でゴールインした。また、1位と10位の差は9分19秒(前回は12分12秒)、1位と最下位の差は19分46秒(同25分58秒)で、ともに差が小さくなった。出場数が23校に増えたにもかかわらずだ。

伝統校といわれた大学が姿を消し、駅伝部を新設したばかりのチームが上位に顔を出す。長距離ファンから見れば、駅伝は真剣な競い合いこそ面白い。願わくば、その戦いの中から、世界で戦える選手が輩出することを。「レースを走りきる体験を積み、次は日の丸を付けて世界で活躍することを目指して」とは、青葉昌幸さん(関東学生陸上連盟会長)の言葉である。
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by hasiru123 | 2009-01-12 22:01 | 駅伝
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