風を制する/びわ湖毎日マラソン

この数年は、国内の主要大会で日本人選手が優勝どころか優勝争いに絡むことがなかった。久しぶりに男子マラソンで、日本人選手が35キロ以降の勝負所まで持ちこたえた。今日行われたびわ湖毎日マラソンである。

30キロ過ぎからトップ争いはデルガト(ケニヤ)とリオス(スペイン)、アスメロン(エリトリア)、グタ(エチオピア)、そして清水将也(旭化成)の5人に絞られた。25キロ地点まではトップ集団に4名いた日本人選手は圏外に去った。

往路は北西の向かい風が強く、ペースが停滞する中で、清水は途中何度か小さなスパートを試みた。5人の集団が崩れるほどの決定打とはならなかったものの、38キロまではレースを支配していたといってよいだろう。

向かい風の中を長時間レースを引っ張るのは、スタミナを消耗させない意味から得策ではない。たとえ、体型のがっちりした風をあまり気にしないタイプの選手だとしても。その一方で、自分は風に強いことを誇示する効果はあるだろう。レース後のインタビューで、清水は「風には自信があった」と語っている。その自信の裏付けは昨年2月に行われた延岡西日本マラソンで、6メートル前後の強風下のデッドヒートを制して優勝している。

38キロ過ぎに、2時間4分台のスピードを持つテルガトとこの大会で2度の優勝経験を持つリオスのスパートにはついていけなかったが、よく粘った。この次は、風という悪条件がない場合にも、終盤勝負に食い込めるようスピードに磨きをかけてほしい。8月にベルリンで開催される世界陸上代表でのステップアップを期待したい。
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by hasiru123 | 2009-03-01 23:51 | マラソン