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夢のマラソン

マラソンに活かせる、予選通過の戦略

女子5000mでは、小林祐梨子と中村友梨香の二人が決勝に残った。勝敗の結果如何にかかわらず、それぞれの持ち味を発揮した走りで、見応えのあるレースだった。中村は10000m決勝と同様に前半から積極的に前へ出る展開、小林は集団後方から戦局を伺う展開。

持ちタイムとスピード力から終盤勝負には持ち込みたくない中村としては、できるだけ前半から速いペースに乗せたいところだ。また、故障上がりで、東アフリカ勢には及ばないとしても中距離的なスプリントを持つ小林の、集団に付くという戦法は納得できる。先頭集団を、日本人二人が前と後ろから挟む形は、チームジャパンとしての相乗効果を発揮しやすく、理想的な展開だ。

結果は、1位と2位、5位がケニアで、3、4,5位、7位がエチオピアで占め、小林が11位、中村が12位だった。東アフリカ勢の強さだけが目立った今大会の長距離種目中で、二人の走りはこれからの成長を予感させるものを残した。

特に、中村の予選の戦いぶりがよかった。2600mまでトップをひき、以降4100mまでは8人のトップグループの上位についた。残り2周付近では再びトップに出たが、最後の1周で6人の競い合いとなって、6番目でゴール。記録で拾われ、決勝に進出した。

中村は、参加選手の中では持ちタイムで劣る。レースがスローペースで展開して混戦状態になることは、彼女にとって不利になる。したがって、順位通過条件の各組5位以内を確保できなくても、記録で通過するためには、各組6位以下の選手中でベスト4に入るタイムをマークしておくことが必要だった。意識的にペースを引っ張ったのは、賭けではなく決勝進出のための戦略だったのだ。

途中で潰れることなく、しっかり目的を達成したことに価値がある。競走相手と自分との力関係を測りながら予選を走り抜けたことは、これからのマラソンレースに活かされよう。
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by hasiru123 | 2009-08-23 22:03 | その他