2010年箱根駅伝(下)

台風の目
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今年も埼玉県の東武東上線沿線を練習拠点とする3校(東洋大、大東大、城西大)が出場した。

東洋大は予想通りの強さを発揮し、見事2連覇を達成した。5区の山上りで首位に立つと、その後は安定感のあるレース運びで2位以下を寄せつけなかった。各校がマークする中での落ち着いた襷リレーは、往年の駒大を思わせるものがある。

7区以降の各選手は、前半をゆっくり入って、後半引き離すセオリー通りの走りを忠実に守った。それは、まさに「石橋を叩いて渡る」ような安全運転だった。応援する側から見れば、そこまで守りに徹さなくてもという気持ちになるが、それでいいと思っている。というのは、過去に復路でトップに立ったチームが、選手の突然の脱水症状などでブレーキとなってしまったり、極端なケースでは結果的に棄権に到ったりすることが少なからずあったからである。

上位争い以外では、今回の台風の目は青学大と明大だった。青学大は8位に入り、41年振りにシード権を確保した。33年振りに出場した前回は22位だったから、大健闘である。5000mの持ちタイムが13分台、10000mが28分台というエース級のランナーはいない。同種目の平均タイムもそれぞれ出場チーム中17番目だった。それでも、各区間とも5位から9位の範囲でまとめたのは、地力がついた証である。

明大は、1区の北條が区間賞を獲得したのをきっかけに、4区まで首位をキープした。5区では区間18位と失速したが、レースを面白くしてくれたことは間違いない。エースの松本を欠いたのは痛かったが、積極的な走りは見応えのあるものだった。ただし、4区までを走った選手のうち3名が4年生なので、首位で襷リレーした経験をいかに次の世代に伝えていくかがこれからの課題だろう。今回は4区までの1位から、5区以降徐々に順位を落として、最終的には10位だった。それと対称的な勢いを見せたのが駒大だ。1区で18位と出遅れたが、その後着実に順位を上げて、最後に2位でゴールした。このねばり、底力から学ぶものは多い。

東上線沿線の城西大は初のシード権を獲得したが、大東大は最後まで波に乗れなかった。大東大には次の予選会で奮起してもらい、山上りに強い伝統の復活を期待したい。

(写真)3区を走る大東大・吉田
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by hasiru123 | 2010-01-11 08:41 | 駅伝