走って!撮って!写真展

悪いことは重なるということを証明するかのように、最近の日本の現状は芳しくない。
日本航空の法的整理やトヨタ自動車のリコール問題、キリンとサントリーの経営統合失敗をはじめとして、負の連鎖がはびこっている。

そのことと軌を一にするかのように、日本の陸上長距離陣もあまり元気がない。特に男子の低空飛行が長期にわたっている。そして、私も年明け後あまり走れていない。仕事が過密となり、十分な睡眠がとれない状況が続いていることがその主因である。最近4週間でジョグができたのがたった二日というのは、故障期間を除けば私のランニング生活で記憶がない。

そんなペースダウンしたランニングに、ゆっくりでもいから楽しく走ろうよ、と語りかけてくれる写真展を見た。紅型(びんがた)の着物をまとって応援する女性たち(那覇マラソン)やドレスアップしてハンドバックを片手に走る姿(東京マラソン)もある。ゴール近くで選手たちにワインを差し出す人もいる。いずれも明るい人たちだ。

東京・銀座のリコーフォトギャラリーで開かれた写真展「走った!撮った!世界のマラソン」である。東京をはじめ世界の12のマラソン大会で撮影した写真パネル約100点が展示されていた。撮影したのは、フルマラソン42回の出場経験のある通信記者の辰巳郁雄さんである。

どれも走りながら撮ったものだから、沿道から見た光景やテレビの中継車から見たシーンとは違う。まさにランナー視点の姿である。こんなに応援に励まされて走っているのかと、あらためて、市民マラソンの熱気と新鮮さに感動を覚えた。

写真の色合いといい、シャープな画像といい、走りながらシャッターを収めたとは思えないくらいの出色の出来だ。辰巳さんによると、すべてコンパクトカメラで撮影したという。そのうちのひとつ、ポケットから取り出して見せてくれたのは、リコーの機種だった。

思わず、自分も走ってみようかと街へ出たくなる写真展だった。
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by hasiru123 | 2010-02-15 08:31 | その他