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夢のマラソン

ナショナルチームに期待するもの

先頃、男子マラソンの強化策として、日本陸連が若手の長距離選手を集めた2度の海外合宿を3月に行うことが報じられていた。ニュージーランド合宿に、箱根駅伝で活躍した柏原竜二(東洋大)らの有望大学生5人を含む7名を派遣するという。また、2度目の合宿には若手の実業団選手が参加する。

1980年代後半から90年代前半にかけて、陸連がマラソンのナショナルチームを編成して合宿を行ったことがある。当時は日本が世界のトップをリードしていて、第一線で活躍する選手たちのDNAを活かして、次世代を担う若手選手を育てようと企画したものだったと記憶している。多くの若い選手たちがマラソンに目を向けていた時代の話だ。

若手選手の強化という点では共通するが、過去のナショナルチームと今回の海外合宿とでは視点がかなり異なる。今回は強化するというよりも、マラソンの逸材を発掘することと、マラソンに取り組む選手の層を拡げることに狙いがあるように思う。日本陸連の坂口泰・男子マラソン部長は、「2時間8分台を目指せる選手は多いが、6分台を狙える逸材は限られる。箱根駅伝がすべてではなく、もっと高い意識で世界を見てもらいたい」とその趣旨を説明している(中国新聞)。

ナショナルチームが続かなかった理由の一つに、選手の指導は日頃からよく知っている所属チームの指導者の手で育てるのが一番、ということがあった。五輪の合宿でも、代表選手はそれぞれの監督の本で独自のメニューを組んで臨んでいる。一方では、所属チームを離れて、競合するチームのライバルたちと一緒に練習することは、一段高いレベルの力を修得するために、そして意識を高めるためにもいい機会である。

それぞれ長所と短所があり、どちらがいいかという問題ではない。うまく組み合わせることによって、最適の解を出すにはどうしたらよいか。そのきっかけとして、今回の取り組みがあると考えれば、自ずと道は開けてくるのではないか。私はそんなふうに楽観的に考えている。

そうした折、今日びわ湖毎日マラソンが開かれた。ライブで見ることはできなかったが、収穫はあったようだ。初マラソンの北岡と米田尚人(コニカミノルタ)が、それぞれ4位、5位に入り、これからのマラソンに明るい未来を予感させるものがあった。あいにくの冷たい雨の中でのレースとなったが、よく健闘した。今年開かれるアジア大会以降の緒戦での成長に期待したい。
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by hasiru123 | 2010-03-08 01:33 | マラソン