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計画を立てる(下)

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計画を立てて実施したら、期間を区切って実施状況をチェックしよう。立てた計画の内容と実施した内容とを比較し、そのギャップを確認することである。計画どおりに進んでいれば問題ないが、たいていは何らかのギャップがつきものだからだ。

チェックの対象とする期間は、できるだけ短い間隔がいい。1週間単位での計画を作ったときには、チェックするのも同じ1週間がいい。スケジュールの見通しがつけやすい「1週間」の練習計画が立てやすいのと同じ理由で、チェックも1週間単位の方が記憶に新しいため、精査しやすいからだ。

それでは、どんなことに注意してチェックしたらよいだろうか。チェックの視点について考えてみる。まず、日別のメニューに取り組めたかどうか。詳細はおいて、例えばジョグ中心の休養トレーニングを課していた場合に、概ねその内容を実行できたかどうかということである。できなかった場合には、まったく練習ができなかったのか、それとも実施はしたがジョグの時間や内容が計画と異なったのか、あるいはジョグは行わなかったが、それに代わるメニューを行ったのか、などである。

そして、1週間を通してみて、取り組み回数(練習日数)や練習強度、実施できたメニューなどが、その期間の目標課題と合致しているかどうかについて検証を行う。数値上の達成度と内容面から見た達成度を分けて行うことが重要である。上記の例でいえば、練習日数や走行距離、練習メニューなどはほぼ計画通り実施できたが、課題としていた疲労回復を図ることができなかった、などのように数値的な比較とアナログ的な比較である。

問題なのは、数値面、アナログ面のそれぞれにギャップが生じたときである。なぜ、計画通りに進まなかったのか。なぜ、計画通り実施したのに課題をクリアできなかったのか。計画に問題はなかったか、課題に対して計画は適切だったか、計画の実行の仕方に問題はなかったか、などについて反省してみる必要がある。たまたま、急な仕事が入ってしまったために計画が頓挫したのなら、大きな見直しはいらないが、計画の立て方や実行方法に問題があったのなら、このまま次週に持ち込めば、同じギャップが生じることになりかねない。

計画と実施した内容とのギャップが大きくならないうちに、早めに見直したい。早くギャップに気づき、早く手当てをする。この繰り返しが練習の本質である。その点で、計画を立てることとチェックすることの単位が1週間というのには意味がある。
by hasiru123 | 2010-05-16 22:28 | 練習