2010年全国高校駅伝から

今年の都大路は、男子が鹿児島実の初優勝、女子は興譲館が2回目の優勝を飾った。

男子の1区は優勝候補の須磨学園のエース西池和人が大方の予想どおりの力走を見せた。そのしなやかなフォームは大成を予感させるものがあり、今後が大いに楽しみである。

今大会で私が注目したのは、東アフリカ勢の留学生が走る3区と4区で日本人高校生がどれだけ留学生に食い下がれるか、という点だった。留学生が出場した3校はそれぞれ優勝を争うチームで、その区間で粘ることができれば自ずと優勝に近づくことができるだろうと考えたからだ。

ところが、3区ではディランゴ(世羅)とギチンジ(青森山田)にあっさりトップ争いを譲り、4区ではワウェル(仙台育英)が区間賞で2位に食い込んだ。この2区間に関する限り、留学生を積極的に追うというシーンは見られなかった。

留学生と日本人高校生との実力差ははっきりしていて、このような結果になるのはある程度やむを得ないのかもしれない。それでも、その点を直視したうえで、日本の高校生には地道にキャッチアップを試みてほしいと思う。そうすることなしには、日本人選手がトラックレースで世界のひのき舞台に立つチャンスは巡ってこないからである。

そんな中で、1区を制した西池は「留学生らアフリカ勢と勝負したい」(12月25日毎日)と闘志を燃やす稀有の選手である。朝日の連載記事「21世紀のサムライ論」に西池の意識の高さを示すコメントが載っていたので、引用すると――。「箱根駅伝は1キロ2分55秒から3分のペースの世界。西池が目指すのは2分35秒で5千メートルを走り切る力。日本人初の5千メートル12分台を20歳前後で狙おうとしている。そう思ったら、強い外国人がいる実業団で鍛えるしかない」(10月28日)。

西池は来春法大に進学するそうだが、練習は実業団のコニカミノルタに通うとのこと。留学生の後塵を拝することを潔しとしない高い志を、卒業後も忘れないで、期待している。
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by hasiru123 | 2010-12-26 23:14 | 駅伝  

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