2011年 07月 03日
合宿と疲労の超回復効果
越後湯沢で行われた若葉グリーンメイト夏季合宿(1泊2日)に参加してきた。同地での合宿は、今年で7回目となる。
コーチとしてはさしたることはできなかったが、例によって、この季節にしては冷涼な気候の中でのランニングができ、大変充実した練習が行えたと思う。また、心配された参加者数も16名と、なんとか昨年のレベルをキープすることができた。そして、新たな参加者も2名おられた。準備に当たられた幹事さんにはこ心より御礼を申し上げます。
マラソン派は、2日間で合計で60キロを越える距離をきっちり走り込んだし、ファンラン派は、山登りを含めてバリエーションのあるランニングができた。これからも、メニューのバリエーションを広げて、可能な限りの全員参加型の合宿に育てていければと思っている。
さて、私が参加したマラソン派の練習内容について。
<第1日>
AM ジョグ約6キロ(大源太コースの下りのみ)
PM 持久走約32キロ(大源太コース。林道の周回コースを3周含む)
<第2日>
早朝 ジョグ葯5キロ(あじさいコース)
AM 持久走約18キロ(土樽先の駐車場往復コース)
両日とも、豊富な起伏を利用して、持久的なランニングを行った。トレイルランほどの起伏ではないが、長時間にわたっての上りと下りの繰り返しは相当な身体的ストレスを与える。たった2日間の練習ではあるが、マラソンで大切なスタミナと高い心肺機能を養成するのに大いに貢献するものと期待したい。また、そのように仕向けていかなければいかけないだろう。
合宿で集中的に走りこんだ後の、身体的な疲労の蓄積は相当のものがある。私がかつて、80JCの合宿に参加させていただいたときに、当会の指導をされていた宇佐美彰朗さん(現在東海大学名誉教授)の言葉が記憶に残っている。ハードなトレーニングが大切な理由は、「疲労を取り除いた後にやってくる超回復効果が期待できることである」と。
疲労が抜け切れずに蓄積されていけば故障につながるし、休息を続けていけば自然に超回復効果が生まれるわけではない、という趣旨のことを「5000m×3」のロングインターバルを終了した後に、疲労困憊ぎみの参加者を集めてそう話されたのだ。しっかり走った後は、一定の休息を図りながら、次のシリアスな練習時には、一層上のレベルで走れるようになる。そういう視点で練習に取り組むように、ということをおっしゃったのだと理解している。
若葉グリーンメイトの合宿を無事に終了したマラソン派のメンバーは、この言葉の意味をよく噛み締める必要がある。疲労をうまく抜いて、更なる活力を生み出し、今秋以降のレースに力を発揮してもらえればうれしい。
(写真上)宿舎の高野屋さんの前で
(写真中)懇親会での乾杯
(写真下)朝食メニュー(もちろん、ごはんとみそ汁が付きます)