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走友会とは(3)

先に、走友会を変えていくには「マニュフェスト」を作るなどして長期的にじっくり進めていくのがよい、という趣旨のことを書いた。そして、マニュフェストできちんと会の方向を指し示し、評価サイクルが動くことは、走友会に集う会員の意識が変わり、積極的に考え、行動することにつながる、とも書いた。理想論かもしれないが、そういう将来の絵を描くことは、必要である。

ところで、昨日毎年行っている近隣走友会の情報交換会に参加した。出席した走友会の代表者の報告からはマニュフェストを作って、長期的な戦略を持って変えていこうというところはなさそうだった。

結果として、会員が固定化し、平均年齢が毎年1歳ずつ高くなるのだという報告があった。「加齢による体力低下や故障から、ゆっくりランやウォーキングに切り換える人が増えている」という。多くの仲間で走ることが少なくなり、個人で好きなときに体力に見合った距離を歩いたりジョギングしたりするようになったとも語っていた。

走る距離や時間が短くなったりするばかりでは会の今後が心配だ。しかし、走ることに対する熱意や希望は衰えることがなく、次の世代に伝えようとする活動は積極的だ。ある走友会では、毎年自治体から補助金を拠出して「初心者向け健康ジョギング教室」に取り組んでいる。また、昨年から大学や自治体をの共催でスポーツ教室を開いたり、毎年元旦マラソンを主催して地元に恒例行事として定着しているところがある。グリーンキャンペーンと名付けてトレイルランのコースの清掃活動を定期的に実施しいるクラブもあった。

これらのキーワードは「協働」である。楽しくなければランニングではないのは当然のこととして、楽しみを共有することから贈与することへの変化が感じられる。大きな進化である。

ところで、若い世代のランナーの加入を促進させて、大学の選手たちと一緒になってトレーニングを行うなどの変身を遂げつつある会もある。練習の厳しさもさることながら、これらのチームに冠したいキーワードは「女性」「子供」「ネット」だ。わがクラブも他の走友会から学ぶところ大である。
by hasiru123 | 2012-05-20 23:21 | 練習