ごみゼロとランニング(続)

前回の小ブログについて若干の追記をさせていただきたい。ひとつは、東京マラソンの「エイドステーションの周辺は紙コップのゴミの山」だったというくだり。二つ目は、「一時期に比べて新河岸川の水が浄化されたといわれるが・・・」というくだり。さらに、3つ目はパキスタンの「汚れた川」についてである。

マラソン大会の給水ポイントには、一般ランナー用だけでなくシリアスランナー用にもゼネラルドリンクの用器として紙コップが使われている。ランナーが給水ポイントを通過すると一時的には使用済み紙コップの山と、そして溢れた水で道路は散乱する。しかし、献身的なボランティア役員の尽力によって、素早く後片付けが行われる。この場合の問題は、ゴミの山ではなくて、紙コップが大量に消費され、有燃ゴミとなって焼却されることにある。

たとえば、紙コップの代わりに牛乳やビールなどで使われているリターナブルびん(注)の仕組みを利用したコップにしてみるとか、小容量のペットボトルにしてみてはどうだろうか。リターナブルのコップはその利用システムをいかに作るかが、そしてペットボトルは再利用の仕組みに乗せることが課題だ。いずれにしても大衆マラソンとごみの発生抑制は切っても切り離せない。ゴミのないきれいは街並みを走り抜けるとなれば多くの応援者の理解も得られやすい。ランナーが喜んでリサイクルや再利用に協力したくなる仕組みづくりに知恵を出し合いたい。

新河岸川の水の浄化についてはこんな数字がある。川の水質を測る指標として、PHやBOD、SS、透視度などがある。これらの指標が平成元年度から平成23年度の23年間でどう変化したかについて、「新河岸川を守る会」が今年度の総会で公表した資料によると以下のようになっている。PHが7.3から8.2へ、BODが5.6mg/lから2.8mg/lへ、SSが1mg/lから7mg/lへ、透視度が29度から47度へと大きな改善がみられた。

浄化運動の甲斐があって、市民の排水への関心も高まった。このような動きが、周辺の河川が一体となって進んでいけば、ごみゼロは決して大風呂敷ではない。

パキスタンの「汚れた川」というのは、5月29日付毎日新聞の「終わらぬ旅」と題した連載記事にあったものだ。記者のリポートによると、パキスタン・ラワルピンディのスラム地区では、下水道がないため雨で川の水量が上がるとどす黒い川が異臭を放つようになるという。水面にはペットボトルなどのごみが覆う。それらのごみなどを売って現金を得ている子どもがいるが、溺れる子どもがあとを立たない。ごみ集めも命がけだと報じている。ごみゼロから遠く離れて、川のごみを拾わなくては普通の生活ができない子どもたちがいる世界があることを知らされた。

(注)リターナブルびん :R-720mlびん、一升瓶など洗って繰り返し使うもの(http://r-bin.jp/?page_id=20
[PR]

by hasiru123 | 2012-06-04 21:40 | その他  

<< 日本選手権から(上)/手に汗握る ごみゼロとランニング >>