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大会に照準を合わせること

10月上旬にあるはがきが届いた。9月15日の台風15号が日本列島を襲い、西日本地方に大きな水害をもたらした。その被害を伝える報道を見聞きしたとき、「もしかしたら・・・」と一抹の不安が脳裏をよぎったが、すぐにその思いを打ち消した。

そのはがきとは、11月23日に開催予定だった福知山マラソン大会の中止を伝える案内だった。春先から、今年のマラソン出場は11月23日の大田原マラソンと決めていたが、今回は昨年よりも締切が早まって、2年続けて手続きに失敗してしまった。幸いにして、開催期日が同日の福知山がまだ受けつけていたので、すぐにそちらに切り替えて、走る準備を進めてきた。ところが、福知山市内のマラソンコース沿道が大雨と川の氾濫により多大の被害を受け、実施することができなくなったというのである。不安が本当のことになってしまったことは、何とも残念という他ない。早期に復旧作業が進展することをお祈りしたい。

私の方は、もう一度ネジを巻き直せば済むことなので、今は来年3月前後の大会に照準を合わせて計画を立てようと考えている。

一方、来年の正月に照準を合わせて日夜奮闘している人たちがいる。箱根駅伝の出場を目指す選手たちだ。昨日は、「第90回東京箱根間往復大学駅伝競走」の予選会が東京都立川市で開かれた。今年は90回記念会とあって、予選会から日本テレビで生中継され、同日の午後には同系列の衛星放送でも再放送されて、じっくり観戦することができた。箱根駅伝を秋と正月の2度見られるようなもので、駅伝ファンとしてはうれしいことである。

今年は、予選会から例年より3チーム多い13校を選出し、今年の本大会でシード権を獲得している10校と合わせ、計23校が来年1月の本大会に出場できるようになった。また、今回は関東インカレの成績などをタイムに換算して合計タイムから差し引く「インカレポイント」制度は採用せず、関東学連選抜チームも編成しない。

予選会とはいえ、出場した44校から13校が決まる競争はかなりの狭き門である。手に汗を握る熱戦という点では、本大会さながらであるところが面白い。予選会では各選手が20キロを走り、各校上位10人の合計タイムで争う。個人戦とも駅伝とも違う複雑な戦い方が求められよう。おしなべて、力のある選手ほどリスクを犯さずに、力の及ばない選手は少しでも前へ押し上げようとする。そして、上位チームほど想定した圏内で確実にゴールできるようにとするリスク回避の戦術が目立つ。チームごとに集団を形成して走る姿が多いのは、そのためだろう。

来年も、今年の日体大のように予選会から立ち上がったチームが優勝をさらうような下克上が見られるかもしれない。箱根駅伝の興味は尽きることがない。
by hasiru123 | 2013-10-20 21:07 | 駅伝