左足の故障から(2)

  インフォームドコンセント

2003年から2004年9月までに行っていたケアは、2003年夏に通った整体(3ヶ月間)と、その後に受けた手もみマッサージ(民間の一般向けマッサージ)、そしてスポーツジムのトレーナーから紹介されて、受診したS整形外科の3つです。

整体は、後身の指導にもあたっておられる先生で、新しい取り組みにも研究熱心な方でした。腰と背中の手当てが中心だったことから、足の裏の痛みを改善するには向かないのではないかと勝手に解釈して、5回の通院で中止してしまいました(このことについて現在は、軽率な判断であったと反省しています)。手もみマッサージは、整体とちがい、筋肉を中心としたマッサージですので、受診後は大変に壮快です。練習後の疲労回復効果も大いにありです。しかし、その時点の自分の足の状態は筋肉疲労を通り越して、どこかが病んでいる。手もみマッサージで対処できる領域を超えている、という思いを強くし、いつの間にか整体治療に足が遠のいてしまいました。

S整形外科は、整体と同時期の2003年夏に診断を仰ぎました。レントゲン診断では、取り立てて異常は認められず、リハビリと湿布薬を受けたのですが、ランニングとの関連での状態と治療方針についての説明がほとんどありません。効果を実感できなかったので(これもまた、勝手に解釈して)3ヶ月で通院を中止しました。

9月下旬の完全休養に入ってから、知人から複数の治療機関の紹介をいただいたので、その一つのKクリニックの診察を受けることにした。Kクリニックは大学病院付属のスポーツ整形外科として同年4月に新設されたばかりです。スポーツ整形外科を看板にするだけあって、最新のリハビリの施設と専門スタッフを揃え、ハード面の充実には目を見張るものがありました。

Kクリニックの診断では「偏平足」(足の親指の付け根や小指の付け根と踵を結ぶ線が弧を描いてふくらむ立体的な骨格を形成しているアーチがあるが、これらが落ちてきた状態)と言われ、しばらくは走ることをやめて、湿布薬をつけることと毎週1回のリハビリ(レッグカールやタオルギャザー等の機能強化訓練)を行うようにとの指示でした。ここも、前述のS整形外科と同様、足の状態やどうすれば痛みがなくなるのか、などについての説明はまったくなく、いきなりリハビリというのは引っかかるものがあったのですが、まずは取り組むことが大切と思い、通院することに。

治療を受けながら考えたのは、痛みがなくならないうちにリハビリを続けていっていいものだろうか、という素朴な疑問です。私の場合は、長年は走り続けてきた金属疲労が重なっていろいろなところに痛みが生じてきたと思うので、「走る」ことに何かしらの原因があることは間違いがないのでしょうが、どのくらいの期間練習を休めば回復してくるのか、休むだけではだめで発症した根本的な原因を突き止めて、それに沿った治療を施す必要があるとか、そういった具体的な医師からの状況説明がないのです。

長期間にわたる治療は覚悟していましたが、何の見通しも示されないと言うのは患者にとって大変不安です。Kクリニックで受けているリハビリならば、メニューの説明を受ければ、通院しなくても毎週のように通っているスポーツジムで一人でもできそうなきがします。治療費もかかることだし・・・。なによりも、回復期ではないこのときに、あえてリハビリを行う必要性を理解することができませんでした。したがって、この治療も1ヶ月半でやめることになります。

患者はどうしても性急に治療効果を期待してしまうもので、外部情報に惑わされやすく、じっくり治そうとする意思と自己責任が必要であることを忘れがちです。一方、医師は患者に対して、もっとわかりやすい言葉できちんとした情報を提供し、見通しについての説明をする義務があるでしょう。「病は気から」といいますが、患者と医師との円滑なコミュニケーションは、体の回復に大きな役割を果たしているように思います。医師は、自分の言葉でわかりやすい説明をするべきだ、という思いを強くしました。それから、発症の原因がランニングですから(と推測されますから)、ランニングによる障害の治療経験や知識がどのくらいあるかについて情報を集めたうえで、医療機関を訪ねることが大切であると思います。
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by hasiru123 | 2005-07-19 23:23 | その他  

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