夢のマラソン

スカウト力と育成力

箱根駅伝でこの6年間に4回の優勝を果たした東洋大学は、高校長距離界のトップクラスではなく素質を重視した選手獲得で奏功した。将来性のある選手を獲得するスカウト力とその後の選手の育成力はつとに有名である。今年は1万メートルで28分台の選手が6名エントリーしていると聞く。連覇に期待がかかるところだ。

ところで、プロ野球にも東洋大と同様にスカウト力と育成力に定評のあるチームがある。広島東洋カープだ。ともに「東洋」がつくのは単なる偶然だ。12球団の中で最も平均年俸が低いチームでありながら、2年連続で3位を確保したことからもその力は確かなものがある。

その広島に「年俸15億円減で黒田が電撃復帰 広島オーナー「驚き」」という見出しが今朝の新聞に載っていた。大リーグのヤンキースからフリーエージェントとなった黒田博樹投手が、8季ぶりに広島に復帰することが27日に決まったというのである。

黒田はもともと広島が好きで、球団も背番号「15」を空けてラブコールを送っていたくらい黒田にぞっこん惚れているという関係である。黒田がもしかして広島に戻るのではないかということは、うすうす感じていた。それは、この秋の「週刊現代」に「最後は広島カープで」という黒田の気持ちを伝えるルポを目にしたからである。そこには、「カープはFAで選手が出て行くばかりで、帰ってきてくれる選手なんていない。それだけに、黒田が帰ってきてくれたら涙が出るくらい嬉しい」という松田オーナーのメッセージが紹介されていた。年俸ではなく心で動く男。彼ならきっと、カープに帰ってきてくれるだろう。これを読んで、そう確信した。

出身の上宮高校(大阪府)ではエース投手ではなかったようだし、進学先の専修大学はそのころ東都大学リーグの2部だった。そんな中で黒田の才能に目をつけたスカウトの眼力も大したものだが、入団後しばらく結果が出なかったにもかかわらずじっくり育てた広島の首脳陣も偉かった。こんな懐の広い球団もそうないだろう。前週書いたブログに続けて、黒田と広島カープに「あっぱれ!」と言いたい。

来季は、前田との二枚看板でファンを沸かせてほしい。できれば、優勝も--。
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by hasiru123 | 2014-12-28 19:34 | その他
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