2015年 03月 08日
賢い消費者
国民生活センターが毎年発行していて、2015年版は43冊目となる。くらしに役立つ幅広い分野の知識・情報をわかりやすくまとめたハンドブックだ。
今年は、「消費者トラブルSOS」を特集としている。消費生活トラブルに遭ったときや遭わないための対処方法など、すべて最新の情報で新たに書き下ろされている。
イラストや図表などを交えて理解しやすく工夫されていて、知りたい項目がすぐ見つかるように分野別に構成されているのがありがたい。
目次は、以下のとおりである。
●特集 消費者トラブルSOS
●契約トラブル注意報
●くらしの事故注意報
●よくわかる契約
●いきいきセカンドライフ
●災害に備える
●くらしのマネー情報
●社会保障と保険・年金
●住まいの知識
●あんしんネット案内
●健やかなくらし
●こんな場合は、どうすれば? その他
特集では、「子供の消費者トラブル」(オンラインゲームで高額請求、アダルトサイトからの請求他)や「ねらわれる20歳過ぎ」(繁華街でのキャッチセールス、見知らぬ異性からの誘い他)、「高齢者がねらわれている」(健康食品送りつけ商法、買え買え詐欺他)などが組まれている。
最近は、東京五輪開催に関連した利殖商法のように日々起こるニュースに合わせて次々と新たなだましの手口が作り出されている。消費者がこれらの手口にだまされないためには、新しい消費者被害に深い関心を持ち続けることが「賢い消費者」への近道だ。