Slow and Steady ・・・

平成26年度は、今日で終わる。走ることについて、今シーズンの後半は芳しくなかった。11月の小江戸川越ハーフマラソンで右足の踵下部を痛めた。3か月後に試験的に3回ジョグを行ったところ、右膝を痛め、その1週間後には右股関節にも痛みが出るようになった。3か月間走らなかったことで脚筋力が落ちて、しかも痛みをかばうためにアンバランスな走り方になってしまったのではないかと思っている。

レントゲン診断では足も股関節にも異常は見つからなかった。しかし、痛みは一向に消える様子がない。

整形外科の医師の勧めで足底部分をサポートする装具(写真上)を作ってもらったので、通勤時などではシューズに入れて使っている。この装具はジョグでも使ってみたが、偏平足で落ちたアーチを支えてくれるので、楽だし、安心感がある。

さらに、3年前まで受けていた指圧を再開した。指圧の先生からは「足の第1指と第2指の間の筋力が落ちているため、その結果踵周辺が凝るようになったのではないか。室内ではスリッパに代えて五本の指が通る草鞋(わらじ)を使うといい」とアドバイスをいただいた。早速、手製の草鞋(写真下)を特注して履くことにした。そのためには普通のソックスだと履けないので、5本指ソックスもそろえた。

指圧と装具、五本指の草鞋のお世話になりながら様子をみることにした。走る方は、休養しながら痛み具合を見て時々ジョグを行ってみる。走る距離やペース、頻度などをいろいろ試してみて適度なランニング方法を見つける。コンピュータでいえばシュミレーション、哲学的な言葉でいうと試行錯誤ということになる。

そんなことを書きながら思い出したのは、東京マラソンで自己ベストの2時間7分39秒で7位に入った今井正人(トヨタ自動車九州)のことだった。今季の男子マラソンでもっとも輝いた選手である。7分台は3年前の藤原新(東京陸協)以来のことだ。

今井については箱根駅伝の山上りの5区で快走した印象が強く残っているが、社会人になってから順風満帆とはいかなかった。10回目のマラソンでようやく結果を出すことができた。彼の記録を振り返ってみると、幾たびかの失敗を繰り返しながらも着実に力をつけてきた選手であることが分かる。

前進と後退を繰り返しながら少しずつ前へ進めていく。Slow and Steady Wins The Race--。これはマラソンにとって成長への重要なステップである。まれに新人で大化けする選手もいるが・・・。

かつて日本陸連の長距離マラソン部長だった宗茂さんは「マラソンのセンスがいい選手は2回目か3回目で走り方を会得して結果を出す」とテレビの解説で語っていたことがある。今井の場合はすぐに好成績にはつながらなかったが、試行錯誤を続けて結果を出した。これも、マラソンのセンスの一つだろう。

先ごろ、米国の大会での陸上男子100メートルで東洋大の桐生祥秀(東洋大)が競合を振り切って優勝した。追い風参考記録ながら9秒87をマークした。短距離走の場合は、追い風が2メートルを超えると公認記録としては認められず参考記録とされる。

マラソンに追い風参考記録はない。今井には、今回の7分台を追い風に大きく羽ばたいて、と期待している。その粘り強さに、勇気をもらった次第である。

c0051032_19132948.jpg

c0051032_19135092.jpg

[PR]
by hasiru123 | 2015-03-31 19:15 | マラソン