第三の場所

アメリカの社会学者レイ・オールドパークは出会いや語り合い、情報を交換する場所のことを「サードプレイス」と呼んだ。家と職場(学校)の中間点で、公的でもあり私的でもある「第三の場所」の必要性を説いている。

たとえば、サラリーマンにとっての赤ちょうちんや女性の郊外型レストランで食べるランチなどがこれに当たるだろうか。私だったら、月イチくらいで行くやきとり屋かな。

川越市内には豚のかしら肉を食べさせるやきとり屋がある。最近は女性客が増えたためだろうか、サラダをはじめとする各種メニューがそろうようになった。それでも、この店の稼ぎ頭は肉とネギを交互に串刺ししたやきとりだろう。これがとてもおいしくて、生ビールとの相性が抜群にいい。私が「サードプレイス」としているゆえんである。

そうした場所は、高齢になった人にとっても大切にしなければいけないと思って書いたのが、以下の小文である。ある地元の会報に寄せたもので、例によってここに転載する。

 

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よく、自治会は高齢者福祉に寄りすぎているのではないかという声を聞く。その当否は別にして、世代間のバランスがとれた課題を設定して活動するためには、会員の年代構成と自治会役員のそれとにギャップが生じないよう配慮することが求められる。そのことを踏まえた上で、ここではあえて高齢者について書かせていただく。

話は変わるが、川越市を拠点に発行している文芸誌「文芸川越」がある。図書館などでご覧になった方もおられよう。いつも、巻末に投稿者の属性を紹介した記事がついている。

10歳刻みの年齢層では、70代が最も多い38.7%で、80代が27.4%、60代が14.6%と続く。若い年代では10代(15-19歳)が9%で、その他の年代は20代から40代まで合せて10%にしかならなかった。

若年層が少ない要因を想像するに、働き盛りの世代は短歌や詩をものする時間的な余裕がないのだろう。しかし、いちばん層が厚い団塊の世代を含む60代で投稿が少ないのも気にかかる。それにしても、70代、80代のエネルギーに脱帽である。そういえば、私の義母は生前俳句を作っては精力的に雑誌や新聞へ投稿していた。

幸いなことに、この町にはいい自治会館がある。ここを拠点として、高齢者のエネルギーをもっと熱いものにできないか、と考えている。


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by hasiru123 | 2016-09-06 20:49 | その他