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川越まつり


今年も、川越市内では豪華絢爛な山車の競演が繰りだした。国指定重要無形民俗文化財の「川越まつり」である。


もともと川越氷川神社の秋の祭礼は隔年に行われ、田楽や相撲などが奉納されていたようだ。慶安元年(1648)に当時の川越藩主松平伊豆守信綱が、氷川神社に獅子頭や神興などの祭礼道具を寄進したのが川越まつりの始まりとされる。


川越まつりは、10月14日に氷川神社が執行する例大祭を根源として直接行われる神幸祭と、氏子町衆が催す山車行事(祭礼)から成り立っている。その後徐々に規模を拡大し、関東の代表的な都市祭礼となった。そして、山車も形態を変えて現在に受け継がれている。


今年の新しい取り組みは、スマートフォンで山車情報を得られるようになったことである。スマホ用のアプリ「川越なつりナビ」が無料で公開された。


このナビは、運行しているすべての山車の現在位置を表示し、山車は実際に地図上を移動する。スマホを持っている人の現在位置も表示されるので、簡単に山車を見つけることができる。また、「曳(ひ)っかわせ」等の山車行事やイベント情報などを生で見られる「川越まつりLIVE」と山車の現在位置をリアルタイムに確認できる「山車ナビハイスピード版」が有料で提供された。札の辻などの主要な交差点では、山車が来ないときはスマホをかざしている人の姿が多く見られた。

川越まつり_c0051032_11594995.jpg


写真は、10月16日(日)の夕刻に見たシーンで、山車同士がおはやしを競演する「曳っかわせ」である。


なお、全国33件の祭りを一括した「山・鉾ほこ・屋台行事」として、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指して提案されていて、このなかに「川越氷川祭の山車行事」も含まれている。


川越まつりの起こりについては、平成11年発行の「川越市立博物館だより」第28号を参考にした。




by hasiru123 | 2016-10-22 11:57 | 話題