今年の日本陸上競技選手権は

いよいよ6月23日から3日間にわたって、日本陸上競技選手権大会が始まる。今回は、8月に行われる世界陸上のロンドン大会代表選考会を兼ねている。記録的な期待とともにだれが世界陸上の切符を手にするかに関心が集まる。

男子100mを始めとして同200m、同400mH、同棒高跳び、同やり投げ、そして女子10000mなど、楽しみな競技が多い。特に、男子100mでは気象条件が良ければ9秒台への期待が膨らむ。そして同200mも飯塚翔太(ミズノ)が過去に派遣設定記録Aに相当する記録を出していて、参加標準記録を超えている選手が4名いる。加えて、同4×100mリレーの選考も絡んで、短距離は近来にない激しい競争になりそうだ。

長距離種目はどうかというと、いつものように女子5000mと同10000mは力のある選手がそろった。参加標準記録を超えている選手が5000mは7名、10000mは14名もいる。速いペースでの競り合いになれば、複数選手の派遣設定記録Aの突破も夢ではない。ただし、残念なのは昨年の日本選手権で長距離2冠を達成した鈴木亜由子(JP日本郵政G)が故障で出遅れていることだ。

女子に比べると男子の長距離陣は少し寂しい。参加標準記録を切っているのは10000mで1名、3000m障害で2名である。マラソンのレベルアップのためにも、積極的に記録に挑戦してほしい。

ところで、「派遣設定記録A」とか「参加標準記録」などと書いてきたが、これは何を意味するのかについて、少し説明を加えたい。派遣設定記録Aは、世界ランク12位相当(1ヶ国3名)で8位入賞が期待できる記録で、参加標準記録は国際陸上競技連盟が定めた参加標準記録のことである。また、派遣設定記録Sといって、世界ランク6位相当(1ヶ国3名)でメダルが期待できる記録水準というものある。これらの記録と日本選手権の結果を併せて世界陸上の代表選考基準が設定されている。

たとえば、男女の長距離種目だと、「参加標準記録+日本選手権優勝」か「派遣設定記録A+日本選手権8位以内の最上位」に入れば、日本選手権の段階で即内定となる。また、「派遣設定記録A+日本選手権8位以内」か「参加標準記録+日本選手権3位以内」「参加標準記録+日本GP優勝+日本選手権8位以内」に入れば、第1次代表選手発表時(日本選手権の翌日)に内定する。したがって、記録とともに日本選手権の順位が重要となる。

記録と順位をにらみながら、日本選手権の競技を観戦するとより楽しみが増すことだろう。


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by hasiru123 | 2017-06-16 06:14 | 話題