プラスアルファーを引き出す  07年箱根駅伝(2)

<ハーフ順位のベスト記録の区間ランキングと区間順位の差>

ハーフマラソンのベスト記録の区間ランキングと今回の区間順位との差を出してみました。例えば、山梨学院大のモグスはハーフマラソンのベスト記録は2区の20人の選手中2番目で、今回は区間7位でした。したがってその差は「2-7=―5」という具合です。プラスが大きければそれだけ敢闘したといえるし、マイナスが大きければブレーキだったことになります。ただし、数値を評価するうえで注意が必要なのは、区間ランキングが上位の選手はどんなに頑張っても大きなプラスにならず、反対に区間ランキングが下位の選手は大ブレーキでも大きなマイナスにはならないということです。個人別に見ると、以下のケースで大きなプラスとなっていました。

順位差 選手名
+15 佐藤(順大4区)
+14 高井(駒大4区)
+14 尾龍(明大5区)
+14 末吉(日大6区)
+14 井野(順大7区)
+14 竹下(日体大8区)

順大の佐藤は、ハーフマラソンの記録が1:06:05の区間ランキング16位で、箱根駅伝での区間順位が1位だったため「+15」となっていますが、5000Mを13:39:87、10000Mを28:10:32で走るトップクラスのスピードランナーです。ハーフの記録は異常値といえるくらい悪かったのです。また、10位まで入ったチーム別(10名の合計)に見ると以下のようになりました。

順位 チーム名 順位差 
1  順大    +50
2  日大     +1
3  東海大  -26
4  日体大  +57
5  東洋大  +43
6  早大    +19
7  駒大    +39
8  中大    +15
9  専大    +38
10  亜大    -56
- - - - -

順大は合計+50で、順位差がマイナスだった選手は1人しかいません。しかも、+14が佐藤を含めて2人いました。これだけ実力プラスアルファーが出せれば強いはずです。上位10チームでマイナスとなったのは東海大と亜大の2校しかありません。プラスアルファーが出せないチームはシード権確保(10位以内)が困難であることを語っています。

大誤算は亜大。想定外の活躍(?)は日体大。日大と東海大は実力どおりというところでしょうか。東海大は3区と5区、6区のブレーキが響きました。ハーフの記録では区間ランキング3位ですが、力を出し切れず、優勝争いに絡めませんでした。駒大、中大、専大は終盤の激しいシード争いをしのぎ、ハーフの記録からはシード落ちしても不思議ではないところを、古豪の意地を見せました。
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by hasiru123 | 2007-01-27 22:08 | 駅伝