夢のマラソン

東京マラソン、厳寒の中で

3万人の市民ランナーの流れが首都を席巻しました。あいにく冷たい雨の中でのレースとなりましたが、ボランティアに支えられた大会は寒さを跳ね返す熱気が伝わってきました。
コースは、東京都庁スタート-東京ビッグサイトゴールの都心の繁華街を駆けめぐるもので、7時間にわたる交通規制が敷かれました。トップランナーと市民ランナーとが肩を並べて走ることに加えて、参加者数の大きさや運営の難しさなど異例づくめの大会でした。私は残念ながらランナーとしてスタートラインに立つことはできませんでしたが、出場を見合わせた走友のナンバーカードを借りて、スタート地点へ行ってみました。

あるマラソン指導者がこんなことを言っていたのを思い出しました。「東京都心にこそ、走りや歩きが混在する道路イベントとして、フルマラソンのシティーマラソンを実現してほしい」。先進諸国の首都で、市民ランナーが目抜き通りを走るマラソン大会がないのは日本だけでした。市民ランナーは、都市を走るエリートランナーの大会を見守ることしかできませんでした。ニューヨークやロンドン、ロッテルダムなどの有数のマラソンレースを体験したランニング愛好者たちからは「日本は周回遅れのマラソン後進国」などと揶揄されもしました。いまわが首都東京で、ビッグ市民マラソンがスタートすることに身の震えるような感激を覚えました。

幸いにして、心配されていた交通規制による混乱や大きな事故は起きなかったようです。ただし、レース中に倒れて、意識不明の重体で病院に運ばれた方がおられたことは残念でした。厳しい気象コンディション下でのレースだけに、頑張りすぎないセルフコントロールのあり方に考えさせられるものがありました。

また、スタート前のトイレは長蛇の列となっていましたが、寒い季節だけに十分なトイレの確保は今後の大きな反省点です。市民マラソンの実施時期が2月でよかったかについても見直しが必要だと思います。ゆっくり走る市民ランナーにとっては厳寒の季節はふさわしくないように思います。かつて小ブログでも書きましたが、東京国際女子マラソンの実施されている11月がいいと思います。東京国際女子マラソンと合体させた上で、できることなら12月に行われている福岡国際マラソンを2月に回せると最高なのですが。

あせらすに、回を重ねるごとにしっくりと育てていってほしいものです。今回は、夏季五輪招致へ向けてのアピールと、国内外から旅行者を誘致することによる経済波及効果を期待する石原都知事の肝いりという面もありましたが、一首長の声に影響されるのも危ういものがあります。自治体トップの鶴の一声で長い大会の灯が消されたことも経験しているからです。大会を支えるボランティアと応援する市民とが一体となって、マラソンを通して「走る文化」を育てるきっかけになるといいと思います。
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(写真についてひとこと) スタート地点でのシーンだが、カメラの突然の故障のため鮮明な画像を得られず、残念!
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by hasiru123 | 2007-02-20 07:36 | その他
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