スポーツ写真

c0051032_11443344.jpg大型連休最後の日、スポーツと風景を撮った写真展を見た。100メートル走のゴールシーン。3000メートル障害でしぶきを浴びて水郷を越えるシーン。いずれも全国スポーツ写真コンクールで優秀賞に輝いた作品ばかり。

中でも目を引いたのは、高校女子100メートル走のスタートの一瞬を捉えた一枚だ。選手たちは右から左へ走ろうとしている。メーンスタンドから見るスタートは右へ向かうが、これはその反対。バックスタンドから望遠レンスで見る角度とも少し違う。クラウチングスタンドから飛び出す選手の目線なのだ。

これには後日談がある。撮影者は競技役員としてフィールド内にいて、たまたまスターターのそばでシャッターを切るチャンスに出会えた。上尾陸上競技場で行われたインターハイ北関東予選会でのこと。

「スタートの写真は第一歩が地面につく直前を狙うのがコツです」

春日部市に住む井上一さんが教えてくれた。井上さんは元埼玉県陸上競技協会会長で、24年間県立越ヶ谷高校の陸上部を指導した。円盤投げ日本記録保持者の八木下てる子さんを育て、同校の黄金期を築いた方だ。

写真歴は長いが、スポーツ写真は60歳から始めたそうだ。全国スポーツ写真コンクールは、毎年国体開催地で受賞作品が展示される。井上さんは選手・監督としてだけでなく出品者としても国体にかかわってきたことになる。「スポーツ写真よりも風景写真の方がよく見てもらえるので、今回は風景写真を中心に展示しました」

井上さんが上梓した『スポーツの技と心』(さきたま出版会)をいただいた。その中で、円谷幸吉選手(故人)の礼儀正しい生活態度について触れている。「勝負は技プラス心が備わらなければ勝てない」と、選手には厳しい生活態度を求め続けた指導者でもある。
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by hasiru123 | 2007-05-12 11:03 | その他