埼玉インターハイ(下)

    男子5000m決勝
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夕日が沈み、スタンドの照明がいっぱいに灯ったころ、第3コーナーに選手が並んだ。この日最後の決勝種目である男子5000mが始まる。注目は、2日前に行われた1500mの優勝者ポール・クイラ(仙台育英)が2年連続で5000mとの2冠を達成できるかであった。そして、村沢明伸(佐久長聖)をはじめとする日本人選手がどこまで食い下がれるかも期待された。

スタート直後からクイラが先頭に立ち、集団は早くも村沢、マイケル・ギチンジ(青森山田)、中原大(世羅)ら有力選手が続く縦長の形となった。1000mのラップは2分44秒。14分を切れるくらいのまずまずのペースだ。
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3周目から急激にペースが上がり、クイラと村沢らとの距離が少しずつ離れていく。それもそのはず、つぎの1000mのラップが2分36秒に上がっていた。実業団選手の国内レースでもまず見られないハイペース、そして鋭いギア・チェンジだ。それでも、2000mの地点で村沢らは4秒遅れにとどまり、追走する。

続く1000m(2000mから3000m)のクイラのラップは、2分46秒に落ちた。しかし、その他の選手はさらに落ち、3000m地点で村沢らとのタイム差は15秒に開く。クイラは、その差を最後までキープしてゴールした。終盤に、ギチンジが追い上げて2位に入り、福士優太朗(西脇工)が続いた。村沢は終盤遅れて、6位にとどまった。

暑い最中ではあるが、村沢らには留学生選手たちに引っ張られて、なんとか夏のレースでも13分台で走ってもらいたいと期待していたが、あと少しというところで届かなかった。1000m以降のペースアップに無理してつこうとしたのが、後半の失速につながったかもしれない。しかし、あそこでつく努力を惜しんだならばタイムはもっと落ち込んだかもしれない。日本人選手たちの果敢な走りには、大きな拍手を送りたい。というのも、クイラの実力は世界の高校生のトップクラスの走りだからである。ここは、世界のトップと肩を並べて競えたことの幸せを多とすべきだろう。

記録は以下のとおり。

1位 ポール・クイラ(仙台育英)  13分48秒93
2位 マイケル・ギチンジ(青森山田)14分0秒57
3位 福士優太朗(西脇工)     14分0秒65
4位 田村優宝(青森山田)     14分1秒14
5位 上野渉(仙台育英)      14分2秒82
6位 村沢明伸(佐久長聖)     14分4秒53
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by hasiru123 | 2008-08-03 22:07 | その他  

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