2008年 07月 20日 ( 1 )

気象情報の指数化

気象庁が発表した向こう1ヶ月の長期予報によると、関東地方の平均気温は「高い確率が50%」だそうだ。低い確率が20%、平年並みの確率が30%なので、「高い+平年並み」すなわち「平年並み以上」の確率は80%になる計算だ。今年も暑い夏になりそうな気配である。

陸上競技はおしなべて、トラックかフィールドかを問わず、競技結果が気象条件に左右されやすい。長距離種目では、気温と風力(風向きも)、そして湿度が大きく影響する。レースの組み立ては、この3つの条件を抜きにして語ることはできないといっていだろう。

私たちが日ごろ利用する天気予報では、気温と風力については3時間ごとの予報を得ることができる(中には1時間ごとの予報を提供しているサイトもあるが)。ところが湿度については、詳しい情報(たとえば何パーセントというような)が少ない。過去のデータについても同様のことが言える長距離走では他の二つと並んで湿度が重要な要素である。

高温でも湿度が低ければ走りやすいと感じる、反対に低温で湿度が高い場合も同様だ。風も心地よいと感じるときもあれば抵抗勢力と感じられるときもある。よくいう体感温度とは、温度と風力、湿度の3つのバランスの中にある3次元の世界なのだ。

ビジネスでは、企業の浮沈をかけて様々な気象情報が利用されている。この9月から、あるコンビニチェーンでは「体感指数」というのが使われるそうだ。刻々と変わる気温、湿度、風速や降水量の予測を計算式に当てはめ、消費者が暑さや寒さをどう感じるかを数値化する。これに紫外線情報やビールをどの程度飲みたいかなどの指数、イベント情報などに店舗在庫量をぶつけて最適な発注量を決める。季節商品を多く扱う百貨店やスーパーはもとより、人命を預かる鉄道会社や金融商品を売り出す保険会社なども積極的に気象情報を使いだした。

「体感指数」というのは、アスリートにとってはのどから手が出るほどほしい情報ではないだろうか。さらに個人的な属性情報(気象条件と個人記録との相関関係など)を付加すれば精度の高い予測と戦術を描くことができる。このような発想のもとにマラソン用のプログラムが世に出されるならば、多くのユーザーを獲得できるような気がするのだが。
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by hasiru123 | 2008-07-20 22:58 | 基礎知識