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夢のマラソン

2017年 04月 01日 ( 1 )

3月の大絶賛

五木寛之さんの『深夜草紙』の中に「今週の大絶賛」というエッセイがある。このタイトルを借りて、思わず「3月の大絶賛!」と叫びたくなった。

「ほっとけば治る」「そんなに痛みもない。検査をしてみないと何ともいえないが、大丈夫だと思う」。先の大相撲春場所で優勝した稀勢の里が、千秋楽の夜にテレビ番組で語った感想である。

凡庸な私には、そんなはずはないと思えたが、この横綱は言い訳をしなかった。

稀勢の里は12連勝していたが、13日目に日馬富士に敗れて左肩を痛めた。翌日は出場したものの、鶴竜にあっけなく押し込まれ2敗となった。千秋楽に1敗の照ノ富士と対戦した。

稀勢の里が逆転で優勝するめには、本割と優勝決定戦の2番とも勝たなければならない。鶴竜との取組から見て、だれもが稀勢の里の優勝はないと思っていたはずだ。ところが、2番とも制したのだから勝負はわからない。

白鵬が休場する中で、最後まで綱を張った稀勢の里だった。よく「荒れる春場所」といわれるが、これほど荒れて、感動を与えた場所も少ないのではなかったか。「大絶賛」するゆえんである。

気がかりなことが一つ。平成13年の夏場所で貴乃花が武蔵丸との優勝決定戦を制した大一番を思い出す。左ひざの故障を押しての逆転優勝だった。しかし、貴乃花はその後7場所続けて休場し、再び土俵に上がることなく引退に追い込まれた。稀勢の里には、じっくり故障を治してこれからも土俵を沸かせてもらいたい。  

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by hasiru123 | 2017-04-01 18:01 | 話題