2017年 05月 07日 ( 1 )

 

シューズの紐

「むすび」について孫に話しかける。
<三葉、四葉、むすびって知っとるか?>
<むすび?>
<土地の氏神様をな、古い言葉でむすびって呼ぶんやさ>

この言葉にはふかーい意味があって、糸を繋げることもむすび、人を繋げることもむすび、時間が流れることもむすび。全部神様の力や、と。

遅まきながら、5月の連休に入って見た映画『君の名は。』に出てくる、ヒロイン三葉のおばあちゃん一葉が語る一コマである。

<縒(よ)り集まってかたちを作り、ねじれて、絡まって、時には戻って、途切れて、また繋がり...>
<それがむすび。それが時間>
と淡々と話は続く。架空の地方の山間部に住む女子高生と、東京に住む男子高生が、夢の中で入れ替わるファンタジーである。

シューズは、その用途により多種多様であるが、その紐もいろいろな結び方がある。右と左の紐を縒り合わせては離し、また縒り合わせる。最後にしっかり結ぶ・・・。脱ぐときは結んだ紐を必ず解き、履くときはまた結ぶ。シューズの紐も、走ることをとおして行く先々の人たちや未来の物語と繋がるむすびだろう。

私がレースで履くシューズは、紐が解けないよう両方に輪を作って交差させるやり方で結ぶようにしている。「イアン結び」という方法で、ご存知の方もおられよう。ちょっとだけ手間を要すことから、普段の練習で履くときは蝶結びが多い。

先ごろ、ランニング中に解けた靴紐を反対の足に引っ掛けて転倒するという事故があった。幸い軽い打撲で済んだが、解けた靴紐に気づかなかった自分にショックを受けた。川柳に<つまづいて身より心が傷ついて>という句がある。

せっかく足の状態が回復に向かい、継続的なランニングができるようになったこの時期である。シューズの紐の緩みで再び治療-回復の物語に繋がらないよう、注意を怠るまい。

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   (写真)現在練習で履いているシューズ

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by hasiru123 | 2017-05-07 19:28 | 話題