夢のマラソン

2017年 06月 26日 ( 1 )

日本陸上競技選手権から(上)

今年の日本陸上選手権は世界陸上選手権ロンドン大会の代表選考会を兼ねて行われた。注目の男子短距離では、サニブラウン・ハキーム(東京陸協)が100mと200mで2冠を達成した。

100m決勝は、今季10秒0台を出して、参加標準記録を持つ選手が5名いて、それぞれが決勝に進んだ。まれにみる激戦となった決勝は、予選と準決勝を10秒06で走ったサニブラウンが2位の多田修平(関学大)を0.11秒の差をつけてゴールイン。

200m決勝でも、サニブラウンは強かった。スタートから飛ばして、本命と思われていた飯塚翔太(ミズノ)を寄せつけなかった。

今年の両種目は一段とレベルが上がり、世界との差がかなり縮まった。また、世界陸上の決勝へ進める選手が現れるのではないかと期待を持たせる結果でもあった。そして、記録面でも100mは9秒台、200mは19秒台への突入が現実味を帯びてきた。

思い起こせば、世界で初めて100mを9秒台に乗せたのは、1968年のジム・ハインズ(米)によってであった。その後も77年に9秒台が出されたが、いずれも高地記録だった(高地は平地よりも酸素が薄いため短距離走には有利とされている)。したがって、平地での初の9秒台は83年にカール・ルイス(米)が樹立した9秒97である。

それから33年がたち、ようやく日本も、というところまで来た。気象条件と競合する選手の条件がそろえばいつでも実現できそうな気がする。その壁が大きいだけにその突破が注目されるが、選手にはこの壁を最終目標にしないで、その先の世界へ目を向けてほしい。

じっくりと待つことにしよう。


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by hasiru123 | 2017-06-26 20:58 | 話題