ナチス・ドイツを巡る映画

この正月に見た映画から。いずれもヒトラーが絡むものだった。
『ヒトラーに屈しなかった国王』は、第二次世界大戦当時、ナチス・ドイツに抵抗し、国の運命を左右する決断を下したノルウェー国王ホーコン7世の3日間(1940年4月9日-11日)を描いた物語である。

ナチス・ドイツ軍がノルウェーに侵攻した。降伏を拒否した国王は、閣僚とともに首都オスロを離れる。ドイツ公使ブロイアーは再び降伏を要求し、ノルウェー政府に国王との謁見の場を設けるよう求めてくる。翌日、ドイツ公使と会うことになった国王は、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、決断を迫られる。

北欧の小国ながらナチス・ドイツに最も抵抗し続けたノルウェーにとって、歴史に残る重大な決断を下した国王ホーコン7世の運命やいかに。

ノルウェーは立憲君主制を維持しながら、対外的には中立の立場をとってきた。立憲君主制は憲法に従って君主が政治を行う制度だが、君主の権力は憲法によって制限されている。君主の地位はたぶんに形式的であり、議会や内閣が統治の中心を占める。そのためには国王といえどもドイツの支配下に組み込まれるという重大な決定を簡単に承諾するわけにはいかないのだ。

しかし、軍事的に弱小国のノルウェーが抵抗の姿勢を貫徹することは困難を極める。国民への責任を果たすには、ドイツとどう向き合えばいいのか。白旗を挙げてドイツの軍門に下るというのも、犠牲を最小に食い止めるという意味では、ありだと思う。国民視点に立ったとき、ホーコン7世の姿勢が必ずしも最適な解だったとは言えないかもしれないが、小国の運命を背負った国王の姿に凛々しさと親しみを感じた。

この映画を一面的な戦争ドラマにしなかったのは、国王の国民と政府への誠実な態度によるところが大であるが、ヒトラーの指示を伝えるドイツ公使の役回りも光っている。ノルウェーのクーデターにより誕生したクヴィスリング政権(ナチス・ドイツ寄りの新政権)を批判しつつ降伏を求めるあたりは、硬軟織り交ぜたしたたかな外交官だ。

今の日本の立憲政治と照らして考えてみるには、格好の作品だと思う。

もう一つは『否定と肯定』。ホロコーストの真実を探求するユダヤ人の女性歴史学者デボラ・F・リップシュタットと、イギリスの歴史作家で、ホロコーストはなかったとする否定論者のデイヴィッド・アーヴィングが、法廷で対決する。ノンフィクションを基に作られた映画である。

ホロコーストとは、ユダヤ人などに対してナチス・ドイツが組織的に行った大量虐殺を指す。第二次世界大戦後、二度とこのような行為を繰り返してはならないという強い意志、魂が、少なくとも欧米諸国を支えてきた。

真実を守ろうとする者は、否定論者のような存在とどのように向き合うべきなのか。無視するのがいいか、ホロコーストの生き証人に語らせるのがいいか・・・。この難しいテーマに直球勝負で挑んだのが「否定と肯定」である。

映画を見る楽しみをそぐといけないから、話の中身にはこれ以上触れないことにする。私がここで注目したのは、イギリスでは、アメリカと違い(もちろん日本とも違うが)、原告ではなく被告に立証責任がある点だった。アーヴィングがイギリスで訴えを起こした理由の一つはここにある。リップシュタットがイギリスの弁護士を雇って、この重い立証責任をどんなやり方で果たそうとするのかも大きな見どころである。

本題からそれるが、リップシュタットはイギリス滞在中も時間のある限りジョギングを欠かさないという熱心なランナーだ。弁護士から、走るルートを変えるように助言されるくだりがあるが、何事も起こらなくて安堵の胸をなでおろした。

『ヒトラーに屈しなかった国王』はノルウェー、『否定と肯定』はアメリカの作品だが、最近の日本にはこんな力の入った映画が少なくなったなあと、深く感じ入った。なお、ナチス・ドイツを巡る映画は、この他に『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』と『ブルーム・オブ・イエスタディ』(いずれも未見)が上映中だ。





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# by hasiru123 | 2018-01-10 20:40 | 芸術

来年の箱根駅伝が楽しみだ

今年の箱根駅伝は、青学大が史上6校目の4連覇を果たした。往路では山上りの5区でトップの東洋大を激しく追い上げ、復路では山下りの6区で東洋大を逆転した。トップに立つと、続く7、8区も連続の区間賞で2位以下を大きく引き放した。往路の東洋大は1,2年生の活躍でトップをキープした。

青学大は5区の竹石が右足のけいれんのため東洋大を追いきれなかったが、6区以降は青学大の描いたとおりの展開となった。青学大と並んで優勝候補の一角とされた東海大と神奈川大は、今季活躍したスピードランナーを多く擁してはいたが、力を発揮することができなかった。

青学大の強さは、何といっても選手層の厚さにある。16名の登録選手中、13分台(5000m)または28分台(10000m)の選手が多数いる中で、実際に走れなかった選手が3名いる。同様に、登録すらされなかった選手も4名いる。主将の吉永龍聖も登録されたものの出場することはなかった。このように実績のある選手でも、調子次第で容赦なく候補から外されていく。

前回5区を走った神野大地や2区の一色恭志ような超エース級の選手は見られないものの、これだけ走力のある選手をそろえられるチームは他にはない。チーム内の競争の激しさはいかばかりかと思う。東海大にもたしかに素晴らしい記録を持っている選手は多いが、切磋琢磨の点で青学大の後塵を拝しているといえるだろう。

私の関心は、早くも来年の戦いに向いている。これからも青学大は力のある高校生が多く入学してくるだろうから、来年も優勝候補はゆるぎないだろう。また、下級生の頑張りで往路を面白くしてくれた東洋大は、戦力が大幅にアップすることが予想される。東海大や拓殖大、法政大なども今年のメンバーが多く残るし、神奈川大も戦力を立て直してくるだろう。そして、五輪のマラソンを目指す選手が輩出するのではないかという期待もある。





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# by hasiru123 | 2018-01-07 18:37 | 駅伝

今年の10大ニュース

今年の10大ニュースを挙げてみた。直接自分がかかわっていなくても、わがことのように思えたものは、取り上げた。

1 3年ぶりに小江戸川越ハーフマラソンを走った。来年のフルマラソンにつながればうれしい。
2 所属しているランニングクラブの合宿で、質と量の両面で例年の7割程度ではあったが、走り切ることができた。無理をせず、余裕をもって走ることを忘れないように。
3 9月に、桐生祥秀選手(東洋大)が陸上男子100mで念願の9秒台を出した。日本の短距離界に光が差し込んだことで、忘れられない日に。
4 旭岳で、念願の日本の一番早い秋を見ることができた。鮮やかな紅葉と山の噴煙が脳裏から離れない。
5 遠藤周作の小説を映画化した米作品「沈黙-サイレンス-」を観て、「許し」や「救い」について改めて考えさせらた。はたして、異国や異文化を理解することはできるのだろうかと。
6 地域の方々の力を借りて、オレンジカフェを立ち上げることができた。「継続は力なり」を忘れずに。
7 三浦綾子の『氷点』と『続氷点』を読み、人はいかに生きるべきかという「救い」の文学に触れ、海図のない自分の人生を考えた。重苦しいテーマでありながら、一気に読みほした。
8 県指定文化財三芳野神社の修理工事が半ばを迎え、少しずつ明暦のころの彩りが複現されつつある。あと1年3か月すると竣工に。
9 健診などで2つの要精検が見つかったが、異常はなく安堵の胸をなでおろした。来年は何が見つかるかと思うと滅入るので、何を見ようかと考えたい。
10 おかげさまでこの1年も病気やさしたる故障はなく、健康で走ることができた。今年最大の収穫というべきか。

さて、年明けの箱根駅伝はどうだろうか。今回は「戦国駅伝」と言われる中、東海大が元気である。5000mと10000m、ハーフマラソンで登録選手の上位10名の平均タイムがすべてトップである。5000mの14分未満が12名、10000mの29分未満が7名、ハーフマラソンの63分未満が6名もいる。この圧倒的な選手のスピードからして、来年は東海大が初優勝しそうな気配である。

ところが、そうはいかないのがこれまでの箱根駅伝である。今年の出雲駅伝と全日本大学駅伝では優勝できなかった青学大は箱根3連覇中だ。長い距離ではこの大学が地力を発揮するのではないだろうか。勝負のカギを握るのは5区の上りと6区の下りである。

29日に発表された各大学の区間エントリー選手を見ると、何名か有力な選手を補欠に置いている。中でも、5区と6区で様子を見ようとするチーム目立つ。この2つは選手のスペシャリテイが求められる区間で、起用方法によっては大きな差がつく。したがって、中盤でレース展開が目まぐるしく変わることも考えられる。

箱根駅伝が面白いのは、1区や2区といったスピードランナーがそろう区間での競り合いだけでなく、上りと下りのある中盤に激しい攻防が見られるからだ。前半に上り坂があって、後半に下りがあり、やがてフラットなコースになる。人生と同じではないかと思えてくる。





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# by hasiru123 | 2017-12-31 17:33 | その他

人は一人では生きられない

今年の9月に「オレンジカフェ郭二(くるに)」をオープンした。

みなさんは「オレンジカフェ」というのをご存じだろうか。やや硬い言い方になるが、「認知症の高齢者やその家族に対する生活支援などを充実させるための施策の一つとして地域住民などが参加でき、和やかに集うことができる場」(川越市地域包括ケア推進課)がオレンジカフェとされている。「認知症カフェ」(以下「オレンジカフェ」と表記)ともいう。

具体的に言うと、次のようになる。

「認知症について、家で気軽に立ち寄り話し合える場所。発症によらず、だれでも参加できる」
「参加費用は一人100円から300円程度。歓談中心だが、介護員や看護師などスタッフによるミニ体操、健康相談などのプログラムがあることも」
「市町村の介護担当者や地域包括支援センターへ問い合わせれば、最寄りにあるかどうかを知ることができる」     
   (2015年12月4日のに日本経済新聞の記事から)

私が住んでいる川越市には「川越まつり」という秋の大きな行事があるが、子どものころには各地に神社の祭や盆踊りなど人々が集う催し物がたくさんあった。今は、そのような機会が少なくなっている。そこで、自治会が中心になって関係機関の協力を仰ぎながら、自治会館で定期的に行える催し物ができないか、という声が上がっていた。

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「オレンジカフェ郭二」は、かつてはどこの横丁にもあったいわゆる井戸端会議よりは広く、個人的な話題には深入りしない雑談のようなものと考えればいいだろう。

オレンジカフェは、1990年代にオランダで始まったアルツハイマー協会の活動がその起源とされている。その後、英国をはじめヨーロッパ各地へ広まった。日本では厚生労働省の新レンジプランの中で認知症の介護者の負担軽減策として取り上げられ、現在は全国に広がって約600カ所で開催されている。川越市では29か所で実施され、埼玉県内では、最も活動が盛んである。

オレンジカフェの運営母体は、NPO法人や社会福祉法人、市町村、医療機関など様々だ。また、活動場所も病院施設をはじめとして店舗、行政や社会福祉協議会の会場、介護施設等が利用されている。小カフェは、地域包括支援センターの支援の下で地元自治会と老人会や女性団体との共催で開催にこぎつけた。

先にも書いたとおり、オレンジカフェの対象は一般的には「認知症の高齢者やその家族」とされている。私の住む地域ではその範囲を大きく広げて「認知症を予防するための出会いと新たなつながりの場」と考えている。したがって、必ずしも認知症の人である必要はなく、もちろん高齢者でなくてもかまわない。若いお母さんたちや子どもたちの参加も歓迎だ。

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オレンジカフェには特別なプログラムはなく、過ごし方や時間の使い方を自分で決めることができる。介護施設のようにコミュニケーションとしての様々なメニューを提供することはしないで、雑談を楽しむだけである。参加者からは100円(小会の場合)を負担してもらい、飲み物や菓子等を提供する。飛び入りで手品や演奏などが入ることもある。事前の申し込みは不要で、午前10時30分から12時までの間であれば出入りは自由である。大切なのは、認知症の人としてではなく、ひとりの人として過ごせる場を提供することである。

立ち上げた理由には次のような背景がある。私たちの平均寿命が延びる中で、2017年の日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性は86.99歳で過去最高を更新した(厚生労働省の生命表による)。もうすぐ「人生100年時代」が訪れようとしている。歳を取ればだれしも身体的にも精神的にも様々な障がいを帯びてくる。そうした事態が訪れることは避けられないとしても、少しでも先延ばしすることはできるのではないか。

人は一人では生きられない。まして認知症という病気になったり、認知症の人を支えて生きる家族のことを考えたりすると、なおさらその思いは強くなる。そんなとき、同じ境遇の仲間との絆が生まれたり、周囲で理解してくれる人たちの支えがあったりするならば、いささかなりとも幸せを感じることができるかもしれない。

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微力ではあるが、オレンジカフェの開催がその手助けになればうれしい。開催日時は毎月第4金曜日10時30分で、会場は郭町2丁目自治会館(埼玉県川越市郭町2丁目19番地の6)。





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# by hasiru123 | 2017-12-21 06:06 | その他

第51回黒山・鎌北湖駅伝

黒山・鎌北湖駅伝を走ってきた。

私が所属する若葉グリーンメイトからは、一般男子4チーム、同女子1チームの計5チームが出場した。役員を含めて、総計で34名となった。

全体では、昨年より14チーム上回る74チーム(棄権を除く)が参加した。ナンバーカードは、越生梅林にちなんだ梅のデザインが施され、素晴らしい仕上がりとなっている。また、プログラムがカラー版に様変わりした。この大会は、参加チーム数や競技面での水準がほどほどで、市民ランナーには走りやすいと好評の駅伝である。1団体あたりの参加チーム数や選手の記録等に制約が少ない点から、参加しやすい大会なのだろう。

さて、若葉グリーンメイトの活躍ぶりについて。私見ではあるが、評価したいポイントは3つある。まず、女子の部で3年連続の準優勝に輝いたことだ。3年前から女子の単独チームを出してきたが、補欠選手を含めたメンバーをそろえることは簡単ではなかった。選手のやりくりに奔走された女子監督に敬意を表したい。

そして、男子のAチームが若葉グリーンメイトぼベスト記録で総合13位に入ったこともうれしいことだった。若手とベテランがかみ合い、いいチームになってきた。

番外として(失礼!)、シリアスな競い合いではないかもしれないが、ベテラン選手も負けてはいなかった。そういう私も、Dチームの4区(4.1キロ)を走らせてもらった。総合タイムでは1時間41分4秒から同44分30秒の約3分間に、順位では33位から41位の11チームの中に、B、C、D、女子の4チームが入るという身内の中での激しいつばぜり合いが見られた。結果として、ゴール地点で提供されたゆず汁を選手全員が早くいただくことができた。

ただし、いいことばかりとは言えない。半月前に決めたオーダーに対して、故障等の事情で4名の選手が出場できなくなり、選手を変更せざるを得なくなったことは残念だった。選手の皆さんには、来年は体調管理により一層気をつけて駅伝及び練習参加に臨んでいただきたい。

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  (写真上)1区のスタート
  (写真中)区間賞に輝いた女子チームのA選手
  (写真下)閉会式後の記念写真
  


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# by hasiru123 | 2017-12-04 20:25 | 駅伝

小江戸川越ハーフマラソン2017を走る

3年ぶりの小江戸川越ハーフマラソンを走ってきた。早朝は冷え込んだが、時間とともに気温が上がり、風もが弱かったため、この時期としてはとてもいいコンディションに恵まれた。

メインのハーフマラソンの部には男女合わせて約6,400人のランナーが出場した。この規模の大会になると、選手個人の視点で会場全体の様子を把握することは難しく、自分の行動した周囲のことくらいしかうかがい知ることができない。

私はスタート10分前に待機レーンへ入ったが、前列から数えて自分のナンバーカードにあたる位置へスムーズに入ることができた。女子は男子の右側の列へ並ぶことになっていたが、しっかりそのスペースを確保されていた。私は陸協登録者としてエントリーしたので比較的若いナンバーカードを与えられていたためかもしれないが、スタート時の周囲の混乱はほとんどなかった。

今年で8回目を数えるが、回を重ねるごとに大会運営が円滑になり、出場する選手のマナーもよくなったように感じられた。開始当初の混乱ぶりは嘘のようである。そして、4つの大学から招待選手が約80名参加するなどして、記録面でも大会のレベルを押し上げた。

さて、私のことを少し。先にも書いたとおり、大会そのものが久しぶりだったので、目標タイムは設けないで「余裕をもってゴールすること」を心がけた。じつは、直前1週間の調整練習では通常の半分程度の量しかこなすことができなかった。数日前に、右足第一指のマメが固まった後にひび割れを起こしたり、左脚の踝(くるぶし)下に軽い痛みを感じたりしたためである。

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   (写真)19キロ地点を走る私です(撮影:岸啓祐)

結果として、練習不足と出るか、疲労がとれて好結果をもたらすかは、走って確認することにした。後半になって、左足にマメを作ってペースが徐々に落ちていった。しかし、その分だけ身体的には余裕を残して走りきることができたといえるだろう。まずは、これといった故障なくゴールできたことにほっとしている。

3年前よりも約9分の後れを取ったが、よくがんばったと70点くらいをつけることにする。来年は、今回の結果を目標にしたい。


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# by hasiru123 | 2017-11-26 19:21 | マラソン

ニコニコペースで

6日後に、3年ぶりで小江戸川越ハーフマラソンを走る。今回はどのように走ろうかと、いま思案しているところである。

3年間には故障を繰り返すうちに、体力も落ちてきた。加えて、練習不足でもある。そこで、無理をしないで、余裕をもってゴールすることを第一にと思っている。そのためには、ほぼイーブンペース、そしてニコニコペースで走りきることだ。

じつは、このニコニコペースというのは、福岡大学でスポーツ生理学を教えておられる田中宏暁先生らが提唱したフルマラソンのトレーニングに効果的と言われるランニングペースのことである。具体的には、最大酸素摂取量の5割程度の運動強度で走る。歩くようにゆっくり走るのである。

ちなみに、最大酸素摂取量というのは、有酸素能力の最大値のことで、5分から10分くらいしか持続させることができない。ところが、5割程度の運動強度で走ると、だれもがいつまでも走り続けることができる。ニコニコペースとは、そんな体に優しい走り方をいうのだそうである。ただし、「エネルギーが残されている限りは」という条件が付されるが。

この考え方の基本は、レースで闘うということはしないで、自然の力にゆだねるということだろう。『ロストターン』(ブルック・ニューマン著/五木寛之訳)を読んでいたら、同じような発想に出会った。運命と闘って生きていくのではなく、それを受容して生きていく。大きな運命を受け入れるということは、決して敗北ではないのだと。

マラソンにおいても、その姿をありのままに受け入れ、じっくり自分自身と向き合うことが、完走につながる。そして、故障を繰り返さないためにも、それは大切なことだと、遅まきながら気がついた。


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# by hasiru123 | 2017-11-20 20:57 | マラソン

朝鮮通信使に学ぶ

江戸時代は「鎖国の時代」と言われる中で、四つの窓口を持っていた。薩摩藩の下におかれた琉球王国との通交、長崎における中国とオランダ商人との通商、アイヌの人々と松前藩との交易、そして朝鮮国との通交・通商である。自由な海外交流こそ禁止されていたが、幕藩体制という枠組みの中で、確実に海外とつながっていた。

その意味で「鎖国日本」という呼び名は正しくない、と仲尾宏著『朝鮮通信使―江戸日本への善隣使節』に教わった。

朝鮮通信使に関する記録が、先ごろ国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって重要な歴史文書などを認定する「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されることになった。対馬(長崎県)から江戸を経て、徳川家康が祭られる日光東照宮(栃木県)まで一行が通った地域の外交文書や行列の様子を描いた絵などが評価されたものである。

先ごろ、川越市内で13回目の「川越唐人揃(とうじんぞろ)いパレード」が行われた(注1)。唐人揃いは18世紀から19世紀初頭にかけて、川越氷川神社の祭礼の付け練り物(行列)として本町(現在の元町1丁目付近)の氏子らが朝鮮通信使をまねて仮装行列を行い人気を博したとされる。

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朝鮮通信使は合計で12回来日し、そのうち11回は江戸まで来ている。しかし、川越ヘは一度も来ていない。なぜ、川越に唐人揃いがあったのか。

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そのヒントは、当時隆盛を極めた川越商人の存在にある。

江戸まで朝鮮通信使行列を見に行った川越商人の記録が残されている。塩などを扱っていた榎本弥左衛門(1626-86年)が記した「榎本弥左衛門覚書」だ。

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朝鮮通信使が6回目に来日したときに(1655年)、榎本は江戸本町で見物し、行列の様子を同書に詳しく書き残している。例えば、江戸へ入った日や将軍引見、日光への出発・帰府、帰国の日付などが記録されている。これらは、江戸幕府の公式記録である「徳川実紀」とも一致している(注2)。かれは行列見物から帰ってから、その仮装を思いたったのかもしれないが、川越の町に活気を呼び込みたいという商人気質のようなものを感じとることがでる。

また、川越氷川神社には、朝鮮通信使を模写した「朝鮮通信使行列大絵馬」が残されている。どのような経緯で大絵馬が奉納されたかは不明だが、江戸時代の氷川祭礼には本町(こちらは川越の本町)の付祭に朝鮮通信使の仮装行列が出ていて、祭礼との関連性がうかがわれる(注3)。

わが国に限らず、隣国と良好な関係を築くことは永遠のアポリア(難題)とも言える昨今である。改めて、このことに正面から取り組んだ当時の日朝両国の叡智に深く感じ入った。

(注1)「唐人」とは「からひと=韓人」のことで、江戸時代には朝鮮人をそう呼んでいた
(注2)『榎本弥左衛門覚書』(東洋文庫)の大野瑞雄氏の校注

(注3)「川越市立博物館だより」第49号
(写真)11月12日の「川越唐人揃いパレード」


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# by hasiru123 | 2017-11-14 20:21 | その他

広島カープ、お疲れ様でした

2017年度の広島カープは、2位の阪神との差を10ゲーム離して優勝した。開幕早々から好スタートを切り、4月中盤には早々と2位巨人に7ゲーム差をつけた。圧勝と言っていい。

それでも不安な時期はあった。最大の危機は、何といってもゴールデンウィーク後半の対阪神3連戦だったのではないだろうか。

5月4日は7回表まで4-3でリードしていたが、その裏に5点入れられて逆転負けを喫した。翌5日には、6回表まで9-1でリードしていたが、その裏に一挙7点を取られて、7回と8回にも加点され、12-9で敗れた。ここで2位につけていた阪神に並ばれた。そのダメージは大きく残り、7日には阪神の能見投手に6-0で完封負けを喫し、阪神に首位を明け渡すことになる。

応援するわが身にも、「しばらくは阪神と対戦してほしくない」という弱気が忍び寄ったものだ。2日後のヤクルト戦でも、3-2のサヨナラ負けで、4連敗。嗚呼。

しかし、今年の広島はその逆境をそこまででしのいだ。5月30日からのセ・パ交流戦では、ソフトバンクと並んでトップの成績を上げた。以後の15試合位を10勝5敗で乗り切るとともに、5月28日に首位に返り咲いた後は1度も首位を譲ることなくペナントレースを勝ち抜いた。

シーズンを通して4連敗が2回あったが、それ以上の連敗はない。それに対して、阪神には8連敗があり、巨人は13連敗があった。連敗を最小限にとどめるという守りは、結果的には最大の攻撃となることを示していよう。

ところが、その4連敗が大事なクライマックスシリーズ・ファイナルステージで出てしまった。昨日(24日)、セ・リーグのファイナルステージ第5戦でDeNAに9-3で敗れて、2年連続の日本シリーズ出場の夢は消えた。広島は初戦で1勝したあと4連敗し、アドバンテージの1勝を加えて2勝に終わった。レギュラーシーズンの広島らしさが見られず、主軸の不調に加えて投打がかみ合っていなかった。

レギュラーシーズンでは、対DeNAは12勝13敗。今季、セ・リーグで唯一負け越した相手だが、苦手意識があったのかなあ--。それとも、ペナントレースの優勝から1か月以上空いたことで、調子を落としてしまったのかもしれない・・・と、言い訳が口をついて出てしまう。

それにしても、小刻みの投手リレーなどラミネス監督の采配はあっぱれだった。ホームランを打った筒香も、次々と繰り出す投手も素晴らしい活躍だった。TBSラジオの『荒川強啓デイ・キャッチ!』で紹介された時事川柳にこんな作品があった。

<神ってる/よりも脅威の/「ラミってる」>。

「ラミってる」は新語かな。今年の流行語大賞にノミネートされてもいいくらいだ。広島を下して勝ち上がったからには、日本シリーズではもちろんDeNAを応援する。そして、広島の来年は短期決戦でも強くなって、念願の日本一になってほしい。


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# by hasiru123 | 2017-10-25 21:44

プレーオフを考える

衆院総選挙が近づいてきた。各種の世論調査では、3極の争いの中で与野党がどうなるかとういう視点での報道が目立つ。そもそも小選挙区制は、米英のような2大政党制を志向して作られた制度だが、今回のような三つどもえの争いを想定していない。そして、元々民意を反映しにくいという難点を持つ。同制度のメリットよりはデメリットのほうが浮き彫りになってきた昨今である。

衆議院選の終盤を迎えて、プロ野球のクライマックスシリーズのファイナルステージも佳境に入った。連日の熱戦をラジオとテレビを交互に視聴しながら、応援している人も多いのではないか(私の住んでいる地域では、1,2回戦ともBSではソフトバンク×楽天戦、ラジオでは広島×DeNA戦が放送されていた)。

このプレーオフ制度を巡っても、本当にこの制度で日本一を決められるのかと、いつも違和感を抱いている。パリーグでは1位のソフトバンクと3位の楽天が対戦し、セリーグでは1位の広島と3位のDeNAが対戦している。今年は、セ・パとも1位が2位に大差を開けて優勝した。結果として、ソフトバンクは楽天に15.5ゲーム、広島はDeNAに14、5ゲームの差をつけた。

もし、クライマックスシリーズでパは楽天が、あるいはセはDeNAが制したとしたらどうだろうか。クライマックスシリーズは短期決戦だといっても、首位から14ゲーム以上の差をつけられたチームが果たして日本一の決戦へ臨むにふさわしいといえるだろうか。

「制度に完璧なない」とは思いつつ、ペナントレースの結果をより反映できるやり方に手直ししてはどうか。例えば、「1位と2位のゲーム差、2位と3位のゲーム差がそれぞれ5ゲーム以内ならプレーオフへ進出できる」とするのである。ペナントレースで小差であったなら、短期決戦のクライマックスシリーズでひっくり返されても違和感がないだろう。そうすればペナントレースの終盤でより勝負にこだわり、白熱した試合が見られるだろう。ペナントレースで大差をつけられたチームは、クライマックスシリーズに臨む資格がないとみなすのだ。

クライマックスシリーズは、野球ファンにとっても主催者側にとっても魅力ある制度である。この面白さと営業効果を知ってしまったいまは、もう後戻りすることはできない。ここはより現実的な制度を目指して、知恵を絞るのがいい。


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# by hasiru123 | 2017-10-20 07:07 | その他

第12回 第九の夕べ in 喜多院

体育の日の10月9日(月)に、「第12回第九の夕べin喜多院」が開催された。好天に恵まれ、日中の暑さが残る秋の宵であった。

早いもので、このイベントで撮影のお手伝いをさせたいただくようになってから6年になる。喜多院の境内で行うコンサートはすっかり定着し、川越市を代表する恒例の文化行事となった。朝日明実行委員長や小野澤康弘事務局長をはじめとする多くの方々のおかげである。

今回初めてステージに登場したのが、ソプラノの小村朋代さんとアルトの谷地畝晶子さん、バリトンの加耒徹さんである。テノールの松原陸さんは常連で、ロンドン留学中のところをこの演奏会のために帰国された。司会の宮寺勇さん(音楽監督・指揮者)の紹介によると、今年のオペラコンサート(モンテロッソ・アル・マーレのオペラ・コンクールと思われる)で優勝されたとのことで、「オーソレミオ」の独唱には大きな拍手が送られた。

川島容子さんと大畑莉紗さん(内海源太さんが病気のため急きょ変更となった)によるエレクトーンの演奏、4名のソリストたちの独唱、川越第一小学校の子供たちによる合唱に続いて、258名の団員による第九の演奏が行われた。

最後は、全員で「ふるさと」と「よろこびの歌」を合唱して閉演となった。なお、来年は10月8日(月)の体育の日に開催されることが決まっている。

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       第九を演奏する合唱団

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       指揮する宮寺勇さん

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       ソプラノの小村朋代さん

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       アルトの谷地畝晶子さん

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           バリトンの加耒徹さん

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       テノールの松原陸さん

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       川越第一小学校の児童合唱団

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       エレクトーンの川島容子(右)さんと大畑莉紗さん


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# by hasiru123 | 2017-10-12 16:16 | 芸術

遅くなった秋

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ゴーヤは、一般的にはニガウリなどと呼ばれ、夏の日除けとして大変に重宝している。また、ツルレイシという学名がつけられていて、ウリ科の植物である。

体を冷やす効果があるといわれ、夏バテ防止の健康野菜としても利用されるようになった。わが家では、他の野菜や豆腐などを炒めたゴーヤチャンプルーにしたり、朝食時のサラダに加えて食べたりしている。

今年は、10月になってもゴーヤがまだ生(な)っていて、3日に1回くらいの頻度で収穫している。暖かい秋の影響だろうか。

しばらく前であれば、10月に入ると早朝に走るときは袖のあるシャツを着たり、薄手のタイツを着けたりして、徐々に衣替えをしてきたように思う。ところが、今朝もランニングシャツにランパンというスタイルで走ってきた。ただ夏の季節から抜けだせないだけなのかもしれないが、ほとんど肌寒さを感じさせない。

作家の山口恵以子さんが、あるPR誌に連載している「山口恵以子のおばちゃん的日常」というエッセイにこんなことを書いていた。

「春はゆっくりやってきて、秋は突然訪れる」

山口さんは、この時期になるとかつて食堂で働いていたころを思い出し、5升近い米を研いでいると、不意に「水が少し冷たくなったな」と思う日が来るという。すると一気に秋は深まり、毎日が肌寒くなる--。

これが、ふつうの秋だと思う。いずれ、今年も秋は突然にやってくるだろう。しかし、その「突然」がこのごろやけに遅くなった。そして、季節感も狂ってきた。

世界と日本の平均気温が長期的に上がり、気候が確実に変わりつつある。気象データから教えられるまでもなく、その変化を実感できるようになった。人間の活動が気候を変えていることは確実で、気候変動の影響はすでにいくつかの分野で現れている。その反動は、近い将来必ずやってくる。

(写真)9下旬に収穫したゴーヤ


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# by hasiru123 | 2017-10-04 19:13 | その他

狭き門

2月に開催される東京マラソンは、来年で12回目を迎える。一般参加の部門での出場は、抽選で決められている。初回は3.1倍だった競争率が回を重ねるごとに高くなった。第7回には10倍を超え、現在では12倍を超えるようになっている。12人に1人が当選するという、かなりの狭き門である。

インターネットで申し込んだ今年の抽選結果は、9月25日に発表された。私の記憶では、昨年までに9回申し込んでいるが、1度も当たっていない。競争率の数字から、今年あたりはそろそろ当選通知が来てもいいころだなと、淡い期待を抱いていたが、見事に落選した。

私の知り合いには連続して当選した人もいたりするから、くじ運というのはたしかにあるのだな、と改めて実感した次第である。何度応募しても確率が高まるわけではないので、毎年12分の1(約8パーセント)位の確率に期待してチャレンジするしかない。

ということで、今のところ来春に走るレースの予定はない。したがって、当面の目標は今年の11月末に開催される小江戸川越ハーフマラソン(埼玉県川越市)になる。レースへの参加は2年ぶりだ。東京マラソンの半分の距離とはいえ、しっかりスタミナをつけて臨まないと、終盤に苦しむことになるだろう。

昨年来、故障とその回復を繰り返してきたが、6月頃から走る距離を伸ばしたり、スピードの変化(といっても若干です!)をつけたりしても、足に変調を来すようなことはなくなった。幸いに、7月下旬以降は猛暑に見舞われることもなかったので、体に夏の疲れは残っていない。あと2か月間、休養のローテーションを守りながら、調子を上げていきたい。


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# by hasiru123 | 2017-10-01 19:05 | マラソン

9秒98から学ぶ

桐生祥秀選手(東洋大)がついに陸上男子100mで9秒台を出した。4年前に10秒01を出して以来、日本のトップランナーとして短距離界を牽引してきたが、ようやく大台を突破することができた。心から祝意を表したい。

待ちに待った4年間ではあったが、その間に選手たちの環境は大きく変化した。それは、しのぎを削ってきた数名のライバル選手たちのだれもが9秒台を出してもおかしくないところまで進化し、力が拮抗してきたことである。

これで、ライバルの選手たちは桐生選手の出した9秒98切りが当面の目標となるはずだ。堰(せき)を切ったように9秒台が続出しそうな予感がする。

ちなみに、今日(9月24日)大阪で行われた陸上の全日本実業団対抗選手権男子100m決勝で、山縣亮太選手(セイコーホールディングス)が10秒00で走った。追い風0.2メートルというほぼ無風の条件下で出されただけに、価値がある。今年残された大きな大会は愛媛国体など少なくなったが、多くの選手が桐生選手の記録に挑んでほしいと思う。

電気時計で10秒を切った選手は世界に120人以上もいるそうだ。大部分は米国やジャマイカなどのアフリカ系の選手である。また、短距離というと日本人には向かない競技ではないかと言われた時代があった。そういうコンプレックスを、これまでの多くの日本人選手が抱いてきたのではないだろうか。

ところが、ここ数年でそういうコンプレックスを感じさせない流れができつつあった。壁を破るには、「できる」と思うことが大きなアシストになるだろう。

一方で、同じ全日本実業団対抗選手権の男子10000mでは、11位までが外国人選手で占められた。こちらの方は、東アフリカ出身の選手にはかなわないというコンプレックスから抜け出せないでいるように思える。長距離の選手たちには、ぜひとも短距離陣の奮闘から学び取ってほしいと願っている。


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# by hasiru123 | 2017-09-24 23:58 | 話題

真っ赤な秋


まっかだな まっかだな
つたの葉っぱが まっかだな
もみじの葉っぱも まっかだな

童謡「真っ赤な秋」(薩摩忠作詞・小林秀雄作曲)の一節である。曲をつけた小林秀雄氏は、今年7月に亡くなられた。紅葉の季節になるとこの歌を口ずさみたくなる。歌に誘われるかのように、一足早い秋の北海道へ行ってきた。

大雪山系の旭岳(2291メートル)周辺では、早くも赤く染まり始めた。3連休の真ん中、9月16日には青空がのぞき、ナナカマドやダケカンバ、カエデなどが、山肌を色鮮やかに染めている。ロープウエーの姿見駅から約3キロ先の裾合平周辺では、ウラジロナナカマドの鮮やかな赤と、終わりに近いチングルマの渋い赤がパッチワークのように広がっている。

活発な旭岳の噴煙との競演は見どころのひとつつである。これまで写真で見ていた噴煙よりも、勢いがあるように見えた。また、周辺に点在する中小の池に映し出される旭岳と紅葉も見事である。

地元の人に聞くと、今年の紅葉は例年よりもいくぶん早く、そしてきれいだとのことだった。紅葉は10月上旬になると、ふもとの旭岳温泉街まで駆け降りる。
     

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     鏡池に映る旭岳 
    

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     噴煙の盛んな旭岳 
    

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     第一展望台から望む旭岳
     

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     終りに近いチングルマ

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       すり鉢池と旭岳

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# by hasiru123 | 2017-09-22 06:47 | その他