夢のマラソン

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陸上ファンの熱気につつまれた日本選手権

陸上の日本選手権は、いつになく見ごたえのあるものだった。リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねていることに加え、記録的な期待が大きかったように思う。

(公財)名古屋市教育スポーツ協会によると、男子100mが行われた6月25日(土)は、雨の中を会場のパロマ瑞穂スタジアムに26,800人の観客数を集めたそうだ。サッカーや最近人気上昇中のラグビーではこの数字は珍しいことではないが、陸上競技ではそう見られる数ではない。

さて、男女の中長距離。短距離陣に負けじと、手に汗を握る熱戦を繰り広げた。男子10000mは大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が素晴らしいロングスパートで五輪内定を射止めた。これまでの日本選手権では、終盤にトップを奪いながらも最後の直線のスパードで競り負けるケースが続いていた。しかし、今年は違っていた。設楽悠太(Honda)と村山紘太(旭化成)と競り合いながら、残り600mで仕掛け、その後もスピードを緩めることなく、ゴールイン。思い切りのよさが勝敗を決したといえよう。

大迫は、最終日の男子5000mでも500m手前でスパートして、優勝をもぎ取った。米国での練習効果が実を結び、切れ味の鋭いロングスパートをものにした。五輪の予選では、決勝進出に向けた順位争いが熾烈になると思われるが、この力は必ずや生かせるものと思う。あとは、ペースの変化にいかに対応できるかだ。決勝が楽しみである。

女子10000mは、予想どおり鈴木亜由子(日本郵政グループ)が優勝した。同僚の関根花観との競り合いとなったが、残り約1000mでスパートし、最後までスピードを緩めなかった。今年2度目の派遣設定記録をクリアしたのは立派である。関根も自己記録を大きく更新した。五輪本番では、二人のチームワークで同時入賞につなげてほしい。

女子5000mでは、ラストに強い尾西美咲(積水化学)が、鈴木の2冠を阻んだ。この種目は、五輪ではなかなか東アフリカ勢の中に割って入るのが難しいが、ぜひとも複数の選手に決勝に残ってもらいたい。

また、最近は五輪や世界選手権に出場がかなわなかった女子3000mSCでは、高見沢安珠(松山大)が本大会で参加標準記録を出して優勝した。森智香子(積水化学)と競り合っていた高見沢は約600m手前の障害をひっかけて転倒したが、最後の直線で巻き返し、わずか0.78秒参加標準記録を上回って、代表内定にこぎつけた。印象的なシーンであった。


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by hasiru123 | 2016-06-27 23:16 | その他

第100回日本選手権の行方

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6月24日(金)から26日(日)にかけて陸上競技の日本選手権が開催される。今年は第100回という節目を迎えることに加えて、リオ五輪の代表選考会の一番重要な大会を兼ねている。今回は、男子100mを始めとして、同200m、同棒高跳、同やり投など期待される種目が目白押しである。
 
まずは、日本選手権で代表決定に至る条件を押さえておきたい。この大会で即内定となるのは次の2つのケースである。派遣設定記録突破+日本選手権8位以内(最上位)と参加標準記録突破+日本選手権優勝だ。それ以外だと、日本選手権後に選考会議で審議されるが、これも優先順位等について要項に細かく規定されている。また、7月11日までは日本選手権以降の大会の結果を考慮して追加の決定ができるようになっている(日本陸連「トラック&フィールド種目代表選手考要項」による)。どのような基準を満たせば日本選手権のレース後に「即内定」となるかを理解しておくと、観戦の興味がいっそう増すと思う。

このことからして、派遣設定記録突破者は日本選手権を戦う上で圧倒的に優位な立場にあることは間違いない。派遣設定記録突破者と参加標準記録突破者、いずれにも未達の者とで、戦い方が異なる。この辺の駆け引きも見どころだ。

さて、長距離種目はどうだろうか。男女の10000mは1日目に行われる。男子の参加標準記録突破者は10人以上、女子は20人以上いる。男子は、村山紘太(旭化成)と鎧坂哲哉(同)の派遣設定記録突破者を中心にレースが展開されるだろう。高温多湿が予想されるこの時期は、好記録をねらった意欲的な展開にはなりにくい。最後まで駆け引きが続くため、10000mの走力よりも最後のスプリント力がモノを言う意外な結果になる可能性もある。

その意味では、必ずしも優勝に固執する必要のない派遣設定記録突破選手は有利である。

女子はどうだろうか。鈴木亜由子(日本郵政グループ)だけが派遣設定記録を突破していて、最近のレースぶりからも抜きんでた存在となっている。鈴木に続く選手としては、今年になって好記録を出した上原美幸(第一生命)と関根花観(日本郵政グループ)、そしてマラソンの最終選考会だ1秒差で涙をのんだ小原怜(天満屋)あたりに期待したい。特に小原は、マラソンの疲労がどの程度回復しているかがカギとなりそうだ。女子も、終盤のスピードが勝敗の行方を左右しそうで、だれが上位に入ってもおかしくない。

男女5000mの方は、10000mの結果を見てからでないと見当がつかない。いずれも派遣設定記録突破者はなく、参加標準記録突破者も少ない。記録をねらって意欲的なレースを進める選手がいると面白くなりそうだ。

(写真)庭に咲いたユリ


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by hasiru123 | 2016-06-19 23:15 | その他

青葉杯

一昨日は、第17回東松山市長距離記録会が東松山陸上競技場で開催された。この大会プログラムは、15時にスタートする一般(高校)男子3000m障害で最後を締めくくる。というのは、この大会には「青葉杯」という冠がついているからである。

今年で3回目を迎えた。「青葉」とは、現在の埼玉陸上競技協会会長で大東文化大学の陸上部監督や関東学生陸上競技連盟会長を長く務められた青葉昌幸さんのことだ。3000m障害を得意種目としていた青葉さんの功績をたたえて、この大会の同種目の優勝者には青葉杯が贈られる。

坂戸市陸協から本大会に、男子1500mに1名と男子3000m障害に2名が出場した。

残念ながら私は所用のため午前中のみの観戦となり、男子1500mの6組に出場したI選手を応援した。I選手は、始めから集団の5、6位をキープし、800m以降徐々に前との差を詰めるという粘り強いレースを展開した。この種目は800mと並んで乳酸が多く発生する熾烈な競技である。どの組にも前半はハイペースを刻んで後半失速する選手が多くいた中で、彼のクレバーなレース運びが光った。手元の時計では、4分8秒前後だった。シーズンが始まったばかりの現時点としては、上々の仕上がりではなかったかと思う。

I選手はY選手とともに午後の3000m障害にも出場した。Y選手からのメールによると、Y選手は9分30秒台の7位、I選手は10分前半でゴールしたとのことである。県内でトップクラスの大学生や高校生たちに交じって競ったY選手の走りは、見事だった。

この両名は社会人になって間もないが、仕事とどう折り合いをつけて日々の練習を重ねていくかが今後の課題だろう。当面はトラック競技に専念するとのことなので、この時期にぜひスピードを磨いていただきたい。そして、来春の2つの駅伝での快走を楽しみにしている。


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by hasiru123 | 2016-06-06 18:54 | その他

バラ園

連休明けの5月中旬。初夏の強い日差しに誘われて伊奈町(埼玉県北足立郡)のバラ園へ行ってきた。赤や黄色、オレンジ色、ピンク、白などの花が咲き誇り、甘美な香りに包まれていた。

ここは、同町内の町制施行記念公園の中にあり、約1.2ヘクタールの敷地に、約300種4800株のバラが地植えされている。以下、5葉の写真をご紹介する。名称は、私のメモと記憶を頼りに記載したもので、もし違っていたらご容赦いただきたい。


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               レトロ

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               プロミス

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               ダブルデイライト

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               プリンセスチチブ

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               秋月
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by hasiru123 | 2016-05-24 18:26 | その他

あしかがフラワーパーク

連休最後の5月5日は、五月晴れに恵まれた。蕉風に誘われて、混雑を覚悟で地元を離れ、あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)へ撮影に出向いた。樹齢150年、広さ千平方メートルの大藤棚とか世界でもめずらしい八重黒龍の藤棚、花房が最長で1.8メートルにまで成長すると言われる長藤など見どころがいっぱいである。

枝ぶりのみごとさと風が運ぶ香り、そして色の鮮やかさ。うす紫色の藤は見ごろを少し過ぎていたが、黄色いトンネルを形作っているきばな藤や白藤はいっぱいの花を咲かせていた。以下は、午前9時から11時ごろまでに撮ったものである。

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by hasiru123 | 2016-05-07 16:19 | その他

2016桜前線(2)

今年のサクラのの締めくくりは、高遠城址公園だった。前日までの曇天とはうって変り、抜けるような青空が花に彩りを添えていた。

公園に着いたのは午前11時ころだったが、それでもサクラはしっかりと赤みを帯びていた。ふつうだと、陽が高くなるにしたがってコントラストが落ち、白っぽく見えるのだが、この日は違っていた。この時期としてはめずらしく澄んだ空だ。幸運に感謝!


タカトオコヒガンザクラという。高遠の桜は、ソメイヨシノより少し小ぶりで赤みのある花を咲かせる。公園一帯は、約1,500本で桜薄紅色に染まった。とうてい1日では観きれない。今後も継続して足を運ぶことになるだろう。

高遠公園は入場時間に制限があり、朝は8時からだそうである。できれば日が昇るころから入れないものかと思っていたところ、帰りのバスの車窓から観たのは、公園沿いに広がる桜並木だった。早い時間帯は公園内よりも光が入りやすい周辺の方が撮影には適しているかもしれない。

次に来る時は、周辺もコースに含めてトライしたい。

以下、4月上旬から中旬にかけて撮ったサクラをご紹介する。

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                   中院の彼岸桜(埼玉県川越市)

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                   高田公園の夜桜(新潟県上越市)

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                   岩松院(長野県上高井郡小布施町)

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                   浄光寺薬師堂(同上)

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                   高遠公園から仙丈ケ岳を望む(長野県伊那市高遠町)

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                   満開で見えにくくなった桜雲橋(同上)

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                   問屋門(同上)
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by hasiru123 | 2016-04-23 21:15 | その他

2016桜前線(1)

いまベートーベンのバイオリンソナタ第5番「春」を聞きながらこの記事を書いている。「春」のタイトルは、ベート―ベン自身がつけたものではなく、後から曲の雰囲気からつけられたという。桜のように、明るくのびやかで、暖かさを感じさせる曲だ。

さて、今年の桜は開花から満開までの期間が長く、じっくり花を楽しむことができた。あれこれと撮影の準備を計画していた私は、満開になるまで何度かフライングをしている。フライングというと桜に失礼かもしれないが、待ちきれずカメラを持って出かけてみるとまだつぼみだったということがしばしばあった。
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昨年の各地の桜の開花が予想を上回る早やさで進んだことが念頭にあったからかもしれない。暖かい日が数日続くと一気に成長し花開くとよく言われる。3月1日から毎日の最高気温を足して、500℃になると開花するという法則もあるらしい。開花に合わせて撮影計画を組むのは難しいが、春を待つ楽しみでもある。
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国立科学博物館研究員で植物学者の近田文弘(こんた・ふみひろ)さんによると、桜は10℃以上の分だけ成長するそうだ。11℃だと1℃光合成をする。10℃以下だと動かない。「トーキング ウイズ松尾堂」というラジオ番組で教わった。
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全国各地で桜の管理技術を教えているという近田さんは、「桜の寿命は短命。ソメイヨシノは60年と言われている。適切な管理をすれば300年以上生きる」とも。そういえば、私が住んでいる周辺の桜は戦後になって植えられたものが多いと聞くが、一様に老木化が進んでいる。計画的に世代交代させないと、一気に桜を失うことになりかねない。
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私が昨年訪れた弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あり、それぞれしっかり花を咲かせている。ぜひとも、長寿化を図ってほしいと願う。
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(写真)上から、新河岸川の桜まつり(埼玉県川越市)、慈眼寺の枝垂れ桜(埼玉県坂戸市)、中院のソメイヨシノ(埼玉県川越市)、乾通り(東京都千代田区)、無線山公園(埼玉県北足立郡伊奈町)
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by hasiru123 | 2016-04-06 21:21 | その他

病気予防! 健康マネジメント最前線

私が所属している消費者団体「NACS東日本支部」の埼玉分科会で、設立3周年記念行事としてシンポジウムを開催した。主な内容は以下のとおりである。

テーマ:病気予防! 健康マネジメント最前線
~治療から予防・セルフケアへ。生活習慣を自らの手で!~
第一部:基調講演
・医療機関の立場から:小川卓氏(医療法人財団献心会川越胃腸病院 総務部長/消費生活アドバイザー)
・消費者の立場から:土田貴志氏(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 課長/消費生活アドバイザー)
第二部:パネルディスカッション
・コーディネーター:土田貴志氏
・パネラー:小川卓氏、佐藤幸夫氏(多摩大学医療・介護ソリューション研究所フェロー/消費生活アドバイザー)、中田晶子氏(乳がんサバイバー/ピンクリボンアドバイザー/消費生活相談員/消費生活アドバイザー)

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わが国の医療機関では、一部治験などはあるものの、通常は標準的治療を基本とした診療が行われている。体質は人それぞれで、体型や体格、生活習慣などが変われば、治験や薬の効果も異なる。私たちは医師の標準的治療を基本としながらも、自らの情報力と判断力を強化することで自分の体を守ることが可能だ。工夫次第で、そのような行動が日本の医療費削減にも寄与できるかもしれない。そんな視点から、このテーマに取り組んできた。

シンポジウムの内容は、5月21日(土)に都内で開催される東日本支部研究発表会のミニセッションでも紹介される予定だ。

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予想を超える市民の参加があって、会場では熱心にメモを取りながら聞き入る姿が見られた。小分科会は一般市民を対象にした企画はこれが初めてである。準備期間が短かったこともあって、実施を危ぶむ声もあったが、開催できてよかったと思う。パネラーのやり取りがうまくかみ合っていたし、進行もスムーズにいき、参加者の反応もよかった。

この試みが健康増進のあり方を考えるトリガーになればうれしい。そして、運営側の私たちにとっては、今後の活動の自信につながったことが何よりの収穫だったと考えている。会員の皆様、お疲れ様でした。

(写真上)シンポジウムの会場
(写真下)終了後の懇親会
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by hasiru123 | 2016-03-30 19:51 | その他

見守りと気づきのポイント

毎年2回発行されている地元のコミュニティ紙は、今回で8回目を数える。分量はさほどないが、確実に定期発行されている。

この種の発行物のミソは、「定期的に」発信することにある、と思っている。

 --そういえば、いつもこの時期になると配布されてくるね--
と、思い出してもらえたらしめたもの。

その紙面の中で、いつも書かせていただいている600字に満たないコラムがある。今回も再録する。

   ◆◇◆ 

数か月前に「高齢者を集めて品物を販売しているようだ」という情報を耳にして、実際にその現場を見に行ったことがある。販売員から「今説明中なので、後で来て」と言われたので、時間を変えて訪ねたらもう顧客は帰った後だった。販売員から説明を受けたが、どんな売り方をしていたのかは分からなかった。

これらの販売方法がすべて怪しいわけではないが、短期間に閉め切った会場等に人を集め、日用品等をただ同然で配って雰囲気を盛り上げたあと、高額な商品を展示して商品説明を行い、来場者にその商品を購入させるいわゆる「催眠商法」(SF商法)というのがある。会場の雰囲気で催眠状態となった来場者は、つい高額な商品に手を出してしまう。

特に認知症等の高齢者は、事業者からの勧誘や契約に必要な判断力が不十分な状態にあるので、一般の高齢者よりも被害にあいやすい傾向にある。また、被害等にあっているという認識が低いため、周囲も気づきにくい。

「認知症の母が、無料の商品を目当てに通っていたら2カ月で500万円以上契約していた」(国民生活センターのホームページから)

これは、ある消費生活センターが受けた相談事例である。被害の防止には、家族や周囲の人の協力が欠かせない。日頃から高齢者本人の様子や言動、態度などに変化や不審な点がないか、気をつけたい。
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by hasiru123 | 2016-01-25 20:59 | その他

市民後見人を育てよう!

ランニングとは関係ないが、所属している消費者団体の会報に投稿したものを、ここに転載する。

  ◇◆◇◆◇◆◇―――――――――――――◆

 地域福祉の視点から「市民後見制度」について考えてみたい。会員の皆さんが、地域の自治体から市民後見人の担い手を求められたとしたら、その要請に応えることは可能だろうか、と。

 一般に「市民後見人」とは、弁護士や司法書士などの資格はもたないが、社会貢献への意欲や倫理観が高い一般市民の中から、成年後見に関する一定の知識・態度を身につけた第三者後見人等の候補者をいう(日本成年後見学会の報告書から)。親族や専門職に代わる新たな担い手である。市民が後見人として、本人が住み慣れた町で安心して暮らし続けられるよう、地域で支えあう。そんな身近な支援が、必要とされている。

 厚生労働省によると、平成24年度は87市区町(33都道府県)が検討または研修等を実施している。埼玉県では、5つの自治体が推進中だ。先行して実施している地域に、東京都世田谷区成年後見支援センターや大阪市成年後見支援センターなどがあり、養成後の登録や支援、受任調整、監督などを手掛けている。

 後見人等と本人の関係をみると、平成12年は親族が後見人等に選任された件数が全体の90%以上を占め、専門職は10%弱だった。しかし、平成24年の親族後見人は約49%まで減少し、専門職が約51%と増加している(最高裁の統計による)。

 今後は、専門職後見人の不足が予想されよう。しかし、市民後見人への期待には、単に不足する第三者後見人の受け皿や専門職後見人の代替えに限らない。見守りや頻度の高い訪問などのきめ細やかな後見活動など、市民感覚を尊重した活動が挙げられる。

 まずは、複雑な法律問題や争いがなく、専門職でなくても対応できるケースを受任していく。たとえば、日頃の見守りや年金等の収支を本人のためにどのように使っていくかを考えながら執行するのである。身上監護中心の後見業務であれば十分可能だろう。

 成年後見制度という「しくみ」に、予定調和的に問題が解決し、社会が変わることを期待する時代はとうに過ぎた。むしろ、市民同士が支えあい、知恵を絞って解決を図ることに意義を見たい。

一人暮らし高齢者の消費生活相談が増える中で、被害防止の有効性や権利擁護の視点から検討されていい課題だと思う。
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by hasiru123 | 2016-01-10 21:15 | その他