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因数分解

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中学校の社会科の授業では、弥生時代の倭の国の王が後漢(今の中国)に朝貢(ちょうけん)することを解説していた。1学期もそろそろ終わるこの時期に、なぜ弥生時代なのかなと思った。4月に原始時代から始めたとすると、今ごろは鎌倉時代あたりに差し掛かっていてもいいのではないか。3年間通っていた地元の中学校での授業参観とそのあとの懇話会のことである。

あとで、校長先生はやさしく説明してくださった。1年生から2年生にかけては歴史的分野と地理的分野を並行して学習し、3年生の1学期途中から公民的分野に移るのだそうだ。だから、時代の流れには必ずしもとらわれないと。

1年生の国語の授業では、最近の新聞記事を使ってプレゼンテーションのやり方を教えていた。なでしこジャパンの決勝戦を題材に、複数の新聞記事を読みくらべ、わかりやすく伝えるためにはどんな工夫が必要か、先生は生徒たちに問いかけた。私が受けた文学作品中心の授業では考えられないテーマだ。

英語の授業では、簡単なダイアログを暗記して、指名された二人の生徒が対面でやり取りする練習をしたりしていた。英語というと文法を暗記したり、教科書のテキストを読んだりすることが多かったので(古いね)、大きな変化だ。

授業を見ていて意外な気づきを発見したのは、3年生の数学だった。黒板にあるのは、連立方程式の解を求めるために展開された因数分解の式である。まとまりのある式をバラバラに分解した上で別のまとまりに再構成し、答えを導き出す。板書された式を食い入るように見ながらふと思ったのは、「このロジック、どこかで見た覚えがあるぞ」ということだった。そう、日常生活で迷路に入ったときに何気なくというか、苦し紛れに使っている手法とよく似ているのだ。「押してもダメなら引いてみな」という、あれである。

因数分解は、見えないものをクローズアップして試行錯誤することと同じで、今どきのことばで言うと、「見える化」を図ることだということに遅まきながら気がついたのである。ただし、現実の生活では解が出せなかったり、なかったりするほうが多いかもしれないが・・・。

(写真)わが家に咲いた紫陽花
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by hasiru123 | 2015-07-13 18:21 | その他

三芳野神社の木

先ごろ、川越市にある三芳野神社本殿西側の楠木2本と白樫1本を伐木した。これらの木の根が張って、近い将来社殿の構造に支障をきたす恐れがあるというのが理由だ。
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大きな常緑樹が鬱蒼と茂った境内は、夏はかなりその恩恵を受けていて、すばらしい環境を提供してくれた。

この神社は、埼玉県の有形文化財や川越市の史跡に指定されている。いま川越市では緑の募金運動を実施中で、森林の保護が叫ばれる折に「なぜ?」をいう声も聞かれた。これらの木が植えられた時期は不詳だが、当時はこのように成長して社殿を脅かす事態を想定していなかったに違いない。

社殿を大樹から守る方法として大規模な剪定を含む3つの選択肢があったが、氏子総代会では一番安全で大がかりな「伐木」という苦渋の決断をした。

また、神社の北側から東側にかけても、大きな白樫などが覆い茂っている。3代目の「初雁の杉」」と呼ばれる大きな杉も植樹されている。いずれ、これらの木にも手をつける時がやってくるかもしれない。

木を切るに先立って、1週間前に社殿で伐木祭が執り行われ、氏子たちは伐木作業の安全と変わらぬご隆盛をお祈りした。
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今年の秋からは4年間かけて社殿の改修工事が始まる。工事が完了するまでには、これらの大樹に代わる植林計画を立てて、緑を取り戻してほしいと願っている。さしあたり、建物に影響を与えない程度の大きさの梅の木がいいのではないか。公園の敷地も含めて考えていきたい。


(写真上)伐木前の境内
(写真下)伐木後の境内
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by hasiru123 | 2015-05-14 06:06 | その他

弘前公園10本勝負

吉野山こぞのしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねむ(西行「新古今集」)

歌意は「去年枝折(しおり)をして道しるべをつけておいた道とは道を変えて、まだ見ていない方面の花をたずね入ろう」である。いま私たちがよく見る染井吉野とはちがって、この時代の山桜の表情は多種多様であっただろう。去年とはちがう桜を目指す気迫に満ちているのは、怖いくらいだ。

私も西行の気持ちに押されて、山桜ではないがまだ見ぬ弘前城の桜を見に行ってきた。そして、弘前に向かわせた理由はもう一つある。

弘前城は、本丸東面の石垣修理工事に伴い、天守を約70m本丸の内側へと曳屋する工事を予定している。工事には約10年間を要し、曳屋した天守を元の位置に戻すまでにも5年以上かかると見込まれている。したがって、しばらくは天守を背景にした桜を見ることができない。

私が訪れた4月の終わりは、通常であれば満開の時期だが、今年はすでに八部散りの状況だった。散った後の桜もそれなりに撮れるのではないか、いや撮らなければいけないと言い聞かせつつ、ライトアップされた公園を歩いた。

薄い紫色をつけた花よりも葉の緑の方が優勢だった。明朝の花はどんな色をつけてくれるか、待つことにした。

この時期、満開を過ぎてからが見ごろとなるのは、弘前中央高校近くの堀に浮かぶ花筏だった。まるるでピンク色の絨毯(じゅうたん) が敷いてあるように見えることからこの名前がつけられたそうだ。ただし、敷き詰められた花びらが新しくないためか、淡いピンク色になっていた。咲いている桜との競演とならなかったのは残念である。

今回の弘前公園で見ごたえのあったのは、まだいっぱいに花を咲かせている枝垂桜である。石垣の上に咲いていた白い花は特に印象に残っている。このほかにも、正徳5年の霞桜や日本最古の染井吉野、日本最大幹周の染井吉野(写真下参照)など、多くの桜の木がある。季節を変えてたずねてみたい。

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          早朝の弘前城

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          ライトアップされた弘前城

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          枝垂桜

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          枝垂桜

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          枝垂桜

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          天守閣から望む岩木山

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          夜の桜道

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          日本一太い染井吉野

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          横たわる桜の木

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          弘前中央高校付近の花筏
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by hasiru123 | 2015-05-04 19:28 | その他

とおりゃんせの唄

梅の満開が過ぎて、桜のつぼみが膨らみ始めた。そんな3月の半ばに、三芳野神社の境内で、懐かしい声を聞いた。おりゃんせの唄を歌いながら遊ぶ子供たちがいたのだ。この神社は「とおりゃんせの細道」と呼ばれる参道があることで知られている。

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ちょうどその時は「遠くへ行きたい」というテレビ番組の取材があって、地元の小学生たちの協力で落語家の春風亭昇汰さんいっしょに遊ぶ光景を撮っていたのである。残念ながら、現在の子供たちが神社の境内でわらべ唄を歌って遊ぶことは、めったに見られなくなった。その意味では、貴重な映像といえるだろう。


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この番組は、下記の放送が予定されている。

番組名  遠くへ行きたい
タイトル  -埼玉県川越市・行田市-「春風に誘われて!城とレトロ(仮)」
出演者  春風亭昇汰
放送日時  平成27年4月19日(日)朝6時30分~7時(NTV)
制作  テレビマンユニオン

ぜひご覧ください。


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by hasiru123 | 2015-03-22 21:22 | その他

司馬遼太郎の『街道を行く』シリーズの「台湾紀行」は花蓮(かれん)のまちで終わるが、私の旅は花蓮から始まった。

台北から特急列車で2時間半ほど南東方面を行くと花蓮に着く。台湾に入ってはじめて泊まったのがこのまちだった。今年の正月のことである。

花蓮は台湾東北部で最大の都市である。先住民族のアミ族の集落があることで知られている。台湾人の名に「阿」の字で始まることが多いと聞いたが、「アミ(阿美)」と関係があるのかもしれない。アミ族の踊りを楽しむことができる阿美文化村という観光スポットもあることだし――。

翌日は太魯閣(たろこ)へ向かった。侵食によってできた大理石の奇岩怪石が約20キロメートルにわって続く。高さ千メートル以上にも切り立った大渓谷だ。かつては山岳地域に住むいくつかの部族に分かれて狩猟生活を行っていたと伝えられる。
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伊藤潔『台湾』(中公新書)によれば、「ポルトガル人が「発見」した16世紀半ばの台湾には、わずかの漢族系の移住民のほかに、先住民(今日の台湾では高山族という)と総称される、マレー・ポリネシア系の人々が先住していた」とある。この国は、ついに先住民による統一した政権はできずに今日に至っている。

太魯閣の入り口で記念写真を撮ったあと、東西横貫公路の長春トンネルを抜けると、絶壁を背に建てられた中国風の祠が見えた。長春祠だ。公路の建設工事中に亡くなった二百余名の人たちの霊を慰めようと、1958年に建てられたものだ。ただし、現在の長春祠は2度のわたる落石のため97年に再建された。
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それにしても太魯閣の風景は美しい。 川に架けられた吊り橋や絶景を臨むハイキングトレイル、山腹に建つ寺院。断崖をわずかに削っただけの山道を上るためだけに、もう一度来ようと思った。
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(写真上)太魯閣入口
(写真中)長春祠
(写真下)太魯閣の渓谷 
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by hasiru123 | 2015-03-15 23:36 | その他

賢い消費者

くらしの豆知識〈2015年版〉特集 消費者トラブルSOS

国民生活センター


国民生活センターが毎年発行していて、2015年版は43冊目となる。くらしに役立つ幅広い分野の知識・情報をわかりやすくまとめたハンドブックだ。

今年は、「消費者トラブルSOS」を特集としている。消費生活トラブルに遭ったときや遭わないための対処方法など、すべて最新の情報で新たに書き下ろされている。

イラストや図表などを交えて理解しやすく工夫されていて、知りたい項目がすぐ見つかるように分野別に構成されているのがありがたい。

目次は、以下のとおりである。

 ●特集 消費者トラブルSOS
 ●契約トラブル注意報
 ●くらしの事故注意報
 ●よくわかる契約
 ●いきいきセカンドライフ
 ●災害に備える
 ●くらしのマネー情報
 ●社会保障と保険・年金
 ●住まいの知識
 ●あんしんネット案内
 ●健やかなくらし
 ●こんな場合は、どうすれば? その他

特集では、「子供の消費者トラブル」(オンラインゲームで高額請求、アダルトサイトからの請求他)や「ねらわれる20歳過ぎ」(繁華街でのキャッチセールス、見知らぬ異性からの誘い他)、「高齢者がねらわれている」(健康食品送りつけ商法、買え買え詐欺他)などが組まれている。

最近は、東京五輪開催に関連した利殖商法のように日々起こるニュースに合わせて次々と新たなだましの手口が作り出されている。消費者がこれらの手口にだまされないためには、新しい消費者被害に深い関心を持ち続けることが「賢い消費者」への近道だ。
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by hasiru123 | 2015-03-08 23:46 | その他

ESなくしてCSなし

NACS埼玉分科会の定例活動で、埼玉県川越市にあるK病院を訪問した。消化器を専門に医療活動を行い、消費者志向優良企業表彰(1998年、経済産業省)や日本経営品質賞(2011年、経営品質協議会)など数々の表彰を受けている。

小会の会員でこの病院に勤務するOさんの協力を仰ぎ、企業訪問の一環として実施したものである。

この病院では常日ごろ顧客(患者)を「患者様」と呼んでいる。掲示されていた「患者様権利憲章」には「かけがえのない生命と健康を守る」ために、7項目の理念をうたっている。また、見せていただいた「経営品質報告書」によると、患者のCS(顧客満足)と従業員のES(従業員満足)が病院の全国平均よりもかなり高いことが分かる。

Oさんは「ESを基点にしてから病院の風土が変わった。たとえば、医師は周りの変化に気づき、患者の方向を向いて行動するようになった」と話す。

これらの結果を表す指標に、病院が実施している患者満足度調査がある。20年来継続して行い、経年変化をとらえている。「調査項目はほとんど変えずに、数字よりも質を追うように努めている」という。この種の調査はややもすると、回を重ねるごとに調査項目を追加したり変更したりして、結果として時系列の変化をとらえられなくなるという失敗に陥りがちである。「調査項目を変えない」というベンチマーク調査の基本に徹している姿勢は重要だ。

CSあるいはESの向上については、いま要介護者の増加と介護職員の慢性的な不足に悩む介護事業の取り組みにも示唆を与えるのではないか。Oさんに伺ってみたら、昨年の日本経営品質賞は鳥取県の社会福祉法人が受賞するなど介護産業にも新しい動きが出ているとのことだ。「ESなくしてCSなし」というK病院の経営哲学が、様々なサービスを提供する企業や機関に浸透することを期待したい。

私ごとであるが、この病院とは胃の内視鏡検査で30年来のおつきあいである。内視鏡は日々進歩し、小型化して食道を通りやすくなってきたが、いつになっても好きになれない。食堂や胃に光を投射するなどして、もっと物理的に簡便な投影方法が開発されないだろうかと思っている。
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by hasiru123 | 2015-03-02 06:48 | その他

ポスト東京五輪

東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪、五輪と表記)の開催については、招致決定にいたる過程に問題があり、さらにその後の行方についても大きな懸念が残っている。また、陸上競技にかかわる者の一人として、国立競技場の建て替え問題についても心配な点が多くある。

問題ずくめの東京五輪だが、大づかみに言えば以下の3点に懸念の内容を整理することができよう。

1 地方で急速に人口減少が進行する一方で、東京へのヒト、モノ、カネの一極集中が止まらない。東京五輪は、一極集中を加速させる役割を担うのではないか

2 50年前の東京五輪後に深刻な経済不況に見舞われた。当時は高度成長の途上であったため、結果として不況を吸収し、さらに成長に転換するエネルギーがあった。しかし、人口減少が進行する五年後は、不況を最小限に抑える手立てはあるのか

3 首都圏で進行する様々な開発に、五輪後を見据えた持続可能性を実現する仕組みがあるか

開催が決まった現在、これらの課題については市民として前向きに、広く議論し向き合っていく必要があると思う。

私の住む埼玉県では、射撃とサッカー、ゴルフが開催される予定になっているため、この問題に無関心ではいられない。ゴルフが行われる川越市では、早くもオリンピック大会準備室が開設された。開発の行方を見守るだけでなく、私たちの周りに作られるハードやソフトについてよく観察し、納得のいかない点があれば声を上げていくことが重要だと考える。ここでは、「3」について考えてみたい。

東京五輪の開発に際して参考になるのは、先に開催されたロンドン五輪だろう。建設から運営、閉会後のすべてに「持続可能性」を優先しているからだ。

2012年に持続可能なイベントのためのマネジメントシステム(国際規格ISO20121)が発行された。この規格のベースとなったのは、BS8901という英国生まれのの環境・社会・経済のバランスの取れた大会を運営するために開発された品質規格である。モノを作ることよりも、レガシー(イベントの後に残される結果)を意識した発想だ。

気候変動や廃棄物、生物多様性などのサステナビリティのための5つの基本テーマを挙げ、このテーマが環境だけでなく、雇用の創出のような経済的側面やライフスタイルの奨励といった社会的側面にもフォーカスしていることが特徴だ。

東京五輪招致委員会が招致活動にあたってIOC(国際オリンピック委員会)に提出した立候補ファイルには、この規格の適用が明記されている。JOC(日本オリンピック委員会)を始め、関連する企業や団体がISO20121を遵守する取り組みが求められ、実行できないときはこの事業から退場するしかない。

五輪に関与する組織がこの規格を利用して持続可能性を向上しようとする場合、規格に従って持続可能なマネジメントシステムを構築し、文書化し、維持しなければならない。証拠に基づいたアプローチが求められるのはこの仕組みの強みである。

私が勤めていた会社では、1SO9001という品質システムを導入していたが、使っていて思わぬ勘違いに陥りやすいことに気がついた。システムを取り入れて製品の質を上げ、顧客満足を高めることが本来の目的であったものが、いつのまにかシステムを維持すること自体が目的となってしまう落とし穴である。五輪が規格維持に名を借りて、目的を見失ってはならない。

ISO20121の積極的活用は、一部の大手企業やシンクタンクにとどまらず、中小企業や市民団体が競争優位を獲得する絶好の機会と考える。持続可能な東京五輪をマネジメントすることは、相当の難問である。五輪終了後の残存物が後の世代の足かせにならないよう、手を尽くしたいものだ。
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by hasiru123 | 2015-02-23 19:54 | その他

明けましておめでとうございます。

大晦日は近くの神社のお焚き上げを手伝わせていただいたが、年が明けるかどうかというところで突然の強風に見舞われた。そのため、年明け早々に火消しに回るという想定外の出来事はあったが、私の住む地域の年末年始はおおむね穏やかな天候だった。皆様のお正月はいかがだったでしょうか。

私の方は年末年始の黄金週間も終わって、普通の生活に戻った。今年は少し遠出をしたので、ニューイヤー駅伝の熾烈なトップ争いも箱根駅伝の青学大のぶっちぎりの初優勝も見ることができなかった。それらのことは稿を改めることにしたい。

ところで、記憶に残っている歌が、何かのはずみでよみがえってくる、ということがことがよくある。

昨年観た映画で「アナと雪の女王」というのがあった。その映画の主題歌が「Let It Go」(ありのままで)。とても印象に残っているフレーズで、私は好きだ。私たちは、どうしても「がんばろう」とか「いいところを見てほしい」とか思って背伸びをするが、時として疲れることがある。そう思いませんか。そんなときは、「Let It Go」。

この歌を聴いて、子供のころに街を流れていた「ケセラセラ」を思い出した。「なるようになる、先のことなど解らない」というような意味だ。雪村いずみが日本語で歌っていたのをよく覚えている(古いね!)。

人口減少が始まり、先行きがよく見えない時代。1月8日の新聞各紙には、厚生労働省の推計で認知症の人の数が10年後の2025年に最大で約730万人に上ると報じられていた。12年時点で約460万人で、65歳以上の7人が1人にあたるが、25年には5人に1人に増加するともあった。

今読んでいる本は、増田寛也編著の『地方消滅-東京一極集中が招く人口急減』(中公新書)。地方が消滅し、三大都市圏、特に東京圏のみが生き残る「極点社会」に持続可能性はあるのか、と問うている。巻末につけられた「全国市町村別の将来推計人口」を見て驚いた。都道府県別に、若年女性(20~39歳)人口の減少率(2010年~2040年)が高い順に並べられていて、5割を超える(推計)896自治体が「消滅可能性都市」としている。さらに、2040年に人口1万人未満(推計)の532自治体については「消滅可能性が高い」として網掛けがほどこされている。私の住む県は東京圏に属するが、およそ3分の1の市町村が「消滅可能性都市」で、9町村が「消滅可能性が高い」になっている。

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

増田 寛也 / 中央公論新社


「人口減少」という近い将来の危機にどう向き合うか。私たちに残されている時間は少ない。だからといって、悲観論に陥ることは弊害をたくさん生むばかりで、良いことは一つもない。限られた地域の中ではあるが、多くの人たちと知恵を出し合い、行動に移す一年にしたい。

気分だけは、「ケセラセラ」で行こうと思っている。
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by hasiru123 | 2015-01-11 20:31 | その他

スカウト力と育成力

箱根駅伝でこの6年間に4回の優勝を果たした東洋大学は、高校長距離界のトップクラスではなく素質を重視した選手獲得で奏功した。将来性のある選手を獲得するスカウト力とその後の選手の育成力はつとに有名である。今年は1万メートルで28分台の選手が6名エントリーしていると聞く。連覇に期待がかかるところだ。

ところで、プロ野球にも東洋大と同様にスカウト力と育成力に定評のあるチームがある。広島東洋カープだ。ともに「東洋」がつくのは単なる偶然だ。12球団の中で最も平均年俸が低いチームでありながら、2年連続で3位を確保したことからもその力は確かなものがある。

その広島に「年俸15億円減で黒田が電撃復帰 広島オーナー「驚き」」という見出しが今朝の新聞に載っていた。大リーグのヤンキースからフリーエージェントとなった黒田博樹投手が、8季ぶりに広島に復帰することが27日に決まったというのである。

黒田はもともと広島が好きで、球団も背番号「15」を空けてラブコールを送っていたくらい黒田にぞっこん惚れているという関係である。黒田がもしかして広島に戻るのではないかということは、うすうす感じていた。それは、この秋の「週刊現代」に「最後は広島カープで」という黒田の気持ちを伝えるルポを目にしたからである。そこには、「カープはFAで選手が出て行くばかりで、帰ってきてくれる選手なんていない。それだけに、黒田が帰ってきてくれたら涙が出るくらい嬉しい」という松田オーナーのメッセージが紹介されていた。年俸ではなく心で動く男。彼ならきっと、カープに帰ってきてくれるだろう。これを読んで、そう確信した。

出身の上宮高校(大阪府)ではエース投手ではなかったようだし、進学先の専修大学はそのころ東都大学リーグの2部だった。そんな中で黒田の才能に目をつけたスカウトの眼力も大したものだが、入団後しばらく結果が出なかったにもかかわらずじっくり育てた広島の首脳陣も偉かった。こんな懐の広い球団もそうないだろう。前週書いたブログに続けて、黒田と広島カープに「あっぱれ!」と言いたい。

来季は、前田との二枚看板でファンを沸かせてほしい。できれば、優勝も--。
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by hasiru123 | 2014-12-28 19:34 | その他