夢のマラソン

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Slow and Steady ・・・

平成26年度は、今日で終わる。走ることについて、今シーズンの後半は芳しくなかった。11月の小江戸川越ハーフマラソンで右足の踵下部を痛めた。3か月後に試験的に3回ジョグを行ったところ、右膝を痛め、その1週間後には右股関節にも痛みが出るようになった。3か月間走らなかったことで脚筋力が落ちて、しかも痛みをかばうためにアンバランスな走り方になってしまったのではないかと思っている。

レントゲン診断では足も股関節にも異常は見つからなかった。しかし、痛みは一向に消える様子がない。

整形外科の医師の勧めで足底部分をサポートする装具(写真上)を作ってもらったので、通勤時などではシューズに入れて使っている。この装具はジョグでも使ってみたが、偏平足で落ちたアーチを支えてくれるので、楽だし、安心感がある。

さらに、3年前まで受けていた指圧を再開した。指圧の先生からは「足の第1指と第2指の間の筋力が落ちているため、その結果踵周辺が凝るようになったのではないか。室内ではスリッパに代えて五本の指が通る草鞋(わらじ)を使うといい」とアドバイスをいただいた。早速、手製の草鞋(写真下)を特注して履くことにした。そのためには普通のソックスだと履けないので、5本指ソックスもそろえた。

指圧と装具、五本指の草鞋のお世話になりながら様子をみることにした。走る方は、休養しながら痛み具合を見て時々ジョグを行ってみる。走る距離やペース、頻度などをいろいろ試してみて適度なランニング方法を見つける。コンピュータでいえばシュミレーション、哲学的な言葉でいうと試行錯誤ということになる。

そんなことを書きながら思い出したのは、東京マラソンで自己ベストの2時間7分39秒で7位に入った今井正人(トヨタ自動車九州)のことだった。今季の男子マラソンでもっとも輝いた選手である。7分台は3年前の藤原新(東京陸協)以来のことだ。

今井については箱根駅伝の山上りの5区で快走した印象が強く残っているが、社会人になってから順風満帆とはいかなかった。10回目のマラソンでようやく結果を出すことができた。彼の記録を振り返ってみると、幾たびかの失敗を繰り返しながらも着実に力をつけてきた選手であることが分かる。

前進と後退を繰り返しながら少しずつ前へ進めていく。Slow and Steady Wins The Race--。これはマラソンにとって成長への重要なステップである。まれに新人で大化けする選手もいるが・・・。

かつて日本陸連の長距離マラソン部長だった宗茂さんは「マラソンのセンスがいい選手は2回目か3回目で走り方を会得して結果を出す」とテレビの解説で語っていたことがある。今井の場合はすぐに好成績にはつながらなかったが、試行錯誤を続けて結果を出した。これも、マラソンのセンスの一つだろう。

先ごろ、米国の大会での陸上男子100メートルで東洋大の桐生祥秀(東洋大)が競合を振り切って優勝した。追い風参考記録ながら9秒87をマークした。短距離走の場合は、追い風が2メートルを超えると公認記録としては認められず参考記録とされる。

マラソンに追い風参考記録はない。今井には、今回の7分台を追い風に大きく羽ばたいて、と期待している。その粘り強さに、勇気をもらった次第である。

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by hasiru123 | 2015-03-31 19:15 | マラソン

レース前は自分を信じて

レースの本番直前は「練習」につきる。「練習」といってもいつもどおりの練習をすることで、調整だからといって変わったことをやらず、「ふだんどおり」が大事だ(もちろん、練習の量と質は落とす)。

練習以外で必ずやっておいたほうがいいこととしては、まず「よく寝ること」。練習はほどほどに切り上げて、早く寝ることだ。そして、「病気の予防」。特にこの時期はインフルエンザが猛威を振るうことが多い(現在、すでに拡がっている)。体調管理のためにも十分な睡眠は、どんなに焦っていてもレース前に絶対欠いてはならない。
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そのほか、レース会場までのシュミレーション。持ち物チェック。交通手段の確認、腕時計の電池を変える、など事前の準備の確認を怠ってはならない。腕時計については、練習のときにストップウォッチを多用していると、電池が消耗しやすい。レース直前になって電池切れになった、というアクシデントは実際に私が経験している。

いよいよ、レース当日。まず、忘れている持ち物はないか、しっかり確認しよう。主な持ち物といえば「シューズ、レース用ウエア、時計、カイロ、手袋、アームウォーマー(特に寒いときのため)、アップ用ウエアとアップ用シューズ、サングラス、そして受付用のハガキ、駅伝であればタスキ(主催者が用意する場合の方が多い)。細かいことを言うと、アップ用のソックスとレース用のソックスを用意する(移動に身に着けるソックスを含めれば3組)。それから、アスリート用クリスタルネックレスなどいつもレースで身に着けているものがあれば、それも忘れずに。「しまった!」と思うだけで落ち着かなくなってしまうといけないので。

会場への到着は余裕を持って。あまり早すぎても、体力を消耗するので、移動工程表などを作って余裕の塩梅を検討してみるといい。

飲食物も重要だ。何をいつ、どこでお腹に入れるかは人によって、また移動場所によって大きく異なるが、必要かどうか迷ったら、とりあえずは持参しておいたほうが無難だ。これも「しまった!」と思うリスクの回避策だと考えれば、安心である。注意することとしては、飲みなれないジュース類を経口しないことだ。たとえば、大会スポーンサーから参加賞として提供された飲食物であっても、ふだん使用しないものであればレース前に使うのは控えたほうがいいだろう。

トラブルがなくてもレースは緊張するものだ。そんな時緊張をほぐすために選手たちはどんなことをしているのだろうか。アップ前まで好きな音楽を聴く、一緒に参加する友達と話す、その日の朝刊に目を通す、読みかけの文庫本の続きを読むなどはよく見られる光景である。また、配布された大会プログラムに載っている参加者リストから知っているランナーを捜すというのも、いい気分転換になる。ただし、あまり真剣になってライバル探しをしないことだ。かえって緊張感を高めることになりかねないからだ。

何をしても緊張をとくのは難しいが、どの選手も緊張しているのだ。緊張していて当たり前と考えることだ。これまで練習してきたことを信じて、いつもどおりの走りに努める。これができたら上出来、いや最高である。

やればできる、必ずできる、と信じてスタートラインに立ってほしい。

昨日と今日、各地で大学入試センター試験が行われた。毎日新聞に「キャンパる」という大学生が編集・制作しているページがある。上記の注意事項の半分は、そこに記載されていた入試の先輩たちからの受験アドバイスを参考に書いたものである。重要な点は、入試とほとんと変わらないことに、遅ればせながら気がついた。


(写真)シドニーマラソン2014のスタート
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by hasiru123 | 2015-01-18 19:21 | マラソン

大会の主催者が提供するプログラム

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第5回目を迎えた小江戸川越マラソンは、今年からハーフマラソンの部が日本陸連の公認コースとなったため、名前も「小江戸川越ハーフマラソン」と改称された。私は、選手としては初めてこの大会に参加した。ハーフマラソンとしても10年振りの参加である。

これまでに走ったハーフマラソンを振り返ってみると、15キロの関門を過ぎたあたりから苦しさがやってきて、ペースを落としてしまうのが常だった。終盤のペースダウンが不安だったので、15キロまでは少し余裕のあるイーブンペースで運んで、残り約6キロをできるだけ粘る、そういうレースを心がけた。

結果としては、終盤のペースダウンはなく、むしろペースアップを図ることができた。しかし、前半のややゆったりしたペースが災いしてか、目標のタイムを大幅に下回ってしまった。

所属している若葉グリーンメイトの走友のSさんから残り1キロ弱の地点で撮っていただいた写真を見ると、相当苦しそうな表情に見える(実際は、結構楽に走っていたんですよ)。ペースが落ちなかったことを良しとしたい。

ところで、参加者に配布されるこの大会のプログラムはだいぶ厚く、編集もしっかりした作りになっている。多くの大会関係者と役員、1万人の選手の名簿になっているのだから、当然かもしれない。かかるコストと労力は相当なものだろうと思う。

また、大会はランナーの出会いの場であることから、所属先まで分かる選手名簿は走友の近況を知る貴重な情報源にもなっている。プログラムから走友を捜しだすのは応援にも役立って、楽しいものだ。

そういうメリットは認めつつも、二つの点で疑問を感じた。一つは、市民ランナーの多くは個人で走ることを楽しみとしているわけで、所属先まで紐付けして表記する必要があるのだろうかという点である。部門が年代別に設定されている大会では、年代情報もあるし、大会によっては住所地まで表記しているケースも見られる。親切を通り越しているように思えるのだが。

もう一つは、コストとの兼ね合いだ。企業からの協賛金を期待しにくくなっている昨今、紙のプログラムは思い切ってなくしてはどうだろうか。選手のほとんどはネットから申し込みを行っている。そういう人たちは大会の情報やレース結果などをネットを見て確認しているはずだ。したがって、もし名簿情報を提供するのであれば、web上の公開で十分である。企業広告は、必ずしも名簿とセットでなくても、もっと多様で効果的な発信方法があるのではないか。

受付でもらったプログラムを見ながら、そんなことを考えた。
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by hasiru123 | 2014-11-30 19:49 | マラソン

シドニーマラソン 次のレースにつながった

この辺から少し下腹部が重たくなってきた。スタート前と5キロ過ぎに給水したのが影響したのかもしれない。早くも尿意を覚え始めた。

今までのマラソンで途中にトイレに入ったことはなかったが、まだ先は長いので早めに済ませたほうがよさそうだ。12キロ過ぎの給水所の先に併設されていた仮設トイレへ立ち寄ることにした。約30秒のロスがあったが、からだも気分も軽くなったみたいだ。すぐに元のペースに戻った。

いつの間にか、同じくらいのペースで走るランナーの集団を見つけた。しばらくはこの中でスタミナを温存することにした。

完璧主義はストレスのもとになる、と思われがちだ。そのせいか「完璧主義ですねえ」と揶揄されて複雑な気持ちになる。ほどほどに力をセーブしながら行動する方がよほどストレスフルに思えるのだが。こう書くのは、心療内科医の海原純子さんだ(毎日新聞連載の「新・心のサプリ」から)。

たしかに、マラソンでもほどほどにセーブしながら走るのはそれなりにむずかしく、ストレスフルではある。体調が悪いのなら別だが、むしろ思い切って力の限りを尽くして走るほうがやりやすいかもしれない。

しかし、今は周りのちょうどいいペースに身を委ねるように走っている。だから、ストレスはまったく感じていない。これが、練習で一人時計を意識しながら走るのであればそうはいかないだろう。途中でペースダウンしないかと、気が気ではないはずだ。

このゆったりしたペース感覚が、30キロ過ぎまで続いてほしい。無理をしなければ、これまでのレースのように30キロ過ぎに大きくペースダウンすることはないはずだから。
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この大会は長い直線コースが少ないことと街中と公園が繰り返されて、気分的に走りやすい。公園内の巨木は適当な間隔があけられていて、日本の都市にある公園に比べるとかなりすっきりしている。沿道の応援も熱気がこもっている。太鼓こそないが、鳴り物入りでランナーを勇気付けてくれる。

ところで、心配だった坂は繰り返しあったものの、さほど気にならなかった。五輪コースが厳しすぎたので、市民ランナーのために主催者がはずしてくれたのかもしれない。

結果としては、35キロを過ぎてもペースを落とすことなく、むしろ終盤ペースアップすることができた。とても気持ちよく走れて、次の大会につながるいい走りができた。そう思っている。


(写真)翌日のハイド・パーク。ここを走ったはずだが、大会の賑わいがうそのように静かだった。
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by hasiru123 | 2014-10-13 19:56 | マラソン

シドニーマラソン 号砲

来春のしかるべき大会に向けて、練習のつもりで走る。ついでに、観光も。そんな気楽な気分で走れるマラソン大会はないか。

10月から12月にかけてだと、スケジュール的に難しそうなので、9月に走れる大会があるとうれしい。少し暑いかもしれないが。RUNNETで調べてみたら、国内には一つもなかった。海外ならある。マウイマラソンとシドニーマラソンだ。日本(関東地方)の同時期とほぼ同じ気候のシドニーに決めた。時差も1時間しかないし。

事前に大会要項などでコースを調べてみると、かなり複雑なようだ。折り返し地点は、全部で8ヶ所。何度か同じコースを通る設定になっている。2000年のシドニー五輪の男女マラソンコースとは一部重なるが、かなり異なると聞いていた。五輪のときは終盤起伏が多くて、優勝した高橋尚子さんを始め、選手たちを苦しめた。最近は起伏のあるコースをほとんど走っていないので、少し心配だ。

スタート地点に着いたときは、先にスタートするハーフマラソンを走る選手たちがすでに長い行列を作って並んでいた。前を見たらきりがないが、後ろ向けばこんなにも多くの選手たちが楽しそうに走っている顔が見えてくる--。目が後ろについていると思って走れば、気持ちはかなり軽くなるはずだ。そう自分に言い聞かせてフルマラソンのスタートを待った。

スタートの直前になると小雨が降りだした。気温は12度くらいだろうか。少し肌寒い。ワイシャツ1枚で町を歩いた昨日の日中が嘘のようだ。紫外線を避けるため、ホテルを出る前に顔や腕にたっぷり日焼け止めを塗ってきた。が、その必要はなかったか。

実はこの季節(シドニーは春)でも、紫外線対策が欠かせない。何しろ、南極のオゾンホールが近いオーストラリアのことだ。同じ程度の日差しでも、北半球の3倍以上も強い紫外線だそうである。下手をすると日焼けどころか火傷状態になると現地の人から聞かされていた。だから、昨日はセントラル駅近くにあるマーケットシティで急遽サングラスを購入して、大会に備えた。

いよいよ号砲。競技選手のすぐ後に並んで走り出したので、接触で転倒しないために始めの数百メートルはやや速めに出た。以後はゆったりしたマイペースに戻して進んだ。スタート地点では、妻が預けたカメラでシャッターを切っているはずである。果たして、自分の姿が分かる程度に写真に納まっているだろうか。

しまった!流し撮りのやり方を教えておくのだった。シャッタースピードの設定は125分の1だったような気がする。沿道の最前列で構えているので、そのまま押したらランナーにピントが合っていても、人は動いているのでぼやけるはずだ・・・。しかし、そんなことはどうでもいい。今はしっかり走ることだけを考えろ!
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ほどほどにセーブしながら走る。自分にとっては初めての走り方である。汗はまったくかいていない。しかし、5キロ過ぎに早めの給水をした。これは、マラソンの鉄則である。のどの渇きを覚えてからでは遅いからだ。
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10キロ地点を通過した。想定どおりのラップである。呼吸は安定していて、ほとんど疲れを感じない。こんなに余裕があっていいのだろうか。当たり前だ!まだ4分の1も来ていないのだから。

(写真上)スタート5分前(中央が筆者)
(写真下)ハーバーブリッジを走るファミリーランナー
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by hasiru123 | 2014-10-05 20:51 | マラソン

シドニーマラソン 9月に走るわけ

9月21日(日)にシドニーマラソンを走ってきた。なぜこの時期に、ということについては少し説明が要る。最近の自分が抱えているランニングの課題のようなものがここに集約されているからだ。

この数年来、ランニングにとっては1年でもっとも良好の気象条件であるはずの10月に調子が落ちる現象が続いた。「調子が落ちる」とはどういうことかというと、一つは、冷涼で湿度の低い気候に変わることによって、足の指先や踵の皮膚が乾燥してひび割れが生じることだ。数年前まではなかったことである。特に左足の外反母趾を患っている部分がひび割れすると、着地からキックに至る運動に支障をきたす。

また、くるぶし下の部分や第1指、第2指のつけ根に疲労性の痛みが発生することもある。たいていは練習量を落として一定期間休むと自然に消える場合が多いが、長く続くこともある。長く続くと、その年はマラソンをあきらめることになる。

3つ目の落ち込み現象は、春から夏にかけて長距離を走り込んで蓄えた(と思っている)スタミナにスピードを加えて、徐々に本番向けの体質に変えて行こうとしても、体がついていかないことだ。長い距離の走り込みではLSDの超スローペースが中心だったのが、メインの練習日にはLSDよりも少し速めのペース走や少し速めのペース走、本番に近いペース走、本番よりも速いペース走などを取り入れて練習内容にバリエーションをつけて、徐々に早めのペースで距離を伸ばしていき、最終的にはいつでも20キロ程度の距離をレースペースに近いスピードで正確に刻めるようにしていく。また、何回か30キロから40キロの持久走を入れてペース感覚を確認する。そういう練習計画がうまく回らなくなることである。

4つ目の現象は、出場しようと狙いを定めた大会に申し込みそびれて、代替候補を探さざるを得なくなったことである。私にとって、マラソンを一番走りやすい時期は11月である。全国でもっともマラソン大会が集中するのもこの時期なのだ。その11月に選んだ大会が、申込者が急増したため締め切り時期が早まって、結果的にエントリーできなかった。これまでも何度かあったことである。

今年はまた、目標としていて大会の出場要件を満たすことができなくて、申し込みできなかったものもあった。少しメジャーな大会になると、たとえば「日本陸上競技連盟登録競技者及び一般(日本陸上競技連盟未登録者)競技者のうち、マラソン4時間以内もしくはハーフマラソン1時間33分以内で、完走した記録を持つ男女。ただし、平成24年11月1日以降の日本陸連公認コースでの大会の記録《グロスタイムが対象で、ネットタイムは、原則として認めない》 とする」などという参加資格が求められることがある。私の場合には、最近2年間の公認記録を持っていないから、この場合だとアウトだ。

マラソンをベストコンディションで走れるにこしたことはないが、ベストコンディションになる日を待っていたら、いつのことになるのやら・・・。そのうちに、マラソンを走れなくなってしまうだろう。そんな足踏み状態から早く抜け出さないといけない。まずは出場要件を満たせる程度のほどほどの記録を作って、申込書に書けるようにしないと話しにならない。そのことに、遅まきながら気がついた。
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by hasiru123 | 2014-09-28 18:45 | マラソン

擬制のランニング

この日の練習は1キロのペースを5分20秒から30秒に設定してスタートした。40キロ走である。ジョグよりは速いけど、マラソンのレースペースに比べたら相当に遅い。

今年初めての40キロ走になる。最後まで走りきることはもちろんだが、それも途中で苦しむことなく練習を終えること。これが、今日の練習の目標だ。そのためには、ゆめゆめ早く練習を終えようなどというはやる気持ちを持ってはいけない。そう、心に決めて早朝の入間川へ向けて走り出した。

長距離レースは、可能な限り早いペースで走って、より速くゴールにたどり着くことを競うものだ。したがって、練習とはいえ本番の距離を視野に入れて練習する40キロ走は、時間の速さ(ラップ、タイムなど)を意識して当然だろう。ところが、持久力をつける超長距離走(30キロ以上の走り込み)では、「時間」は意識しても、「速さ」を意識してはいけない。

そこで、クエスチョン。、「速さを意識してはいけないのは、なぜか -- 」。

たとえばマラソンの場合、初めての参加だったり、経験はあっても直近の大会時期から遠ざかっていたとしよう。マラソン本番で走る時間(ベストタイムが4時間だったら、その時間)を練習の中で体験することが持続力につながると考えるからだ。せっかくマラソンを完走しても、その感覚はすぐに忘れてしまう。人間は忘れる動物だから。本番のように速いペースでなくてもいいから(というよりも、速く走る必要はない!)、練習でスタートからゴールまでの時間を思い出す。

このように練習でマラソンの時間を体験することを、私は「擬制のランニング」と呼んでいる。この練習を本番までに数回繰り返すと、かなりスタミナがついてきたと実感できるのではないかと思う。これが、マラソンを成功に導く第1段階だ。

マラソンの経験が十分にある人は、次の段階として「擬制のランニング」よりもさらに長い距離を体験する練習に入っていくことができる。たとえば、40キロとか42キロといって本番を想定したより長距離の練習である。この場合の時間は、当然本番よりも長くなる。本番より長い時間を練習の中で体験して、距離に対する不安を払拭することがこの練習の目的である。「42キロ、何するものぞ」という気持ちがわいてきたらしめたものだ。

この2つの段階に共通していることは、いずれも「速さ」を意識しないで練習にマラソンの時間感覚を取り込むことである。「距離」を追うのではなく、「時間」を追う。これが、マラソン上達の近道だと考える。


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by hasiru123 | 2014-09-16 07:13 | マラソン

猛暑と冬のマラソン

昨年の夏は全国的に高温となり、気象庁が1946年の統計開始以来、最も高い記録を更新した。太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本にかけて強く、また北日本まで暖かい空気が流れ込んだためだ。特に西日本では、平均気温の平年差が+1.2℃で、江川崎(高知県四万十市)では日最高気温が歴代全国1位となる41.0℃を記録し、アメダスも含めた125地点で日最高気温の高い記録を更新した(気象庁の「平成25年報道発表資料」による)。

私の住む川越市でも、連日の35度超えの熱い記憶は鮮烈だった。だから日中のランニングは控えて、早朝の練習だけで秋のマラソンへの走り込みを続けた。

「きっと、今シーズンのマラソンの記録は例年よりも落ちるのではないか--」

そんな懸念が脳裏をよぎったのだが、実際には故障でスタートラインに立つことができなかったので、その心配は不要だった。それはさておき、私は日ごろから「猛暑が与えるのマラソンランナーへの記録的な影響はあるのではないか」と思っていた。

先ごろ、雑誌「ランナーズ」は全日本マラソンランキングを発表した。これは、大会別、都道府県別等でシーズン毎の国内フルマラソン完走者の動向を1歳刻みでランキングにしたものだ。これによると、13年度の男性の平均タイムは4時間37分32秒で、前年度に比べて2分1秒遅くなった。一方、比較的涼しかった12年度は2分57秒速くなっている。

気象庁の説明ように統計的な裏づけがあるわけではないが、夏の暑さと冬のマラソンの記録との間には何らかの相関関係がありそうだ。その理由は、暑さのために走り込みが不足すると、マラソンに大切な持久力を養成が手薄になり、しいては秋以降の走力の向上に支障をきたすからだ。そのことを、このデータは示しているような気がする。

ところで、女性の場合には13年度の平均タイムは前年度とさほど変わらない。これも持久力に関係があるのか、ないのか。これについては、もう少し長い時系列で追ってみないと何ともいえない。
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by hasiru123 | 2014-06-07 20:57 | マラソン

計画を立てる

「パブリッシュ・オア・ペリッシュ」と言う言葉がある。「論文を発表するか、消え去るか」という意味だそうである。SATAP細胞の論文騒動に触れて、海原純子さんが毎日新聞のコラムに書いていた。

研究者は論文を次々と発表していかないと評価されず、予算はカットされる。論文を世に問わない研究者は、業績を上げられないことと同義で、消え去るしかない、ということだ。研究者ならずとも、仕事に携わる者には覚えがあるだろう。よく言われる、成果主義である。

この「パブリッシュ・オア・ペリッシュ」と言う言葉。専門の競技者ではない私にも、チクリと刺激を感じる言葉である。それは、こういうことだ。

私が末席をけがしているランニングクラブのホームページに会員が近況を書き込む掲示板がある。マラソンシーズンが幕を閉じる季節になると、大会参加の記事や記録でにぎやかになる。ところが、私にはこの1年間のレースに出場できなかったため、掲示板を飾る記録がなかった。「消え去るか」とは考えないが、ちょっぴり由々しき事態である。

妙薬は一つ。成果は上げられなくても、できるだけ多くの大会に参加して、ランナーとしての存在感を示さなければ・・・。そんなプレッシャーを気持ちよく受け止めたい。

故障続きのふがいない1年だったが、最近行われたクラブや陸協の総会で恒例の計画が披露されたことに背中を押されて、自分の計画を立ててみた。今年は、夏に調子がいいことを生かして、夏のレースに挑んでみたいと思っている。比較的涼しい環境で走れる林間のマラソンはないだろうか。あるいは、陸協登録者部門がある8月の北海道マラソンはどうだろうか、と。

まだ早いかもしれないが、北海道マラソンの要項を確認しようと主催者のサイトをのぞいてみた。ところが・・・。4月7日に募集を開始し、その日のうちに定員に達し、エントリーは締め切られたことが分かった。この大会に限ったことではないが、マラソン希望者数と大会の受け入れ能力とにミスマッチが生じているようだ。

出鼻をくじかれたが、気にしないことだ。まずは、計画作りを楽しみたい。


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(写真)川越市伊佐沼で。沼の周辺には、1周約2.2キロのランニングができるコースがある。
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by hasiru123 | 2014-04-15 22:07 | マラソン

何に励まされて走るのか

埼玉県にマラソン連続52日間完走のギネス世界記録(当時)を作った男性がいる、という新聞の記事に触れたのは、昨年11月だった。「事業に失敗して莫大な借金を抱え、死も考えて男性が「走ること」で立ち直り、そして大記録を打ち立てた」と。

この男性は、昨年古希(70歳)を迎えた方だ。「できそうにないこともやってみればできる」との談話が紹介されていた。その志の高さに頭が下がる思いだ。この挑戦を決意させたものは何か。何に励まされたのか。

やってみようというきっかけは、イタリア人の男性が持つ51日間連続でフルマラソンを完走した内容の新聞記事を目にしたことだったという。「この状態から脱出するために走るしかない」。フルマラソンを完走したいという希望と、続けて走るという記録に支えられながら、あることを発見したのではないだろうか。その発見とは、「苦しいことを楽しいことに切り替えること」。

歌人の佐佐木幸綱さんは問うている。「私は、何に励まされて<にもかかわらず><ねばならぬ>との情熱をかきたてて、<走る>のか?」と。佐々木さんの著作『人間の声 - 私説現代短歌原論』の一節がしばらく前にある大学の入学試験問題として出題されていた。その資料によると、答はこうである。

「人間の全体の実現、モラヴィア風に言えば、手段としての人間を、目的としての人間にとりもどしたい欲望に支えられて、<にもかかわらず><ねばならぬ>とみずからを励ましつつ、<走る>のである」。また、こうも書いている。「短歌は方法ではない。志である。<走る>志である」と。現代において短歌を創作し続けることは、短歌という形式との闘いであり、千三百年の伝統に圧倒されることなく人々とのつながりを信じながら、自己実現に向かって走り続けるマラソンランナーのような志を持たなければならない、という意味らしい。

私は、何度か佐々木さんの短歌論を読み返してみたが、このくだりがなかなか理解できなかった。ところが、先の記事に触れたとき、するすると組紐が解けたように納得できた(ちょっと怪しいが)。それにしても、これを出題されて素早く文意を読み解かなくてはならない受験生には、脱帽である。
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by hasiru123 | 2014-01-19 23:01 | マラソン