カテゴリ:芸術( 37 )

体育の日の10月9日(月)に、「第12回第九の夕べin喜多院」が開催された。好天に恵まれ、日中の暑さが残る秋の宵であった。

早いもので、このイベントで撮影のお手伝いをさせたいただくようになってから6年になる。喜多院の境内で行うコンサートはすっかり定着し、川越市を代表する恒例の文化行事となった。朝日明実行委員長や小野澤康弘事務局長をはじめとする多くの方々のおかげである。

今回初めてステージに登場したのが、ソプラノの小村朋代さんとアルトの谷地畝晶子さん、バリトンの加耒徹さんである。テノールの松原陸さんは常連で、ロンドン留学中のところをこの演奏会のために帰国された。司会の宮寺勇さん(音楽監督・指揮者)の紹介によると、今年のオペラコンサート(モンテロッソ・アル・マーレのオペラ・コンクールと思われる)で優勝されたとのことで、「オーソレミオ」の独唱には大きな拍手が送られた。

川島容子さんと大畑莉紗さん(内海源太さんが病気のため急きょ変更となった)によるエレクトーンの演奏、4名のソリストたちの独唱、川越第一小学校の子供たちによる合唱に続いて、258名の団員による第九の演奏が行われた。

最後は、全員で「ふるさと」と「よろこびの歌」を合唱して閉演となった。なお、来年は10月8日(月)の体育の日に開催されることが決まっている。

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       第九を演奏する合唱団

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       指揮する宮寺勇さん

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       ソプラノの小村朋代さん

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       アルトの谷地畝晶子さん

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           バリトンの加耒徹さん

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       テノールの松原陸さん

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       川越第一小学校の児童合唱団

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       エレクトーンの川島容子(右)さんと大畑莉紗さん


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by hasiru123 | 2017-10-12 16:16 | 芸術

桜の魅力

其所此所に群れ居る人らもの云はず静かに居ては照れる桜見る(窪田空穂)

「花見酒」という言葉があるくらい、桜には酒がつきものだ。しかし、ここでは一人ゆっくり花をめでる人たちを描写している。いつも思うのだが、花を見ているだけでもですっかり酔ってしまいそうなところを、なぜ酒が必要か、と。窪田空穂は、そこまで詠ってはいないが。

4月の第1土日で桜の撮影を計画していたが、開花状況が思わしくないため、カレンダーとにらめっこしながら日程を変更したりした。また、先週末にはあきる野市にある龍珠院や光厳寺を訪ねたが、花冷えの日が続いたためか一分咲きというところだった。

結果的に、ロケハンにウエイトをおいた撮影が多くなった。自然は、人間の都合には合わせてくれない。

そのためか、この時期いつも撮影に出かけている地元の中院でも、同じ桜に出会うことはない。だから、桜を見て飽きるということがないのかもしれない。

以下の写真は、今年撮ったものである。

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4月2日 新河岸川(埼玉県川越市)の北公民館近くで

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4月5日 日の出直後の伊佐沼(埼玉県川越市)で

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4月5日 新河岸川の水門前で

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4月8日 龍珠院(東京都あきる野市)はまだ開花したばかりだった

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4月7日 裏側から望む龍珠院

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4月14日 小川小下里分校(埼玉県比企郡小川町)


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by hasiru123 | 2017-04-17 21:39 | 芸術

世界一安全な戦争とは

昨年末に見た「アイ・イン・ザ・スカイ」という映画には、「世界一安全な戦争」という副題がついていた。戦地とは隔絶された地点から、机上からミサイルやロケット弾などの攻撃を指示することかと思いきや、今の「安全な戦争」はもっと先を行っているのだと気づかされた。

英国軍の諜報機関のパウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、米軍と共同で対テロ作戦を指揮する。英米とは比較的友好的なケニアのナイロビで発見したテロリストの隠れ家。そこに潜伏しているテロリストの動向を無人偵察機と鳥型や昆虫型の小型ドローンを使って探り、その映像が米軍基地のスティーブ・ワッツ中尉(アーロン・ポール)らがいる会議室に流れる

ナイロビの隠れ家に英国人テロリストが集結していて、自爆テロの準備が進められていることがわかる。パウエル大佐はドローン攻撃による殺害を米国・ネバダの空軍基地に指示する。しかし、小型ドローンからは隠れ家のすぐそばで現地の少女がパンを売っていることが映し出されていた。攻撃で何人の犠牲者が出るかわからない自爆テロを未然に防ぐか、それとも少女の命が失われるとわかって建物を爆破させる計画を断念するか。果たして、ここで攻撃することは是か否か。

軍人や政治家たちが、ボタンを押すことで発生する被害の責任を巡って決定をたらい回しにする様など、現代の政治をうまくあぶりだしている。 それでいて、スピード感があってスリリングだ。最後まで緊張がの糸を切らさない、うまい映画作りだと思う。

犠牲者の視点から戦争を告発する映画が数多くある中で、武力を行使する側に立ってその是非が議論されていく。どちらに与しても、問題がある。大義名分がない。この矛盾にどう挑むかがテーマである。

「あなたならどうする」と問われて、100年かけても解を出せそうにない。この重たさが「アイ・イン・ザ・スカイ」の魅力でもある。


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by hasiru123 | 2017-01-01 21:10 | 芸術

乗鞍高原の秋

今年は、例年よりも早く色づいた乗鞍高原の紅葉である。

標高が約1500メートルの一ノ瀬園地ではオオカエデやまいめの池の樹林帯を前景にして、剣が峰(乗鞍山頂)方面が望めることを期待していたが、訪れた11月上旬はすでに紅葉は終わっていた。

それと引き換えに、山頂は1週間くらい前から積もった雪で、白銀の世界をのぞかせたいた。

      

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         秋映1(まいめの池)
      
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         秋映2(牛留池)
      
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             深まりゆく秋
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by hasiru123 | 2016-11-11 21:02 | 芸術

川越喜多院の「第九」を聞かなければ秋が来たような気がしない。そう思う今日このごろである。

第11回を迎える「第九の夕べin喜多院」が10月2日(日)に開催された。この日は、幸いなことに台風の隙間をぬって好天に恵まれ、星を仰ぎながらのコンサートとなった。喜多院をはじめ4団体が後援し、サッポロビールをはじめ6団体が協賛・協力して行われたものである。

主催者の発表によると、合唱に参加した団員は252名とのことである。エレクトーンの演奏、4名のソリストによる独唱、児童合唱団の歌、そして後半は合唱団による第九交響曲「歓喜の歌」などが披露された。そして、最後は全員で「よろこびの歌」と「ふるさと」を合唱した。

今年も撮影を担当させていただいたが、今回はことのほか緊張の連続だった。というのは、昨年の撮影途中でカメラを三脚に固定したまま倒してしまい、カメラを壊し合唱の大部分の画像を台無しにしてしまったからである。暗がりの中で操作したためのアクシデントであった。関係者には大変なご迷惑をおかけした。

今年は、心機一転して、そしてより慎重に取り組むことに徹した。仕上がりの良しあしはさておいて、シャッターを切った約90枚を何とか提供できそうである。

以下に、その一部をご紹介する。

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                     リハーサル風景(指揮するのは宮寺勇さん)

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                   エレクトーン演奏(内海源太さんと川島容子さん)

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                   「わたしのお父さん」を歌う比留間あゆみさん

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                   「愛さずにはいられぬこの思い」を歌う松原隆さん

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「ハバネラ」を歌う城守香さん

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                   「闘牛士の歌」を歌う原田圭さん

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                   「第九」を歌う合唱団


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by hasiru123 | 2016-10-03 20:26 | 芸術

2月の贈り物

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「アイスモンスター」という。蔵王山特有の気象条件と自然環境が生み出した「樹氷」のことを指す。『気象の辞典』(平凡社)によると、「過冷却雲粒が冷たい樹木や地物につぎつぎに衝突し,瞬間的に凍り、たくさんの氷の粒からなる白色不透明の氷で、あられのできかたと同じ」と解説されている。
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蔵王山の樹氷を見るのは40年ぶりのことである。ここでスキー中に複雑骨折し、それ以来スキーとは縁がなくなり、足が遠のいてしまったからである。今回は、スキーとストックをカメラと三脚に代えて再び訪ねることにした。「冬の蔵王」を象徴するのは、抽象的な形態をした白い雪の塊が幾重にも並び、奇妙な景色を造りだす雪の怪物だ。
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訪れた1日目は、紺碧の空に包まれた白銀の世界だった。午後3時ころの斜光線にもかかわらず、蔵王の光の春は目が痛いくらいにまぶしい。2月の晴天は2、3日しかないと聞いていたので、とても幸運なことだ。日没までのひと時を大切にしよう。
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翌日は打って変わって、朝から視界不良の天候となった。地蔵山に登っても何も見ることができない。夕方まで光が差すのをじっと待ったが、地吹雪が鳴りやむことはなかった。
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全国的にも、蔵王と八甲田山など限られた地域でしか見られない。今年は、2月の暖かさの影響でモンスターは小ぶりである。次に来るときは、夕日を背景にさらに大きく成長した怪物くんを撮りに来よう。
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by hasiru123 | 2016-02-22 18:55 | 芸術

あるカメラ雑誌の広告に「自分がどう撮りたいのか。その意思を、正確にカメラに伝えます」という写真家のコピーがあった。その前提は、当たり前のことだが、カメラが撮る人の意思を受け止めるだけの品質を備えていないと、正確に伝えることはできない。
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撮影の途中で、突如としてカメラがシャッターをきる人の意思を拒否し始めた。10月4日(日)に行われた「第九の夕べin喜多院」でのことである。

主催者と来賓のあいさつに続いて、エレクトーンと4名のソリストたちの演奏、小学生の合唱が終わった。第九の合唱が始まるまでの間の休憩時間に、その事故が起きた。カメラを固定したままの三脚を閉じて移動しようとした瞬間に、不注意でカメラつきの三脚が倒れ、カメラのファインダーとレンズフードにひび割れが生じた。明るいところではなかったので、詳しい状況を把握することができず、写真を撮りながらしばらく様子を見ることにした。

休憩後、第九の演奏が始まった。レンズの焦点を合わせるためにシャッターを半押しするとオートフォーカス機能が働かなくなっていることに気がついた。やむをえず手動でフォーカスすることにしたが、シャッターを切っていくうちに、手動もうまく働かなくなった。

あとで、撮った写真をパソコンに取り込んで確認したところ、第九以降の写真はピントが合っていない。終盤になるにしたがってピントのずれが際立っている。露出も少しおかしい。大失敗である。

このイベントは、毎年10月に喜多院の境内をお借りして開催され、今年で10回目を迎えた。300名近い合唱団員が喜多院の慈恵堂前の階段に並んで歌う。音楽監督・指揮は宮寺勇さん(埼玉中央フィル常任指揮者)である。私は6回目から広報を担当させていただき、レンズを向けてきた。写真の編集ソフトが向上したとはいえ、今回の失態をどの程度まで回復できるか、はなはだ心もとない。
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by hasiru123 | 2015-10-08 07:50 | 芸術

桜を撮る(2)

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新宿御苑(東京都新宿区内藤町)
いざさくら我もちりなむひとさかり有りなば人にうきめみえなむ(承均法師 新古今集)

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新宿御苑(東京都新宿区内藤町)
風かよふ寝覚の袖の花の香にかをる枕の夜の夢(藤原俊成女 新古今集)

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仙波東照宮(川越市小仙波町1丁目)
又やみむかたののみのの桜がり花の雪散る春の明ぼの(藤原俊成 新古今集)

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中院(川越市小仙波町5丁目)
まさざまに桜も咲かむ見には見む心の梅(むめ)の香をば偲びて(和泉式部集)

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初雁公園(川越市郭町2丁目)
いにしえの人に見せばやさくら花誰もさこそは思ひおきけめ(藤原定家 拾遺愚草)
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by hasiru123 | 2015-04-09 18:05 | 芸術

桜を撮る(1)

歌人の水原紫苑さんは書いている。

「のちの西行が、花見の群れを嫌い、自分のみが知る吉野の山深い梢の花をもとめた--」(『桜は本当に美しいのか』平凡社新書)

だから、というわけではないが、私は集団での花見が苦手である。花の下の酒盛りはもっとだめである。いっそ紅白の垂れ幕や花見用の雪洞などはないほうが、より楽しく、そして美しく見ることができると思うのだが。

そんなわけで、私の花見は桜の花が開くともっぱら近くの公園に出かけてレンズを向けることである。撮影では、人を点景にいれることはあってもできるだけ人工物は入れないように気をつけている。そして、今年も満開の桜を前にして、その見事さに圧倒された。

ところが、いざファインダーをのぞいてみると、全体を撮ろうか、それとも一部を切りとろうかとか、光の具合はどうか、枝ぶりは、被写界深度は、などと迷ってしまう。だから、取り合えずシャッターを切っておく。

たしかにデジタルカメラは便利である。銀塩カメラの時代とはちがい、フィルムの消費を気にしないで撮れるのだから。しかし、このことが撮影時に集中力を欠くことになりかねない。記録のボリュームと写真の出来栄えとは相反することがあるからだ。

話は変わるが、この時期に関東以西で満開を迎えた桜のほとんどがソメイヨシノで、王朝時代に詠われた桜は野生種のヤマザクラだそうである。早速「染井吉野」を広辞苑で引いてみたら、「東京染井の植木屋から売り出された」とあった。江戸時代以前の人々が愛でていた桜は、現在のパッと開いたようなふくよかな桜ではなく、控え目な花だったのだろう。

以下の10枚の写真は、4月に入って近隣で撮ったものである。撮影地のあとに添えた歌は『桜は本当に美しいのか』からとったものである。


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喜多院(川越市小仙波町1丁目)
あしひきの山桜花日並べて斯(か)く咲きたらばいと恋ひめやも(山部赤人 万葉集)

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喜多院(川越市小仙波町1丁目)
今日の為と思ひて標(し)めしあしひきの峯(を)の上の桜かく咲きにけり(大友家持 万葉集)


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慈眼寺(坂戸市中小坂)
ことしより春しりそむる桜花ちるといふ事はならはざらなむ(紀貫之 古今集)

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初雁公園(川越市郭町2丁目)
世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平 古今集)

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新宿御苑(東京都新宿区内藤町)
みる人もなき山ざとのさくら花外(ほか)のちりなむ後ぞさかしまに(伊勢 伊勢物語)
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by hasiru123 | 2015-04-09 17:59 | 芸術

ディズニー映画『アナと雪の女王』がヒットし続けている。3月14日の公開から3か月余りで『ハリー・ポッター』を抜いて、今世紀最高の興行記録となったそうである。遅ればせながら、私も7月に入ってこの映画を見た。

『アナと雪の女王』は、最新のCG技術を駆使して仕上げたアニメ作品だ。アンデルセンの童話『雪の女王』を原案として、王女エルサとその妹アナの姉妹が繰り広げる真実の愛について描いたミュージカル。

触れたものをすべて凍らせてしまう秘められた力を持つエルサが、王国を冬の世界に変化させてしまう。行方不明になったエルサと王国を救おうと、アナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく・・・。

私が見たのは歌まで吹き替えた日本語版(2D)だが、その歌声に魅了された。アナ(松たか子)が歌うテーマ曲の「Let It Go」(「ありのままで」と訳される)もすばらしいし、エルサ(神田沙也加)の「For The First Time in Forever」(「生まれてはじめて」)の透き通った声が印象的だ。

ところで、ディズニー映画といえば、白雪姫や眠れる森の美女を典型とする、王子様との出会い、愛が女性を幸福にするという古典的なストーリーだった。本当の愛をつかむために、アナと出合ったハンス王子と結ばれるのかと思いきや、王子様は助けに来ない。アナの愛を利用して王国を奪おうとする詐欺師だった。この結末に、ディズニーアニメの新しさを感じた。

この物語を見る価値は、「ありのままで」は生きられない社会の重苦しさを感じることにあると思っている。王子様を待つことだけを強いられるこの世の常識から解放されて、世界が変わるきっかけになれば・・・、そんな気にさせる映画だった。そのような「常識」がまだあったのかと、思う人こそ見てほしい。
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by hasiru123 | 2014-07-13 20:46 | 芸術