カテゴリ:駅伝( 77 )

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第80回埼玉県駅伝は1月20日(日)に開催され、坂戸市陸上競技協会は10年連続で10回目の出場だった(市町村男子の部)。さいたま新都心駅前を出発点、熊谷スポーツ公園をゴールとする42.195キロの新コースである。2時間30分16秒で5年ぶり2度目の10位入賞を果たすことができた。オーダーは以下のとおり。
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1区鈴木浩也 2区廣田典之 3区鈴木寿章 4区森山聖也 5区菅野駿之介 6区高橋輝行。
80回大会、10回目の出場という節目の大会で入賞に手が届き、望外の喜びである。熾烈な10位争いを制したことは、大きな自信となるだろう。今後は、10位以内を指定席とできるようになれば、さらに上が見えてくると思う。

私は出発点のさいたま新都心駅前で1区の選手に付いたが、県道164号線の上下車線を開放してスタートするシーンはとても勇壮だった。東日本実業団女子駅伝大会で使われたコースとほぼ同じものである。旧中山道という主要道路を走らせてもらえることは選手冥利に尽きるといっていいだろう。

今大会で神経を使った点は二つある。一つは、コースが全く変わったことで車での移動方法や選手更衣所の使い方を一から検討し直さなければならなかったことである。二つ目は、出発時間が8時30分でこれまでよりも1時間45分早まったことから、早朝からの集合となったことだった。事前の情報収集がしっかりできていたため、各中継所の駐車場や更衣所の確保はスムーズにできた。なんの混乱もなかったことにホッとしている。

気をもんだ点も二つあった。6区で繰り上げ出発となったため、ゴール後の順位がなかなか確定しなかったことである。競技場のアナウンスでは、最初12位と発表されたそうで、私の携帯に入った第1報は「12位らしい」ということだった。「今年も入賞を逃がしたか」という残念な気持ちはあったが、決して落胆するようなことはなかった。というのは、今回臨んだメンバーは若く、伸びる余地を十分に残していたからだ。個々の選手があと何秒か短縮すれば到達することが可能で、今後の1年間にやることが見えてきた。咄嗟にそう考えた。

もう一つは、最長区間(11.9km)の3区にエントリーしていた選手が膝の故障のため、急遽補欠を充てることになった。同区を含めて二つの区間変更を行なったが、各選手とも確実に役目を果たしてくれた。補欠選手のレベルアップも今回の入賞の原動力であった。結果として、これらが杞憂に終わったことは二重の意味で喜びである。
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また、高橋さんが高校時代を含めて10回出場したことで、功労者表彰を受けた。おめでとうございます。出場した選手をはじめ、控えに回っていただいた選手の皆さん、そしてご支援を賜った19名の役員の皆様に対し、厚く御礼を申し上げたい。なお、結果の詳細は、1月21日の読売新聞朝刊の埼玉版か後日公表される埼玉県駅伝のホームページをご覧いただければありがたい。


(写真上)さいたま新都心駅前をスタートする選手たち
(写真中)レース後の懇親会で
(写真下)選手と役員
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by hasiru123 | 2013-01-20 23:04 | 駅伝

今年の箱根駅伝は、昨年にも増して面白い展開となった。スピードランナーを揃えた学校がどこまで力を発揮できるか、誰が5区の山登りを制するのか、今年も5区を制した大学が優勝するのか、さらに埼玉県内の高校出身者が多数参加することについてなど、戦前の興味はつきなかった。

それにしても往路は折からの強風で、どの区間も大変だったと思う。特に5区ではコースが上るにしたがって気温が急降下し、城西大と中大の2人の選手が低体温と脱水症で棄権するというアクシデントが起きた。中大は2区の終盤でも脱水症状の影響かと思えるブレーキがあった。また、明大も9区で脱水症状のため失速し、3位から6位に順位を落とすアクシデントがあった。

そんな中で、5区で優勝候補の早大と東洋大を2分以上離す健闘を見せた日体大の服部翔大の快走は見応えがあった。その勢いは復路にも影響して、東洋大との差を4分54秒離して、結果として日体大の独走を許してしまった。

レースを振り返ってみると、エースと言われた選手が苦しむ中、悪天候下でも力を発揮できる粘り強い選手の活躍が光った。5000mや10000mの平均タイムでは20チームのうち6番目に過ぎない日体大が優勝したのに対し、最速チームの駒大が往路が9位と出遅れたことから、復路での好走をもってしても日体大に届かなかったことがそのことを裏付けている。

今年も、5区を制したチームが総合優勝を果たした。5区が現在の距離(23.4k)に伸びた2006年以降の8回のうち5回について、5区を制したチームが優勝している。復路の最長区間である9区は、8回中3回しか優勝していない。今や、最も優勝の鍵を握っている区間は5区といえるだろう。各大学は、今以上に5区のスペシャリストの養成に力を注ぐだろうし、往路により強力な選手を配置する戦略をとってくるだろう。

埼玉県内の高校出身者は15名が走っていたが、その活躍ぶりも素晴らしかった(注)。1都道府県からの参加者数としては、兵庫県と並ぶ最大である。埼玉県を練習の拠点にしている箱根駅伝出場大学が3校あったことも影響しているかもしれない。さらに、埼玉県の長距離・駅伝が盛んになることを期待したい。


(注) 「箱根駅伝公式ガイドブック」(講談社)と「箱根駅伝公式webサイト」を参考にカウントした。
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by hasiru123 | 2013-01-06 23:57 | 駅伝

「テレビと最も親和性が高いのはオリンピックである」と言ったのは鳥越俊太郎氏だ(12月30日放映のTBS「サンデーモーニング年末SP」で)。オリンピックを生で見られる人は世界中の観戦者のうちでほんのひと握りに過ぎない。感動を伝える媒体の圧倒的な部分をテレビが占めていると言っていいだろう。同様の意味で、「テレビと親和性が高いスポーツは何か」と問われれば、私は「マラソンと駅伝である」と答える。

マラソンや駅伝は現地で観戦すると、選手を長時間、継続して見ることができない。ただし、ロンドン五輪のマラソンのような周回コースであれば、観戦ポイントを変えながら何度か応援することはできるかもしれないが。

2年前に、箱根駅伝の1区を和田倉門前(東京都千代田区)で応援したときのことだ。選手の姿が視界に入った時間は、わずか2秒あまりだった。連続シャッターでおさめた写真は3枚である。この日は撮影が目的だったからこれで十分ではあったが、「観戦を楽しむ」という点からはあまりに短すぎる時間である。競技の全体性と連続性から切り離された一断面を見せられたに等しい。このときほど駅伝観戦は「テレビが一番」と思ったことはない。その箱根駅伝の火蓋が、間もなく切られる。

駅伝最大の関事は、いろいろな場面を想像しながら結果を予想することだ。距離が長くて区間が多いほど、そしてコースが変化に富んでいるほど予想は難しく、また面白い。果たして、来年の箱根駅伝はどんなレースになるだろうか。

一駅伝ファンに過ぎない私には、チームや選手のコンディションを知る直接的な情報は一切ない。あるのは、マスコミを通しての2次的、3次的情報だけである。「調子を上げてきている」とか「故障で別メニューをこなしている」などという情報は、ずべてマスコミによるものだ。したがって、それらの噂をもとに予想することにはさほど興味を感じない。

私がいつもやる方法は極めてシンプルだ。今シーズンの10000mのベスト記録で、28分台の選手が何人いるか、またその数が同じ場合には同様に5000mが13分台の選手が何人いるか、で予想を立てている。10000mを基準にするのは、スピードと持久力の総合的な結果が反映されていると考えるからだ。箱根の各区間の距離からすると、ハーフマラソンや20kmの記録が一番近似するのだが、ロードレースの場合にはコースや気象条件などが記録に及ぼす影響が大きいため使わない。

このやり方では、10000mで28分台を8名擁する駒大がトップで、同6名の明大と早大が並ぶ。この両校では、5000mで13分台が8名いる明大が5000mで13分台が4名の早大より上位にくると予想した。昨年優勝した東洋大は4位、そして順大、日体大と続くことになる。

一方、12月28日発表されたオーダー表をもとに、各区間にエントリーされた10名の記録を合算して比較するとなお精度が高まるのではないかとも考えられる。しかし、有力選手が当日朝に変更可能な補欠に回ったり、補欠の有力選手が体調不良で出場できないケースもあったりすることもあるから、予測に耐えられる想定とは言い難い。

昨年の10000mのベストタイムから予測した今年の順位は、1位早大、2位駒大、3位東洋大だった。実際は、東洋大が2位の駒大を8分15秒も離して圧勝した。しかも、10時間51分36秒というとてつもない新記録だった。例え10000mの記録が一番近似する指標だとしても、この予想方法はあてにならないことを実証したようなものだった。ここでは、数字から割り出した予想と現実とのギャップを知ることも、駅伝の面白さの一つだということを言い訳にしておく。
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by hasiru123 | 2012-12-30 23:25 | 駅伝

田中真紀子文部科学大臣が大学設置・学校法人審議会の答申を覆し、3大学の来春開学を「不認可」とした問題は、文科相が撤回したことで、一応は収束した。この問題の発端は、文科相は「大学の数が多すぎ、教育の質が落ちている」ことを指摘し、幅広い分野の有識者で検討会議をつくり、審議会の大学設置可否の審査方法や基準を見直したいということだった。

ことの是非はさておき、教育の質の強化や人気の確保をめぐって大学間の競争は熾烈になっている。確かに、消費者である学生にとっては、ある意味ではありがたいことだ。大学は大いに競争して、将来に役立つ教育を提供してほしいと思う。しかし、大学や教育に携わる者の努力だけではどうにもならない問題も多く存在する。たとえば、地域間の格差である。

東京をはじめとする首都圏には多くの企業が集まり、それに伴って大学も首都圏や大都市部に集中する傾向がある。就職への利便性を考えると当然の結果かもしれない。

地方を活性化するのは、対処療法や都市機能の一部移転などでは到底実現することは難しいだろう。だからといって手をこまねいていていいということにはならない。関係者が努力することで解決が図られそうなことから手をつけたい。

企業や大学の一極集中に輪をかけて進んでいるのが、大学における男子長距離選手の首都圏集中だ。今年行われた全国大学駅伝に出場した関東の12校は、1位から12位までを独占し、地方大学が入り込む隙を見せなかった。これほどの集中は、女子では見られず、高校の男女にも見られない。

正月に行われる箱根駅伝の人気の高まりが影響していることは間違いない。首都圏の大学に入った長距離選手は、そこで頑張ってチームが予選会を突破できれば箱根駅伝に出ることができる。しかし、地方の大学ではいくら力を持った選手が集まっったとしても箱根を走ることはできない。そもそも、競技の環境が地方と首都圏で大きく異なるのだ。

箱根は、実力と伝統、そして人気において日本の大学駅伝の代表格ともいえる。駅伝ファンのみならず、今や国民的関心事となり、全国の視聴者を釘付けにする箱根駅伝は、地方からも参戦できる道を作って、地方を盛り上げる使命があるのではないだろうか。ある意味では、全日本と箱根とのねじれ現象と言えるかもしれないが、この際はそれぞれのプライドや歴史にこだわらないで、検討する時期に来ているように思う。

過日行われた若葉グリーンメイトの忘年会の席上で、顧問でいらっしゃる靑葉昌幸さん(関東学連会長)は、「かつては重松森男さん(福岡大)や高岡寿成さん(龍谷大)のような世界的なランナーが地方から輩出した。もっと、地方の大学は頑張って」とエールを送られていた。

地方の大学がもっと元気になれるよう、箱根駅伝が後押しできるといいのだが。
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by hasiru123 | 2012-12-03 19:21 | 駅伝

12年奥むさし駅伝報告

1月29日(日)は、奥むさし駅伝で監督を務めさせていただいた。長時間冷たい風を受けていたためだろうか、恥ずかしながら10年ぶりに風邪をひいてしまった。以後、1週間練習から遠ざかっている。それはさておき、その報告をさせたいただく。

坂戸陸協は初めて奥むさし駅伝に出場した。出場については申し込み間際に決まったため、あわただしい中での準備だった。「災い転じて福となす」ではないが、2区と3区には埼玉県駅伝とは異なるフレッシュなメンバーで臨み、新風を吹き込んでくれた。
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1区は最長距離(9.9キロ)で、例年レベルの高い戦いが繰り広げられる区間である。63位と好位置で2区へタスキをつなげた。2区以降は徐々に順位を上げ、最終的には2時間14分49秒の55位でゴールした(一般の出場チーム数は151)。余談ではあるが、ロンドン五輪男子マラソン代表候補の川内優輝をアンカーに擁した埼玉県庁チームには勝たせてもらった。
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選手は低温と強い北風に悩まされたが、想定どおりのタイムで走りきることができた。この順位は前から3分の1くらいにあたるが、先頭から17分以内でのゴールは健闘に値する。前半は概ね向かい風、後半は追い風で、終始風を利用しながらうまくレースを展開した。

埼玉県駅伝とは2週の間があって、身体コンディションの維持には気を使うところであるが、両大会にエントリーすることにはメリットが多いことがわかった。距離が近似していて、区間数が同じである。そして、オーダーの組み方次第では埼玉県駅伝で補欠に回った選手が奥むさし駅伝を走るということも可能になる。チーム内で選手の競争が生まれたときにはむしろ望ましいことで、モチベーションを高める効果も期待できそうだ。

これで、今シーズンの坂戸陸協としての駅伝出場は終了した。そこで、来年度の課題について考えてみたい。
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来年度の最大の目標は、埼玉県駅伝で10位以内に入賞することである。そのためには、各選手の一段の走力アップとチーム内の競合が必要だと考える。今年は10位の朝霞陸協までわずか21秒届かなかった。昨年の箱根駅伝で惜敗した東洋大の柏原選手のフレーズを借りれば、各区間で1人平均4秒短縮すれば追い越せる記録だ。

昨年から毎月1回のトラック練習会を行ってきたが、選手の都合などもあってなかなか集まりにくかった。今年は新しいメンバーも含めて、またコーチングスタッフをさらに充実させて取り組んでいくつもりなので、積極的な参加を期待したい。

最後になりましたが、寒風の中をサポートにあたって下さった役員の皆様に厚く御礼を申し上げます。


(写真上)開会式での選手宣誓(東飯能駅前)
(写真中)スタート直後
(写真下)坂戸陸協のゴール
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by hasiru123 | 2012-02-05 21:57 | 駅伝

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坂戸陸協は、9年連続で9回目の出場である。2時間21分38秒で11位(市町村男子の部)だった。この記録は2006年に次ぐもので、前回の15位から大きく順位を上げることができた。目標は「タスキを確実につなぎ、2008年の記録(2時間23分12秒)の更新と入賞ラインに近づける!」だったので、これもクリアできた。

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各チームともエースを投入する最長区間の1区(11.3キロ)を12位で走り、いい流れに乗ることができた。3区で11位に上がると以降は後続に抜かれることなく、そのままゴールした。さらに、今回初めてタスキがアンカーまでつながった。「男子先頭より、15分経過した場合は、繰り上げ出発とする」というのが本大会のルールであるが、各中継所とも余裕をもって通過した。選手の皆さんの頑張りをたたえたい。

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レースを振り返ってみて、大きく進化したなと感じた点が2つある。1つは、レースの結果以前に、盤石の態勢でスタートを切れたことである。昨年5区を走ったS選手には控えに回り、直前までスタンバイして、非常事態に備えていただいた。駅伝では何が起こるかわからないのが常である。選手が安心してレースに集中できる環境を作れたことは心強かった。

2つ目は、前回に引き続き、選手の若返りを図ることができたことである。これまではオールWGMの布陣で臨んできたが、今年はWGM以外から選手を迎えた。これからも、積極的に外部から選手を招いて、選手のモチベーションを上げることに努めていきたい。

最後に、今年も多数の役員による支援をいただいた。選手1名に対して平均2.8名の役員があたるという厚い支援体制は、どこの陸協チームにもないと自負している。この場を借りて、お礼を申し上げます。

今年は何とか10位がすぐ見えるところで競うことができた。来年は80回大会で、坂戸陸協も10回目の出場となり、節目の年となる。何としてでも、2度目の入賞を目指して、もう一つ上を行きたいと考えている。


(写真上)開会式での選手宣誓
(写真中)1区のスタートから150メートル地点
(写真下)一般男子2区の先頭グループ(新電元工業とボッシュ)
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by hasiru123 | 2012-01-17 20:58 | 駅伝

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今年の大会は、これまでとは別の意味でとても見ごたえのあるレースだった。往路、復路ともに東洋大が圧倒的な強さで大会新つきの完全優勝を果たした。めまぐるしいトップ争いという意味での興味は薄らいだものの、強さとこれまでの大会記録を8分以上も縮める歴史的なタイムの前に、2日間ともテレビ画面にくぎ付けにしてくれた。

関心の高さは視聴率という数字にも表れていた。日本テレビによると、往路と復路の平均視聴率は28・2%で歴代4位を記録したそうである。同じく12月に行われたフィギュアスケート全日本選手権の女子フリーが、浅田真央など上位陣が登場する放送後半の20時~21時で平均視聴率が26・7%(ビデオリサーチ調べ)だったことと比べてもその高さのほどがわかる。

東洋大は持てる力を十二分に発揮できたのに対し、3強あるいは1強ブラス3強と言われていた他校は普段の実力を出すことができずに、3区以降勝負に加わることができなかった。2位に9分2秒という大差は、120パーセント位の力を発揮した東洋大と80パーセント程度の力しか出せなかったチームとの違いである。

今年の結果を見て思ったのは、戦前に公表されたエントリー選手たちの5000mや10000m、あるいはハーフマラソンのベストタイムから予想することは難しいということだった。ベストタイムの数字が本番の結果を保証するものではないことは百も承知であるが、持ちタイムと結果とのギャップが大きく異なるケースが目立った。一つには、レース前の調整不足や故障などで体調を崩す選手が多かったことがあげられる。10000mのロンドン五輪の標準Aをクリアした鎧坂(明大)をはじめ、2区を走った村澤(東海大)、平賀(早大)などは本来であればもっと先を行けるはずの選手たちである。

もう一つは、戦前のベストタイムが必ずしも本人の今シーズンのベストパフォーマンスを表しているとは言い難い点があることだ。インカレなどの競技会は対抗戦という意味から勝負に徹して臨むことが多いので、そこであげたタイムは必ずしも本人の走力を示しているとは限らない。また、記録会でのタイムはある程度勝負を度外視して記録作りに専念した結果なので、どこまで競り合いに強いかという点が未知数である。ハーフマラソンの記録は箱根の各区間の距離に近く相関が高そうだが、これもコースや天候、競合の相手などが異なるので、横一線で比較することが難しい。

最も確度の高い選手の実力を知っているのは、日頃の練習の内容や選手の体調、性格などをよく把握している現場の監督やコーチだろう。こういった諸々の情報を持っている指導者たちは、詳細な情報をけして周囲に明かすことはない。本練習のメニューすらめったに公開しないことが多いと聞く。それでも自分のチームについて、今回の展開を読めなかった監督は多かったのではないだろうか。駒大や早大が、東洋大にこれだけの大差をつけられるとは思ってもみなかったと思う。もしかすると、東洋大の酒井監督も4区から5区間連続で区間賞を獲得して大量リードを奪うとまでは想像していなかったかもしれない。

それだからこそ、過去の戦績と睨めっこをしながら予想し、応援する面白さがある。来年は東洋大、駒大、早大とも、今年走った選手が相当数残る。また、今年活躍した明大と青学大は来年はきっと優勝争いに絡んでくると思う。ますます、箱根駅伝から目が離せない。


(写真)2009年の2区
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by hasiru123 | 2012-01-08 22:22 | 駅伝

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埼玉県鳩山町の農村公園で、近隣の走友会を集めて合同練習会が行われた。共催する鳩山NT.RCと坂戸走友会の発表によれば、13団体38チームが参加したそうだ。このうち、二つの団体は初参加だった。

この催しは私が若葉グリーンメイトに入った年に始まり、今年で28回目を数える。何度かコースを変えながら、一度の中断もなく実施されている(雨天中止は1回だけあるが)。鳩山町の地形を利用して、約5キロの起伏に富んだ周回コースを使い、駅伝方式(5キロ×5区間)で走る。
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第1回目は、走友会同士の初顔合わせということもあって、練習会終了後に近くの公民館に場所を移して、日が暮れるまで酒を酌み交わした。そのときは、スリムな体型のランナーが多いにもかかわらず、酒豪の面々が多かったのには驚かされた。体型と酒量とはあまり相関関係がないということを知ったのもこの頃である。練習会をきっかけに、多くの走友会の方々と親しくさせていただくようになった。この企画のおかげと感謝している。

練習会といえども、ミニ駅伝である。どこの団体も、Aチームはエース級のメンバーを配置している。本番さながらの、スピード感あふれる力走を見せてくれた。若葉グリーンメイトのAチームもほぼベストメンバーで臨むことができた。
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さて、自分の今日の走りはどうだったかというと・・・。私は、若葉グリーンメイトのCチームとして、アンカーを走らせてもらった。タスキを受け取ったときは、約150メートル先を行く同Bチームの仲間を追う形での展開となり、最後まで手を抜くことなく走りきることができた。おかげで、昨年の記録と比較すると、35秒くらい上回っている。前半の上りをうまくこなせたとはいいがたいが、全体として目立ったペースダウンがなかった。この結果を、今後のマラソンに向けての追い風としたい。

(写真上)開始前の若葉グリーンメイトメンバー
(写真中)スタート
(写真下)ラスト200メートル地点を行く、若葉グリーンメイトAチーム1区の選手
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by hasiru123 | 2011-06-19 22:10 | 駅伝

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全国OB・OG駅伝に参加した。私の所属している若葉グリーンメイトからは4チームが出場し、蕉風の下で気持ちのいい汗を流した。1周5キロの皇居周回コースで、桜田門をスタートゴールとする5区間で競うものだ。

私はBチームの3区を走らせていただいたが、想定よりも若干いいタイムでタスキをつなぐことができた。最近の練習では、長めの距離にシフトしていたため(さらにはスピードの衰えも加わって)、約5キロという比較的短いコースには自信が持てなかった。一昨年の記録から約20秒下回る結果は、「良」とまではいかないが「可」である。

これまでに、このコースでは、竹橋から半蔵門にかけての上りで失速することがよくあった。この日はスタートからのペースを、落とさずにイーブンに保つことを心かげた。

500メートルあたりで、ある女子選手に追いついた。その彼女はハイペースで入ったためか、すでに息が上がっている。そのまま抜き去ったのだが、しばらくは激しい息づかいが聞こえたり、聞こえなくなったり。一定の距離を保ちながら追走してくるのがわかった。追いつかれまいとがんばったのが奏功したのだろう。おかげで、私の方は最後までペースダウンすることなく、中継点にたどり着くことができた。

レース後に、周回コースを反対周りでクーリングダウンのジョグをしていたら、偶然彼女と出会って声をかけられた。自分の目標になるペースで前を行っていたので、置いていかれないように粘りました、と。ペースを落とさないでいってくれたことに感謝されたのである。

競走というものは、ある意味で人を利用したり、利用されたり、という関係の中から結果を出す。相乗効果がかもし出す成長である。管理された練習とは一味違うランニングを体験することができる。これは、本番を走ることで得られるご利益だろう。
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さて、今年は第40回という記念すべき大会だ。ところが、というか残念なことに、今回が最後の大会になりそうである。関係者の話によると、大会を主催する団体(走友会)が、年々盛んになるのとは反対に人手が足りずに運営しきれなくなったことが大きな要因だそうだ。そして、大会会長の山田敬蔵さんが高齢になられたことが、引き金になったとも聞く。

大会会長はどなたかに引き継いでいただくとして、運営については毎年参加しているチームからボランティアを募るなどして、継続させる方法はないだろうか。また、IT機器を活用して、事務的な作業の効率化を図ることも検討されていいと思う。


(写真上)桜田門から二重橋方面を望む
(写真下)参加賞のスポーツシャツ
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by hasiru123 | 2011-05-23 19:50 | 駅伝

先週に地方へ出張したときに、時間調整のために入った喫茶店で読んだ「週刊文春」1月27日号の記事について。「箱根駅伝で各大学がテレビに映った時間」という堀井憲一郎氏の一文が面白かった。そこには、参加した20校のテレビ画面に多く映っていた時間別ランキングが載っている。このランキングから私が知ったこと、感じたことを書いてみたい。

まず、全体時間(往路と復路で映っていた時間の合計)。時間の多かった4チームは、順位が上へ行くほど映った時間が多い傾向がある(往路、総合とも)。早大(173分47秒)がダントツで、2番目の東洋大の1.4倍にあたる。しかも、1番目と2番目、3番目のそれぞれの時間差は大きく、3番目の駒大になると、早大が2.8倍に開く。5番目からは、順位との相関関係はかなり崩れてくる。

たとえば、総合で20位だった日大は全体時間では8番目だが、総合6位の中大は14位だった。これは、タスキがつながらないと繰り上げスタート(白タスキ)になるため、そこがクローズアップされたためだろう。

また、5番目(拓大)の52分55秒から13番目(青学院大)の42分49秒までがあまり開かなかったのは、集団で併走している時間が多かったためと思われる。したがって、最後までシード権を競った国学院大と城西大、山梨学院大は、注目が集まったにもかかわらずこの中のグループに入っていて、突出した時間とはならなかった。

そして往路の時間。ここは、5区の終盤でトップに立った東洋大が早大をしのいだ。やはり、これも順位との相関関係が強く、往路成績が1,2,3,5位のチームは時間の順位と同じ結果になっている。早大が1区から5区の途中まで首位をキープしたにもかかわらず、東洋大に負けているのは、往路は順位の入れ替わりがめまぐるしく、花の2区に各校のエースが登場することで、首位チームよりも選手個人に注目が集まりやすいことが影響したと思われる。また、5区は柏原(東洋大)がどこでトップに立つかに耳目を引いたことも、早大だけにカメラが集中しなかった原因といえよう。

1校単独で映っている時間となると、順位との相関関係はさらに強くなる。一番長時間だった早大が133分49秒なのに対し、2番目の東洋大が56分51秒と大差がついた。早大の、総合時間に占める1校単独時間の比率は77%だった。これも他校を圧倒している。復路の6区後半から早大がトップを奪い返し、独走態勢を築いたことが影響している。また、最下位だった日大がここでは4番目に顔を出しているのは、先にも書いように復路で白タスキになるかどうかで終始カメラが追い続けたためだ。総合19位の上武大も6番目に多かったが、これも日大と同様の理由だろう。

全体として言えるのは、トップを争うチームや話題のチーム、そして注目選手にはカメラが集まるということを証明したことだ。意外だったのは、タスキがつながるかどうかでこれほどの時間差がついたことである。テレビ会社や広告代理店は視聴率を気にするが、大学関係者は時間別ランキングの方が気になるに違いない。

それにしても、正月早々このようなランキング表をだれが作ったのだろう。複数のアルバイトを雇って、学校別に担当を決めて記録したのか、あるいはビデオに録って一人が何度もそれを見直して集計したのだろうか。少なく見積もっても、競技時間(20位の日大11時間28分00秒)の3倍は人時工数がかかっていると推測する。私は、この貴重な(?)なデータを残しておくために、時間の許す限りノートに書き写した。
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by hasiru123 | 2011-01-30 20:16 | 駅伝