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夢のマラソン

カテゴリ:話題( 66 )

川越まつり


今年も、川越市内では豪華絢爛な山車の競演が繰りだした。国指定重要無形民俗文化財の「川越まつり」である。


もともと川越氷川神社の秋の祭礼は隔年に行われ、田楽や相撲などが奉納されていたようだ。慶安元年(1648)に当時の川越藩主松平伊豆守信綱が、氷川神社に獅子頭や神興などの祭礼道具を寄進したのが川越まつりの始まりとされる。


川越まつりは、10月14日に氷川神社が執行する例大祭を根源として直接行われる神幸祭と、氏子町衆が催す山車行事(祭礼)から成り立っている。その後徐々に規模を拡大し、関東の代表的な都市祭礼となった。そして、山車も形態を変えて現在に受け継がれている。


今年の新しい取り組みは、スマートフォンで山車情報を得られるようになったことである。スマホ用のアプリ「川越なつりナビ」が無料で公開された。


このナビは、運行しているすべての山車の現在位置を表示し、山車は実際に地図上を移動する。スマホを持っている人の現在位置も表示されるので、簡単に山車を見つけることができる。また、「曳(ひ)っかわせ」等の山車行事やイベント情報などを生で見られる「川越まつりLIVE」と山車の現在位置をリアルタイムに確認できる「山車ナビハイスピード版」が有料で提供された。札の辻などの主要な交差点では、山車が来ないときはスマホをかざしている人の姿が多く見られた。

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写真は、10月16日(日)の夕刻に見たシーンで、山車同士がおはやしを競演する「曳っかわせ」である。


なお、全国33件の祭りを一括した「山・鉾ほこ・屋台行事」として、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指して提案されていて、このなかに「川越氷川祭の山車行事」も含まれている。


川越まつりの起こりについては、平成11年発行の「川越市立博物館だより」第28号を参考にした。




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by hasiru123 | 2016-10-22 11:57 | 話題

いよいよ、というか、ようやくプロ野球クライマックスシリーズのファイナルステージが始まった。


やはり、広島カープの行方が気にかかる。きっと広島は、やりにくいだろうなあ。というのも、対戦相手はあの巨人かと思っていたところが、横浜DeNAベイスターズだったからである。


こう言っては横浜に失礼かもしれないが、私には何としてでも倒そうという気になれないのだ。巨人とちがい、横浜には少なからぬ親和性を感じているからである。広島も横浜も、日本一になったのは遠い過去のことだ。その意味では、どちらが勝ってもうれしいステージである。


何も私が戦うわけではないのだから、そこまで心配する必要はないのだが・・・。広島がペナントレースを制覇したあたりから、今年はここまでよく戦ったのだから、これ以上望むのは欲張りかな、と思うようになった。よく言う「先憂後楽」である。楽しみは、来年に取っておこう、と。


しかし、広島の選手たちは、そんなことは微塵も考えていないにちがいない。第一、若手とベテランがうまくかみ合っていて、死角がない。それに、選手たちには勢いがあり、チームワークも抜群だ。打ってよし、投げてよし、走ってよし。闘志に燃えているはずである。


もし緒方監督に心配することがあるとすれば、それは優勝が早く決まって、実践から遠ざかっていることだろう。その点、横浜はファーストステージの余韻が残っていて、戦いやすいはずだ。ペナントレースで圧勝した広島としては、今年一番の胸突き八丁にさしかかっているといえるだろう。手に汗を握る熱戦を期待している。




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by hasiru123 | 2016-10-12 19:12 | 話題

今年の秋季国体(国民体育大会)は岩手県の開催で、陸上競技は北上市で実施されている。NHKでは、毎年100mが行われる日に中継されるのが定番になっているようだ。

10月8日(土)の成年男子100m決勝には、山縣亮太(セイコーホールディングス)とケンブリッジ飛鳥(ドーム)が出場するとあって、留守録したビデオを後で見たら、二人の姿はなかった。山縣は準決勝を棄権、ケンブリッジは欠場とのことである。冷たい雨が降りしきる気象コンディションを考慮して、安全を優先したのかもしれない。

同じ日、成年女子100mでは福島千里(北海道ハイテクAC)が見事7連覇を果たした。走ったレーンの番号「7」の腰ナンバーをかざして写真におさまる姿は、今後も現役を継続する意向があるのかなと思わせるシーンだった。なにしろ、日本女子の短距離陣では福島の後を追う選手が見当たらないだけに、来年の世界選手権でリオ五輪の雪辱を期したいところだ。

ところで、最近の陸上の国体を見て思うのは、長距離種目が少ないことである。国体の種目は男女ともに少年A、少年B、成年に分かれるが、1500mは少年女子共通、5000mは成年女子と少年男子A、3000mは少年男子Bと少年女子Aがあるだけである。成年男子は1500mや5000mがなく、10000mは男女ともない。

長距離ファンとしては、もう少し種目数を増やしてもらいたいところである。というのも、10月という時期は、晴れると空気が乾きやすいことから、長距離種目で好記録が望めるからだ。日本選手権が開かれる6月は高温多湿なため、長距離には向いていない。駅伝シーズンに入る前のこの時期は長距離走に最適なのである。52年前は、東京五輪が開催された10月だ。長距離種目で活躍の機会が少ないのは残念である。

一方で、国体の種目が多岐にわたっている中で、多くの種目数を抱える陸上競技にこれ以上の追加が望めないことも事実である。2020年の東京五輪の開催費用が膨れ上がる折、国体としても同様の問題を抱えている。

ここは、国体ではなくて、新たに全国規模の中長距離記録会のような取り組みを望みたい。「勝敗」を競うのではなく、「記録」を競うのだ。

秋の夜長に、ふと考えた夢である。


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by hasiru123 | 2016-10-11 07:49 | 話題

広島カープに乾杯!

「農村は都市を包囲する」といった人がいる。中国革命を勝利に導いた毛沢東である。この言葉を借りて、私は「女性は市場を包囲する」と考えている。女性がオピニオンリーダーとなって市場を席巻させた例は、枚挙に暇がない。



先のブログで、川越市内のやきとり屋では「最近は女性客が増えた」と書いたが、一昨日この店で久しぶりにやきとりを食べた。調理場を囲むカウンターは、半分以上がカップルだった。女性の来店がお店を活性化させる好例ではないだろうか。



山ガールが増えたことが高齢者の登山人口増の引き金になったのは記憶に新しい。そして、25年ぶりのセリーグ優勝を果たした広島カープ。ここ数年で神宮球場でのカープ戦の動員は倍近くにまで増加し、これも赤色をこよなく愛する「カープ女子」の影響といわれる。特に球団が仕掛けたわけでなく、全国的にみられる自然発生的な現象らしい。



1975年に初優勝したときも、そして91年に優勝したときもこのような現象は見られなかった。ただし、例外として「広島カープを優勝させる会」をつくって応援していた雑誌「酒」の編集長の佐々木久子(故人)がいた。75年にカープが初優勝に向けて快進撃を続けていたときに「憎いカープめといわれてもいいから、早く一人前の女としてパーッと開花してほしい」と檄をとばしていた人である(大隈秀雄『日本のプロ野球をダメにした75人』)。



この日、くだんのやきとり屋では優勝のかかった巨人・広島戦の中継を放映していた。私は、5回表に鈴木誠也の2打席連続2ランを放って巨人を突き放したところから見はじめた。鈴木が打ち、松山が打った。黒田が投げ、中崎が締めくくった。今年のカープを象徴しているような見事な試合展開だった。



交流戦で勝ち越したころから、「今年こそ優勝できる」と確信するようになった。一方で、長期にわたって下位チームに追われる立場が続き、選手やスタッフのプレッシャーは並大抵ではなかったに違いない。ファンの熱い視線の中、横綱相撲で乗り切った広島カープに乾杯! 鋭気を養って、クライマックスシリーズとそれに続く日本シリーズでも大いにファンを沸かせてほしい。





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by hasiru123 | 2016-09-12 23:02 | 話題

今年の世界陸上の見どころはたくさんあって、近年になくレベルの高い面白い大会だった。そして、会場の北京国家体育場(通称:鳥の巣)は連日多くの陸上ファンで埋め尽くしていた。アジアでも、陸上競技でこれだけのお客さんを呼べることを実証したのは喜ばしい。

競技の中身では、何と言ってもロンドン五輪や2年前のモスクワ世界陸上の再現かと思わせるようなボルトやファラーの強さが目立ったことだ。来年のリオ五輪でもこの二人を中心にレースが動くだろう。

私の印象に残った競技を3つ選んでみた。

まず、男子十種競技でアシュトン・イートン(米国)が世界記録で優勝したことを挙げたい。最後の1500mこそ2位だったが、それ以外の9種目はすべてトップだった。こんなにも強く、しかも種目間のバランスのとれた競技者を見たことがない。特に、1500mは圧巻だった。4分18秒25を切ると世界記録が成る。先頭の選手から引き離され、なかなかペースが上がらない。疲れがだいぶたまっていて、足が重そうだ。あと1周の鐘が鳴ると見違えるようにペースを加速させ、4分17秒52でゴールイン。10種目にしてこの記録も大したものだが、計ったかのようなスパートは長距離ランナーのデッドヒートを見ているようだった。

二つ目は、男子やり投げ。上位二人の90mの攻防は見ごたえのあるものだった。優勝したのはケニアのジュリアス・イエゴ。2投目までは入賞ラインぎりぎりの8位だったが、3投目に92m72を投げて勝負を決めた。ハイレベルの争いに思わず鳥肌が立った。日本の新井良平(スズキ浜松AC)も83mを超えたが9位に終わり、上位8人が進める4投目以降には進出できなかった。

常に82m以上を投げたら入賞が見えてくるという日本の常識が通用しなくなった。3位だったテロ・ピトカマキ(フィンランド)が87m64を投げていることから、この種目のレベルは確実に上がったといえるだろう。

もう一つは、残念だったという気持ちも込めて男子マラソンを挙げたい。以前にも書いたが、優勝したG・ゲブレスラシエ(エりとりア)は19歳の伏兵だった。また、2位と4位に入った選手は、北京の暑さにもかかわらずシーズンベストを更新している。ケニアの実力選手が上位に入ることができなかったのは意外だった。そういう意味では、日本人選手だけでなく、走力のある選手も力を出し切れなかった男子マラソンだったと言えるのではないか。ただし、力を出せなかったその中身はだいぶ違うと思うが。

今回初めてエりとりアから優勝者を出したが、外務省のホームページから同国に入ってみると、西にスーダン、南にエチオピア、南東部にジブチと国境を接し、北は紅海に面していることが分かる。宗教は、キリスト教、イスラム教他が同居しているらしい。そのことからも複雑な政治情勢だとがうかがわれる。人口が約560万人で、面積は北海道と九州とを併せた広さとほぼ同じだそうである。

そのエリトリアのゲブレスラシエが「金メダルを獲得した陰には、日本の支援があった」と毎日新聞が報じていた(8月28日朝刊)。ボランティアで20年以上、同国を支援する宮沢保夫さんと日本のスポーツメーカーの協力に加えて、今後は大学の医学部門の支援を得て、陸上の高地トレーニングの効果を検証するとのことだ。金銭面での支援だけでなく、選手強化というソフト面での支援は、これからのスポーツ交流には欠かせない。箱モノを作ることや日本人選手の強化よりもこちらの方が、五輪の価値を高めることにつながるのではないかと思う。
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by hasiru123 | 2015-09-07 18:16 | 話題

総工費が膨らみ、強い批判が集中していた新国立競技場の建設計画を、安倍首相は白紙に戻すと表明した。ここは、民意を汲んで「負の遺産」となるようなことのないよう、スリムな競技場作りに取り組んでもらいたい。

ここまでは、あくまで建前としての期待であって、本音ではない。

というのも、今回の計画の見直しには拍手喝さいのようなものが聞こえてこないからだ。「ゼロベースで計画を見直し、できる限りコストを抑制したい」というのだから、反対の立場からすれば大変結構なことで、互いにハイタッチや握手をしてもいいのではないか、と思うくらいである。だが、しかし――。

この問題に限らず、首相はこれまで国民の反対の声に耳を貸すどころか、無視し続けてきた。にわかに信じられないのは無理もないだろう。国民の体感温度がすでに下がっているのである。

私も、競技場問題についての体温が相当に低下している。その理由の一つが、白紙に戻すということだけれども、現時点では大きな選択肢を一つ失っているからだ。

「過去の」国立競技場を含む神宮の森の歴史に向き合いながら改修工事を行う視点が欠落しているのだ。今年3月から、競技場はあわただしく入札を行って解体されてしまい、すでにない。もちろん、解体して作り直すという方法は大きな選択肢の一つにはちがいないだろうが、冷静になって競技場について考える機会を根こそぎ奪ってしまったという罪は軽からぬものがある。どうしようもなく、重たい白紙撤回の一連の報道である。

どのようにしてこの迷路を脱出したらいいだろうか。この失態を機に、オリンピックの適正規模の検討を始めとし、招致のあり方や実施頻度などの見直しを進めるしかないのではないか。到底、一つの国家や地域で決められるものではないが、5年後にオリンピックを迎えようとしているニッポンが率先して取り組むべき課題であり、実現させるチャンスだ。そして、その先にあるものは、「スポーツを国民の手に取り戻す」ことだと思う。
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by hasiru123 | 2015-07-19 23:49 | 話題

2015年日本選手権

今年の日本選手権は、話題の豊富な大会だった。トラックでは、記録の期待された男女100mと200m、そして男女の5000mと10000mはゴールするまで手に汗を握る熱戦だった。

男女の長距離種目では、いずれも参加標準記録をクリアしている選手が優勝して世界陸上の内定を決めた。その意味では、順当な結果だったといえよう。一方で、参加標準記録を持っていない選手が、本大会でクリアするような早いラップを刻んで、すでに持っている選手たちを脅かすシーンが見られたら、もっとぞくぞくしたかもしれない。

世界陸上の代表の座を賭けるという点では、前者の選手と後者の選手とで戦い方が大きく異なる。そのせめぎあいも見たかったが、標準記録をクリアしている選手たちの術中にはまったレースだった。

例えば、男子5000mを走った大迫傑(Nike ORPJT)は、標準記録に近い記録を持っていて、今後の成長が期待される選手の一人であるが、少し消極的だったような気がする。最後の直線で競り合った村山紘太(旭化成)に比べてスプリント力が少し落ちるだけに、多少のリスクを覚悟してもっと早い時点から前を行ってもよかったのではなかったか。代表選考会なので、内定を決められない優勝よりも標準記録越えの上位入賞の方が価値が高いと思うからだ。

この種目では、標準記録を突破しているのは村山ただ一人。村山以外の選手には遅いペースで優勝争いをするメリットが少ないないのだから、もっと多くの選手が切磋琢磨してハイペースで臨んでもよかったのではないか。選手を強くするという意味では、日本一を決める大会でこそ選手全体で、競うように底上げを図る戦略があっていい。仮に上位に入れなかったとしても、次のレースにつながれば、おつりがくるくらいのメリットがあるはずだ。

他の3種目では、標準記録をクリアしている選手が上位に入賞しているので、後日何名かの追加内定があるかと思う。本番では、同一種目の決勝に複数の選手が残り、チームプレーで東アフリカの選手たちに食らいついていってほしい。
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by hasiru123 | 2015-06-29 20:33 | 話題

6月20日(土)に東松山市陸上競技場で行われた県の記録会で、坂戸市陸協の男子選手たちが今年度新調した上下のユニフォームを着用して競技に臨んだ。上は黄色をベースに黒色のチーム名が入り、下は黒字に黄色の外枠ラインが入るデザインだ。

これは、地元のあるスポーツ用品メーカーから、駅伝に取り組む小陸協の活動に理解をいただき、ユニフォームの提供を二つ返事で引き受けてくださったものである。たまたま、この会社の社長さんが箱根駅伝の大のフアンということもあって、無理なお願いにもかかわらず、快諾していただいたことに深謝する次第である。

このユニフォームは、選手たちの希望を取り入れて試行錯誤の上に作られたデザインである。黄色を基調とするチームが少ないこともあって、きらりと光って、応援する側もとても見やすい。また、左胸元とパンツの左上部に当該メーカーのロゴも入っている。世界に10着しかないこのユニフォームで、トラックをそしてロードを駆け抜けてほしい。トラックシーズンは始まったばかりだ。

写真の左は、一般・高校男子3000m障害に出場したY選手である。大学生や高校生が出場する中で、4位に食い込んだ。最後は、大東大の選手を一人抑えてのこの結果は見ごたえがあった。専門は中距離種目であるが、今年は幅広い種目に取り組んで長距離走の基礎的なスピードを磨いてもらいたいと期待しているところだ。

なお、本大会のこの種目は、大学時代に日本選手権で3000m障害と1500mで優勝している靑葉昌幸さん(埼玉陸協会長)をたたえて靑葉杯としている。

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by hasiru123 | 2015-06-24 20:18 | 話題

今年の日本陸上選手権大会は、6月26日(金)から3日間にわたって新潟市(デンカビッグスワンスタジアム)で開催される。見どころは、8月に北京で開かれる世界陸上選手権大会の代表選考会を兼ねていることだ。来年のリオデジャネイロ五輪につながるだけに、目が離せない。

ここで、世界選手権の代表選考方法について整理してみたい。というのは、今年3月に日本陸連が発表した「トラック&フィールド種目の代表選手選考要項」は複雑な作りになっていてすぐには理解しにくいと考えたからだ。日本選手権を観戦するときに、どういう条件をクリアすれば代表になれるのかがわかると、楽しみもより深まるのではないか。各種目の決勝が終了した時点で即内定するのは、以下のAからEの5つの要件を組み合わせた3つのケースである。

<要件>
 A 日本選手権で優勝
 B 日本選手で 8位入賞
 C 派遣設定記録(※)をクリア
 D 参加標準記録をクリア
 E 2014年仁川アジア大会で優勝
※派遣設定記録:参加標準記録よりも上位で、世界ランキグ12位に相当する記録。

<即内定となるケース>
 ケース1 A+D
 ケース2 B+C
 ケース3 B+D+E
該当者が3名以上の場合や上記の3つのケースに当てはまらないときは、日本選手権終了後に開かれる選考委員会において決定される。

その上で、トラックでは男子短距離と女子1万mに注目したい。

男子100mでは、桐生祥秀(東洋大)と髙瀬慧(富士通)、山縣亮太(SEIKO)の3名が参加標準記録(10秒16)を突破している。そして、10秒2台の選手が8名いてしのぎを削っている。残念なのは、桐生が故障で欠場が決まっていることだ。

200mでは、何と参加標準記録(20秒50)を突破している選手が7名いて、高瀬のみが20秒14という派遣設定記録を突破している。この記録を出したときの映像を見たが、第4コーナーを抜けたところからのしなやかな走りと推進力は群を抜いている。これらの選手を中心に編成されるであろう4×100mリレーも楽しみだ。第1人者の桐生が抜けても見劣りしないのが今年の男子短距離陣の強みだ。

女子10000mは、高島由美(デンソー)を筆頭に参加標準記録(32分00秒)を突破している選手が6名いる。いずれも自己ベストということで、伸び盛りの選手という点でも今後が楽しみな選手たちだ。この中には5000mの参加標準記録を突破している選手はいないが、ダブル出場もぜひ狙ってほしい。

ところで、注目の種目とは言えないかもしれないが、男子の長距離種目にも期待している。

特に、10000mでは5000mで唯一の参加標準記録を突破している村山紘太(旭化成)と10000mで国内2番目の記録を持つ村山謙太(同)の双子の兄弟、国内トップの記録を持つ鎧坂哲哉の旭化成トリオがどんな勝負を見せてくれるかが楽しみだ。それに昨年の覇者佐藤悠基(日清食品グループ)と2位だった大迫傑(Nike ORPJP)、設楽悠太(Honda)と設楽啓太(コニカミノルタ)の双子の兄弟も優勝争いに絡んでくるだろう。願わくば、昨年までのようなラスト1周に勝負をかけるスローペースの展開ではなく、派遣設定記録(27分31秒43)を見据えた27分台の攻防を見たいものだ。


追記:派遣設定記録と参加標準記録については、日本陸連のサイト(http://www.jaaf.or.jp/fan/)を参照した。
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by hasiru123 | 2015-06-18 06:44 | 話題

10秒の壁

先に開かれた地元の陸協総会後の懇親会の席では、桐生祥秀(東洋大)の話題で持ちきりだった。

1か月前の4月28日に、陸上の男子100メートル。桐生が米テキサス州オースティンで行われた記録会テキサス・リレーで、追い風3.3メートルの参考記録ながら9秒87をマークしたからだ。参考記録を含め、電気計時で日本選手が9秒台で100メートルを走ったのは初めてのことである。

 しかも、桐生は9秒台の記録を持つ4人の外国人選手と一緒に走り、トップでゴールした。トラックの短距離種目などの記録は、追い風が2メートルを超えると公認されない。仮に追い風2メートルだとすれば、今回の走りは9秒96に相当すると試算する専門家もいる。陸上ファンならずとも、応援のボルテージが上がるのはやむをえまい。

ところで、桐生の走りを伝える報道の中で、驚いたのは記録だけではなかった。ニュースの映像を見ると、テキサス・リレーの会場は観客でいっぱいだった。春先の大会にもかかわらず、記録会のためにこんなに多くのファンを集める米国の陸上人気に驚いたのだ。

日本でいえば、プロ野球でいつも満員の観客を集めるヤフオクドームやマツダスタジアムを想像すればいいだろう。世界のトップアスリートを集める米国だからこそ多くのファンを惹くのか、それとも熱心な陸上ファンに支えられるからアスリートが育つのか。実力と人気がうまくかみ合っている米国がうらやましい。

それに引き替え、特定の選手にしか注目が集まらない日本の陸上界では、トップアスリートに酷な気がする。幅広い種目でいろいろな選手に関心が集まるようにならないと、10秒の壁を破ることは難しいのではないか。
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by hasiru123 | 2015-04-28 06:57 | 話題