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夢のマラソン

「マラソン選手が水分を過剰に摂取すると、血液中の塩分が低下し、危険な状態になる」との研究結果が、4月13日の米医学誌に発表された。

詳しくは、CNNニュースでご覧ください。

CNNニュースのURL: http://cnn.co.jp/sports/CNN200504140015.html
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by hasiru123 | 2005-04-30 06:58 | 話題

『養生の実技』を読む

養生の実技
五木 寛之 / 角川書店
ISBN : 4047041637
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長く走り続けるための体は、一朝一夕には作られない。
「立てた計画は必ず実行する」
「強い意思を持ってことにあたる」
「ねばり強く頑張りぬく」・・・・・。
こういったネバーギブアップの精神は、スポーツの中でも、ことのほか長距離ランナーとしてのの成否を左右する大切な要素である。

しかし、この要素を、競技を目的としない一般ランナーに求めることは望ましくない。
「長続きしない」
「体調を崩す」
「楽しくない」
ということで、走ることでクォリティーオブライブを向上させようという、ジョギング本来の目的から離れてしまうからだ。

一般のランナーにとってはネバーギブアップとは反対で、
「立てた計画は自在に変更していく」
「何が何でも、という頑なな考えは捨てる」
「常に体と対話し、無理をしない」
という姿勢が、いろいろな点でうまくいく。
3年ぶりで出場したフルマラソン(04年荒川市民マラソン)を、苦しみながら走って実感したことである。

『養生の実技』を読みながら、
「なるほど、ランナーにとって大切なのはこのことだ」
と、思わず膝をたたいて納得したのは、次のくだりである。

「屈しない心は折れる。よく萎える心は折れない。・・・・・曲がることのない枝は、どんなにつよくとも折れる。史上最高の34,427人という昨年の自殺者の数は、ポッキリ折れた心の数だといっていい。
同じように、つよくてかたい体も折れる。屈すること、しなうこと、曲がることは、体にとっても大事なことなのだ」

同感である。
「治療よりも養生。日ごろの用心がまず第一。治療では手おくれだ」とも。

ランニングでも同じ。
走っても折れない、しなやかな体こそ、理想的なランナー像だと思いたい。
故障しないためのケアに、時間と金を惜しまないことが大事である。

五木寛之さんの人間観には、
「人間は生まれながらにして病んでいる」
「人間はもろいものだ」
という諦念がある。
数ある著書の中で、折に触れて病気のことや健康について語ってきた。
たとえば、こんな一節がある。

「ガン細胞や、病気や、障害を<悪>とみなし、それをやっつける、戦って勝つ、叩きつぶす、という姿勢には大きな無理があるような気がしてまりません。・・・・・否定から出発するのではない、新しい肯定の思想、<同治>の思想が、本当に人間を救うのではないか」(『生きるヒント2』)

『養生の実技』は、治療よりも養生、すなわち、いかにつよくなるかではなく、いかによく曲がるか、いかによく萎えるかについて、五木さんご自身の体験から考察したレポートである。

ふだんの健康管理の一助として、またランニングを長く楽しむためにも、多くの示唆に富んだヒントが随所にある。ぜひ、ご一読を。
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by hasiru123 | 2005-04-29 13:18 |

ヒントになる話

毎年4月と9月、定期的に行っているランニングクラブの情報交換会に参加しました。埼玉県西部に拠点を置いている8つの団体(1団体は書面による)の代表者が集まって、活動状況や今後の計画、抱えている問題などについてざっくばらんに語り合う場です。

よく話題になるのは、会員の中高年化です。しばらく前までは、なかなか若いランナーが集まらないね、という雰囲気の話が多かったのですが、最近は加齢による記録の低下や熟年ランナーの故障、練習会に参加できない人の増加、といった活動内容に質的な変化が及ぶようになってきました。私の所属しているクラブでも同様の問題を抱えています。何も近隣の団体だけでなく全国どこでも抱えている共通の問題のように思います。

市民マラソン大会のプログラムを見るとその実態がよくわかる。年代別部門でもっとも出場者が多いのは20歳代や30歳代ではなく、「団塊の世代」が含まれる50歳代です。数年後には60歳代がピークになるのではないかという予測もあります。元気な熟年世代の存在と長寿化の流れを考えると現実味のある予測です。そんな中で、ヒントになるいい話を二つ。

その一つは、ランナーの中高年化が進行する中で、若いランナーを巻き込んで活性化している団体があることです。90名の会員を擁するT会はジョギング教室を開催したり、家族会員を積極的に募ったりするなどして若い会員を増やしてきました。自治体との共同取り組みにも積極的です。また、W会は公開しているホームページを見た若いネット利用者からの参加があって、活発になってきているといいます。

もうひとつの話題。H会の会長さんはすでに還暦を過ぎておられますが、同会に所属していてマスターズ800Mの日本記録を持つFさんから「速く走らない、長い時間走れ」との指導を受けて、「最近スタミナがついてきました」とほくそ笑んでいました。これまで経験したことのないトレーニング効果が見られたのだとのことでした。ゆっくり長く走りながら走力をつける、これこそ小ブログのねらいでもある「LSD」効果の発揮です。  

どのクラブもそれぞれに歴史があり、組織を引っ張っていくリーダーがいらっしゃいます。これからも、交流の中からさまざまな共同の取り組みが生まれ、お互いのチームの活性化に生かしていただきたいと願っています。
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by hasiru123 | 2005-04-25 23:05

LSDとは何か(6)

  LSDとビルドアップ走はちがう

「ビルドアップ走」というトレーニング方法があります。休養としてのトレーニングとオーバートレーニングの間に行う「コンディショニング(調整)トレーニング」としてよく使われます。レース前のコンディション作りとしても大きな役割を果たします。

前半ゆっくり入って、後半から終盤にかけて徐々にペースアップさせて、いい感じで終わらせます。ペースアップの中でも、けして苦しんだりあえいだりするようなことなく、あくまでも「いい感じで終わらせる」のがコツ。あらかじめ、ペースを組み立てながら走ることが求められます。一人でも集団でも行うことができます。

あまり追い込まないで、少し息が上がっていい汗をかいたな、というところで終わらせたら成功です。明日はきっといい走りができるでしょう。

ところで、LSDのトレーニングが途中からビルドアップ走になってしまうことがあります。LSDはあくまで「ゆっくり長く」走ることで身体のすみずみまで血液を送り出し、超持久力を養うことが目的です。ビルドアップ走によって調子を引き上げることと「ゆっくり長く」走ることで微妙な刺激を身体に与えていくこととは、練習のねらいが大きく異なります。

LSDを集団で行うときが大変難しいのです。LSDに馴れていない人は、要注意。自分より走力のない人が後方から迫ってきたり、追い越していったりすると、「自分のからだと常に対話すること」ができなくなってしまうことがよくあります。あの人には負けたくないという気持ちが先行して、抜き返してしまったりする場合です。また、自分より走力のある人が前を走っていると、つい速いペースについていってしまい、競ってしまうことも。

LSDは、誰がどんなペースで走ろうと「ゆっくり長く」が基本です。けっして人のペースに惑わされないことです。したがって、LSDは集団のトレーニングにはなじまないと考えます。一人で行うのがベストでしょう。自分が「ゆっくり長く」走ることができるいいペースを見つけたら、それを持続させる。LSDは、人との対話よりも自分との対話を深めるのにふさわしいトレーニング方法といそうです。
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by hasiru123 | 2005-04-15 21:13 | 練習

吉岡利貢さん(筑波大学体育研究科)を始めとする4名の研究者によるレポートをご紹介します。以下は、その概要です。

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5000mのペース配分と記録の関係を明らかにするため、中長距離種目を専門とする男子陸上競技選手200名以上を対象に、自己最高記録とそのレースでの目標記録、1000m毎のラップタイム、現在の目標記録とそのための理想ペースなどに関する調査を行った。また歴代の世界記録、日本記録についても調査した。

調査から得られた①各1000mラップタイムの5000mに占める割合(%)、②4000mまでの最低ラップと最高ラップの差、③各ラップタイムと前の前のラップタイムとの差など、ペース配分に関する各指標と5000m走の記録との関係について検討した。その結果、記録の高い選手ほど前半をイーブンペースで走り、後半ペースアップできていること、3000~4000mにかけてのペースダウンよりも1000~2000mにかけてのペースダウンが5000mの記録に大きく影響していることなどが分かった。

         (2002年3月30日に行われたランニング学会大会での一般研究発表から)

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by hasiru123 | 2005-04-12 21:45 | 練習

マラソン金言集(1)

  あともう少しで、月まで走ってたどり着くことになるんです(貞永信義)

貞永信義さんは、鐘紡防府工場に入社して、本格的なランナーの道を歩み始めた。ローマオリンピックを始めとする74回のフルマラソンに出場し、優勝は6回を数える。第一線を退いた後は、鐘紡陸上部監督として、伊藤国光さんや早田俊行さんなど日本を代表する選手たちを育てた。「カネボウ」のマラソンの伝統は今でも健在で、2005年8月にヘルシンキで行われる世界陸上の男子マラソンでは、カネボウから高岡寿成選手と入船敏選手の出場が決まっている。

貞永さんと長距離走との“なれそめ”は、一風変わっている。1949年の成人式記念駅伝に出場したときのこと(当時19歳)。青年団チームで1区を走り、タスキを渡す直前に抜かれ2位に。「これが悔しくて悔しくて。勝っていたら、本式に陸上はやっていなかった」。このときの敗北が、その後の長距離走にのめり込む契機になったという(西日本新聞の連載「世界に駆けた群像」から)。

人間が「月まで走る」ことができるのか。その答えは「YES」である。

地球から月まで約3万8000キロある。仮に、20歳代の第一線で走れるときに年間平均1万4400キロ(月間平均1200キロ)を走破したとすると、14万4000キロ走ったことになる。第一線を退いた30代から50代までの30年間を年間平均4800キロ(月間400キロ)走行したとすると、14万4000キロ。続く60代から70代の20年間をその半分のペースで走ると、4万8000キロ。また、10代の学生時代の5年間も年間平均4800キロペースで走ったとして2万4000キロ。合計すると、何と3万6000キロにも及ぶ。

とすれば、人が一生涯で3万8000キロを走破することは、できないことではないと言えそうだ。ちなみに、日本陸連の新しい理事に就任された瀬古利彦さんは、現役時代に地球を4周(約16万キロ)したとか。長い距離をじっくり走るのが好きだった」という貞永さんにとって、「あともう少しで、月まで・・・」の言葉はうそではない。2003年に74歳の生涯を閉じた。




http://www12.plala.or.jp/m-light/Distance.htm
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by hasiru123 | 2005-04-12 21:30 | その他

日本陸連登録について

4月というのはいろいろな活動のスタートになっていて、日本陸連登録(以下、陸連登録と表記)もこの時期に集中します。競技者であるかないかを問わず、ランナーにとって陸連登録は大変重要かつメリットのあるアイデンティティー(自己証明)です。ぜひ、みなさんも陸連登録をしてみませんか。

  陸連登録とはどんなものか
●陸連への登録は、競技力に関わらず、誰でもすることができます。登録することによって、公認レースでの記録は、「公認記録」として公に認められます。
●登録は、年度単位で行われ、毎年4月1日より3月31日まで有効です。申請手続きは、個人でも団体でも行うことができます。
●登録経費は、各都道府県へ納入される登録費と諸経費(通信費・交通費・振込手数料等)から算出されたものです。
●登録は、在住・在勤、あるいは活動地域内の都道府県においてすることが原則です。

  陸連登録のメリットは
●陸連公認コースを使用した主要な大会では、陸連登録をしておくと前からスタートすることがでる配慮がなされている場合があります。また、ウォームアップ時に、招待ランナーと同様の扱いを受けるなどの便宜が図られているケースもあります(長野マラソンなど)。
●大会の参加チーム名申告等で勤務先を特定したくない場合や、特定の団体に所属していない場合に「○○陸協」という名称が使えます。
●自己申告の持ちタイムを審査されてスタート位置が決定する大会では、陸連登録者はスタート直後の混乱を少しはかわすことができます(福岡国際マラソンなど陸連主催大会や北海道マラソンなど地方陸協主催大会)。ただし、陸連登録者と一般登録者で出場部門が分かれている場合には、前者の部門に出場しないとそのメリットを享受することはできません。
 ※小ブログの執筆者は、2004年東京荒川市民マラソンに出場した際に、陸連登録をして
   いましたが一般の年代別部門に出場していたために、号砲が鳴ってからスタート地点
   を踏むまでに1分30秒かかり、マイペース態勢に入るまでに約15分かかりました。
●陸連登録者限定レースに出場できます。
●国際レース(例えば東京国際女子マラソンなど)では、団体で登録していないとチーム名の入ったユニフォームの着用が許可されないということもあります。もし、許可されないチームのユニフォームを着用すると、ナンバーカードでチーム名を隠すよう、指示されるというケースもでてきます。

  その他
●他県の陸協や学連、他陸協間での2重登録はできません。
●陸連登録しなければ公認審判員にはなれません。

  登録方法
一般選手の場合(社会人や中体連、高体連、学連に所属しない学校の選手、実業団に所属しない選手など)は居住地の陸協に登録申込を行います。
 埼玉県の場合:〒362-0034埼玉県上尾市愛宕町3-28-30    
上尾運動公園陸上競技場内 埼玉陸上競技協会
電話048-771-4248  FAX048-772-
●一般の方の(社会人)で、個人で陸連登録を行う場合
川越市にお住まいの方は川越市陸協が陸連登録の窓口になっています。
坂戸市にお住まいの方は坂戸市陸協が窓口。
また、直接都道府県陸協へ申し込むこともできます。
  ※原則は居住地の陸協で陸連登録を行うことになっていますが、勤め先の所在地でも登
   録が出来ます。
  ※登録料は各市の陸協で異なります。
●団体登録を行う場合
どこかの陸上クラブなどに所属されている場合(ただし10名以上)には、そのクラブの所在地(事務局)で登録します。クラブなどの登録方法は、地域陸協で扱いが異なりますので、クラブの事務局の所在地の陸協へおたずねください。
例えば、東京都にクラブの事務局がある場合、東京都陸協の事務所へ登録方法や登録料などをおたずねください。クラブ登録の場合も、登録料は地域陸協で異なります。陸連登録するのに都合のよいのは、陸協の所在地で開かれる記録会などの会場へ行き、陸協の役員さんにたずねることです。
 ※小ブログの執筆者が所属しているランニングクラブの若葉グリーンメイトは、残念ながら
  団体登録を行っていません。団体として陸連主催大会に出場する機会が少ないというの
  がその理由です。しかし、個人登録をする会員のために一括して登録する体制をとって
  います。

  登録料はどのくらいかかるのか
各都道府県陸協によって異なりますが、2,000円~5,000円かかります。埼玉県は3,000円です。

陸連登録は競技者だけに与えられた特権ではありません。ランニングを楽しむ一般市民ランナーにとっても活用する価値は大いにあります。
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by hasiru123 | 2005-04-07 23:00 | その他

LSDとは何か(5)

  楽しくなければLSDではない

フルマラソン。
42.195キロも走るなんて!!

でも、記録との闘いあり、ライバルとの競り合いあり、沿道の応援もある。
それが叶わなくても、完走するという目標がある・・・・・

それに比べたら、LSDは、
たいくつだぁ~・・・・・?

小ブログをお読みになって、本当はそう思っていませんか。
もしそう思った方がいらしたら、少しLSDをやったことがあるランナーですね。

2時間も、あるいは3時間も、ひたすら長くゆっくり走るなんて!!
その単調さに耐えきれず、思わずスピードを上げてしまった・・・・・。
速く走りたいんだよぉ~。

きっと、そんな経験をしたことがあると思います。

「LSDとはLong and Slow Distanceの略で、長時間、ゆっくり、長い距離を踏むことによって、長時間にわたって弱い刺激を与え続けるトレーニング方法のことです。それは、長時間走ることによって抹消毛細血管を開発し、心肺機能をも高め、最大酸素摂取能力を高める・・・・・」

そんな難しいことを言っていたら、ランナーの裾野は広がらないなー。
楽しくなくっちゃ。

そうなんです!!!!
これから、LSDの楽しみについてもじっくり書いていきますので、よろしく。
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by hasiru123 | 2005-04-02 16:02 | 練習