ワンセグ

帯電話に映し出されているマラソン中継を見ていたら、まもなくトップグループがやってきた。その後、目の前を通過する選手は徐々に増えて、トップから15分後に友人の姿を見つけることができた。友人に一声かけた後、また携帯の中継を見ながら、選手たちが折り返して戻ってくるのを待つ――。

そんなマラソンの応援の仕方が4月1日から可能になります。携帯電話などの移動体通信向けの地上デジタル放送(通称「ワンセグ」)が本格的に始まるからです。携帯電話はもちろんのこと、パソコンやカーナビなどで、いつでもどこでも見ることができます。これを機に、いわゆる「放送と通信の融合」が促進されるだろうといわれています。

「ワンセグ」には次のような特徴があります。
・車や電車で移動しているときにも鮮明な映像を見られる
・携帯でインターネットサイトを閲覧するよりも通信費が安い(ワンセグを見るだけならタダ)
・映像以外に文字などのデータを配信できるので、サイトとの連携が可能

そのほかにも、外出中に気になるマラソン中継をチェックするとか、プロ野球を観戦しながら他球場でのテレビ中継を時々覗いてみる、などの様々なスポーツシーンでの活用を想定することができます。私も試験的に放映されている画面を見ましたが、なかなか鮮明です。家庭よりも一足先に地上デジタル放送を楽しめるという点では(我が家にはまだ地上デジタル放送対応テレビがない)、使用する価値がありそうです。ただし、まだ対応製品が少ないのと価格が高いことから、普及には少し時間がかかるのではないでしょうか。
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by hasiru123 | 2006-03-30 07:13 | その他

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「マラソンは芸術か?」のテーマで大18回ランニング学会大会が開催されました。今年は久しぶりに首都圏で開催されましたので、私も参加してきました。会場は「芸術」の名にふさわしい東京工芸大学でした。主なプログラム内容は以下の通りです。

<第1日目>

■前年度学会賞および奨励賞受賞者講演
          平成16年度学会賞 古俣 龍一(武蔵野市立境南小学校)
          平成16年度奨励賞 谷代 一哉(日本体育大学)

■シンポジウムⅠ
         「マラソンは芸術か? 中村清を考える」
          司会;金 哲彦(NPO法人ニッポンランナーズ)
          シンポジスト;仲井 雅弘(TTランナーズ代表)
                 坂口 泰(中国電力)
                 遠藤 司(SB食品)
                 石井 信(スポーツライター)

■ランチョンセミナー・キーノートレクチャー
         「フィルムからみた走る世界」
         講師;高山 隆一(東京工芸大学)

■シンポジウムⅡ ランニング学会・大塚製薬共同プロジェクト報告
         「アミノバリューランニングクラブ、ホノルルマラソンに挑戦し
         て」
          司会;雨宮 輝也(帝京平成大学)
          シンポジスト;アミノバリューランニングクラブに関わったラン
         ナーたちによるディスカッション       

■シンポジウムⅢ
         「クロストレーニングからみたランニング」
          司会;青野 博(日本体育協会)
          シンポジスト;吉岡 利貢(筑波大学)
                 村上 晃史(テイケイトライアスロン競技部ジュ
                 ニアチーム監督)                          
                 中山 俊行((社)日本トラ イアスロン連合)

■シンポジウムⅣ
         「女性ランナーはなぜ走り続ける? ~ランニングで得たこ
         と」
         司会;佐藤 光子(大阪教育大学)
         シンポジスト;松田 千枝(資生堂)
                福地 良子(刀水AC)
                山口 衛里(天満屋)

■懇親会(18:00~19:30)

<第2日目> 

■キーノートレクチャー
         「長距離ランナーのコンディショニングの指標としての免疫」
         講師;松生 香里(東北大学大学院)

■第17回大会優秀発表賞受賞講演
         村上 郁磨(福岡大学大学院)
         池上 孝則(東京大学大学院)

■一般研究発表
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■総会

■シンポジウムⅤ
         「選手から指導者へ~勝利の美学を追究する」
          司会;前河 洋一(国際武道大学)
          シンポジスト;川嶋 伸次(東洋大学)
                 花田 勝彦(上武大学)
                 佐藤 敏信(コニカミノルタ陸上競技部ヘッドコ
                 ー チ)
                 浅井 えり子(ソウルオリンピック女子マラソン
                 代表)
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               *******************

コメント:内容は多彩で、「ランナーズ」や「ランニングマガジンクリール」の1年分を先取りしたような先進性が見られたと思っています。エキスは、折に触れて、自分のものにしながら、できる範囲で伝えてまいります。
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by hasiru123 | 2006-03-28 07:08 | 話題

GTMailS

    フル登記登録男子の部
     10k: 37:11実
     20k: 1:14:20実
     30k: 1:55:11実
     40k: 2:40:30予
     Goal: 2:50:13予
     時刻:11:50:14予
    この記録は速報<参考記録>です。

これは、3月19日(日)の東京荒川市民マラソンに出場したTさん(若葉グリーンメイト)から送信されたメールの一部です。この日は、通過した低気圧が発達して大変強い北風が吹き荒れました。Tさんのラップタイムを見ると、20キロまでは大変順調なペースで進んでいたかに見えました。しかし、20キロ地点から30キロ地点までの10キロで40分以上かかり、あと12キロをなんとかペースを落とさずにいってほしいと願っていました。そんなコミュニケーションがリアルタイムでできるようになったのです。

私がしばらくレースから遠ざかっているうちに、マラソンの計測システムは進化しました。「GTMailS」 (Goal Time Mail Service)という、ランニング大会での記録を電子メールで配信するサービスがあります。

運営は株式会社ランナーズが行っていて、大会主催者が希望する大会で、このサービスが提供されるのです。マラソンだけではなく、ハーフマラソンや駅伝、富士登山競走のような山岳レースなどでも利用されているようです。市民ランナーの小山格一(のりかず)さんの運営する(有)スポーツシステムが開発したものだそうです。

選手のつけたICタグが通過地点に設置されたリーダを通過すると、タイムがデータベースに記録され、事前に登録しておいたアドレスにメールで送られます。メール機能のついた携帯電話でも受信できます。このとき、ICタグはメールを送信するためのスイッチのような役割を果たしているのです(注)。

途中通過タイム、ゴールタイムなどが配信されるので、沿道で応援する人や家族、友人などがリアルタイムに走者のタイムを知ることができます。さらに、途中地点を計測した場合、途中タイムから予測したその後の計測地点やゴールの予測タイムも配信できます。走りながら、通過地点のラップタイムをストップウォッチにインプットする必要もなくなりました。走っているときはストップウォッチを見るだけでよく、ゴール後にメールを見て正確な記録の分析と反省ができるわけです。

とろころで、このICタグは極小のコンピュータ・チップからできています。日立が0.4ミリメートル角の無線ICチップの量産に成功したのが、2002年です。このような技術は20年ほど前に確立したRFID技術が基礎となっていて、世界中の半導体大手が巨額の開発費を投じてしのぎを削っている分野です。同様のシステムは物流管理などでも使われています。身近なところでは衣類や紙幣、パスポートなどへ埋め込んでの利用なども考えられているようです。

NHKの人間講座『「ユビキタス社会」がやってきた』(坂村健)によると、コンピュータが現実の世界を認識することを「コンテクスト・アウェアネス」というそうですが、はやくもマラソンレースの分野で「コンテクスト・アウェアネス」の実現が図られています。

(注)ICタグの仕組みについては庄司昌彦(GLOCOM研究員)「ICタグをメール送信のスイッチとして使う」が詳しい。
 URL http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2004_06/2004_06_21.html
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by hasiru123 | 2006-03-21 10:38 | 話題

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この映画の核心をなすものは「奇跡」です。ラルフ少年の「奇跡を起こせば病院でこん睡状態の母親エマを助け出すことができる」との信念で、ボストン・マラソンの優勝を目指します。そういった強い意志をもって、様々な困難に立ち向かっていく14歳の少年を描いています。ただし、よくあるスポーツ感動作品ではなく、観客を最後まで引っ張っていくストーリーと意外性を秘めたドラマに堪能しました。

舞台は、1953年のカナダのハミルトンで、最終局面であのボストンマラソンが登場します。戦争の傷跡を残しつつも古きよき時代の地方都市と、少年が学ぶカトリックの私立学校という設定がうまくマッチしています。地図で調べますと、ハミルトンは五大湖の最も東にあるオンタリオ湖の西側に位置していて、すぐ北にはトロントが、また南東にはすぐアメリカが控えている立地であることがわかりました。

私立学校の若いヒバート神父はラルフ少年の「奇跡」を起こそうという願いに共感し、ともに祈ろうという気持ちと、権威主義的な聖職者のフィッツパトリック校長との宗教観をめぐる対立が、この映画のもう1つのテーマになっています。ラルフ少年を助け、苦労し、悩むことによって、「奇跡」が起こることを祈ろう、信じよう。その過程で、神父も校長も心変わりして「まだ祈りが必要らしい」ことを感じ取ります。

マラソンをやっている者にとって興味深かったのは、1953年ころのランニングギアでした。黒いランニングシューズや幅広のランニングシャツなど、アンティークな衣装がその時代のノスタルジーな雰囲気をかもし出しています。

また、ラルフ少年の演技力もさることながら、彼はランナーらしい体型をしていて、走るフォームが初心者のときも、そして力をつけてきてからのフォームもなかなか堂に入っていました。映画を見た後で知ったのですが、マイケル・マッゴーワン監督は29歳のときにデトロイト・マラソンで優勝した経験を持つ映画監督だそうです。きっと、走ることにおいてもきめ細かい演技指導がなされたことは想像にかたくありません。

本番のボストン・マラソンでは、無名の少年が並み居る強豪と激しく競り合います。果たして病床の母親を救う「奇跡」は起きたのでしょうか。

なお、「奇跡」とは「既知の自然法則を超越した不思議な現象で、宗教的心理の徴と見なされるもの」(広辞苑)をいうそうです。「神の愛を伝える」というキリスト教的な背景を知っておくと、この映画をより深く理解できるのではないかと、観たあとから思いめぐらしています。
   (東京・渋谷のbunkamuraル・シネマで上映中)
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by hasiru123 | 2006-03-12 19:43 | その他

LSDとは何か(16)

  フォームを支える基本は「姿勢」

町中を走るときに、ウィンドウのガラス越しに自らの走るフォームをチェックしたことがあると思います。どんな姿勢で走っているのか、腕の振りはどうか、腰が引けていないかなど、とても気になるものです。

実はこのフォームと姿勢は、長くゆっくり走るためには大変重要な働きをします。できるだけ少ない力で、効率よく足を進めていかないと、疲労しやすいからです。フォームというと、腕の振り方や足の運び方、足のローリングのしなやかさ(着地から踵を返す運動)などを思い浮かべる人が多いと思います。ただし、それだけでは自分に合ったフォームは作られません。

フォームを支える基本は「姿勢」にあると思います。上半身がしっかり支えられていないとどんなに速い人のフォームをまねても自分のものになりません。また、美しくありません。「上半身がしっかり支えられている」姿勢とは、走っている時に前方方向に対して前傾した身体が、頭と後ろ足とを結んだ直線の状態になっていて、へそのあたりにその重心がきていることを指します。へそを前へ突き出す感覚です。胸を突き出す感覚だと、どうしても腰が引けてしまうので、要注意です。

私は「上半身がしっかり支えられている」姿勢をうまくイラストで描くことができないので、言葉だけの表現で恐縮ですが、ひとつだけ大変すばらしいサンプルをご紹介します。それは雑誌「ランナーズ」2005年9月号に掲載された特集記事「ランナーの盲点!?痛みの原因はふだんの姿勢にもあった!」で、理想的な姿勢として紹介されているダニエル・ジェンガ選手(ヤクルト)の写真です。フィールドで立っている姿勢が写真に収められているのですが、これを見るだけでも私たちランナーの目指す姿勢がどういうものかが伝わってきます。説明には「耳、肩、腰骨、ひざ、くるぶしを結んだ線が一直線になり、しっかりと前足部に重心が乗った理想的な姿勢」とありました。私はジェンガ選手の姿勢を、大変美しいと感動を憶えました。

ゆっくりランニングのLSDをしっかりできるようになるには、正しい姿勢が必要であるとともに、LSDだからこそ余裕をもって取り組めるともいえます。走るときだけでなく、ふだん歩くときも、ぜひ美しい姿勢を心がけてほしいと思います。
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by hasiru123 | 2006-03-11 19:14 | 練習

第18回ランニング学会大会が来る3月25日(土)-26日(日)に開催されます。

今回は、「マラソンは芸術か?」がテーマにランニングです。走ることの芸術とは何か、走ることの美しさとは何か、様々な視点で考えてみます。テーマによっては、一般の参加も可能ですので、ぜひランニングを楽しむ心でご参加ください。

   期日;2006年3月25日(土)、26日(日)
   会場;東京工芸大学 中野キャンパス・芸術情報館
      新宿駅から丸ノ内線もしくは大江戸線でふた駅、
      「中野坂上駅」下車、徒歩7分

なお、ランニング学会とは「ランニング、ジョギング、ウォーキングに関する科学的研究ならびにその実践を通してランニング、ジョギング、ウォーキングの普及・発展に寄与することを目的とする」(ランニング学会の会則第2条から)学会です。

詳しくは、ランニング学会のホームページの案内(URL:http://www.e-running.net/congress.html)をごらんください。
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by hasiru123 | 2006-03-11 07:00 | 話題