走ることに関心のある方、ランニングの知識をもっと身につけて走力の向上に役立てたい方へ。このコーナーは、ランニング技術だけでなく、ルールや歴史、健康一般、食生活、最新情報など様々な視点から、市民ランナーとして必要な知識を確認するものです。1日1問、楽しみながらチェックしていきましょう。

なお、正解と解説は次回の出題時に掲載いたします。

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正しいものには○を、誤っているものには×をつけてください。
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【問題21】インターバルトレーニングとは、ニュージーランドのアーサー・リディアードが考案した、丘を利用したトレーニングのことである。 (  )

【問題22】フルマラソンを3時間以内で走ることを「サブスリー」というが、サブスリーランナー(男女計)は全国に1千人はいない。 (  )

【問題23】日本オリンピック委員会(JOC)の陸上競技関係の理事は日本陸連強化委員長の澤木啓祐氏である。 (  )

【問題24】2008年高校総体(インターハイ)は埼玉県で開催されるが、同県で行われるのは始めてである。 (  )

【問題25】ウォーミングアップやクーリングダウンなどで行われるストレッチ体操とは、反動を利用した伸展運動のことである。 (  )

【問題26】陸上競技場の400メートルトラックは左回りとルールで決められている。 (  )

【問題27】陸上競技場の400メートルトラックが左回りなのは、身体機能上(健康上)の理由からである。 (  )

【問題28】LSDを応用したマラニックは、超長距離をピクニック的な自由な気分で走りまわる遊び間隔のトレーニング方法のことである。 (  )

【問題29】400メートルを疾走して、次の200メートルをジョッグでゆっくり走り、400メートルを疾走する。これを何回か繰り返してスピードと持久力を磨くトレーニングをレペティションという。 (  )

【問題30】ランニングシューズの足型(ラストともいう)を決める規格には足長と足囲とがある。足囲はAからFまであるが、Fに近づくにしたがって幅広となる。 (  )

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前回の正解と解説は以下のとおりです。
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【問題10】正解 ○
98年の大阪国際女子マラソンでの2時間29分37秒(2位)。これによって、ソウル五輪切符を手にした。

【問題11】正解 ×
ビールに含まれる適度なアルコールにより、胃から腸への流されやすく、吸収もされやすい反面、利尿作用があるため水分の損失を促進する。せっかく水分を摂っても、尿の量が増えるため血液中の血漿量(血液の液体成分)の回復が遅れる。

【問題12】正解 ×
79年のニューヨーク・シティマラソンでのグレテ・ワイツ(ノルウェー)で2時間27分33秒。

【問題13】正解 ○

【問題14】正解 ×
寺沢徹選手が1963年の別府マラソンで2時間15分8秒の世界最高記録で、重松森男選手が1965年のウィンザーマラソンで2時間12分0秒の世界最高記録を出している。

【問題15】正解 ×
1976年2月で、06年で30周年を迎えた。この年の箱根駅伝では大東文化大学が2連勝し、5区で大久保初男選手が区間賞を獲得している。

【問題16】正解 ×
日本の女性が五輪に始めて出た1928年アムステルダム大会で、陸上800メートル2位となった人見絹枝である。得意の100メートルで破れ、初体験の距離に挑戦して手にしたもの。3年後の同じ日、病で24歳の生涯を閉じた。

【問題17】正解 ○
速筋繊維は収縮するスピードが速く大きな力を発揮できる一方で、あまり長時間収縮をすることができない。遅筋繊維はその逆の特性を持つ。普通の人は、速筋と遅筋の割合いはほぼ半々だが、トップアスリートではマラソン選手は2対8、短距離選手はその逆になるといわれている。

【問題18】正解 ×
男性は、女性よりやや少なくて約50~60%が水分だとされている。水分の多いのは血液や内蔵、筋肉などで80%前後あり、骨や脂肪組織は水分の少ない組織で20%前後。脂肪組織には多くの水分が含まれていると思いがちだが、反対である。

【問題19】正解 ×
どちらも1つ間違えば大きな悲劇となるだけに、走る前の体調チェックと無理をしないランニングが基本となる。

【問題20】正解 ○
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by hasiru123 | 2007-03-31 19:34 | 基礎知識

ナンバ歩き

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今日は朝から雨。そんなことで早朝の練習会はお休みしました。

私の住んでいる川越市で、「小江戸春祭り」オープニングセレモニーとして「川越藩火縄銃鉄砲隊演武」がありました。これは江戸時代、川越藩は外敵の来襲に備えて、第一、二、五台場を警備していましたという歴史を踏まえて毎年行われているものです。『ナンバの身体論』(矢野龍彦他共著)によれば、明治維新までの日本人はナンバ歩きをしていたとありますので、この演武の行列も本当は、ナンバ歩きで行進するべきでしょう。

そんなことを思いながら、休日の町並みを歩きました。
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by hasiru123 | 2007-03-25 20:58 | その他

骨体操

市ヶ谷界隈で目的のスタジオを捜しながら、同じところを行ったり来たりしていたら、後から声をかけられました。いろいろ話を聞いているうちに、目的の講座の講師長谷川智氏であることがわかりました。
「もしかしてMさんではないかと思いました。この会場はわかりにくいのです」
――どうしてわかったのだろう?――
「ナンバ歩きだったので、受講者ではないかと・・・」
――ナンバの動きを学ぼうとする身にとっては大変光栄なお言葉だ――

ナンバの動きを身につけようと考えたのは、無理のない自然なランニングフォームを会得して故障防止に役立てたいということと、現在治療中の障害(開張足起因の外反母趾)の回復を図りたいという期待からでした。講座の案内に「ナンバで身体の痛みを改善する」とありました。

今回は初めてということで基本の基から。骨盤の体操、胸郭の体操、脚部の体操、そして最後は私のために7つの骨からなるという足根骨を中心としたマッサージ。一番記憶に残っているのは、何と行っても外反母趾に関連の深い足根骨のマッサージでした。親指の付け根から距骨に向けて押します。人指し指から小指まで同様のマッサージを繰り返します。ただし、やりすぎないようにということでした。

ナンバ的な動きの有効性と考え方については、長谷川氏が共著で出された『ナンバ走り』と『ナンバの身体論』を読んで、頭では少し理解したつもりですが、実際の運動の中では思うように身体がついていきません。頭と身体がバラバラ、という感じです。経験的には、山歩きで実行していることですが、平地での歩行やランニングでは余り実感がなく、ナンバ的な動きをとろうとすると身体のバランスが崩れるような感じがして、うまくいきません。

そんなことを、指圧でお世話になっている村岡曜子先生(注)に話したところ、圧し方の改善でもナンバの動きが応用できそうだということで、長谷川氏の講座にときどき参加していることを伺いました。ナンバには、力を抜いて自然な動きで圧すためのヒントがあるというのです。ナンバの基本動作を直接教えていただくのが早道と考え、心身技術研究所の問を叩くことにしました。

長谷川氏を始め、同研究会を主宰している矢野龍彦氏は「頭を使うスポーツ」や「筋力トレーニング至上主義への疑問」などこれまでのスポーツトレーニングのあり方について独自の視点で取り組まれています。ランニングに関わるいろいろな動きの中で、活用できそうなコツ(骨)がふんだんにありそうでした。

講座の締めくくりは、帰り道の地下鉄飯田橋駅の階段です。ナンバ走りの下り方を教えていただき、その日は何となくできそうな気分で家路につきました。

  (注)著書に『自然治癒力を高める基本指圧の絶大効果』(文芸社)がある。
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by hasiru123 | 2007-03-25 19:34 | 練習

最近買った本

ヱスビー食品のKさん経由で『瀬古利彦マラソンの真髄』(ベースボール・マガジン社)を購入した。これまで公開されなかった練習日誌の一端を知ることができると聞いて、ぜひ読みたいと思っていた一書である。

また、3月に入ってから買った『3時間台で完走するマラソン』(金哲彦著・光文社新書)と『身体から革命を起こす』(甲野善紀、田中聡共著・新潮社)、『ナンバ式骨体操』(長谷川智著・光文社)がまだ机に積んである。読んだら書きます。
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by hasiru123 | 2007-03-18 15:19 |

名古屋国際女子マラソン

1週間遅れのコメントです。
3月11日に行われた名古屋国際女子マラソン

橋本康子(セガサミー)さんが初優勝しました。競技開始から強風が舞う中でのレースで、向かい風の多かった前半はスローペースで進みました。後半に入ってもなかなかペースが上がらず、女子マラソンとしてはめずらしく35キロ過ぎまで6人の先頭集団を形成する展開となりました。

これまで行われた女子マラソンの多くは、前半の早い段階で先頭集団が少数に絞られるか、力のある選手が飛び出すという展開が多かったのですが、今回はだいぶ様子が違いました。男子マラソンのように先頭集団が徐々にバラけるサバイバルレースとなったことです。これはトップクラスの選手の力が接近してきたことと、選手層が厚くなってきたことを物語っていると思います。

このようなレースの中で、我慢比べから最後の一騎打ちを制するには勝ち方というのがあるような気がします。昨年末の実業団女子駅伝のアンカーとして優勝をもぎ取った弘山晴美(資生堂)さんは勝ち方を熟知している人で、天性のスプリントを持っていますが、今回はうまくいかなかったようです。弘山さんは大集団を形成していた第2グループの中にいて、スローペースが気になったのでしょうか、何度か前に出て集団を引っ張ろうとした場面がありました。結果として向かい風の中で体力を消耗したのではないかと思います。橋本さんは終始集団の中で目立った動きが見られませんでした。

テレビ中継で解説していた瀬古利彦さんは、「集団の中でどこにいるのかわからないくらい目立った動きをしないのがいい」というのが持論で、瀬古さんもそのようなレース展開を実践してきた人でした。サバイバルレースの中では、できるだけ体力を温存して最後の勝負どころで最大のパフォーマンスを発揮する戦術が奏功することが多く見られます。橋本さんの最後の2.195キロは7分19秒だったそうで、これは男子マラソンのトップレベルのスピードに匹敵します。体力的な貯金がラストスパートの切れに差をつけたレースでした。
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by hasiru123 | 2007-03-18 14:19 | 話題


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第19回ランニング学会大会は、京都市で開催されます。

会場:京都府立医科大学
開催日:平成19年3月23-25日
プログラム:概要は以下のとおり

第1日目
●市民公開講座「超高齢社会へ、ランナーからの提言」
 「鍵は運動習慣にあり」
       第19回大会長 木村みさか(京都府立医科大学)
 「ボケない走りかた」
               久保田 競(日本福祉大学大学院)
第2日目
●教育講演 「持久的運動に伴う遺伝子発現」田中宏暁 (福岡大学)
ランチョンセミナー (共催:大塚製薬株式会社)
「ランニングと水分補給」 森本武利(京都府立医科大学名誉教授)
●海外招待講演 「Biomechanics of Distance Running」
  Keith R. Williams(UC Davis)
●シンポジウム 「バイオメカニクスのランニング現場への応用」
コーディネーター:榎本靖士(京都教育大学)
シンポジスト:鳥居 俊(早稲田大学スポーツ科学学術院)
       渋谷俊浩(びわこ成蹊スポーツ大学)
●ラウンドテーブル I
「ランナーの減量~明るく、楽しく、科学的に~」
スピーカー:鍋倉賢治(筑波大学)
質問者:木村みさか(京都府立医科大学)
   河合美香(びわこ成蹊スポーツ大学)
●ラウンドテーブル II
「中長距離種目のパフォーマンス向上に
 ランニング科学を用いる~記録を高めるトレーニング処方とは ~」
スピーカー:豊岡示朗(大阪体育大学)
質問者:伊藤静夫(日本体育協会スポーツ医科学室)
   足立哲司(京都地域医療学際研究所スポーツ医科学センター)
       山本泰明(元くろしお通信)
       横澤俊浩(国立スポーツ科学センター)
第3日目
●モーニングラン(持久走大会)
●ワークショップ I 「市民ランナー、市民マラソンのこれから」
コーディネーター:山中鹿次(ランニングサポート)
         山西哲郎(群馬大学)
パネラー:坪 健司(木津川マラソン「マラソンのつぼ」)
     古谷淳子(甲賀市教育委員会)
     原田 達(桃山学院大学) 
●ワークショップ II 「子どもの駅伝、マラソンを考える」
コーディネーター:有吉正博(東京学芸大学)
パネラー:鉄村和夫(星子幼稚園)
     足立哲司(京都地域医療学際研究所
              スポーツ医科学センター)
     前河洋一(国際武道大学)
     生田香明(大阪大学)
●ランチョンセミナー(共催:ニューバランス ジャパン)
「ランニング動作における接地のメカニズム」
            長谷川 裕(龍谷大学)
●総会
●市民公開シンポジウム
「JALホノルルマラソン・アミノバリューランニングクラブ~2年間の成果と課題~」
(ランニング学会・大塚製薬株式会社共同プロジェクト)
コーディネーター:足立哲司
( 財団法人京都地域医療学際研究所スポーツ医科学センター)

→ランニング学会のサイトはこちら
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by hasiru123 | 2007-03-14 07:13 | その他

昨年の東京国際マラソンは10メートルに及ぶ強風下でのレースでした。今年の東京マラソンは氷雨の中で、沿道で応援していて震え上がりました。それから、昨年の東京荒川市民マラソンは突風が吹き荒れる中でのレース。これらの気象条件は、冬から春にかけてのレースではよくあること。ところが、3月4日に行われたびわ湖毎日マラソンのぽかぽか陽気はめったにあることではありません(少なくともこれまでは)。 

<びわ湖毎日マラソンの気象コンディション>
スタート時18度
15キロで22度
30キロで23.5度
ゴール時20度。

冬から春に向かう季節でのこの暖かさは、マラソンランナーの体感温度としてはきびしいものがあります。優勝したサムソン・ラマダニ選手(タンザニア)の2時間10分43秒は賞賛に値する記録です。6位の久保田満選手(旭化成)の2時間12分50秒もけして悪くないと思います。市民ランナーだと、この程度の落ち込みでは済まされません。場合によっては、完走すら危ういということにもなりかねないでしょう。問題はこの暖かさです。

「地球の気候システムに温暖化が起こっていると断定するとともに、人為期限の温室効果ガスの増加が温暖化の原因とほぼ断定」
「過去100年に、世界平均気温が長期的に0.74℃上昇。最近50年間の長期傾向は、過去100年のほぼ2倍」
「1980-1999年までに比べ、21世紀末の平均気温上昇は、化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現する社会では約4℃と予測」
「ほとんどの陸域における極端な高温や熱波、ほとんどの地域における大雨の頻度は引き続き増加」

これは、2月2日に発表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次報告書のサマリーです。これまでに出されている温暖化に警鐘を鳴らすレポートと違うのは、「世界の科学者による最新の研究成果などを基にし、専門家や各国政府の査読を経て」(3月7日日経MJ)作成さてれていることです。

このことは何を意味するかというと、将来北半球で行われる五輪でのマラソンが大変過酷な気象条件下で行わざるを得ないということ、わが国でマラソン大会が多く実施されている冬の季節においても必ずしも好記録が期待できないであろうということ、わが国のマラソン競技者の多くが行ってきた夏季の走りこみが十分に行えなくなるということ、などです。普通の夏と猛暑の夏とでは、半年後のマラソンシーズンにおける選手の出来が違うともいわれています。温暖化の影響は、ウィンタースポーツだけでなくアウトドアで行う多くの競技に支障をきたすのではないかと危惧するのです。

「何と大げさな!」と思うかもしれません。公開中の「不都合な真実」という映画の中で、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏が二酸化炭素濃度計測値の経年変化を、グラフを使ってプレゼンテーションする場面がありました。65万年前から現在にかけてのトレンドで、現在の二酸化炭素濃度がずば抜けて高く、指し棒で示すのに手が届かないため、クレーン車に上って現在の高さを指すのです。私には、残念ながらゴア氏のパフォーマンスが誇張とは思えない畏怖を感じています。
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by hasiru123 | 2007-03-11 19:03 | その他

3月4日(日)のびわ湖毎日マラソンは大変なレースでした。何が大変だったかというと、20度を超える高温の中でのレースになったことと、日本選手の最高が6位で世界選手権代表内定基準よりも3分以上回ってしまったことです。これで、世界選手権男子マラソン代表選考会はすべて終了しましたが、いずれの候補者も決め手を欠き、代表枠5名をめぐる選考が難しくなりました。

暑さの影響で記録が悪くなるのはやむをえないと思います。その場合には、レースの焦点は記録よりも優勝争いになります。それはそれで、見る人をひきつけるものがあるのですが、上位5名が海外選手というのはいただけませんね。1ヶ月ほど前に行われた別大毎日マラソンでは久しぶりに藤田敦史が優勝して気を吐きましたが、それ以外の最近の国内マラソンでは日本人の優勝がありません。優勝どころか、優勝争いに絡むことすらできなくなっています。とても残念なことです。

長距離ランナーには比較的短い距離で力を発揮できるトラック中心の人と、長い距離を得意とするマラソン型の人とに大別されます。一般的に前者はスプリント力を始めとする潜在的な能力が重視されるのに対して、後者は長い時間をかけて実力を磨く粘り強さが求められるようです。日本の男子は、そのどちらも世界から大きく遅れをとっています。特に若い学生選手はトラックの一流をめざすのではなく、かといって時間をかけてマラソンに取り組むというわけでもなく、箱根駅伝という1区間20キロちょっとという距離のレースに4年間を賭けて日々の練習に取り組んでいると言っても過言ではないでしょう。

この20キロちょっとという距離がいいのか悪いのか。箱根駅伝というわが国の大イベントが長距離選手の育成に貢献しているのかどうか、疑問なしとはいえないように思えます。世界から離れたところでの競走に終始している学生生活、中距離的なトレーニングを避けて20キロのロードレース重視、トラック競技と駅伝の繰り返しでマラソンに取り組む余裕をもてない、などといった箱根駅伝の弊害が目立ってくるのです。というのも、この四半世紀に行われた過去6回の五輪長距離種目で、日本がメダルもしくは入賞した選手で箱根駅伝を走った選手は1人もいないという事実があります。中山選手や宗猛選手、森下選手などは高校から実業団に入っていましたし、高岡選手は関西の大学出身です。

大学は箱根駅伝で結果を出せる選手を求め、学生はチームの中で10人以内の正選手になることを目指す。このような環境では、選手たちの眼を世界に向けることは難しいのではないでしょうか。選手育成という一点にこだわるならば、短期間で結果を求める大学よりも、実業団チームで長期計画のもとに個々の選手の持ち味を活かしてチャレンジさせる方が得られる果実は大きいように思うのですが・・・。

マラソン中継の視聴率も女子マラソンが上昇傾向にあるのに対し、男子マラソンはジリ貧傾向にあるようです(注)。箱根駅伝では30%を超える視聴率を稼ぎ出すのですから、かつての瀬古選手や中山選手のように強い選手が出現すれば、人気は必ず取り戻せるはずです。実力の実業団、人気の学生などといわれる中で、学生でも実業団でもいいですから、駅伝だけでなく本格的にマラソンで力を発揮してくれる大器の出現を期待したいですね。

(注) 東京国際マラソン:16.4%(04年)→12.3%(05年)→11.7%(06年)
   東京国際女子マラソン:15.8%(04年)→23.8%(05年)→24.1%06年)
                    (ビデオリサーチ調べ)
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by hasiru123 | 2007-03-10 22:10 | 駅伝

走ることに関心のある方、ランニングの知識をもっと身につけて走力の向上に役立てたい方へ。このコーナーは、ランニング技術だけでなく、ルールや歴史、健康一般、食生活、最新情報など様々な視点から、市民ランナーとして必要な知識を確認するものです。1日1問、楽しみながらチェックしていきましょう。

なお、正解と解説は次回の出題時に掲載いたします。

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正しいものには○を、誤っているものには×をつけてください。
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【問題10】日本の女子マラソンで最初に2時間30分を突破したのは宮原美佐子さんである。 (  )

【問題11】ランニング後の水分補給では、アルコール濃度の低いビールであればほぼ水と同様の脱水回復効果が得られる。 (  )

【問題12】世界の女子マラソンで最初に2時間30分を突破したのはロザ・モタ(ポルトガル)である。 (  )

【問題13】ランニングのスピードは歩数(ピッチ)と歩幅(ストライド)の関係で決まる。ピッチを多くしてスピードを維持するのがピッチ走法。逆に、ストライドを大きく取ることでスピードを維持するのをストライド走法と呼ぶ。 (  )

【問題14】男子マラソンの日本人選手では、世界最高記録を出した人は一人もいない。 (  )

【問題15】雑誌「ランナーズ」が創刊されたのは、1982年2月で、今年で25年を迎えた。 (  )

【問題16】日本の女性が五輪で始めてメダルを獲得したのは、バルセロナ五輪のマラソンで2位となった有森裕子である。 (  )

【問題17】私たちの身体の筋肉繊維は、速筋繊維と遅筋繊維とに大別することができる。マラソン選手の場合は遅筋繊維の割合が多い。 (  )

【問題18】私たちの体の多くの部分は水で占められてる。女性は男性よりもやや多く、約60%が水分である。 (  )

【問題19】運動中の内因性疾患事故死の第1位は心臓疾患で、第2位は熱中症である。 (  )

【問題20】GTmailSというのは、株式会社ランナーズがおこなうランニング大会での記録を電子メールで配信するサービスのことである。 (  )

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前回の正解と解説は以下のとおりです。
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【問題1】正解 ×
ブルガリアヨーグルトのCMに起用されたスポーツ選手は、05年の大相撲九州場所後に大関に昇進した琴欧州。高橋とラドクリフが競演したCMは、高橋が所属する健康用品会社のファイテンで、用具使用と広告出演について3年契約を結んでいる。

【問題2】正解 ○
世界陸上では日本から早狩実紀(京都光華AC)が出場し、予選で9分41秒21のアジア新を出した。決勝は9分48秒97で12位だった。

【問題3】正解 ×
1991年(バルセロナ五輪の前年)に東京都で開催されている。同大会では、男子マラソンで谷口浩美が金メダル、山下佐知子と有森祐子がそれぞれ銀メダルと銅メダルを獲得した。

【問題4】正解 ×
足の内側に重心がかかることは「オーバーサピネーション」。欧米人は、足の外側に重心がかかる「オーバープロネーション」が多く、日本人はオーバーサピネーションが多いといわれている。

【問題5】正解 ○
「陸上ルールブック‘86」より。その他に「道路の最短距離」「センターライン上の距離」の方法が世界では採用されている。

【問題6】正解 ×
これまではアイソトニックタイプが主流でしたが、最近はハイポトニックタイプが増えてきた。ゲータレードエクストラ(サントリーフーズ)や激流(キリンビバレッジ)、スーパーH2O(アサヒ飲料)などがある。

【問題7】正解 ×
女性は、増田明美さん(スポーツジャーナリスト)と山下佐知子さん(第一生命監督)がいる。

【問題8】正解 ○
1999年ゲルト・タイス(南アフリカ)の2時間6分33秒。ちなみに、びわ湖毎日:2時間7分34秒(2000年、アントニオ・ペーニャ、スペイン)、福岡国際:2時間6分51秒(2000年、藤田敦史、富士通)、別大毎日:2時間8分30秒(96年、ゲルト・タイス、南アフリカ)。

【問題9】正解 ×
男子は福岡(12月)、東京(来年2月)、びわ湖(同3月)で2時間9分30秒を切った日本人トップ、女子は東京(11月)、大阪(来年1月)、名古屋(同3月)で2時間26分を切った日本人トップが代表に内定する。男子の別府大分(同2月)、女子の北海道は内定条件を設けておらず、上位入賞選手が選考対象となる。12月のアジア大会(ドーハ)も選考会。

【問題10】正解 ○
98年の大阪国際女子マラソンでの2時間29分37秒(2位)。これによって、ソウル五輪切符を手にした。
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by hasiru123 | 2007-03-10 11:35 | 基礎知識

ファインプレー

深夜に起きた交通事故への出動ひとつを考えてみても、消防署の救急隊員の仕事は大変だと思います。一刻を争う緊急事態はなおさらのこと、職業とはいえ、頭の下がる思いです。2月18日に開催された東京マラソンではこんなことがありました。

レース中に心肺停止状態で倒れた男性ランナー(58)の命を消防署員が救いました。救護したのは、マラソンに出場し偶然近くを走っていた横浜市保土ケ谷消防署の救急係長、吉田茂男さん(49)。東京消防庁は23日吉田さんに感謝状を手渡す、という報道を2月23日の日経新聞の夕刊で見ました。以下、同紙から一部を引用してみると。

   * * * 
吉田さんはゴール目前の41キロ過ぎ、倒れ込んだ男性を発見。警官や大会スタッフが介抱し、すでに周囲は騒然としていた。吉田さんはレースを中断し救命措置を始めた。男性は意識、呼吸、脈拍のいずれもなく、「一刻を争う状態だった」

吉田さんは直ちに大会スタッフらに自動体外式除細動器、(AED)を持ってくるように指示。救急救命士の資格を持つ大学生ボランティアに心臓マッサージをさせ、自らは人工呼吸に当たった。

AEDの電気ショックなどで男性の脈拍と呼吸は戻り、意識も回復。吉田さんは現場に到着した東京消防庁の救急隊員に状況を説明した後、再びレースに戻り、無事完走した。

大会事務局は不測の事態に備え、コースわきなどに計44台のAEDを設置。吉田さんは「AEDがあったからこそ助けられた。これだけのランナーがいるなかで、自分が男性を見つけることができてよかった」と振り返る・・・・・
   * * * 

心肺停止は、初期段階の数分間の救護が生死を分けるそうです。吉田さんの冷静な判断と行動、そしてAEDをきちんと配置した大会事務局のファインプレーです。大きな拍手を送りたいと思います。また、一般の市民によって特殊な器具や医薬品を用いずに行う心肺蘇生法(BLS)が普及して、今後の市民マラソン大会の運営に活かされることを願っています。

だからといいうわけではありませんが、3月23(金)~25日(日)に、 日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部の主催で「救助法」などについてのセミナーが開催されます。これは、日本各地で地域に根ざしたトレーナー活動や、トップアスリートが参加する国内外の競技大会における救護活動やコンディショニングなど幅広いサポート活動をサポートするためのものだそうです。陸上競技の指導にあったっておられる方々には、貴重な学習機会ではないでしょうか。
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by hasiru123 | 2007-03-04 22:29 | 話題