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その後の外反母趾

年末年始の休暇に入った12月29日に、7日ぶりにランニングを開始しました。というのは、左足にタコができて、塗り薬をつけて治療していたからです。この季節としては珍しく湿度が高く、風のない穏やかな朝でした。久しぶりにかいた汗と走り終えた後のシャワーで、1週間の垢を落とした、そんな気持ちにさせられました。

足の第1指(拇指ともいう)が小指の方へ曲がり、第1指の付け根が痛くなったりするいわゆる外反母趾。患って以来かれこれ3年半が経ちます。症状が高じると第1指が折れ曲がって第2指や第3指に重なってしまうこともあるそうですが、幸いそこまでは悪化していないのでジョグや多少のスピード練習は何とかこなすことはできます。

最近は、第1指と第2指が重なりかけたところがシューズの中で圧迫されて、その周辺にタコやウオノメができて、さらにタコのまわりにまめができたりで、まさに二重、三重の痛みを味わっています。
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私の場合には「開張足起因による外反母趾」なので、開張足が改善されれば解決するのでしょうが、目に見えて治るような改善策は見あたりません。開張足というのは、足裏になくてはならない、アーチという弓型のくぼみが落ち込んだ足のことです。開張足になっていると、歩きにくいことに加えて、疲れやすく、そしてむくみやすいといわれます。足先の毛細血管への血液の流れもよくないよう思えます。足に身体中のトラブルの元を抱えているようなものです。

今朝(30日)の若葉グリーンメイトの練習会に参加したときに、会員のTさんからソックスタイプの外反母趾サポーターが効果がありそうだと、教えていただきました。Tさんは私と同じ症状を抱えていて、これを装着してマラソンを走っているそうです。ものは試し。タコが沈静化したら、一度試着してみようと思っています。また、医師の薦めでときどき使っている外反母趾専用のインソール(中敷)も積極的に活用しようと考えています。このインソールは、人工的にアーチ部分を下から支える装具で、キックを楽にしてくれます。

そんなことで、来年も外反母趾とつき合いながらのランニングが続きそうです。ランナーのみなさま、ぜひよいお年をお迎えください。


(上図) 赤印がタコができた部分。A-B間の横中足靱帯が広がった結果、外反母趾を招いている。
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by hasiru123 | 2007-12-30 16:28 | 基礎知識  

冬至冬なか冬はじめ

c0051032_124242.jpg冬至冬なか冬はじめ、といいます。本格的な寒さはこれからです。

12月22日は冬至。24節気の一つで、北半球では1年で一番日が短いのがこの時期です。「1年を通じて太陽高度がもっとも低く、日南中時でも建物の高さの約1.6倍の長さの影ができる」と、毛利茂男著『日曜日の気象学』にあります。したがって、太陽光のエネルギーも最も少なく、日本では夏の太陽の25%程度にまで減少します。

冬至は1年で一番日が短いのですが、日暮れはすでに遅くなり始めています。夜明けはその反対で、1月10日ころを峠に少しづつではあっても、まだ遅くなっていきます。私の住んでいる埼玉県中央部では冬至のころの日の出が6時48分。あと4分は遅くなります。早朝に走ることを日課としていることから、日の出の時間感覚には敏感で、今は早まる方に切り換わるのが待ち遠しいという気分です。

1年でもっとも太陽光エネルギーの少ない季節に行われる駅伝、それは京都の全国高校駅伝です。今年は12月23日(日)に号砲となりました。息詰まるデッドヒートとなったのは男子の7区(アンカー)。橋本選手(仙台育英)と堂本選手(佐久長聖)の競り合いはトラック勝負に持ち込まれ、2時間3分55秒の同タイムで仙台育英が制しました。1位、2位の同タイムは大会史上初だそうです。

第6中継所(6区→7区)で同タイムでタスキ渡しが行われてから、すぐに佐久長聖のアンカー、堂本選手が積極的に飛ばし、常に1歩前を行くレース展開となりました。終了後のインタビューによると両選手ともトラック勝負を念頭においてレースに臨んだそうです。勝敗を分けたものは何か。二人の5000mの実績はほぼ互角だったことを考えると、体調の善し悪しを別として、前半うしろについた分だけ橋本選手の方が力をためていたかな、と思いました。また、佐久長聖は勝てば初優勝となるだけに、少しだけ勝ち急ぐ気持ちが先行して堂本選手を前へ行かせたようにも見えました。どちらのチームにとっても、2時間3分台という高いレベルで熱戦を繰り広げたことは、大会の歴史に長く刻まれることになるでしょう。

そして、もうひとつ健闘を称えたいのはわがふるさと埼玉県代表の埼玉栄が、2時間5分51秒で4位入賞したことです。常に上位をキープして、持てる力を発揮したと思います。来年はぜひ、その上を目指してほしいですね。

一陽来復。冬至を境に春へのカウントダウンが始まります。

(写真) ゆず湯に使いました
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by hasiru123 | 2007-12-24 12:05 | 駅伝  

想像力

12月16日に行われた全国実業団女子駅伝で、渋井洋子(三井住友海上)が3区(10.0キロ)を走り、3位から1位に上げて優勝の原動力となりました。毎日新聞の報道によると、東京国際女子マラソンの失敗や直後の合宿で風邪をひくなどどん底の状態だったそうですが、「元気に走らないといけないと3日前から盛り上がってきた」とありました。同チームの昨年は、アンカー勝負で新人の大崎聖が資生堂のベテラン弘山晴美に競り負けています。先輩として、気持ちをかき立てるものがあったのでしょう。

彼女の復活を見て、オノ・ヨーコさんの言葉を思い出しました。「想像したことは実現します。だから悪い想像はしない方がよい」(12月7日のNHK「生活ほっとモーニング」に生出演して)。スタジオに設置した白い壁に1メートルほどの一本の直線を引き、「直線に見えるが直線ではなく、これは大きな宇宙という円の一部です」ということばを添えていました。「imagine」(想像すること)はオノ・ヨーコさんの芸術の支えとなっています。

オノ・ヨーコさんはさらに、白い壁向かって、「白い部屋が雲と同じスピードで動いています」と言って「飛雲」と墨書しました。自動車や飛行機のように速く移動しなくても、場が動いていることを知って、それに乗ればもっと大きなことができますよ、といっているように聞こえます。

12月8日は元ビートルズのジョン・レノンの命日。レノンの没後27年を迎え、この日からドキュメンタリー映画「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」が公開され、早速観に行ってきました。この映画は、平和主義者、戦争反対者としてのレノンの行動を活写したドキュメンタリーで、フィクションではありません。中に出てくる「WAR IS OVER IF YOU WANT IT」(戦争は終わった もしあなたが望むなら)は、1969年の12月、に世界の12都市で掲げたポスターのメッセージです。

閑話休題。オノ・ヨーコさんの書いた「飛雲」から、レースでの様々な局面においても、持てる力を発揮する上で想像力は大事なことではないかと教わった気がします。来年は、北京に向けて熱い戦いが繰り広げられる五輪イヤーです。また、私の住んでいる埼玉県では、インターハイ(高校総体)が開催される年でもあります。アスリートたちにも想像力を、と願っています。
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by hasiru123 | 2007-12-17 21:22 | その他  

ランニング学会のこと

ピーター・スネル(ニュージーランド)という中距離選手をご存知でしょうか。話は少し古くなりますが、1964年に行われた東京オリンピックのことです。800mで当時の世界新記録で2連覇を達成し、さらに1500mでも金メダルを獲得しました。800mは1分45秒1、1500mは3分38秒1で、800mは現在の日本記録(1分46秒68、小野友誠)を上回るというすばらしい記録です。

スネル氏は、1960年代の長距離界で多くの世界チャンピオンを輩出した実績を持ち、最も偉大なコーチといわれる同国のアーサー・リディアード氏から学びました。いわゆる「リディアード方式」です。1950年代から60年代にかけて、中長距離トレーニングの主流はインターバル・トレーニングでしたが、リディアードコーチはスネル氏に1週間に100マイル(160キロ)もの長距離走を課しました。中距離ランナーの彼がなぜそのような長い距離を走るのか。

リディアードコーチは自著の中で次のように述べています。

「ピーター・スネルは、ローマ・オリンピックでも東京オリンピックでも、800mの決勝に残った選手の中では、天性のスピードには最も恵まれていないランナーだった。にもかかわらずスネルが優勝したのは、予選、準決勝を通過し、わらに決勝のラスト100mを他のどのライバルより速くスプリントするためのスタミナを備えていたからである。一報、ライバルたちはみなスタミナが不十分だったため、スネルがスパートをかけたときはすでに疲れきっていて、持ち前のスピードを活かせなかったのである」(『リディアードのランニング・バイブル』大修館書店)。

そのピーター・スネル氏が、東京オリンピック以来44年振りに来日します。来年3月に、ランニング学会大会の20周年記念行事として行われる海外招待講演に招ねかれることが決まりました。今は、米国のテキサス大学で運動生理学者として活躍しているとのことです。スネル流の「リディアード方式」を解き明かしてくれるのではないかと、心待ちにしています。

第20回ランニング学会大会でもう一つ注目したい企画があります。それは、市民公開講座の一つで、おそらくパネルディスカッション形式だと思いますが、宇佐美彰朗氏や山下佐知子さんと共に瀬古利彦氏と中山竹通氏が同席します。中山氏が実力をつけてから瀬古氏とレースで顔を合わせたのはソウルオリンピック(1988年)のたった1度だけで、レース以外でも対面する場面は聞いたことがありません。同時代の日本のマラソンを形作った両名の発言は大変興味深いものがあります。テーマは「マラソン風土 日本」です。

ランニング学会のホームページによると、第1回大会は1989年4月2日とあります。このころは、第1次ランニングブームと呼ばれた70年代後半を背景に、大衆的なフルマラソン大会が全国各地に誕生した時期にあたります。私が始めてフルマラソンを走ったのもこのころです。大変懐かしく、時の流れを感じました。「ランニング」を「学」ぶ対象として活動してきた同会の今後に大いに期待したいと思います。

     * * * * *

(追記)
『リディアードのランニング・バイブル』のすばらしいのは、彼のトレーニング理論がわかりやすく書かれているだけでなく、巻末でこの本の訳者・小松美冬さんとのインタビューの中で走ることの楽しみについて語っている件(くだり)です。「私はレペティションのような無酸素トレーニングをするときでさえ、トラックではなく、講演などでストップウォーッチも持たず、脈もとらず、選手時子音の感覚に従って走らせるようにしてきました」として、タイムや距離の虜にならない走り方を指摘しています。市民ランナーにとっても、大変参考になる教科書です。
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by hasiru123 | 2007-12-09 19:43 | 話題  

この1年を振り返る

c0051032_081632.jpg年末恒例の若葉グリーンメイトの忘年会は、12月2日(日)に行われました。鎌北湖・黒山駅伝の終了した後の夜に行われるのもまた恒例です。40名近くのメンバーが参加し、この1年間の走りを振り返りました。

話題は、その日に行われた駅伝と直近に出場したマラソン大会のことに集中しました。同駅伝では、若葉グリーンメイト関連で5チームが参加し、6区間でタスキをつなぎました。また、Aチームが3位に入り、念願の入賞を果たしました。

マラソンは、11月にあった大田原、つくば、河口湖の3大会と同日開催の福岡国際です。15年前までは河口湖に一極集中の傾向がありましたが、最近は分散化するようになりました。走ったメンバーの中には、59歳にして自己記録(しかももう少しでサブスリー)を出した人もいて、わがクラブのマラソンへの熱意は高まる一方です。

マラソンへの取り組み方は十人十色です。トレイルランの一環として走る人、記録達成を目標に日々ハイレベルの練習を課している人、タイムよりも練習として多数回のレースにチャレンジする兵(つわもの)、海外レースへの参加を楽しみにマラソンをやる人など、様々です。

マラソンのスタートラインに立つためには、42.195キロを走りきれるスタミナが必要で、体調にもことのほか気を使います。マラソンのレースだと、1年に何度も走れるわけではありません。練習からしばらく遠ざかってしまうと、手持ちの「チカラの財布」から、羽が生えたように、飛び去ってしまう恐怖にかられることもあります。

一方、スタート(そしてゴール)までの道のりが長いと、達成できた後の喜びはひとしおです。しっかり走り込めたときには身についた走力が実感できるのもマラソンならではです。

ただし、こうした努力の結果が実らないこともあります。練習に起因するものとしてよくあるのは、「オーバーワーク」です。故障に至らないまでも、それなりに踏んできた練習が生かされないケースです。若葉グリーンメイトの皆さんの中には、練習量や(質も)レースの出場回数が多くて、いつ身体を休めるときがあるのだろうかと心配になることもあります。伸びしろを大きくするためには、力をためたり、身体ケアをしたりするなどのゆとりも必要です。いわゆる超回復効果です。大きくゴムを伸ばすには、一度元の位置に戻すように。

市民ランナーの最大の勲章は速く走ることではなく、できるだけ長い期間にわたって走り続けることでしょう。一時期に獲得した好記録よりも、長く元気で走れることの方が得られる楽しみが大きいと考えるからです。

1年を振り返えりながら、そんなことに思いをいたしました。

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(写真上) 忘年会で、鎌北湖・黒山駅伝の表彰状を受け取るAチーム
(写真下) 忘年会会場でたまたま東洋大学の川嶋監督(前列中央)とトイレ前で鉢合わせ
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by hasiru123 | 2007-12-05 00:08 | その他