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夢のマラソン

8強の一角を

梅雨前線の影響で朝から雨だった。日曜日の練習会へは参加せずに、自宅からのロード(マイコースの一つ)でジョグ。練習会なら21キロのビルドアップ走を行うところだが、この日はゆっくり15キロを走った。

今日は北京五輪の代表選考会を兼ねる日本選手権(6月26日~29日)の最終日。28日と今日は等々力陸上競技場で観戦する予定で計画を組んでいたが、事情があってどちも足を運ぶことができず、録画したDVDでの観戦となった。

連日、昨年の大阪世界陸上での惨敗を打ち消すかのような熱い戦いが繰り広げられた。中でも手に汗を握る接戦を展開したのは、女子1万mだ。

あと1周の鐘が鳴っても3人の集団は崩れなかった。第1コーナーを過ぎたところでスパートしたのは赤羽有紀子(ホクレン)だ。それまで先頭を走っていた福士加代子(ワコール)は遅れ、替わって渋井陽子(三井住友海上)が赤羽を追う展開。最後の直線で渋井が赤羽をかわしてゴール。3人とも31分10秒台の好記録だった。

ねばり

このレースの価値は、デッドヒートによる興味もさることながら、長距離走のお手本ののような展開だったことだ。その一つは、長距離走に欠かせない要素の「ねばり」である。

ゴールが近くなればなるほど、スピードを発揮できるスプリントがものをいう。持てるスプリントが奏功するかどうかは、勝負に対する執着性、すなわち食らいついて離れないしつこさではないだろうか。最後まで競い合った渋井と赤羽はスプリント能力においてはほぼ互角だと思うが、渋井の方が赤羽より優勝への欲が少しだけ勝っていたということではないだろうか。この3人の中では一番スプリント力のある福士は、最後に競うだけのねばりが残っていなかった。

スパート

二つ目は戦術的な意味で「スパート」の重要性だ。前半から渋井が先頭を引っ張る展開を破ったのは福士だった。8000mで一気に加速した。一時は渋井との差が10m近くに開いたが、1周すると二人がまた付いた。

福士のスパートは、二人を振り切ろうとしたように見えたが、様子見だったのかもしれない。中途半端なスパートだった。ロングスパートであれ、ラストスパートであれ、今までの福士とは違っていた。先頭に立った分だけ余分に消耗し、最後の1周の切れ味を鈍くした。

渋井は最後の50mまでためて、一発のスパートで勝負を決めた。好調さに加えて、戦略に長けた戦いぶりだった。

フォーム

そして、三つ目はしなやかな走りである赤羽の安定したきれいなフォーム。印象に残る。今年3月に行われた実業団ハーフマラソンでは、独走で優勝した。そのときの中継をテレビで見ていたが、フォームについて特段の記憶はない。この日のトラックレースの映像は、長身にもかかわらず、骨盤付近の重心がしっかり前へ突き出された姿を映し出していた。

赤羽のスピードの源はここにあると思う。ちなみに、彼女は最終日の5千mでも、小林祐梨子(豊田自動織機)に敗れはしたものの、2位に食い込んでいる。

あと40日もすると、北京五輪だ。彼女たちにはぜひ世界の8強の一角を占めてほしいと、願っている。
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by hasiru123 | 2008-06-30 21:29 | 基礎知識

08年度日本選手権

今年の日本選手権は6月26日-29日に開催される。北京五輪代表選考会を兼ねている。日本チームは、昨年の大阪世界陸上では惨敗となったが、日本選手権では好記録で勝ち抜き、本番ではぜひとも昨年の巻き返しを図ってほしい。

さて長距離種目だが、正直言ってどの種目も注目しているが、とりわけ関心を引くのが女子1万mである。日本の陸上競技の中で最もレベルが高い種目といっていい。6月18日に日本陸連が発表したエントリーリストによると、A標準(31分45秒、注)をクリアしている選手が5名出場する。今回出場しない選手でもA標準突破者は2名おり、今の女子長距離界の層の厚さを物語っている。

日本選手権で4年連続5000mと1万mの2冠を達成している福士加代子は、1万mではまだ標準記録をクリアしていない。大阪国際女子マラソンで失速したあと、故障で春先のシーズンを棒に振っている。これまでになく劣勢に立たされている。

上記の中には渋井陽子をはじめとして今年になってA標準を突破している選手が3名含まれている。特に渋井は2度突破していて、東京国際女子マラソンの失敗から立ち直った。また、6月に行われた新潟選抜でA標準を突破した松岡範子と宮内宏子は、新聞報道で初めて知った選手だ。無名の選手が(と言っては失礼かもしれないが)こうして続出すること自体が日本女子長距離界の力の証明に他ならない。

出産後に第一線に復帰した赤羽有紀子は、昨年の1位にランキングされ、今年に入っても好調さを維持している。余談になるが、赤羽は若葉グリーンメイトと同じ坂戸市にある城西大学の出身だ。大学時代、全日本大学女子駅伝で4年連続区間賞に輝いている。4年生の時に地元の鎌北湖黒山駅伝に出場し、私たち市民ランナーと競ったこともある。

本来エントリーリストに入っていていい選手に絹川愛がいる。体調不良のため出場を辞退したと報じられていた。仙台育英高校3年だった昨年、大阪世界陸上で1万mの代表として出場した。猛暑で体調を崩して、実力を発揮することができなかった。高校生ながら1万mというインターハイの種目にもない長い種目をこなす走力には脱帽だが、目先の結果よりも将来の飛躍ための体力作りに努めてほしい。

A標準をクリアしていて、日本選手権で優勝すれば五輪代表決定。同種目の場合には、3位でも代表に選考される公算が強い。願わくば、A標準を突破していない選手でもこの大会で突破を目指して、ハイペースのレースで展開してほしいものだ。というのは、層が厚いとはいうものの、これでも世界のトップレベルには大きく水をあけられているからだ。


この週末には何とか時間をとって、等々力陸上競技場へ行こうと思っている。


(注)A標準記録突破者は下記の特例選手を除いて1国3名まで(マラソンのみ5名まで)参加でき、A標準突破者がいない場合はB標準記録突破者1名の参加が許される。
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by hasiru123 | 2008-06-22 23:55 | その他

合同練習会

c0051032_23314544.jpg毎年恒例の鳩山合同練習会を走ってきた。今年は10団体31チームが参加し、日頃の練習成果を競った。1区間1周5キロの起伏に富んだコースを5周する。概ね前半が上り、後半が下りだ。

私の所属する若葉グリーンメイトからは、今年も5チームを編成して臨んだ。Aチームはアンカーで逆転して2連勝。練習会とはいえ、優勝はチームにとって最大の励みであり、うれしい限りだ。詳細な集計結果は後日主催者より発表されるが、昨年の記録を約1分短縮した模様だ。

勝因は、何といってもベストオーダーで臨めたことに尽きる。ベテランから若手までバランスよくそろえることができ、今のわがチームが組みうるベストパフォーマンスだったといっていい。なかなかこううまくオーダーを組めるものではない。

私はどうだったかというと--。今年はBチームの4区を務めさせたいただいた。昨年よりは30秒ほど短縮することはできたものの、目標の記録には届かなかった。タスキを受け取ったときには、走者の前後が離れていたこともあって、無理なペースで前を追うこともなく、マイペースでラップを刻めることができた。そのことがかえって、緩慢なペースを許してしまったのかもしれない。それでも、最終的には5位に入れたことは、他区間の走者の踏ん張りによるところが大きい。

2位に入ったDREAMチームは、川嶋さん(東洋大学監督)をはじめとする往年の名ランナーがそろったチームだ。今年は、大崎栄さんが同チームに加わり、どんな走りを見せてくれるのか期待していたが、大崎さんは応援にまわられた。大崎さんは、旭化成時代にはバルセロナ五輪の10000M代表で、1月の箱根駅伝まで東海大学のコーチを務めておられた。一方、川嶋さんは2区を走り、市民ランナーを寄せ付けない力でトップをもぎ取った。

c0051032_2215731.jpgそれにもかかわらず、若葉グリーンメイトAが勝てたことは、層の厚さでDREAMチームを上回ったということか(と思うことにしよう)。美酒に酔う機会を与えていただけたことに感謝している。また、主催されたの鳩山NTRCと坂戸走友会の皆様、お疲れさまでした。


(写真上) 若葉グリーンメイトチームの激走
(写真下) 走った後の懇親会
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by hasiru123 | 2008-06-15 22:18 | 練習

ランニングシューズの買い替え時はいつごろがベストですか、とよく聞かれることがある。

シューズの消耗に一番影響が大きいのは、タイプ(レース用、シリアルランナー向けの練習用、初心者向けのジョギング用など)による差だろう。ランニング内容、すなわち走行距離や練習強度、練習場所などによってもシューズの消耗度がかなり異なる。また、体重やO脚またはX脚といった身体的な特徴、さらには抱えている障害なども影響する。

教科書的にいうと、アウトソールが摩耗して中側にあるミッドソールが見えてきたころが危険信号なのだが、うっかり見逃したり、ついついその時期を延ばしてしまったりすることがよくある。そんなことから、私の場合はマラソンレース用のシューズでは走行距離200キロ、ロード中心の練習用シューズで同様に600キロを目安にしている。レースの場合には、ウォーミングアップやクーリングダウン、履き馴らしのためのジョグなども含めての距離である。

c0051032_23203260.jpgレース用の200キロは短いように見えるかもしれないが、そうでもないのだ。フルマラソンだったら5回使える計算になる。マラソンを年間に2回走るランナーだったら、2年半もつことになる。2年半経てば、メーカーのブランドチェンジが2回行われ、シューズを替えて気分を一新するにはちょうどいいタイミングではないだろうか。年間に1回マラソンをやるランナーだったら5年間履けるのだ。

ところが、普段のロード中心の練習用シューズだとそうはいかない。私の場合は、2か月をめどに交換している。今年に入ってから、徐々に走る練習量を伸ばせるようになり、現在では月間平均で300キロ前後走っている。したがって、上記の切り替えルールによるとそのくらいでローテーションするのが適当ではないかと思っている。気持ちとしては、100キロくらいの余裕を持たせてはいる。というのは、600キロで処分するのは惜しいからだ。おまけとして、その後はきれいに洗ってカジュアル用にしばらく使用する。

そんなことで、自宅の靴箱には履きつぶしたランニングシューズが所狭しと鎮座することになる。600キロも走った後のシューズで歩行することは、健康上問題はないのかと問われそうな気がする。走ることに比べれば歩行にかかる重力は少ないので、そこまで(600キロ+100キロ)はよし、としている。
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by hasiru123 | 2008-06-10 00:12 | 基礎知識

1歳刻みランキング

フルマラソン人口は、この4年間で50パーセント近くも増えて、約11万4千人に及ぶ。また、女性比率も20パーセントを超えた。これは、昨年から開催された東京マラソンの影響が大きい。雑誌のランナーズが7月号で恒例の「1歳刻みランキング」を公表した。

これは2007年4月から2008年3月に開催された、日本陸連公認コースを使用する対象大会の記録を集計し、男女別1歳刻みにランキングしたものだ。この中で、男子完走者の最高年齢が86歳、同様に女子が78歳だったことは驚きだった。ちなみに男子79歳の山田敬蔵さんは4時間32分54秒で走り、同年代で3位にランキングされている。1位は、桜井茂雄さんで、3時間39分58秒だった。全国には元気なランナーが大勢いることがよくわかる。

よくいわれるサブスリー(3時間以内)はどのくらいのランクに入るのか。男子の場合だと全体の約4パーセントにあたり、3、782人が該当する。男子のサブスリーは、女子の場合だと3時間30分以内に相当するだろうか。同様に全体の約6.7パーセントにあたり、1,301人いる。

1歳刻みのランキングには、100位までの個人名や記録などが記載されている。各年齢の100位の記録を見ていくと、男子は46歳までが3時間以内で走っている。また、男子サブスリーの最高齢は64歳で、3名いる。女子でもは55歳で1位の方がサブスリーで走っている。

記録集を見ていると興味が尽きない。再びサブスリーだが、年齢ごとの度数分布がある。たとえば、男子で最も多い年齢は38歳で177名いる。3時間15分以内で見ても38歳が最も多いことから、この年代が走力から見た層が最も厚いといえる。女子の場合は、3時間15分以内が39名、3時間30分以内が66名で、ともに33歳に集中している。男子よりも女子の方が走力の高いグループが若い層に集まっている傾向がみてとれる。

ところで、私の所属している若葉グリーンメイトからは、7名のランナーが1歳刻みのランキング100位以内に入っていた。11位にランキングされている人もいる。このランキングを見てよくやったと思う方もいれば、もう少しいけるはずだとさらに闘志を燃やす方もいるだろう。いずれにしてもこの1年間を切り取った断面にすぎない。記録に一喜一憂しないで、長く走り続けるのも実力のうちだと考えよう。
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by hasiru123 | 2008-06-02 05:57 | マラソン