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夢のマラソン


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坂戸市陸上競技協会会長の比留間一さんが、このほど平成20年度埼玉県体育賞を受賞された。陸上競技の発展に尽力されたことに対する功労が認められたものである。それを記念して、6月27日に祝賀会が開かれた。

坂戸市長を始め、陸協、坂戸市市民スポーツ課、坂戸市体育協会、坂戸市内のランニング団体、企業などから比留間さんにゆかりのある人たちが集まった。

比留間さんは、長きにわたりマラソンを走り続けた市民ランナーである。別府大分毎日マラソンに4回連続で出場し、2時間39分17秒の記録を持つ。自己記録は47歳のときのものと聞く。坂戸毎日チャリティマラソン大会の審判長を務められたこともある。

比留間さんを知るようになったのは、私が市民ランナーとして走り始めたころだったから、私は30代の半ばで、比留間さんは40代に入ったばかりではなかったかと思う。奥武蔵駅伝で、安定したフォームで力強く走る比留間さんの雄姿に目を引かれたのがきっかけだ。オーバーペースで終盤失速するようなことはなく、正確なペースで刻む。一緒に走るランナーとしては、少し無理をしてでもついていけば、結果がついてくる、といった安心感があった。

それから、駅伝やレースでは走り方を熟知しているランナーについていくことが、自分の走力を向上させ、技術を磨く近道だと考えるようになった。今から見ると、40代は市民ランナーとしては熟年どころか、発展途上ランナーといってもいいくらいだ。しかし、その当時は30代ランナーの層が厚かった時代である。比留間さんの存在は、39歳になってはじめてフルマラソンを走った私のランニング生活に大きな影響をもたらした。

小子高齢化が進行する中で、競技者人口の構成や取り組む姿勢に大きな変化が生じている。今後のより一層の陸上競技の普及を図り、陸上競技をより楽しいものに変えていっていただきたいと切に期待している。

(写真左)花束と記念品の贈呈
(写真右)挨拶する比留間さん
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by hasiru123 | 2009-06-28 22:19 | その他

医療と指圧のコラボ

毎年この時期に行われている鳩山合同練習会に参加してきた。1周5キロの起伏に富んだコースを駅伝方式で行うものである。私の所属する若葉グリーンメイト(WGM)は、早朝からの強い雨のため参加者が少なく、早々と欠場を決めた。したがって、私はDREAMチームさんのお世話により、その中の1チームに加えていただいた。

受け持ったのは2区だが、1区の走者がスピードランナーのFさん(WGM所属でもある)で、2位でタスキをもらうことになった。練習会とはいえ、慣れない位置でオーバーペース気味になり、走り終えたときは、レースのような疲労感があった。

そんな日曜日の午後には、きまって指圧を受けることにしている。というのは、指圧によって翌日以降の疲労の回復具合が違うからである。外反母趾を患った5年前から、月3回くらいのペースで圧(お)してもらっている。

私の通う治療院には、多くの体の悩みを抱える人が施術を受けている。腰痛や肩こりを始めとして、鎖骨骨折の後遺症や乳歯脱臼、嬰児の斜頸など様々だ。ランニング障害の悩みで圧してもらっているのは、今のところ私だけらしい。

当該治療院の院長を務めておられる村岡曜子さん(注1)は、その施術の成果を日本二分脊椎研究会で発表することになった。テーマは「浣腸6年のあと、排便の自立を得た一例」。生まれつきの開放性二分脊椎症で発症した「神経因性直腸による便秘を、指圧と運動のかかわりで自立排便を得た一例」(同論文の抄録)である。行った方法について、抄録から引用すると--。

「 2007年9月から翌年7月までの10ヶ月間に、3種のプログラムを導入した。A)3~4回の体操(演者・矢野らの考案したナンバ式体操)と基本指圧を137回、B)隔週1回の全身指圧を22回、C)体操指導を8回。この間の患者の全身状態を毎日記述し、歩行状態については8回のビデオ撮影を行った」

プログラムの結果は、膝や足関節の柔軟性が増し、大腿四頭筋の肥大によって立位や歩行姿勢の改善が認められた。その後には、自力排便が可能になり、浣腸は不要になったそうだ。

ところで、「二分脊椎症」とは聞き慣れない言葉だが、厚生労働省二分脊椎症班研究ウェブサイトによると、生まれつき脊椎の癒合が完全に行われず一部開いたままの状態にあることをいい、なかには、脳からの命令を伝える神経の束(脊髄)が、形成不全を起こし様々な神経の障害を生じる病気もあるという。

そのため、脳神経外科、小児科、小児外科、泌尿器科、整形外科、リハビシテーション科などを中心に共同チーム医療が必要で、適切な医療の他に教育、就職、結婚等の問題まで総合的なケアが必要とされている。

論文発表には、藤原一枝さん(心身障害総合医療センター 脳神経外科)を始め、高橋長久さん(同 小児科)、矢野龍彦さん(桐朋学園大学 音楽科教授)、長谷川智さん(同 講師)が講演にあたる。長谷川さんには、私もナンバ式骨体操で教えを受けたことがあり、現在行っているストレッチングの多くはこれによるところが多い(注2)。

いわゆる西洋医学に加えて、指圧が運動とのかかわりで「二分脊椎症」由来の自立排便を得た事例は初めてである。そして、医療と指圧とのコラボレーションとしても、この報告は意義ある1ページとなりそうである。7月4日(土)、東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)で。


(注1)2006年10月8日の小ブログ参照
(注2)2007年3月25日の小ブログ参照
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by hasiru123 | 2009-06-21 22:40 | 基礎知識

ランナーズ 2009年 07月号 [雑誌]

ランナーズ


雑誌の「ランナーズ」7月号で毎年恒例の「フルマラソン1歳刻みランキング」が発表された。

2007年4月から2008年3月に開催された、日本陸連公認コースを使用する52大会等を対象として、完走記録を集計して男女1歳刻みにランキングしたものだ。ランキングは年齢ごとに上位100位までが、氏名、都道府県名、記録、大会名について記載されている。

せっかくランナーズ編集部がまとめてくれたデータベースだ。誰がどこにランキングされているかという個人的な視点だけでなく、データをさらに加工することによってして、フルマラソンのトレンドを読み取ってみたい。

今年の特徴は、大会数が増えたこともあって完走者が大きく増加したことだろう。特に女性の増加が目立つ(増加率は全体で27%、男性26.4%、女性30%)。そのことによって記録面でどのような変化が見られたか。昨年度までは平均タイムが公表されていないので、タイム分布の構成比から比較してみる。

男子は、5時間以内までの各クラスが対前年で構成比を落としているのに対して、6時間以内及び6時間以上のクラスで構成比が増えている。これは5時間以上をかけてゆっくり走る完走者が増えたことを示している。それは、集計対象の大会が5つ増え、いずれも制限時間が6時間または7時間と緩やかであることからもうかがえる。女子も、同様の傾向が見られた。

<タイム分布(男子)>
  記録       構成比   増減率
3時間以内      3.4%   △0.6%
3時間30分以内    9.6    △0.7
4時間以内      19.9    △0.6
5時間以内      37.7    △0.1
6時間以内      23.0    +1.9
6時間以上      6.4 +0.2

<タイム分布(女子)>
  記録       構成比   増減率
3時間30分以内    5.7%   △1.0%
4時間以内       11.3    △0.8
5時間以内      35.3    △0.7
6時間以内      32.1    +1.8
6時間以上      15.6    +0.8

1歳刻みのランキングからクラス別に見たときに、最高齢者の年齢がどのような分布になっているかを書き出したのが下表である。たとえば、女子の2時間40分以内の最高齢は40歳、2時間50分以内では42歳だ。男子、女子ともにクラスが下がるにしたがって年代が高くなっていくが、その傾向はかなりぎくしゃくしている。というのは、男女とも年齢が高くなっても抜群の走力を持続しているスーパースターが少なからずいるからだ。

男子では、2時間40分以内の最高齢者は07年度、08年度とも59歳の保坂好久さんで、2番手(53歳)に大きく水をあけている。女子では、2時間30分以内の07年度の最高齢者は39歳、2時間40分以内の08年度が40歳の二つが突出しているが、いずれも弘山晴美さんの記録である。

また、クラスが下がるにしたがって男女の年齢差は、小さくなる傾向がみられる。4時間以内のクラスでは、08年度は男子の最高齢者が75歳に対して女性は72歳と3歳しか違わない。昨今、マラソンの男女差はどのくらいまで縮まるのかということが話題になることがあるが、これらのデータを10年以上の長期にわたって見ないと何とも言えない。

<タイム別最高齢者の年齢(男子)>
            08年     07年
2時間20分以内   35歳     39歳
2時間30分以内   48      44
2時間40分以内   59      59
2時間50分以内   57      58 
3時間以内      65      64
4時間以内      75      76

<タイム別最高齢者の年齢(女子)>
            08年     07年
2時間30分以内  32(-16)  39(-5)
2時間40分以内  40(-19)  37(-22)
2時間50分以内  42(-15)  40(-18)
3時間以内     55(-10)  55( -9)
4時間以内     72( -3)  70( -6)
( )内は男子年齢との差
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by hasiru123 | 2009-06-14 22:37 | 話題

ここでは、具体的なウォーミング・アップの行い方について述べます。また、ウォーミング・アップのための十分な時間取れないときや雨の場合などには、最低どのようなことをしたらよいかについても触れたいと思います。

まず、ウォーミング・アップではどのようなことを行ったらよいでしょうか。トラックでスピードを加えたトレーニングを行う場合を想定して例示します。
・歩行
・ストレッチ
・ジョグ
・ウィンドスプリント

これらを組み合わせた具体的なウォーミング・アップ例を挙げました。

例1)一般的
・歩行から軽いジョグへ 5~10分
・トレッチ 10分
・ジョグまたは軽いビルドアップ走 10~20分
・ウィンドスプリント 約100m×2~3本

例2)筆者の場合
・歩行 約5分
・ストレッチ 10分
・ビルドアップ走3000m~5000m(時計周りの方向で、20~30分)
・ウィンドスプリント 80m×4本(400mトラックの場合だと直線の80mを70~80%の力で気持ちよく走り、コーナーの120mをジョグ。これを反時計回りで4回繰り返す(2周する))
・着替えとトイレ、給水後、簡単なストレッチとジョグ 約5分
・軽いダッシュ 30m×2本
     以上、約60分

この例は、ロード練習であっても、またレースであっても基本的な部分は変わりません。ただし、ケースによって時間のかけ方や丁寧度、汗のかき具合などが微妙に異なります。その目安については、以下のように考えるとよいでしょう。左側ほど時間をかけ、丁寧に、そしてより多くの汗をかきます。
・走る内容    レース>練習
・種目      中距離>長距離>マラソン
・走力      シリアスランナー>ビギナー
・季節(寒暖)  冬(寒い)>春秋(暖かい)>夏(暑い)

たとえば、ビギナーがマラソンを走る場合のウォーミング・アップは、ストレッチは入念に行いますが、ジョグは軽めにして、極力スタミナの消耗を避けます。スタートしてから、ゆっくり走りながらウォーミング・アップという感じでいいでしょう。シリアスランナーであっても、20k以上の長めの持久走をおこなう場合には、ストレッチ以外のウォーミング・アップは特に行わないで、前半をウォーミング・アップ気味にゆっくり入って、体が温まってからペースアップを図るという走り方もあります。

それでは、ウォーミング・アップを行う時間が十分にとれない場合にはどうしたらよいでしょうか。たとえば大会主催者や天候などの都合でスタートが予定より早まったり、個人的な理由で時間が取れなかったりした場合です。この場合、時間がないからといってあわてないことです。ウォーミング・アップは、充てられる時間から考えて何を優先するかを決めることが大切です。40分取りたいところを20分しかないとしたら、ストレッチだけはしっかり行って、残りの時間は可能な限りジョグを行う。また、練習のやり方や走るペースを変更する手もあります。400m×12本のインターバルを予定していたとしたら、始めの数本を普段よりゆっくり目に入って、中盤から徐々に予定していたペースに戻す、などです。これは一例ですが、状況の変化に柔軟に対応できるよう、心の余裕だけは持っておきたいものです。

これは私のケースですが、昨日坂戸市陸協の記録会が開催されまして、役員と兼任で3000mを走りました。前日からの雨でグラウンドコンディションが悪いことと参加者が少なかったことから、一部の競技が取りやめになりました。その結果、3000mのスタートは25分早まりました。競技役員をやりながら時間を見て競技に参加する予定でしたから、当初からウォーミング・アップの時間はあまり取れそうにないと思っていたところに、時間変更ですから、形だけのウォーミング・アップでスタートに臨みました。

私が取捨選択したウォーミング・アップのメニューは、短いビルドアップ走と少し速めのウィンドスプリントを3本でした。なぜ、歩行やジョグ、ストレッチを端折ったかというと、低温と雨で体が冷えていたので、少しでも走って体を暖めたいと考えたからです。結果としては汗をかくまでにはなりませんでしたが、多少は体が温まったような気がしました。思い通りのウォーミング・アップができなかったとしても、与えられた条件下で最適の方法を見つけ出すのも、走る技術のうちではないかと思います。
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by hasiru123 | 2009-06-07 22:06 | 練習