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高い志に期待する -W杯サッカーの日本-

夜明けとともに朗報が届いた。サッカー日本代表がデンマークを3―1で下し、決勝トーナメントに進出した。みごとな戦いぶりだった。折からの蒸し暑さと眠気をすっかり吹き飛ばしてくれた。

戦前、日本代表への評価は、それほど高くはなかった。W杯直前の強化試合では4連敗を喫している。日本チームの不振にやきもきしたファンも多かったことだろう。失敗を恐れずに、基本を徹底していけば、必ず勝利の女神が微笑むということを示してくれた。

新聞は、本田圭佑選手と遠藤保仁選手の芸術的なフリーキック、本田選手の絶妙なアシストで3点目を奪った岡崎慎司選手を称えた。一方で、1点を許したものの、PKを止めるなどしたGK川島永嗣選手の好守備も光る。攻めと守りの絶妙のバランスが強固なチームワークを形成し、勝利に導いたといえるだろう。

私がW杯1次リーグの日本の戦いぶりを見て注目したのは、選手たちが高い志を持ち、挫折もいとわずに多くの経験をコツコツと積み上げていく姿だった。2試合目でオランダに1-0で惜敗したとき、川島選手へのインタビューが印象に残っている。「今度(決勝トーナメント)でオランダと対戦するときには負けないという手ごたえをつかんだ」。次の試合(対デンマーク戦)の次の次を見据えて戦いに臨む決意のようなものを見た気がしたからだ。

今大会は、前回準優勝のフランスと同優勝のイタリアが共に1次リーグで敗退する番狂わせがあった。これらが負の番狂わせならば、日本チームの活躍は正の番狂わせといえるかもしれない。

次の相手はパラグアイだが、これまで以上に激しい攻防になりそうだ。仮に、オランダとの再戦が実現するとすれば、それは決勝戦か3位決定戦になる。この勢いを止めることなく、さらに高い山を目指して駆け上がってほしい。
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by hasiru123 | 2010-06-27 22:45 | その他  

鳩山合同練習会

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毎年恒例の鳩山合同練習会に参加した。鳩山農村公園をスタート・ゴールとする約5キロの周回コースを利用して行わるミニ駅伝である。始めてから今年で28回目を数える。

現在のコースになってから10年近くになるが、2キロから3キロにかけて厳しい上りがある。ペースの入りを気をつけないと後半の下りでスピードを生かせなかったり、残り500メートル手前からの最後の上りで失速したりすることになりかねない。スタミナのあるランナーはもとより、スピードに自信のあるランナーにとっても走りがいのあるコースである。

私は、若葉グリーンメイトのCチームとして3区を走らせてもらった。目標とするタイムよりも20秒ほど及ばなかった。それでも、終盤に崩れることはなく、高温多湿の気象条件を考慮すれば、合格点をあげたいところだ。

ところで、走る前に立てた目標タイムは、現在の調子とこれまでのこのコースでの実績に加えて、3週間前に行った5000メートルTTを参考にした。特に5000メートルTTとの相関関係が強い。というのは、毎年この前後に行った5000メートルTTの記録とこのコースの記録がほぼイーブンだからである、だから、距離の方は4.8キロ前後で、5キロをやや下回るかもしれない、という具合に記録から逆算して距離を推し量ってももかなりいい線をいっているのではないかと思ったりする。
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結果は、石川眼科が2位以下を大きく離してゴールした。同チームは実業団並みの選手を揃え、一般市民ランナーチームとは実力の開きが大きい。体幹を使ったしなやかな走りをする選手が多い。楽走派の選手としても、その走法から学ぶ点は多い。

そして、雑誌ランナーズの編集者が、石川眼科を中心に今日の練習会を取材していたことを付記しておく。

(写真上) 中継直前の下りを駆ける若葉グリーンメイトAの1区走者
(写真下) 農道横に咲き誇る紫陽花
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by hasiru123 | 2010-06-20 22:31 | 練習  

もう一つの日本選手権

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陸上競技は、日本選手権が先週終了したが、今後インターハイ、全日本インカレ、全日本実業団、そしてアジア大会へと続く。そんな中で、大会とは別の領域で活躍する選手たちがいる。

資金不足に苦しむマイナー競技の選手を支援しようと、陸上男子400メートル障害の為末大(APF)ら五輪選手が集まって、6月に一般財団法人(注)を設立するという記事を読んだ(4月24日日経)。

もし実現するとしたら、現役選手たちの手で次世代の若手を支える組織を作るということで、これまでにない新しい取り組みだ。スポーツ界はいま、不況の影響をもろに受け、アルバイトをしながら五輪を目指す選手もいると聞く。こうした選手を助けようと立ち上がった。

初年度は1選手に300万円を上限に援助実現を目指すとのことだ。選手自らがお金を出し合った上で企業から協力を求める仕組みが、どこまで効果を発揮できるかポイントとなるだろう。この新しい試みに注目したい。

もう一つは「女性の身体と競技を考える」と題したシンポジウムについての記事である(6月1日毎日)。

陸上女子円盤投げ、ハンマー投げの日本記録保持者である室伏由佳(ミズノ)が、フィールド外で勇気ある一歩を踏み出した。今年3月、女性特有の病気への不安、悩みを抱えながら競技を続けた体験をシンポジウムで告白した。「同じように悩んでいる人と思いをシェアし、競技と健康の両立を目指したい」。

 室伏は7年前から原因不明の月経時の痛みが続いた。食事も満足に取れずに、痛みをこらえて競技を続けた。その後、子宮内膜にできたポリープを切除し、04年にはアテネ五輪に出場。09年3月に再び耐え難い激痛に襲われた。卵巣がチョコレート色に腫れ上がる「チョコレート嚢腫(のうしゅ)」と診断され、その年の11月に手術。その後は痛みに目を背けず、体調を最優先に調整し、今春競技に復帰した。

女子選手は病気を男性コーチには打ち明けにくく、理解されにくいケースも多い。シンポジウムで、室伏はこうした体験を丁寧に説明した。選手やコーチが病気の正しい情報、知識を共有することによって、悩んでいる人への突破口になれば、というのが室伏の願いだ。なお、室伏は先週行われた日本選手権では、見事2種目を制した。

これらの活動で共感したのは、選手自身の悩みは選手間で共有し、自ら解決に向けて積極的に関与する姿勢である。競技場の外での活動にも注目し、ぜひ応援したい。

                       *  *  *

(注)平成18年に施行された「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」により、営利を目的としない社団法人及び財団法人については,一定の基準を満たせば誰でも設立を認められる準則主義を採用することとした。 

(写真)平成20年8月に行われた埼玉インターハイ
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by hasiru123 | 2010-06-13 22:11 | その他  

自然の中を走る

長年、市民ランナーの指導にあたってこられた山西哲郎さんに『山西哲郎の自然流マラソン読本』というエッセイがある。「今日季節感の失われてきた日本人のなかで走者だけはまだ、その感覚を感触を万葉の時代の人々と同じようにもちづつけているのではあるまいか」と、その第1章に記している。

「マラソン走者は、季節感をもち、それに応じてトレーニングを変化させ、楽しまなければならない」「脚によって大地の広がりを知り、気温や湿度、風や光、万物の姿、と五感を鋭くしながら心も広げていく」。やがてぼくたち日本的走者は歌人や旅人のように、四季の趣きによってマラソンのトレーニングの方法を創りあげていく、と続く。著者が42歳のころに書いたものだ。

私も、山西先生の一文に刺激されて、好天に恵まれた今日、森林公園でクロカンを走ってきた。ここのクロカンコースは、その大部分が林に囲まれているため、初夏の強い日差しをさえぎってくれる。涼しい自然の中を、樹木のにおいに包まれながら走れるのは、ランナー冥利に尽きる。

約5.5キロのコースを3週。周回ごとにペースを上げるビルドアップ走だ。最初はスローペースでも、激しいアップダウンの繰り返しに、ボデーブローのように脚に効いてくる。この半年間でもっとも苦しい練習だった。

話は変わるが、わが国を代表するアスリートたちは、香川県立丸亀競技場で開催されている第94回日本選手権兼アジア大会代表選考会の最終日に、熱戦を繰り広げた。長距離種目では男女5000mをテレビ観戦した。湿度の高いのが災いしてか、記録は奮わなかったが、レース内容は見ごたえのあるものだった。特に男子は、一昨日の10000mに続いて最後まで手に汗を握る接戦。最後は、松岡佑起(大塚製薬)が大西智也(旭化成)を振り切って初優勝した。

その他の選手では、世界陸上の代表になったことのある三津谷祐(トヨタ自動車九州)や佐藤悠基(日清食品)が奮わなかったのが気になるところだ。また、女子の方では昨年10000mで優勝した中村友梨香(天満屋)やスピードランナーの小林江梨子(豊田自動織機)が精彩を欠いているのはどうしたことだろう。早く復調して、雄姿を見せてほしいと願っている。
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by hasiru123 | 2010-06-06 23:38 | その他