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夢のマラソン

今年の都大路は、男子が鹿児島実の初優勝、女子は興譲館が2回目の優勝を飾った。

男子の1区は優勝候補の須磨学園のエース西池和人が大方の予想どおりの力走を見せた。そのしなやかなフォームは大成を予感させるものがあり、今後が大いに楽しみである。

今大会で私が注目したのは、東アフリカ勢の留学生が走る3区と4区で日本人高校生がどれだけ留学生に食い下がれるか、という点だった。留学生が出場した3校はそれぞれ優勝を争うチームで、その区間で粘ることができれば自ずと優勝に近づくことができるだろうと考えたからだ。

ところが、3区ではディランゴ(世羅)とギチンジ(青森山田)にあっさりトップ争いを譲り、4区ではワウェル(仙台育英)が区間賞で2位に食い込んだ。この2区間に関する限り、留学生を積極的に追うというシーンは見られなかった。

留学生と日本人高校生との実力差ははっきりしていて、このような結果になるのはある程度やむを得ないのかもしれない。それでも、その点を直視したうえで、日本の高校生には地道にキャッチアップを試みてほしいと思う。そうすることなしには、日本人選手がトラックレースで世界のひのき舞台に立つチャンスは巡ってこないからである。

そんな中で、1区を制した西池は「留学生らアフリカ勢と勝負したい」(12月25日毎日)と闘志を燃やす稀有の選手である。朝日の連載記事「21世紀のサムライ論」に西池の意識の高さを示すコメントが載っていたので、引用すると――。「箱根駅伝は1キロ2分55秒から3分のペースの世界。西池が目指すのは2分35秒で5千メートルを走り切る力。日本人初の5千メートル12分台を20歳前後で狙おうとしている。そう思ったら、強い外国人がいる実業団で鍛えるしかない」(10月28日)。

西池は来春法大に進学するそうだが、練習は実業団のコニカミノルタに通うとのこと。留学生の後塵を拝することを潔しとしない高い志を、卒業後も忘れないで、期待している。
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by hasiru123 | 2010-12-26 23:14 | 駅伝

武士の家計簿

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

磯田 道史 / 新潮社


映画や小説などで見る武士像はあふれているが、その実像は意外と知られていない。明治維新から140年余しか立っていないにも関わらず、である。

「武士の家計簿」は、幕末の武士が残した家計簿を解説した同名の本を映画化したものである。この本が世に出たのは2003年だが、その後2007年にNHKの「知るを楽しむ歴史に好奇心」という番組で、4回にわたって磯田道史の解説による「拝見・武士の家計簿」が放映された。その両方を読み、そして聴いていたので、史料で見た武士の生活の様子がどんなドラマとして再現されるのかに関心があった。

加賀藩士・猪山家が残した文書からかいま見えた武士の生活実態は、積もり積もった借金の山から逃れるための悪戦苦闘とその末のサクセスストーリーだったといってよい。武士とその家族は、さまざまな「しきたり」や決まりごとのなかで生活を送っていた。年中行事や儀式典礼などもその一つで、そのための出費は家計にとって大変なものだったようだ。「猪山家の借金生活も、そして財再建も、このような状況のもとでなされた」とテキスト「拝見・武士の家計簿」にある。

この映画を見て、さらに武士の生活を知りたいという方は、上記の2冊を読むとよいだろう。猪山直之とその妻を演じた堺雅人と仲間由紀恵の共演もすばらしかったが、本書の誘う史料の世界は、歴史的な好奇心を拡げてくれるにちがいない。

私も、そして私の家族も家計簿らしきものは記録していないが、私はランニングの練習日誌を継続的につけている。何で練習日誌なのかというと、実はこの記録方法について武士の家計簿からあるヒントをもらったからである。
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直之の息子の成之(なりゆき)の日記の記述が特徴的で、ある日の日記の記録のページに、翌年以降の同日や前年以前にさかのぼって書き連ねている。この理由について磯田氏は、第一に「1年で使い終えることをもったいないと考えたため」、第二に利便性を考慮して「複数年の連用日記のような使い方」で1年前やそれ以前の年の当日に何をしていたかがすぐわかる」ようにしていたためではないか、と推測している。このうち後者の方法は、毎日の練習を必要に応じて過去の自分と引き比べて、調子を計ったり、練習の進捗を確認したりする際に応用できそうな気がする。

年間1冊のノートではなく、日を中心に複数年の練習内容やレースの結果などが1冊のノートに一覧として記録されていたなら、一層の利用価値の向上が期待できるのではないだろうか。余談かもしれないが、ランナーの視点として、記しておきたい。
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by hasiru123 | 2010-12-19 23:57 | その他

30キロ プラス 12キロ

12月5日(日)は、午前中に黒山・鎌北湖駅伝を走り、夜は若葉グリーンメイトの忘年会が行われた。両方とも、二十数年来続いている小会恒例のイベントである。

忘年会では、数年前からの企画として、ベストランナー賞というのを設けている。これは、1年間のランナーとしての活躍振りや伸張度、会活動への貢献度等を総合的に評価して決めるものだ。今年は幹事さんの計らいで、ベストランナー賞の前に敢闘賞という別枠の賞を設けて場を盛り上げていただいた。幸いにして、その敢闘賞を受賞することができた。その理由は、11月の大田原マラソンでがんばった、ということだそうである。がんばったのは私だけではないが、光栄の至りである。

以下は、そのときに述べさせていただいたお礼のあいさつから。

  * * * 

今日行われた福岡国際マラソンでは、期待された今井正人(トヨタ自動車九州)が日本人選手で唯一トップを追う健闘を見せましたが、35キロ以降失速し、5位に沈みました。30キロあたりまでは、安定したフォームでいい走りを見せていましたが、最後まで走りきるスタミナが足りなかったようです。日本人トップは、終盤追い上げた松宮隆行(コニカミノルタ)で3位に食い込みました。しかし、世界陸上の内定条件である2時間9分30秒を切るには到りませんでした。
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この状況について、過去の五輪のマラソンに2度出場した中山竹通氏は、ごく簡単なコメントしか残しませんでした。「マラソンは30キロプラス12キロですから・・・」「30キロから先をどう走るかです」と(テレビ朝日の中継における解説で)。30キロ以降の難所をいかに克服するかについては知り尽くしているはずの元ランナーは、多くを語らなかったのです。

走力においては私のレベルとは全く異なるものの、今井のペースダウンは、傾向としては私の大田原マラソンの失速に近い軌跡を描いていました。30キロからの課題を抱えている私にとって、中山氏の短くも意味深い言葉は私に向けて発せられているようにも聞こえます。残りの12キロをしっかり走るための方策は、与えられるものではなく、自分でたぐり寄せるものです。練習の積み重ねの中から、1年間かけて答えを出したい。そう思っています。

  * * * 

若葉グリーンメイトの顧問で大東文化大学教授の青葉昌幸氏からは、来春の箱根駅伝の見所を披露していただいた。青葉氏、は関東学生陸上競技連盟会長の職責にあって、いわば箱根駅伝の総指揮者のお立場でもある。今度の大会は3つの「3」がキーポイントだとおっしゃる。「早大の3冠(出雲、全日本、箱根の3大学生駅伝)と東洋大の3連覇、そして駒大の3年振りの優勝」だそうだ。わかりやすい解説である。ただし、残念なことに今回は常連の大東大の姿は見られない。
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ところで、今年度は小会にも「3」に縁がある。30周年を迎えるにあたり、1月9日には30周年記念行事を行うことになっているからだ。そして、今日の駅伝では記念して新調したユニフォーム(Tシャツ)を着てタスキをつないだ。青葉先生には、早速そのTシャツをプレゼントさせていただいた。

(写真上)お礼を述べる筆者
(写真下)WGMのユニフォームの袖を通す青葉先生
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by hasiru123 | 2010-12-12 22:29 | マラソン

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今年の黒山・鎌北湖駅伝(25.5km)には若葉グリーンメイトのAチームとして4区(越生町役場前~大満農村広場前、4.5km)を走らせてもらった。予定では補欠だったが、前日に急きょ繰り上げたものである。マラソンから中11日だったので、疲れが残っているのではないかと心配だったが、なんとか代役を果たすことができた(かな?)。

今年も4チームで臨んだが、若葉グリーンメイトのAチームは入賞には手が届かなかった。今年はHさんとTさんという若手が加わって、戦力が大幅にアップした。そんな中での期待であったが、残念である。ところで、なぜ戦力が低下傾向にある私がAチームに入れたか、不思議だ。これが駅伝の怖いところである、ということにしておこう。

同チームの結果は、1時間27分58秒で、総合16位/参加63チームだった。

これまでのわがクラブの経験からすると、最終メンバーは大会当日の朝の集合時に決定しているが、どうしても急の欠席者が発生して、玉突きで数名のメンバー変更が起きてきた。しかし、今年は1組の変更にとどまった。参加者への確認が徹底してたいたこと、参加者の体調管理がしっかりしていたこと、その両方が奏功したといえるだろう。
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年が明けると、埼玉県駅伝と奥むさし駅伝が続く。こちらの方は、それぞれ単独チームで参加する予定だ。リスク管理を徹底して、前回の上を狙いたい。

(写真上)続々とゴールする選手たち
(写真下)ゴール後の記念撮影
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by hasiru123 | 2010-12-05 22:42 | 駅伝