夢のマラソン

<   2012年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ジョギング中の事故に注意を

自転車は、軽車両として道路交通法で規制されている。最近は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、歩道走行の取り締まりが強化されるようになった。というのは、健康意識の高まりに加えて、東日本大震災以降、通勤・通学に自転車を利用する人が増え、交通事故全体に占める自転車事故の割合も増加してきたためだ。

それでは、歩道などを走るランナーはどんな規制を受けるのだろうか。「ジョギング中にけがをさせてしまった高齢者に対する賠償はどうしたらいいか」。国民生活センターが発行する雑誌」国民生活」11月号で、こんなテーマの記事があった。

ランナーを規制する特別な法律があるわけではないので、この場合には民法に照らして解決を図ることになる。ジョギングをしていたら歩行者にぶつかってけがをさせてしまったときに、ランナーに過失があれば「不法行為責任」を負い、その行為によって生じた「損害」を賠償しなければならない。

「損害」には、「財産的損害」と「精神的損害」がある。「財産的損害」というのは、加害者の違法行為によって被害者に発生した不利益のことをいう。

財産的損害は、さらに積極的損害と消極的損害に分かれる。積極的損害は、治療費や付添看護費、雑費、通院交通費・宿泊費、装具・器具等の購入費などをいう。消極的損害は、事故がなければ得られたであろう利益をいい、休業損害や後遺症逸失利益などがある。

精神的損害にはどんなものがあるかというと、傷害慰謝料、後遺症慰謝料などがある。慰謝料は、被害者が被った精神的苦痛なので、それぞれのケースによって異なり、被害の程度や被害者の性、年齢、職業、収入や社会的地位などを考慮して決められる。しかし、実際には個々のケースごとに決めていくと時間や労力がかかり、被害者間で不公平感や不均衡が生じるため、金額についてはこれまでの判例などを参考にある程度の定型化がなされている。

傷害慰謝料は入通院日数を、後遺症慰謝料は後遺障害等級ごとに基準が設けられている。

したがって、ジョギング中に人にけがを負わせてしまった場合に過失があれば、財産的損害に加えて傷害慰謝料、後遺症慰謝料を賠償していくことになる。だから、公道を走るときには常に歩行者を気遣いながら行うことが大事だ。特に、高齢者や子供には細心の注意を払う必要がある。
[PR]
by hasiru123 | 2012-11-28 08:25 | 練習

カツラ離れは時代の象徴

c0051032_21274625.jpg

先ごろ行われたあるイベントの慰労会で。

音楽が市民のものになったといえるのはベートベンのころからではないか。その証拠に、ベートベンはカツラをつけていなかった。第九が市民のための音楽だったといっていいのではないか。そう語るのは、「第九の夕べin喜多院」で第九を指揮した宮寺勇さんだ。

たしかに、子どものころの学校の音楽室には、長くて豊かな白髪のバッハやヘンデル、ハイドン、モーツアルトといった大作曲家の肖像画が飾られていた。そんな中でベートーベンだけが、もじゃもじゃと逆立ったヘアーだったのを覚えている。ベートーベンの生きた時代(1770-1827年)は、アメリカ独立戦争やフランス革命が起きた大きな変革期だった。そのころから宮廷や貴族による音楽の時代が終わりを告げ、庶民のための音楽が息づいてきた。カツラ離れは、そういう時代の空気を象徴しているのかもしれない。

市民音楽の落とし子ともいえる第九を、プロのソリストたちといっしょになって、そして原語で歌えることは、音楽ファンにとって光栄なことだと思う。宮寺さんはこうも言っていた。「エレクトーンを演奏した内海源太さんと川島容子さんは世界的なプレーヤー。一緒に歌えた団員は幸せ」。演奏を聴きながら、エレクトーンという楽器は、弦楽器やドラムの音に加えて、管楽器の音色まで出せるすばらしいオーケストラだということも発見だった。

会の最後に回ってきたマイクで、私はつぎの2点を述べさせていただいた。一つは、写真について。このコンサートにかかわらせていただくようになって、今回が3回目だ。いつものことながら、光と影の処理に四苦八苦している。「この一枚」になかなか出会えない。来年こそ、という反省の弁だった。

もう一つは、秋の夜空をバックにコンサートを演出した5つの自治会について。綿密に計画され、円滑に運営されたチームプレーに、大きな拍手を送りたい。私の住んでいる町のイベント作りにもきっと生かせるに違いない、と。


(写真)挨拶する朝日明実行委員長(超広角レンズで撮ったためわかりにくいが、一番奥です)
[PR]
by hasiru123 | 2012-11-18 21:32 | 芸術

枯葉剤とベトナム

猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤を1972から73年にかけて、沖縄の米軍基地で浴び、健康被害が出たと訴えた元米兵がいた。その元米兵が米退役軍人省が補償を認めていた、という報道が8月にあった(朝日新聞ほか)。ベトナム戦争で使った後に沖縄に持ち込まれた装備に枯れ葉剤が残っていたそうだ。

枯葉剤は第一級の発ガン物質であり、遺伝毒性があるとされるダイオキシンは、ベトナムの第一世代だけでなく、第二世代、第三世代へと影響を及ぼす。結合双生児として生まれたベトちゃんとドクちゃんの事例は記憶に新しい方も多いのではないか。

フォトジャーナリストの中村梧郎さんの写真展「枯葉剤とベトナム」のギャラリートークを、昨日川越市立博物館で聞いた(写真展は川越市立美術館で、11月18日まで)。中村さんは、70年代初めからベトナム戦争を取材し、74年以降枯葉剤問題を検証し続けている。中村さんの話では「61年から71年まで10年間にわたって行われた枯葉作戦は反米解放勢力の拠点である熱帯雨林を砂漠化し、隠れることができないようにするのが狙いだった。枯葉成分は1週間でなくなるが、毒性の強いダイオキシンは植物を枯らすことはない。しかし、人体への影響はいつまでも残る」という。

中村さんが76年にカマウ岬で撮った「枯葉作戦で枯死したマングローブの森」というモノクロームの写真。枯れ果てたマングローブの森を一人の少年が裸足で歩いている。外国のメディアが立ち入ることはない地域だ。この少年は下肢麻痺のまま成長した。18歳のときの母子での写真が1枚あった。母親が息子を支えながらやっと立っている。

ベトちゃんとドクちゃんの身体はひとつになっていたが、幸いにして内臓はつながっていなかった。88年に分離手術を行い、成功。手術室の模様を撮影した写真もある。ベトちゃんは07年に急逝したが、ドクちゃんは双子の父親となっている。
c0051032_23345536.jpg

ベトナムにおけるダイオキシンの影響は地図上にプロットされた砂漠の森の色分けでおよその広がりを知ることができる。しかし、もっと恐いのはベトナムよりも大規模に行われたカンボジアでの解放勢力を駆逐するために行われた枯葉剤の散布だ。カンボジアもアメリカも発表していないのでわからないからだ。そして、沖縄だ。「国防総省は沖縄での保管や使用の記録がないと言っているので問題ない」という日本政府の姿勢を中村さんは批判している。

今後、このような事態が私たちの周りに起きないようにと切に願う。


(写真)写真を解説する中村さん
[PR]
by hasiru123 | 2012-11-11 22:47 | その他

世代間交流

振り込め詐欺で被害を受ける人が一向になくならない。「携帯電話の番号が変わった」とか「会社の金を使い込んだ」「かぜをひいた。ノドが変だ」などといって電話をかけてくる。「税務署の書類を書き間違えた」「交際相手を妊娠させた。示談金が必要だ」などというのもあるそうだ。
c0051032_23491873.jpg

秋の深まった休日に、私の住んでいる町の自治会で世代間交流事業というイベントを実施した。その中に、振り込め詐欺防止を啓発するための寸劇があった。演じるのは、犯罪から身を守るための防犯教室や防犯講習の寸劇などを手がけている防犯指導班「ひまわり」というチームだ。日頃は街の防犯活動にあったっている女性警察官である。「ご高齢の自治会員が多く集まるので、やさしくて面白い話を」とお願いしたところ、携帯電話機や電話帳などの道具類から衣装までデフォルメした小道具を用意して、私たちを楽しませてくれた。

あとで関係者から聞いた話だが、自分はだまされないと思っている人が被害に遭っていることが少なくないそうだ。あすはわが身と思って間違いないとも。ちなみに、埼玉県の今年度上半期で振り込め詐欺が248件起きていて、前年同期比でプラス8%である。不審な電話が入ったら、まず家族や知人に相談しし、冷静に時間をおいて考え直すことだ。

埼玉県が発表している統計によると、年代では60代以上の高齢者が多く、中でも60~80代女性だけで被害者全体の74%を占めている。犯人は、子(孫)を思う母(祖母)の優しさにつけこんでくるからだろうか。

世代間交流事業は毎年のように実施してきたが、昨年は役員が大幅に入れ替わり、不慣れのために、企画内容を検討しているうちに時間が経過し、翌年度の実施時期を決めただけで終わってしまった。今回は早めに検討を開始して、準備を進めた。
c0051032_23495865.jpg

副会長のNさんのネットワークで、山田陽一郎さんというプロのギタリストが演奏する小曲も入れることができた。山田さんが作られたプログラムにしたがって5曲を演奏していただいた。私は、アンコールで弾かれた「コーヒールンバ」が一番印象に残っている。これまでの飲んで歌ってというスタイルを、少し変えてみた。参加された会員から「ギターの調べを聴けて、楽しかった」という声を頂戴した。

こういった世代間交流事業は、形を変えて継続していきたいと思っている。


(写真上)防犯指導班「ひまわりが演じる寸劇
(写真下)山田陽一郎さんのギターソロ
[PR]
by hasiru123 | 2012-11-04 23:50 | その他