夢のマラソン

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夏こそチャンス(2)  水分を十分に補給する

梅雨明けから、最高気温が35度前後の日が続く。そんな中で、7月30日からは山梨インターハイの陸上競技が始まる。全国の地方大会を勝ち抜いた高校生アスリートたちが、甲府市にある山梨中銀スタジアムに集う。内陸地にあって、暑いことで有名な甲府市である。日ごろからからだを鍛えた選手であっても熱中症に見舞われることがあるので注意が必要だ。
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先日、地元の民生委員たちが開いている介護予防講座に出席させていただいた。毎月1回、一人暮らしの高齢者を招いて口中体操や軽いウエイトトレーニングなどを行っている。ここに集う高齢者は、まだ介護保険のお世話になっていない比較的元気な方たちだ。参加者は全員がペットボトルのお茶を持参し、体操をしながら積極的に補給していた。主催者も、体操が終わった後の座談会で飲料を提供していたが、参加者の水分補給についての認識と対策がしっかりしていることに感心させられた。このように、汗をかく前からこまめに水分補給をしていれば、熱中症で救急搬送される事故は防げる。

涼しいときでも大量の汗が出ることが多いランニングでは、なおさらである。普通は、水分が不足すると自然にのどの渇きを覚えて水分を口にする。実際には、水分が不足してからのどの渇きを感じるまでに時間的なずれがある。のどが渇くまで水分を補給しないと、水分が不足したままの状態でランニングを続けることになる。あたかも自ら脱水へ向かうようなので、この現象を「自発的脱水」あるいは「無自覚脱水」(注1)と呼ばれている。

また、脱水回復までに時間的な遅れが生じることを考慮すると、「無自覚脱水」の影響は計り知れない。運動中に過不足なく水分を補給し続けることは不可能だとしても、水をとらない限り脱水へ向かって進行していくことを念頭において、早めの給水が必要だ。練習の前後はもちろん、走っている途中でもこまめな給水に努めるべきである。

なお、暑さ対策としての水分には市販のスポーツドリンクを利用するとよい。また、自分の好みに合った「経口補水液」(注2)を作って補給することもできる。

(注1)日本体育協会スポーツ科学研究所室長伊東静夫(雑誌「ランナーズ」2000年7月号)

(注2)以下、私の作成例。水500mlに砂糖20g(ボトルキャップ3杯または1個3.3gの角砂糖6個)と塩1.5g(透明スプーン1杯)を加えてよくかき混ぜる。レモン汁を入れると飲みやすくなる。

(写真)2008年埼玉インターハイ


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by hasiru123 | 2014-07-28 05:32 | 練習

夏こそチャンス(1)  林間コースでない限り、昼間の練習は行わない

欧米では、7月上旬から8月にかけての「盛夏」のことを「ドッグデイズ」という。おおいぬ座のシリウスがドッグスターと呼ばれることに由来した言葉だそうである。関東地方も、梅雨が空けていよいよドッグデイズが到来した。

気象協会によると、今夏は日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が平年より強くなる見込みだという(7月19日毎日新聞)。6月頃までの長期予報では、今夏はエルニーニョ現象が起きると見られていて、あまり暑くない夏が予想されていたのだが、どうやら秋以降にずれ込むという予報に変わったらしい。私も、今朝のランニングから走る前と後にマイドリンク(市販のスポーツドリンクを2倍に希釈)を摂ることにした。

2週間前のWGMの合宿で、練習メニューのサブタイトルに「夏を制するものは1年を制す!」と書かせてもらった。それは、「暑い夏に効率よく走って体調を整えることができれば、やがてやってくる秋から冬のロードレースシーズンでは、きっとその成果が現れるはず」という期待をこめたからだ。適切な環境下で走れば、比較的時間を取りやすい夏こそ走力を向上させるチャンスである。それでは、気温が高く湿度も高い中での練習にはどんな点に注意したらいいか。

特に大切なのは、以下の3点である。

●林間コースでない限り、昼間の練習は行わない
●水分を十分に補給する
●体調を把握する

林間コースでない限り、昼間の練習は行わない。昼間でないと走る時間を取れない人は、施設内でトレッドミルを使ったり、水泳で代替するなどの工夫が必要だ。

朝6時から1時間走るのと、11時から1時間走るのでは、同じ1時間でも発汗量はかなり違い、使用するエネルギーや体が感じる疲労度も大きく異なる。こんな季節には、冷涼なコースで、早朝を利用すると無理なく距離を伸ばすことができる。

前述の「合宿」は、市民ランナーには関係ないと思っている人が多いのではないかと思う。高校や大学の陸上部が行う組織的な合宿をイメージすると、確かにそうだろう。しかし、市民ランナーでも、夏休みをうまく使うと、ちょっとしたミニ合宿を実現することが可能だ。たとえば、お盆休みを取れる人は、そのうちの数日を、朝から夕方まで走ることに費やすのだ。

もう10年以上前のことだが、8月の後半に夏季休暇を取って、3泊4日で志賀高原に家族で行ったことがある。練習日誌に書かれていたある1日はこんな具合だ。早朝は5時半に起きて、約1時間を起伏のあるロードを使ってゆっくりジョグをする。朝食後は1時間程度ベッドで本を読みながら、時々惰眠する。その後、お昼までは家族で宿舎から横手山までドライブして、草津温泉方面を遠望して帰ってくる。午前中も練習に充てたいところかもしれないが、市民ランナーの場合はワーク・ライフ・バランスと健康管理の観点から、そこまではやらない方が賢明かと思う。午後は、約1時間をひたすら昼寝に使う。15時から17時半まで、岩菅山と東岩菅山をトレイルラン。

練習にかける時間は相当な量になるが、休息も十分にとっているので、疲れをあまり感じないで距離を踏むことができた。さらに、仕事から解放されて心身がリフレッシュできて、家族から喜ばれるのはうれしい。

私の場合は、毎朝走るコースはほとんど決まっているので、どうしてもワンパターンの練習になりがちである。夏は、気分と身体コンディションをリセットするいい機会である。

元学芸大学教授の有吉正博さんは、「合宿は1人でもできるし、自宅に居ながら行うことだって可能」だと言っている。何日間を合宿期間に充てると決め、その間はランニングを中心とした生活を送るようにすればいい。

               朝のラジオ体操(川越市三芳野神社)
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by hasiru123 | 2014-07-23 05:21 | 練習

ごみ出しで気づいたこと

環境省の調べによると、ごみの年間排出量は昭和61年度には4,296万トンだったものが、平成10年度には5,160万トンになっている。ごみが増えた原因はいろいろ考えられるが、耐久消費財の頻繁な買換え、使い捨て型の商品や容器の普及、あるいはオフィスのOA化に伴う紙ごみやプラスティックごみなどの増加などがあげられよう。

最近ある会報に、ごみ出しで気づいたことについて書かせていただいた小文があるので、採録する。

* * * * *

家庭ごみの回収で、ときどきルール違反のごみに出会うことがある。可燃ごみの日なのに不燃ごみが出してあったり、薬品など出してはいけないごみが出ていたりするいわゆる「うっかりミス」だ。

実は、私も失敗したことがある。あと出しごみ以外のルール違反に対してはごみに「違反シール」を貼られる。正しく分別するなどして、後日出し直す必要がある。

ところで、最近悪質なルール違反を目撃した。夜、車で乗り付けてタバコの吸殻や不燃ごみなどを家庭ごみの集積所へ捨てていくのだ。いわゆる不法投棄である。この場合には、個人で対応することは危険なので、自治体のごみ収集部門へ相談してほしい。

そして、もう一つ。ルール違反ごみには、うっかりミスと不法投棄以外に、見守りを必要としている人のシグナルにもなることに気がついた。一人暮らしの高齢者には、ごみの分別が難しかったり、日程を勘違いしたり、集積所までの持ち運びが大変だったりする。異変に気がついたら、速やかに自治会役員や民生委員、行政などにつなげることが大切だ。

また、一人暮らし高齢者・身体障害者のうち、自分でごみ等を集積所に持ち出すことが困難で、身近な人の協力を得られない方を対象に、自宅に直接出向いてごみ等を回収するサービスがある。自治体によって運用内容が異なるので、問い合わせ先や相談は、これも自治体のごみ収集部門へ。
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by hasiru123 | 2014-07-20 23:43 | その他

 『アナと雪の女王』を見る

ディズニー映画『アナと雪の女王』がヒットし続けている。3月14日の公開から3か月余りで『ハリー・ポッター』を抜いて、今世紀最高の興行記録となったそうである。遅ればせながら、私も7月に入ってこの映画を見た。

『アナと雪の女王』は、最新のCG技術を駆使して仕上げたアニメ作品だ。アンデルセンの童話『雪の女王』を原案として、王女エルサとその妹アナの姉妹が繰り広げる真実の愛について描いたミュージカル。

触れたものをすべて凍らせてしまう秘められた力を持つエルサが、王国を冬の世界に変化させてしまう。行方不明になったエルサと王国を救おうと、アナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく・・・。

私が見たのは歌まで吹き替えた日本語版(2D)だが、その歌声に魅了された。アナ(松たか子)が歌うテーマ曲の「Let It Go」(「ありのままで」と訳される)もすばらしいし、エルサ(神田沙也加)の「For The First Time in Forever」(「生まれてはじめて」)の透き通った声が印象的だ。

ところで、ディズニー映画といえば、白雪姫や眠れる森の美女を典型とする、王子様との出会い、愛が女性を幸福にするという古典的なストーリーだった。本当の愛をつかむために、アナと出合ったハンス王子と結ばれるのかと思いきや、王子様は助けに来ない。アナの愛を利用して王国を奪おうとする詐欺師だった。この結末に、ディズニーアニメの新しさを感じた。

この物語を見る価値は、「ありのままで」は生きられない社会の重苦しさを感じることにあると思っている。王子様を待つことだけを強いられるこの世の常識から解放されて、世界が変わるきっかけになれば・・・、そんな気にさせる映画だった。そのような「常識」がまだあったのかと、思う人こそ見てほしい。
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by hasiru123 | 2014-07-13 20:46 | 芸術

夏季合宿に参加して

高所登山をいつまでもやり続けることはできないが、登山をやめることはない。登山家の竹内洋岳さんがNHKのインタビュー番組「達×達」で語っている。

竹内さんは、日本人でただ一人、世界の8000m級の山14座をすべてに登頂し、しかも14座中11座は、無酸素登頂(酸素ボンベを使わずに登ること)だった。シェルパなしの、身体の限界まで荷物を減らしてスピーディーに登って降りてくる竹内流の山登りは「速攻登山」と言われている。

竹内さんの言葉を聞いて、今私はこんなふうに考えている。「マラソン競技をいつまでもやり続けることはできないが、ランニングをやめることはない」。

というわけで、今年も若葉グリーンメイトの夏季合宿に参加してきた。会場は、新潟県越後湯沢町である。

梅雨のさなかにもかかわらず、2日間とも好天に恵まれた。高度を重ねるにしたがって温度が下がり、空気が乾するという山間部特有の気象が幸いして、合わせて約64キロを走ることができた。

今回の合宿の収穫を一言でいうと、「熟年ランナーいまだ健在なり」ということだった。懇親会では一献傾けながら、長年にわたり走り続けてきた会員たちの情熱あふれる思いが伝わってきたからだ。私も、ランニングについての考え方を話させていただいたので、その一端をここに記したい。

ランナーには「人生3度のすべり台」がある。一つ目は、中学校や高校の部活で陸上競技をやっていた人が、大学や企業に入って陸上競技を続ける人はごく少数で、たいていは走ることを止めてしまう。一定の高いレベルを持っていないと、選手としてはやっていけないからだ。

二つ目は、体脂肪が気になる年代にさしかかったときに、かつて走っていたことを思い出して、一念発起してからだ。市民ランナーとして再出発である。継続的に走ると気になる脂肪が少しずつ取れてきて、記録も伸びる。ランナー仲間にめぐまれると、走ること自体が楽しくなって、生活の一部にもなる。しかし、記録の向上には限界がある。そして、ランニングには故障がつきものだ。ここでつまずくと、いつしか練習から遠ざかる。

三つ目は、高齢化。故障はなくても、誰しも加齢とともにスピードやスタミナが衰え、年々記録は落ちる。徐々に走る意欲もなくなっていく。

この三つの理由で、市民ランナーたちはどこかでロードレースから退場せざるをえない。

ところで、雑誌「ランナーズ」が毎年行っている「全日本マラソンランキング」によると、2013年度は50代、60歳以上の年代で、完走者数の前年比がそれぞれ10.3パーセント、7.2パーセントと大きく増加している。詳細のデータを持ち合わせていないが、高齢ランナーの増加は高齢になってから走り始める人が増えたのではなく、それよりも以前から走っていた人が高齢になってからも走り続けるケースが増えたためだろう。

国の予測では、60年には平均寿命が今より大きく伸びて、男性が84.19歳、女性が90.93歳になると見込まれている。「全日本マラソンランキング」に補助線を引いて予測すれば、きっと数十年後の高齢ランナーも右肩上がりのカーブを描くことになるだろう。

ランナーは、いつかは三つ目のすべり台を迎えることになる。しかし、それを遅らせることはできる。高齢者人口の増加率よりも、高齢ランナーの増加率の方がより急カーブになるにはどうしたらいいか、今それを考えている。

                    懇親会
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                    夕食のメニュー
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by hasiru123 | 2014-07-06 19:53 | 練習