<   2014年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 

ビール工場見学

ビールを注がれたときに、ついグラスを傾けてしまう。注いだ勢いで泡が立ちすぎないために、思わずそうしてしまう。その方がよりたくさんのビール(黄金色の部分)が入るからということもあるかもしれない。この注ぎ方(注がれ方)は、正しいだろうか。

結論から言うと、「ビールと泡が7対3」が理想だそうである。そのためには、始めにグラスをまっすぐに立て、グラスの底の中央部に向けて徐々にビールを高い位置に上げながら注いで、きめ細かい泡をつくる。グラスの半分くらいまで泡をつくり、上のほうの大きな泡が落ち着いたら、2回目はグラスを45度くらいに傾けて、グラスの側面を伝わらせて注ぐ。泡をグラスの縁から約1.5センチ盛り上げたら完成。
c0051032_20495248.jpg

なお、使用するグラスはよく洗い、自然乾燥させたものを、とのことだった。

先ごろ、ある消費者団体の定例会で都内のビール工場を見学した際に教わったものである。難しい顔をつき合わせた会議から抜け出して、「たまには街に出て、ものつくりの現場を見よう」という試みである。
c0051032_20501817.jpg

飲んでみると、たしかにうまい。細かい泡がほどよく口のまわりに触れ、ソフトクリームのような滑らかさだった。さすがはプロフェッショナルに注いでいただいたビールだけのことはある。
c0051032_20513493.jpg

試飲の前に、このビール工場で稼働中の製造現場を見せていただいた。製麦から、仕込、発酵、貯酒、ろ過、缶・樽詰の6つの工程である。
c0051032_20515123.jpg

ビールに仕込まれる水はすべて天然水で、水はビールの90%を占めると伺った。自然の地層によってろ過されたきれいな深層地下水。日本は自然に恵まれた森林の国だ。とはいっても、深層水には限りがあろう。いつまで、いい水でビールを作り続けることができるのだろうかと、何世代か先のことを遠目で眺めてみる。
[PR]

by hasiru123 | 2014-08-26 21:20 | その他  

中止には高い志が

毎朝のように、走っている。暑い日も雨模様の日も、そして冷たい季節風が吹きつける日も、走る。果たして、これはモチベーションのなせる業なのか、それともただの惰性なのか。ふと、そんな疑念が脳裏をよぎった。

何事かをなしうるには、モチベーションが大事である。これは、これまでに一貫して言われ続けてきた言葉である。学生時代には教師から、会社では先輩諸氏から。そして、陸上競技のトレーニングにおいては、私自身も時々言ったりする。

学習を開始したばかりのビギナーならともかく、一定の経験を踏んだ者には、なくてもいい言辞ではないかと思うようになった。というのは、私自身の習慣的なランニングがモチベーションによって支えられているとは思えないからである。やる気があるかないかにかかわらず、多少の悪天候でも走れたりする。ちなみに、一昨日の大型台風11号の大雨の中でも、何とかジョグを行うことができた。もちろん、秋に控えたマラソン大会という目標があって、「それに向けて持久力をつけなくては」というのが練習の動機づけになっていることは事実だが、それだけではないような気がする。

つまり、30年間走り続けてきた中で知らず知らずのうちに身についた”習性”というか、”慣性”のようなものが、たしかにある。そのためか、「今日は天候が荒れているので、中止しよう」とか、「連日の暑さによる疲労が感じられるので、少し抑えておこう」といったブレーキが利きにくくなっている。

走り出すには、初動のためのエネルギーが必要である。一方、いったん走り出して、リズムに乗ったときに中止する場合にも、相当のエネルギーが要る。初動が”習性”のような力に支えられているとしたら、中止のほうがより質の高いモチベーションや管理能力、判断力が求められるのではないだろうか。止めることを決断することのほうが難しいのである。

話は変わるが、終戦直前の昭和20年4月に本土決戦の作戦準備がまとめられていたことをノンフィクション作家の保阪正康さんが書いている(毎日新聞8月9日夕刊)。作戦の要綱には「絶体絶命の一戦」に際して「特攻」作戦で臨むべきだという主張がある。保阪さんは、ポツダム宣言が発せられてからもなお、本土決戦に血筋をあげる軍部があったことにも言及している。著しいモチベーションの欠如としか言いようがない。

戦争を止める時期を逸して、泥沼に陥るのは数多の歴史が語っているところだろう。「中止するには高い志が必要である」と気づかされた8月である。
[PR]

by hasiru123 | 2014-08-12 18:01 | その他  

夏こそチャンス(3)  体調を把握する

夏を克服する方法としては、次の3つを挙げたい。

(1)十分な睡眠をとる
(2)しっかり食べて、たっぷり栄養を補給する
(3)暑さに強い体質に改善する

(1)十分な睡眠をとること。誰にとっても快い睡眠は、年間を通してベストな体調を維持するために必要不可欠である。あえてここで挙げたのは、夏の暑さは睡眠の大敵となるからだ。寝ていて汗をかくとどうしても眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったり、そして目が覚めやすくなったりする。窓を開けて風を通りやすくするとか、扇風機を緩やかに回して風を送るとか、就寝前に冷房のタイマーをかけるなどの、工夫が必要だ。軽めの冷房と弱い扇風機を併用するのもいいかもしれない。

温度管理で注意したいのは、冷房に頼りすぎないことだ。冷房を長時間かけたり、扇風機を強くかけ続けることで、からだを過度に冷やすからだ。本来なら汗をかくことで体内に備わっている冷却機能が働くところを、強制的に冷やされてしまうのは、自律神経の働きを弱めることになる。倦怠感や食欲不振につながりやすい。

ついでながら、郊外に住んでいると蚊も安眠の妨げになる。夜に鳴くセミが気になる人もいるかもしれない。窓を開けることによって、ふだん気にならなかった車の騒音が気になるということもあるだろう。

これ以外にも静かな眠りを妨害するものはいろいろありそうだ。したがって、複数の対策を適切に組み合わせる「夏の夜のベストミックス」をぜひ見つけていただきたい。

(2)しっかり食べて、たっぷり栄養を補給すること。これも言わずもがなであるが、夏に特に不足しがちな栄養素がある。それは、汗をかくことによって失われるナトリウムやカリウム、鉄などのミネラルである。水分やナトリウムはスポーツドリンクなどを適切に補給することでしっかりとれても、カリウムはうっかり見落としがちである。カリウムは、健康食品などから特別に補給する必要はなく、多様な食品を十分にとることで可能となる。だから、食欲不振に陥らない限りそれほど気にかける必要はない。

いろいろな食品を組み合わせて、毎日の食事に生かす。たとえば、そうめんなど軽めの食事に偏らないで、たんぱく質をバランスよく摂ることだ。じつは、麺類などの糖質にはあまりミネラルは含まれていない。肉類、魚類、乳製品、卵、豆類などのたんぱく質を組み合わせた食事になるよう心がけたい。
c0051032_10244889.jpg

(3)暑さに強い体質に改善すること。梅雨明けから2週間が経過した。立秋(今年は8月7日)ももうすぐだ。暑い中にも、当初の猛暑の厳しさに比べて、ほんの少しだけ楽になったような気がしないだろうか。同じような気象条件でも、7月よりも走る距離を伸ばせるようになったり、スピードを加えられるようになったりしないだろうか。もし、そう感じたとしたら、それは思い違いではなく、秋の気配のためでもなくて、体が暑さに慣れてきたためである。私たちの中には、暑さに弱いランナーと暑さに強いランナーとが同居していて、このことは後者に変身しつつある兆しだといえるのではないか。かいた汗がからだを冷やすように循環し始めた証拠である。

しかし、暑さに慣れたからといって急激に練習量を増やしたり負荷を大きくしたりすることは禁物だ。本来なら今よりも走れるはずの秋口に、疲労が蓄積したり、故障したりしては元も子もない。この時期は、気持ちよく走って上がることができたら上出来と考えよう。

日ごろから走っている人であれば、猛暑になったからといっていきなり体調を崩すわけでない。むしろ、さまざまな要素が重なり、繰り返されることによって、気がつかないうちに徐々に体調が落ちていくことが、最悪のシナリオだ。暑い→食欲がない→食べられない→栄養不足・栄養のアンバランス→何とか練習を続ける→疲労が抜けない→食べられない→体調が悪化。風が吹けば桶屋が儲かる式の悪循環である。

始めから暑さに強いランナーはいない。ぜひこの夏は、睡眠と栄養のバランスをうまくとりながら、体が発するひとり言に耳を傾けていただきたい。
[PR]

by hasiru123 | 2014-08-05 21:20 | 練習