ブログトップ

夢のマラソン

c0051032_1945460.jpg
第5回目を迎えた小江戸川越マラソンは、今年からハーフマラソンの部が日本陸連の公認コースとなったため、名前も「小江戸川越ハーフマラソン」と改称された。私は、選手としては初めてこの大会に参加した。ハーフマラソンとしても10年振りの参加である。

これまでに走ったハーフマラソンを振り返ってみると、15キロの関門を過ぎたあたりから苦しさがやってきて、ペースを落としてしまうのが常だった。終盤のペースダウンが不安だったので、15キロまでは少し余裕のあるイーブンペースで運んで、残り約6キロをできるだけ粘る、そういうレースを心がけた。

結果としては、終盤のペースダウンはなく、むしろペースアップを図ることができた。しかし、前半のややゆったりしたペースが災いしてか、目標のタイムを大幅に下回ってしまった。

所属している若葉グリーンメイトの走友のSさんから残り1キロ弱の地点で撮っていただいた写真を見ると、相当苦しそうな表情に見える(実際は、結構楽に走っていたんですよ)。ペースが落ちなかったことを良しとしたい。

ところで、参加者に配布されるこの大会のプログラムはだいぶ厚く、編集もしっかりした作りになっている。多くの大会関係者と役員、1万人の選手の名簿になっているのだから、当然かもしれない。かかるコストと労力は相当なものだろうと思う。

また、大会はランナーの出会いの場であることから、所属先まで分かる選手名簿は走友の近況を知る貴重な情報源にもなっている。プログラムから走友を捜しだすのは応援にも役立って、楽しいものだ。

そういうメリットは認めつつも、二つの点で疑問を感じた。一つは、市民ランナーの多くは個人で走ることを楽しみとしているわけで、所属先まで紐付けして表記する必要があるのだろうかという点である。部門が年代別に設定されている大会では、年代情報もあるし、大会によっては住所地まで表記しているケースも見られる。親切を通り越しているように思えるのだが。

もう一つは、コストとの兼ね合いだ。企業からの協賛金を期待しにくくなっている昨今、紙のプログラムは思い切ってなくしてはどうだろうか。選手のほとんどはネットから申し込みを行っている。そういう人たちは大会の情報やレース結果などをネットを見て確認しているはずだ。したがって、もし名簿情報を提供するのであれば、web上の公開で十分である。企業広告は、必ずしも名簿とセットでなくても、もっと多様で効果的な発信方法があるのではないか。

受付でもらったプログラムを見ながら、そんなことを考えた。
[PR]
by hasiru123 | 2014-11-30 19:49 | マラソン

c0051032_1927723.jpg
長い距離を効率よく走ることが疲れを知らない走りにつながる。そのためには、市民ランナーであってもランニングフォームは大切である。

ポイントは二つあって、一つ目は体幹を使って重心を前に持っていくこと、二つ目は足裏着地だ。この二つを実行することで、フォームは大きく改善し、疲労感に差が出て、故障防止につなげることが可能となる。

まず、体幹を使って重心を前に持っていくこと。「体幹を使う」とは、からだの重心は大体へその辺りにあるので、その部分を意識して前面に押し出すことである。

ランナーのからだをまっすぐに立てた1本線にたとえると、走るということは立てた線がやや前傾しながら前方に平行移動することである。このときに重心が後ろにあると、前方向にある上半身の上部(顔や胸)と下半身の下部(膝から下)が重心部分を引く形になる。重心が後からついてついていくような、ちょうど腰が引けた状態だ。走る推進力を妨げ、エネルギーのロスを生む。そして、膝への負担を大きくする。

重心を思い切って前へ出して走ってみよう。脚を前に出すのではなく、重心を前に出す。脚が自然に前へ押し出される感覚をつかみたい。

そのときに、腕振りはどうしたらいいか。よく走るときの「腕振り」というが、正確には「肘(ひじ)振り」と言った方がいい。肘を前に出すのではなく後へ引く。後へ引けば、前へ出さなくても振り子の原理で自然に肘は前へ出る。そのときに、肘と体が離れないように脇をしめることを意識すれば、バランスのいいフォームにつながるはずだ。

もう一つは、足裏着地。着地には大きく分けてつま先から着地する走り方とかかとから着地する走り方がある。着地方法が2種類あるわけではないが、説明上の典型例として挙げるとそういえるだろう。スピードランナーの中にはつま先着地の選手を見かけるが、疲労がたまりやすいため長い距離を走るには無理がある。一方、かかと着地は着地のショックを受けやすく推進力のロスとなる。理想は、土踏まずから踏み込む足裏着地である。土踏まずから入るように見えて足裏で着地するのである。

この着地法は着地したときののショックが少なく、またスピードのロスも少ない。そして、かかとから入って足裏をローリングするやり方に比べて、着地の動作時間が短く速いピッチにつながる。

体幹を使った走りと足裏着地は独立した「点」ではなく、点と点をつなげる「線」になるよう、日ごろの練習で意識することが大事である。ペースアップや走る時間の経過とともに体が忘れかけたら、思い出してほしい。

意識しなくてもできるようになれば、フォームは見違えるように改善されるはずだ。


(写真)11月16日に行われた坂戸市民チャリティマラソン3キロの部を走る中学生たち
[PR]
by hasiru123 | 2014-11-23 19:29 | 基礎知識

c0051032_20325963.jpg

「遊歴雑記」という江戸時代後期の地誌がある。江戸市中、近郊のほか常陸、下総、安房、武蔵、相模、伊豆、駿河、遠江、三河、尾張といった地域を実地踏査したいわばルポルタージュである。この中に川越市の三芳野神社についての記述があることを埼玉大学名誉教授の山野清二郎氏による講演会から教わった。

江戸から何日もかけて参詣にやってきた著者の隠居の僧十方庵大浄敬順は、こう書いている。

「僅かに宮居幅弐間奥行三間余見えたれども 朱塗のいろあざやかに扉を初め惣体の彫りもの美麗にして 金具又今と異也 厚さおのおの三四分づつもあらんかし 内陣の壮厳又きらびやかに 時既に辰の半刻にも及ばん」

来年度から塗装改修工事が行われようとしているその社殿について、江戸時代の様子を伝える記述がここにあった。

また、講演の中では三芳野神社へ奉納した「河越千句」(第壱朝何賦物)という連歌にも触れ、その発句に「梅園に草木をなせる匂いかな」(心敬)というのがあったという。江戸時代の三芳野神社には、「梅園」と呼べるほどの梅ノ木が植林されていたことをうかがわせる記録といえるだろう。実は、社殿の南側にある大木(楠2本と白樫1本)が建物の保護のため伐採されることが決まっている。一部の緑が消失することは残念だが、これを機に社殿に影響を及ぼさない範囲で境内とその周辺に梅の木を植えていってはどうだろうか。天神様には梅がふさわしいように思う。

ところで、この講演会は「学び直そう三芳野神社の今昔」と題して、三芳野神社の氏子総代と地元の3つの自治会が共催したものだ。長く自治会活動に携わっているある役員によると、3つの町は氏子総代として常に活動を共にしてきたが、これらの自治会が協同で事に当たることはなかったという。画期的なことだと思う。


(写真)講演する山野清二郎氏(川越市立博物館で)
[PR]
by hasiru123 | 2014-11-09 20:34 | その他

健康寿命

最近、「健康寿命」が話題になることが多い。寿命を伸ばすだけでなく、いかににして健康に生活できる期間を伸ばすか、ということに関心が高まっているからだろう。2000年にWHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱したことに端を発したと言われる。

平均寿命は人がなくなるまでの期間をいうが、健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されている(厚生労働省)。また、平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味する。同省の調査によると、2010年においてこの差が男性9.13年、女性12.68年だった。

今後、平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大すれば、健康上の問題だけではなく、医療費や介護費の増加による家計へのさらなる影響も心配だ。反対に、平均寿命の延びよりも健康寿命の延びがが上回るようになれば、医療費や介護費を低く抑えられて、生活の質を高めることが可能となる。

どうしたら健康寿命を延ばすことができるか、に大きな関心が寄せられる所以である。同省のデータを見ると、健康寿命にはかなりの地域格差があることも分かった。最長と最短の差は、男性で2.79年、女性が2.95年となっていて、最も長いのが男性で愛知県、女性が静岡県、もっとも短いのが男性が青森県で、女性が滋賀県となっている。ちなみに、埼玉県は男性が19位で、女性が38位だった。地域格差の要因はよく分かっていないらしい。

私の母は96歳で泉下の客となったが、日常生活に制限のある「健康ではない期間」は女性の平均よりもかなり短かった。よく食べ、よく睡眠をとっていたことは確かだが、特に健康によいことをやっていたとは思えない。家に長いこと一人でいると落ち込むこともあったが、外へ出て人と会ったり話をしたりした時は快活だった。心の持ち方と健康とは大いに関係がありそうだ。

日野原重明さんや三浦敬三さんのようなスーパー老人を引き合いに出すまでもなく、「男性9.13年、女性12.68年」という差を少しでも縮めることは不可能ではないような気がする。あくまでも私見だが、健康寿命を長くするためには食事のバランスや適度な運動を行うなど健康管理面に気をつけることに加えて、楽しいことを考えたり、楽しいことをしたり、そしてそういうことを続けることが大切なのではないか。

もっともこれは理想であって、本当は苦痛で泣きたいことや健康への不安、対人関係の悩みなど笑えないことばかりが人生かもしれないが、「つとめて」楽しいことを考える自覚は持ち続けたいものだ。母の三回忌に、ふとそんなことを考えた。
[PR]
by hasiru123 | 2014-11-01 22:49 | その他