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マラソンは「記録」と「歳月」の掛け算だ

読売新聞のコラム「編集手帳」は、ホリプロの社長・堀威夫氏の自伝を引いてこう書いた。<人気の瞬間風速ではなく、「人気×歳月」の総量を追うのが、前途ある若い人を預かる経営者の責任である>(2012年7月12日)

マラソン選手についても同じことが言えるだろう。指導者には「記録」と「歳月」の掛け算で前途ある若い選手を育てる責任がある、と。そう応援したくなるくらいの活躍だった。ボストンマラソンで3位に入った大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)のことである。

タイムは2時間10分18秒。トラックで著しい成長を遂げてきた選手としては、「驚くほどの好記録ではないな」というのがこの第1報に接したときの正直な感想だった。

しかし後から伝えられた情報によると、レース当日は20度近くまで温度が上昇していて、2時間3分から4分のベスト記録を持つ東アフリカ勢やリオ五輪のメダリストたちとほぼ互角に闘い上位に食い込んだとのことだった。そして、アップダウンの多い厳しいコースにもかかわらず、35キロから40キロを15分7秒でカバーしたことなどを考えると、相当にタフなレースをこなしたといえるのではないか。

マラソンの成長で大事なのは記録ではない。また、順位でもない。優勝を目指してしのぎを削るレースの中で、ライバルたちと四つに組み、どう挑むことができたかである。数字に表わすことのできないアナログ的な成果といえるだろう。そこから、次の大会に向けてつながるものが得られたとすれば、大きな収穫である。

今回の結果が瞬間風速に終わることなく、さらなる高みに向かう一里塚になることを願う。

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by hasiru123 | 2017-04-20 07:43 | マラソン  

桜の魅力

其所此所に群れ居る人らもの云はず静かに居ては照れる桜見る(窪田空穂)

「花見酒」という言葉があるくらい、桜には酒がつきものだ。しかし、ここでは一人ゆっくり花をめでる人たちを描写している。いつも思うのだが、花を見ているだけでもですっかり酔ってしまいそうなところを、なぜ酒が必要か、と。窪田空穂は、そこまで詠ってはいないが。

4月の第1土日で桜の撮影を計画していたが、開花状況が思わしくないため、カレンダーとにらめっこしながら日程を変更したりした。また、先週末にはあきる野市にある龍珠院や光厳寺を訪ねたが、花冷えの日が続いたためか一分咲きというところだった。

結果的に、ロケハンにウエイトをおいた撮影が多くなった。自然は、人間の都合には合わせてくれない。

そのためか、この時期いつも撮影に出かけている地元の中院でも、同じ桜に出会うことはない。だから、桜を見て飽きるということがないのかもしれない。

以下の写真は、今年撮ったものである。

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4月2日 新河岸川(埼玉県川越市)の北公民館近くで

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4月5日 日の出直後の伊佐沼(埼玉県川越市)で

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4月5日 新河岸川の水門前で

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4月8日 龍珠院(東京都あきる野市)はまだ開花したばかりだった

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4月7日 裏側から望む龍珠院

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4月14日 小川小下里分校(埼玉県比企郡小川町)


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by hasiru123 | 2017-04-17 21:39 | 芸術  

3月の大絶賛

五木寛之さんの『深夜草紙』の中に「今週の大絶賛」というエッセイがある。このタイトルを借りて、思わず「3月の大絶賛!」と叫びたくなった。

「ほっとけば治る」「そんなに痛みもない。検査をしてみないと何ともいえないが、大丈夫だと思う」。先の大相撲春場所で優勝した稀勢の里が、千秋楽の夜にテレビ番組で語った感想である。

凡庸な私には、そんなはずはないと思えたが、この横綱は言い訳をしなかった。

稀勢の里は12連勝していたが、13日目に日馬富士に敗れて左肩を痛めた。翌日は出場したものの、鶴竜にあっけなく押し込まれ2敗となった。千秋楽に1敗の照ノ富士と対戦した。

稀勢の里が逆転で優勝するめには、本割と優勝決定戦の2番とも勝たなければならない。鶴竜との取組から見て、だれもが稀勢の里の優勝はないと思っていたはずだ。ところが、2番とも制したのだから勝負はわからない。

白鵬が休場する中で、最後まで綱を張った稀勢の里だった。よく「荒れる春場所」といわれるが、これほど荒れて、感動を与えた場所も少ないのではなかったか。「大絶賛」するゆえんである。

気がかりなことが一つ。平成13年の夏場所で貴乃花が武蔵丸との優勝決定戦を制した大一番を思い出す。左ひざの故障を押しての逆転優勝だった。しかし、貴乃花はその後7場所続けて休場し、再び土俵に上がることなく引退に追い込まれた。稀勢の里には、じっくり故障を治してこれからも土俵を沸かせてもらいたい。  

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by hasiru123 | 2017-04-01 18:01 | 話題