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夢のマラソン

箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)の青葉昌幸名誉会長が、昨年10月に日本陸連から2014年度功労章を受賞された。過日、東松山市陸協主催で青葉さんの受賞を祝う会が開かれ、参列させていただいた。
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青葉さんは、埼玉県秩父市出身で、高校から大学にかけて長距離ランナーとして輝かしい成績を収められた。私が強く印象に残っているのは、青葉さんが日大の最終学年で走った箱根駅伝のことだ。当時私は高校1年生だった。ラジオのNHK第2放送から流れる箱根駅伝の中継で、青葉さんが1区を区間3位で走り、2区の宇佐美彰朗さん(4年)にタスキが渡った(第42回大会)。この年の1区はスピードランナーが揃い、3位までが区間新記録だった。大会では、日大が順大を激しく追う展開となったが、順大はエース沢木啓祐さん(4年)を始めとする5名の区間新記録が奏功し、往路、復路とも征した。日大は、2位に入った。

まれにみる強豪がひしめいた年だった。同じ4年には、後にスポーツ科学の研究者となった細川博さん(順大)やランニング学会会長、群馬大教授などを務めた山西哲郎さん(東京教育大)などがいた。また、ダイハツ陸上部監督として女子マラソン選手を育てた鈴木従道さん(日大2年)や日電HE監督として浅井えり子さんなどを育てた佐々木功さん(東洋大1年、故人) 、須田秀夫さん(立大2年、故人※)などの名前も懐かしい。

青葉さんは、大学卒業後埼玉県庁を経て、昭和43年に25歳という若さで大東大陸上競技部監督となり、昭和61年から大東大教授を務められた。監督時代には、全日本大学駅伝で4連覇を含む7回の優勝や箱根駅伝では4回(2連覇を2回)優勝に輝いている。また、その間に大久保初男さん(元仙台大助教授)や只隈伸也さん(大東大准教授)、奈良修さん(大東大陸上部監督)、実井謙二郎さん(城西大城西高長距離コーチ)などの名選手を育てられた。
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日大の選手、大東大の監督、そして、関東学連の会長として箱根駅伝に直接、関わった時間は長い(2016年4月13日スポーツ報知)。そして、9年間務めた関東学連の任期を今年3月で退任された。前掲紙によると、「会長最後の大仕事として2月25日、来年の第93回大会から4区を18・5キロから20・9キロに、5区を23・2キロから20・8キロに、それぞれ2・4キロの延長、短縮を代表委員総会で決議した」とある。現在は、埼玉陸協会長として活躍されている。

今後ともご健康で、さらなるご活躍を祈念申し上げたい。


※ 私の高校陸上部の大先輩で、このとき2区を区間5位で走っている。

(写真上)あいさつする青葉さん
(写真下)締め
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# by hasiru123 | 2016-07-30 15:40 | その他

私の合宿

今朝、自宅近くの三芳野神社境内でクーリングダウンをしていたら、セミの初鳴きを聞いた。晴れを予想して、いつもより40分ほど早く家を出てLSDをしてきたが、7時過ぎには早くも汗だくになっていた。そんな汗を吹き飛ばすかようなセミの声に、ほっと一息ついたのだった。

セミの初鳴きは、年々早くなっている。温暖化の影響か、生息域も変化していると聞く。夏の高校野球の地方予選が始まるこの時期初鳴きは、私の体内時計と符合する。

今年も暑い夏がもうすぐやってくる。冬のロードレースシーズンに向けて、夏の走り込みは重要である。この季節に、走りのステップアップを図るにはどうしたらいいだろうか。

そんなとき、常時涼しい高地でトレーニングを行う環境を持てない市民ランナーには、個人合宿がお勧めだ。たとえ短い期間であっても、集中して長距離を踏める環境に身をおくことに意味がある。単独でもよし、また家族旅行に合わせて行ってもよし。時期を替えて複数のラウンドをこなせればなお効果的だ。

個人合宿地には、特に面倒な条件はないが、次の3点を考慮するといい。

まず、①適度な起伏があること。そして、②暑さを避けるためにある程度の標高があって、樹林帯が豊富にあることである。③練習後に温泉につかることができれば、申し分ない。

①は、起伏地を走ることで脚筋力をつけることができ、秋以降の長い走り込みの土台作りにつながる。②は、夏でも長い距離を効率よく走れるのはありがたい。③は、自然の疲労回復マッサージとして欠かせない。

ところで、個人合宿にふさわしい候補地はたくさんあるが、ここでは一例として「奥鬼怒四湯」(栃木県)をご紹介する。

まず、環境。「四湯」とは八丁の湯、加仁湯、日光沢、手白沢の4つの温泉群をさす。女夫淵温泉から鬼怒川の湿原を約1時間30分上っていくと、そこはある。源泉は合わせて23か所、露天風呂は9か所あり、どれも山の秘湯という雰囲気である。

そして、ランニングコース。奥鬼怒スーパー林道を始め、女夫淵温泉-八丁の湯間、八丁の湯ー日光沢などの林道コースなど、コースにはこと欠かない。また、日光沢から尾瀬沼までの登山道を走ることも可能だ。ただし、このコースは登山としても健脚コースの部類に入るので、1日で往復することは控えたほうがいいだろう。ハイキングとして行ってもいい練習になる。約7時間を要するので、日の短くなる秋は避けたほうがいい。

見どころは、日光沢から尾瀬沼への途中にある奥鬼怒湿原だ。標高2000mにある日本一高い湿原である。周辺は高山植物の宝庫となっている。

楽しみのポイント。私は、一番上流にある日光沢温泉を挙げたい。山小屋の雰囲気が漂っていて、練習の疲れを癒してくれる。数ある温泉の中でも、お気に入りのスポットである。

さて、個人合宿のメリットは何かといえば、楽しく汗をかいて、練習効果を上げられることではないだろうか。猛暑の夏こそ、自宅を離れて山へ行こう。


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# by hasiru123 | 2016-07-11 20:22 | 練習

2016年夏 合宿

7月2日(土)、3日(日)は若葉グリーンメイト恒例の夏合宿が行われた。合宿地は、新潟県湯沢町。今年で11年連続、12回目を数える。冷涼な気候と起伏に富んだコースが長距離の走り込みにうってつけである。そして、温泉宿のご主人自らマイクロバスで送迎してくださることも、もう一つの大きな魅力だろう。

今回の合宿については、主に私のことを書いてみたい。

どのようなところで走ってみたいか。走る人が単独で、あるいは気の置けない仲間同士で実施するのであれば、自分の目的と思いに期待を膨らませて計画を立てるところだろうが、走友会への合宿参加となると、ある程度の制約がかけられる。走友会のレベルや計画、参加者との付き合いなどとどう折り合いをつけるに気を使うかもしれないからだ。

若葉グリーンメイトの練習メニューは多様性に富んでいて、各自が選択的に取り込めるよううまく工夫されている。したがって、参加者の目的と走力とのミスマッチをおこすことはまず、ない。

今回の合宿で私が取り入れたメニューは、以下のとおりである。

第1日 AM
川沿いコースをスロージョグで下る。約60分、約8.8キロ。
第1日 PM
①宿舎(湯沢町市街地郊外)から、ゴールド越後湯沢CC近くの大源太山入口までの上りをジョグ(約6キロ)
②大源太山入口から、大源太キャニオンキャンプ場を経由する参道コース(約6キロ)を2周し、大源太山入口から②のコースを半周して、途中①と合流する(約6キロ)。
合せて約25キロ(所要時間2時間27分)あり、ハードなビルドアップ走であった。後半いかに粘れるか、そして上りと下りをうまくギアチェンジできるかがポイントである。加えて、翌日も走ることを考えて、余力を残して練習を終わらせることが重要だ。
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第2日 早朝
就寝中に蚊に悩まされて熟睡できなかった分、明け方になってから爆睡してしまい、朝練の集合時間に間に合わないというミステークをしでかしてしまった。自主トレで、40分間ウォーキングとジョグで前日の疲労を抜くことに専念した。前日のテレビでは、夜半過ぎに本降りになるという予報だったが、路面を見る限りではほとんど降らなかったようだ。
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第2日 AM
例年だったら土樽方面を往復するコースを走っていたが、今回は気分転換に新コースを開発しようというS選手の提案で、舞子方面の上り道を行き止まりまで行くことになった。飯千山東麺の舞子ゲレンデ近くで折り返した。往復で約16キロ。土樽コースに比べると2キほど短いが、高低差はこちらの方がありそうだ。
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2日間の走行距離は約54キロ。平野部に住んでいるため、こんなに起伏のあるコースを走ることはめったにない。いい刺激になった。今後は、11月に出場予定のぐんまマラソン(http://www.g-marathon.com/about-guide/)へ照準を合わせて、距離を中心に走り込むつもりだ。

(写真上)第1日夕食
(写真中)第2日朝食
(写真下)第2日昼食
写真にはないが、第1日の昼食は煮込みうどんとおにぎりでした。
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# by hasiru123 | 2016-07-07 20:14 | 練習

陸上の日本選手権は、いつになく見ごたえのあるものだった。リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねていることに加え、記録的な期待が大きかったように思う。

(公財)名古屋市教育スポーツ協会によると、男子100mが行われた6月25日(土)は、雨の中を会場のパロマ瑞穂スタジアムに26,800人の観客数を集めたそうだ。サッカーや最近人気上昇中のラグビーではこの数字は珍しいことではないが、陸上競技ではそう見られる数ではない。

さて、男女の中長距離。短距離陣に負けじと、手に汗を握る熱戦を繰り広げた。男子10000mは大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が素晴らしいロングスパートで五輪内定を射止めた。これまでの日本選手権では、終盤にトップを奪いながらも最後の直線のスパードで競り負けるケースが続いていた。しかし、今年は違っていた。設楽悠太(Honda)と村山紘太(旭化成)と競り合いながら、残り600mで仕掛け、その後もスピードを緩めることなく、ゴールイン。思い切りのよさが勝敗を決したといえよう。

大迫は、最終日の男子5000mでも500m手前でスパートして、優勝をもぎ取った。米国での練習効果が実を結び、切れ味の鋭いロングスパートをものにした。五輪の予選では、決勝進出に向けた順位争いが熾烈になると思われるが、この力は必ずや生かせるものと思う。あとは、ペースの変化にいかに対応できるかだ。決勝が楽しみである。

女子10000mは、予想どおり鈴木亜由子(日本郵政グループ)が優勝した。同僚の関根花観との競り合いとなったが、残り約1000mでスパートし、最後までスピードを緩めなかった。今年2度目の派遣設定記録をクリアしたのは立派である。関根も自己記録を大きく更新した。五輪本番では、二人のチームワークで同時入賞につなげてほしい。

女子5000mでは、ラストに強い尾西美咲(積水化学)が、鈴木の2冠を阻んだ。この種目は、五輪ではなかなか東アフリカ勢の中に割って入るのが難しいが、ぜひとも複数の選手に決勝に残ってもらいたい。

また、最近は五輪や世界選手権に出場がかなわなかった女子3000mSCでは、高見沢安珠(松山大)が本大会で参加標準記録を出して優勝した。森智香子(積水化学)と競り合っていた高見沢は約600m手前の障害をひっかけて転倒したが、最後の直線で巻き返し、わずか0.78秒参加標準記録を上回って、代表内定にこぎつけた。印象的なシーンであった。


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# by hasiru123 | 2016-06-27 23:16 | その他

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6月24日(金)から26日(日)にかけて陸上競技の日本選手権が開催される。今年は第100回という節目を迎えることに加えて、リオ五輪の代表選考会の一番重要な大会を兼ねている。今回は、男子100mを始めとして、同200m、同棒高跳、同やり投など期待される種目が目白押しである。
 
まずは、日本選手権で代表決定に至る条件を押さえておきたい。この大会で即内定となるのは次の2つのケースである。派遣設定記録突破+日本選手権8位以内(最上位)と参加標準記録突破+日本選手権優勝だ。それ以外だと、日本選手権後に選考会議で審議されるが、これも優先順位等について要項に細かく規定されている。また、7月11日までは日本選手権以降の大会の結果を考慮して追加の決定ができるようになっている(日本陸連「トラック&フィールド種目代表選手考要項」による)。どのような基準を満たせば日本選手権のレース後に「即内定」となるかを理解しておくと、観戦の興味がいっそう増すと思う。

このことからして、派遣設定記録突破者は日本選手権を戦う上で圧倒的に優位な立場にあることは間違いない。派遣設定記録突破者と参加標準記録突破者、いずれにも未達の者とで、戦い方が異なる。この辺の駆け引きも見どころだ。

さて、長距離種目はどうだろうか。男女の10000mは1日目に行われる。男子の参加標準記録突破者は10人以上、女子は20人以上いる。男子は、村山紘太(旭化成)と鎧坂哲哉(同)の派遣設定記録突破者を中心にレースが展開されるだろう。高温多湿が予想されるこの時期は、好記録をねらった意欲的な展開にはなりにくい。最後まで駆け引きが続くため、10000mの走力よりも最後のスプリント力がモノを言う意外な結果になる可能性もある。

その意味では、必ずしも優勝に固執する必要のない派遣設定記録突破選手は有利である。

女子はどうだろうか。鈴木亜由子(日本郵政グループ)だけが派遣設定記録を突破していて、最近のレースぶりからも抜きんでた存在となっている。鈴木に続く選手としては、今年になって好記録を出した上原美幸(第一生命)と関根花観(日本郵政グループ)、そしてマラソンの最終選考会だ1秒差で涙をのんだ小原怜(天満屋)あたりに期待したい。特に小原は、マラソンの疲労がどの程度回復しているかがカギとなりそうだ。女子も、終盤のスピードが勝敗の行方を左右しそうで、だれが上位に入ってもおかしくない。

男女5000mの方は、10000mの結果を見てからでないと見当がつかない。いずれも派遣設定記録突破者はなく、参加標準記録突破者も少ない。記録をねらって意欲的なレースを進める選手がいると面白くなりそうだ。

(写真)庭に咲いたユリ


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# by hasiru123 | 2016-06-19 23:15 | その他

青葉杯

一昨日は、第17回東松山市長距離記録会が東松山陸上競技場で開催された。この大会プログラムは、15時にスタートする一般(高校)男子3000m障害で最後を締めくくる。というのは、この大会には「青葉杯」という冠がついているからである。

今年で3回目を迎えた。「青葉」とは、現在の埼玉陸上競技協会会長で大東文化大学の陸上部監督や関東学生陸上競技連盟会長を長く務められた青葉昌幸さんのことだ。3000m障害を得意種目としていた青葉さんの功績をたたえて、この大会の同種目の優勝者には青葉杯が贈られる。

坂戸市陸協から本大会に、男子1500mに1名と男子3000m障害に2名が出場した。

残念ながら私は所用のため午前中のみの観戦となり、男子1500mの6組に出場したI選手を応援した。I選手は、始めから集団の5、6位をキープし、800m以降徐々に前との差を詰めるという粘り強いレースを展開した。この種目は800mと並んで乳酸が多く発生する熾烈な競技である。どの組にも前半はハイペースを刻んで後半失速する選手が多くいた中で、彼のクレバーなレース運びが光った。手元の時計では、4分8秒前後だった。シーズンが始まったばかりの現時点としては、上々の仕上がりではなかったかと思う。

I選手はY選手とともに午後の3000m障害にも出場した。Y選手からのメールによると、Y選手は9分30秒台の7位、I選手は10分前半でゴールしたとのことである。県内でトップクラスの大学生や高校生たちに交じって競ったY選手の走りは、見事だった。

この両名は社会人になって間もないが、仕事とどう折り合いをつけて日々の練習を重ねていくかが今後の課題だろう。当面はトラック競技に専念するとのことなので、この時期にぜひスピードを磨いていただきたい。そして、来春の2つの駅伝での快走を楽しみにしている。


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# by hasiru123 | 2016-06-06 18:54 | その他

バラ園

連休明けの5月中旬。初夏の強い日差しに誘われて伊奈町(埼玉県北足立郡)のバラ園へ行ってきた。赤や黄色、オレンジ色、ピンク、白などの花が咲き誇り、甘美な香りに包まれていた。

ここは、同町内の町制施行記念公園の中にあり、約1.2ヘクタールの敷地に、約300種4800株のバラが地植えされている。以下、5葉の写真をご紹介する。名称は、私のメモと記憶を頼りに記載したもので、もし違っていたらご容赦いただきたい。


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               レトロ

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               プロミス

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               ダブルデイライト

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               プリンセスチチブ

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               秋月
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# by hasiru123 | 2016-05-24 18:26 | その他

聴くことと話すこと

成長し、強くなること。そしてライバルとの競争を勝ち抜いて、生き残ること。スポーツ選手であればだれもが、一度は心に抱く目標だ。

スポーツ庁長官の鈴木大地さんは、「サッカー選手として活躍するにはどういう能力が必要か」というJリーグ関係者によるアンケートを引き合いに出して、次のように書いている。

(中略)上位に挙がったのは(1)傾聴力(2)自己管理能力(3)話す力--であった。活躍するような選手はまず、人の話を聴くことができる。未完成を自覚し、自分を高めていくため周囲からのアドバイスをどんどん吸収していく(毎日新聞のコラム「時評・点描」)。

鈴木さんは、「(1)の聴く力には何が真で何が偽かということを聞き分けられる力も含まれていると」付け加える。昨今のスポーツ選手の起こした事件に触れて、自分とは異なる職種の人からの「悪のささやき」と「親身のアドバイス」を聞き分け、社会的ルールを守りながら競技生活を継続させていく力が必要だとも。

一方で、今年の箱根駅伝で青山学院大学を2連勝に導いた駅伝監督の原晋さんは、選手同士が仲間に向かって話すことを大切にしている(NECネクサソリューソズのサイトから)。定期的に開いている5、6人単位のミーティングでは、毎回メンバーを替え、違う顔ぶれに向けて話をすることに意味があるという。

選手が助言し合うことによってチームに一体感が生まれ、選手同士で目標や練習方法を共有することができる。そして、自分の目標を自分で深く考え、客観的に見直し、人に教えることは、個々の成長につながる。

鈴木さんの「聴くこと」と原さんの「話すこと」。それらは互いに噛み合ってこそ力が発揮される。助言を受け入れる選手たちにとっても、聴く力がないと情報を共有することができない。主客は変わるが、コインの表と裏の関係である。


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# by hasiru123 | 2016-05-10 20:22 | 練習

あしかがフラワーパーク

連休最後の5月5日は、五月晴れに恵まれた。蕉風に誘われて、混雑を覚悟で地元を離れ、あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)へ撮影に出向いた。樹齢150年、広さ千平方メートルの大藤棚とか世界でもめずらしい八重黒龍の藤棚、花房が最長で1.8メートルにまで成長すると言われる長藤など見どころがいっぱいである。

枝ぶりのみごとさと風が運ぶ香り、そして色の鮮やかさ。うす紫色の藤は見ごろを少し過ぎていたが、黄色いトンネルを形作っているきばな藤や白藤はいっぱいの花を咲かせていた。以下は、午前9時から11時ごろまでに撮ったものである。

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# by hasiru123 | 2016-05-07 16:19 | その他

2016桜前線(2)

今年のサクラのの締めくくりは、高遠城址公園だった。前日までの曇天とはうって変り、抜けるような青空が花に彩りを添えていた。

公園に着いたのは午前11時ころだったが、それでもサクラはしっかりと赤みを帯びていた。ふつうだと、陽が高くなるにしたがってコントラストが落ち、白っぽく見えるのだが、この日は違っていた。この時期としてはめずらしく澄んだ空だ。幸運に感謝!


タカトオコヒガンザクラという。高遠の桜は、ソメイヨシノより少し小ぶりで赤みのある花を咲かせる。公園一帯は、約1,500本で桜薄紅色に染まった。とうてい1日では観きれない。今後も継続して足を運ぶことになるだろう。

高遠公園は入場時間に制限があり、朝は8時からだそうである。できれば日が昇るころから入れないものかと思っていたところ、帰りのバスの車窓から観たのは、公園沿いに広がる桜並木だった。早い時間帯は公園内よりも光が入りやすい周辺の方が撮影には適しているかもしれない。

次に来る時は、周辺もコースに含めてトライしたい。

以下、4月上旬から中旬にかけて撮ったサクラをご紹介する。

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                   中院の彼岸桜(埼玉県川越市)

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                   高田公園の夜桜(新潟県上越市)

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                   岩松院(長野県上高井郡小布施町)

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                   浄光寺薬師堂(同上)

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                   高遠公園から仙丈ケ岳を望む(長野県伊那市高遠町)

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                   満開で見えにくくなった桜雲橋(同上)

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                   問屋門(同上)
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# by hasiru123 | 2016-04-23 21:15 | その他

東京、メキシコ、ミュンヘンの五輪男子マラソンに3大会連続で出場した君原健二さん(75歳)が、4月18日にボストンマラソンの120回記念大会を走るという。若葉グリーンメイトの総会資料に添付する今年度の練習計画表を作っていた1週間前に、「君原さん、半世紀ぶりにボストンマラソン挑戦」というニュースを目にした。総会で練習計画を説明した際に、ついでながら少しだけ寄り道をさせていただくことにした。

「歴史あるボストンマラソンから招待状、なんと光栄なことだろう!」。

そのとき、思わず快哉を叫びました。そして、思い出したのが次の言葉でした。

Luck is a matter of preparation meeting opportunity.
準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶの(オプラ・ウィンフリー/米国の女性テレビ司会者、女優、1954年~)。

私が君原さんの世代になったとき、ボストンから招待状が届くということはないにしても、仮に招待されることがあったとしたら、いつでも42.195キロを走れる備えだけはしておきたいと思っています。招待状を紙くずにしないために。

君原さんは、トップアスリートとして走ることを仕事としていた「職人」です。現役時代に35回のフルマラソンをすべて完走したという実績がそれを証明しています。そして、現役を退いた後も、市民ランナーとして走ることを生活の中にきちんとはめ込んでこられた稀有のランナーといっていいでしょう。

ボストンの知らせを聞いて、私は君原さんの背中を見ながら、これからも走り続けたいという思いを新たにしたところです。
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# by hasiru123 | 2016-04-19 06:52 | マラソン

主役交代

朝からウグイスが声をかぎりに鳴いている。家の近くの公園のサクラはすっかり散って、まわりの木々は一斉に芽吹き始めた。そして、花の舞台はアケビやヤエザクラ、ハナミズキ、ヤマブキなどに主役が交代した。 

さて、陸上競技ではどうだろうか。長距離走の分野でも、マラソンや駅伝といったスタミナ型のロードレースからスピード型のトラック競技へと舞台を移しつつある。冬季はマラソンに取り組んでいた選手も、春になるとトラックへ切り替える人が多いからだ。とりわけ日本では、両方の分野を兼ねている選手が少なくない。

気温とスピードの相関という点からみて、このような切り替えはごく自然なことのように思える。暖かくなると、これまで収縮していた筋肉が柔らかくなり、活発な動きを促すのだ。

切り替えは、ロードレースで疲れた体をいやす効果もあろう。シーズンオフがないといわれる長距離選手は、硬い舗装路から柔らかいトラックへ、距離からスピードへ目標を切り替えることで無意識のうちに心と体の地フレッシュを図っているのである。

私が参加している若葉グリーンメイトでは、昨日総会が行われた。このクラブも、2年ごとに総会を前後して、役員が大幅に入れ替わる。こちらも新旧交代である。ビジネスの世界で新旧交代というと正と負のイメージが交錯するが、走ることが好きで集まっている私たちの団体にはあまり関係がない。一新された気分を引き金に、走ることへのモチベーションの向上につながればうれしい。
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# by hasiru123 | 2016-04-18 21:41 | 練習

2016桜前線(1)

いまベートーベンのバイオリンソナタ第5番「春」を聞きながらこの記事を書いている。「春」のタイトルは、ベート―ベン自身がつけたものではなく、後から曲の雰囲気からつけられたという。桜のように、明るくのびやかで、暖かさを感じさせる曲だ。

さて、今年の桜は開花から満開までの期間が長く、じっくり花を楽しむことができた。あれこれと撮影の準備を計画していた私は、満開になるまで何度かフライングをしている。フライングというと桜に失礼かもしれないが、待ちきれずカメラを持って出かけてみるとまだつぼみだったということがしばしばあった。
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昨年の各地の桜の開花が予想を上回る早やさで進んだことが念頭にあったからかもしれない。暖かい日が数日続くと一気に成長し花開くとよく言われる。3月1日から毎日の最高気温を足して、500℃になると開花するという法則もあるらしい。開花に合わせて撮影計画を組むのは難しいが、春を待つ楽しみでもある。
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国立科学博物館研究員で植物学者の近田文弘(こんた・ふみひろ)さんによると、桜は10℃以上の分だけ成長するそうだ。11℃だと1℃光合成をする。10℃以下だと動かない。「トーキング ウイズ松尾堂」というラジオ番組で教わった。
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全国各地で桜の管理技術を教えているという近田さんは、「桜の寿命は短命。ソメイヨシノは60年と言われている。適切な管理をすれば300年以上生きる」とも。そういえば、私が住んでいる周辺の桜は戦後になって植えられたものが多いと聞くが、一様に老木化が進んでいる。計画的に世代交代させないと、一気に桜を失うことになりかねない。
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私が昨年訪れた弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あり、それぞれしっかり花を咲かせている。ぜひとも、長寿化を図ってほしいと願う。
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(写真)上から、新河岸川の桜まつり(埼玉県川越市)、慈眼寺の枝垂れ桜(埼玉県坂戸市)、中院のソメイヨシノ(埼玉県川越市)、乾通り(東京都千代田区)、無線山公園(埼玉県北足立郡伊奈町)
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# by hasiru123 | 2016-04-06 21:21 | その他

私が所属している消費者団体「NACS東日本支部」の埼玉分科会で、設立3周年記念行事としてシンポジウムを開催した。主な内容は以下のとおりである。

テーマ:病気予防! 健康マネジメント最前線
~治療から予防・セルフケアへ。生活習慣を自らの手で!~
第一部:基調講演
・医療機関の立場から:小川卓氏(医療法人財団献心会川越胃腸病院 総務部長/消費生活アドバイザー)
・消費者の立場から:土田貴志氏(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 課長/消費生活アドバイザー)
第二部:パネルディスカッション
・コーディネーター:土田貴志氏
・パネラー:小川卓氏、佐藤幸夫氏(多摩大学医療・介護ソリューション研究所フェロー/消費生活アドバイザー)、中田晶子氏(乳がんサバイバー/ピンクリボンアドバイザー/消費生活相談員/消費生活アドバイザー)

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わが国の医療機関では、一部治験などはあるものの、通常は標準的治療を基本とした診療が行われている。体質は人それぞれで、体型や体格、生活習慣などが変われば、治験や薬の効果も異なる。私たちは医師の標準的治療を基本としながらも、自らの情報力と判断力を強化することで自分の体を守ることが可能だ。工夫次第で、そのような行動が日本の医療費削減にも寄与できるかもしれない。そんな視点から、このテーマに取り組んできた。

シンポジウムの内容は、5月21日(土)に都内で開催される東日本支部研究発表会のミニセッションでも紹介される予定だ。

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予想を超える市民の参加があって、会場では熱心にメモを取りながら聞き入る姿が見られた。小分科会は一般市民を対象にした企画はこれが初めてである。準備期間が短かったこともあって、実施を危ぶむ声もあったが、開催できてよかったと思う。パネラーのやり取りがうまくかみ合っていたし、進行もスムーズにいき、参加者の反応もよかった。

この試みが健康増進のあり方を考えるトリガーになればうれしい。そして、運営側の私たちにとっては、今後の活動の自信につながったことが何よりの収穫だったと考えている。会員の皆様、お疲れ様でした。

(写真上)シンポジウムの会場
(写真下)終了後の懇親会
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# by hasiru123 | 2016-03-30 19:51 | その他

今回は、大阪女子国際マラソンで優勝した福士加代子(ワコール)が名古屋ウイメンズマラソンへのエントリーを表明し、騒動になった。結果的には、名古屋への出場を取り下げた。

「五輪へ何としてでも出場したい」という選手からすれば、リスクを承知の上で名古屋へ出場して代表を確実なものにしたいと考えるのはごく自然な心情だと思う。陸連が決めた選考基準を読む限りは、大阪女子の結果をもって即内定とはならないのは明らかであるからだ。

今回のトラブルを意識してかどうかは定かでないが、選考結果の発表の翌日に日本陸連はそのウェブサイトに「マラソン日本代表記者発表会詳細」として、選考の手順や選考理由、選考要項説明、代表選手発表などを詳細に報じている。これまでに見られないかった取り組みとして評価していい。

ここで、昨年6月に陸連が決めた「選考要項」を整理すると、以下のようになる。

①代表は男女とも最大3枠。補欠は選考しない
②世界選手権(8月、北京)で入賞した日本人最上位者には内定を出す
③国内の選考3大会は、それぞれ日本人3位以内に入ることが選考対象の条件
④その中で陸連設定記録(男子2時間6分6秒、女子2時間22分30秒)を突破した者がいれば1人を優先的に選出し、残りは順位やレース展開などから総合的に判断する
⑤複数の選考会に出場した場合、2回目でも設定記録を破れば有効

フリーライターの松原孝臣は「Number Web」の3月14日号でこう書いている。

「(前略)それでもここまでこじれた原因は、ハイレベルな派遣設定タイムを設けその重要性を打ち出したことで、代表内定への明確な道筋があるかのように見せたことだ」

「もっと言えば、選考側への不信感だ」とも言っている。この文脈の意味するところは、上記の④に関係がある。「1人を優先的に選出」とあるが、派遣設定記録を超えても男子なら最終選考会のびわ湖、女子は名古屋の結果を待たないと、内定はもらえない。つまり、最後の大会が終わって派遣設定記録を超えた者のうちのトップであることが確認できて初めて「優先的に選出」されるのである。

選考方式の是非は別として、たしかにこの選考要項に不整合はない。しかし、選考方式が複雑であればあるほど関係者への周知と説明が重要だ。選考する側と選手の信頼感があってこそ、次のレースにつながるからである。

今後も五輪や世界選手権の代表選考に際しては、複数の大会から結果を総合して大会から結果を総合して複数選手を決めるやり方は変わらないと思う。なぜなら、順位や記録などで一発選考で決めるやり方はわかりやすいというメリットは大きい反面で、五輪の前年に開催される世界選手権を対象から外せないことや主催新聞社との関係で一本化が困難であるなど、デメリットも多いからだ。

昨年6月の「選考要項」公表時に、ウェブサイト等を通して詳細説明がていねいに行われていれば、今回のトラブルはなかったかもしれない。マラソン以外の競技で一発選考方式を採用して定着した例はある。たとえば、アテネ五輪以降の競泳がその一つである。それらの取り組みも参考にしながら、より透明性の高い選考手続きを進めてほしい。
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# by hasiru123 | 2016-03-20 07:15 | マラソン