夢のマラソン

乗鞍高原の秋

今年は、例年よりも早く色づいた乗鞍高原の紅葉である。

標高が約1500メートルの一ノ瀬園地ではオオカエデやまいめの池の樹林帯を前景にして、剣が峰(乗鞍山頂)方面が望めることを期待していたが、訪れた11月上旬はすでに紅葉は終わっていた。

それと引き換えに、山頂は1週間くらい前から積もった雪で、白銀の世界をのぞかせたいた。

      

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         秋映1(まいめの池)
      
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         秋映2(牛留池)
      
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             深まりゆく秋
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# by hasiru123 | 2016-11-11 21:02 | 芸術

蜂窩織炎と向き合う

今年は何かと天候が不順だった。関東地方、特に私の住んでいる埼玉県あたりは例年よりも雨が少なかった。この夏は重大な水不足に陥るのではないかと心配もした。

ところが、夏本番になって、これまでのような猛暑とはならなかった。8月から9月は頻繁な台風の襲来で、いつの間にか水不足は解消していた。

そして天候だけでなく、熊本地方は天変地異の予兆のように大きな地震にも見舞われた。秋が深まり、今までなら紅葉の色づくのが楽しみなところだったが、それどころではなく復旧作業に追われる山間の地域がある。

いつもと違う天候や自然に似た異変が私の体にも起こった。「今年は、蜂窩織炎にかかった方が受診者の中に数名いました。めずらしいことで、これも天候がいつもとちがうことが影響していたかもしれません」とは、私のかかりつけの指圧の先生の言葉である。私自身、「蜂窩織炎」という病名を知らなかった。毛穴や傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込んで皮膚の深いところから化膿してしまう感染症のこだと、自分が罹患して初めて知った病名である。高齢者や免疫力の低下している人が発症しやすいと言われている。

8月中旬に突然襲われ、驚いた。左足のひざ上の内側と、ひざ下の後ろ側が腫れ、変色し、発熱もあった。診察の結果、それとわかった。点滴と飲み薬の服用で1週間位で治まった。

また練習を再開し、10日くらい経ったら再発した。回復を待って再び走り出したら、蜂窩織炎のような腫れや変色はないが大腿薄筋と短内転筋などに痛みが出て、またもや練習を休止して、現在に至っている。

筋肉痛であれば短くて数日、長くても1週間から10日くらいで回復していた。捻挫でも、大体そんなところである。それが、1週間程度では治まらないということはこれまでに経験したことのない何かがある、ということかもしれない。

仮に痛みを感じなくなったとしても、体のどこかに問題となるものが潜んでいて、いつかまた頭をもたげてくるかもしれない。油断は大敵だ。だから、走らないのに越したことはない、という人がいる。

一方で、走ってみて違和感があるようなら休み、なくなればまた走り出せばいいではないか、という声が聞こえる。

どちらが正しくて、どちらが間違っているということではないだろう。いまは、これからも続きそうなこの問答を、苦笑しながら楽しんでいくことにする。

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# by hasiru123 | 2016-11-05 09:26 | 練習

川越まつり


今年も、川越市内では豪華絢爛な山車の競演が繰りだした。国指定重要無形民俗文化財の「川越まつり」である。


もともと川越氷川神社の秋の祭礼は隔年に行われ、田楽や相撲などが奉納されていたようだ。慶安元年(1648)に当時の川越藩主松平伊豆守信綱が、氷川神社に獅子頭や神興などの祭礼道具を寄進したのが川越まつりの始まりとされる。


川越まつりは、10月14日に氷川神社が執行する例大祭を根源として直接行われる神幸祭と、氏子町衆が催す山車行事(祭礼)から成り立っている。その後徐々に規模を拡大し、関東の代表的な都市祭礼となった。そして、山車も形態を変えて現在に受け継がれている。


今年の新しい取り組みは、スマートフォンで山車情報を得られるようになったことである。スマホ用のアプリ「川越なつりナビ」が無料で公開された。


このナビは、運行しているすべての山車の現在位置を表示し、山車は実際に地図上を移動する。スマホを持っている人の現在位置も表示されるので、簡単に山車を見つけることができる。また、「曳(ひ)っかわせ」等の山車行事やイベント情報などを生で見られる「川越まつりLIVE」と山車の現在位置をリアルタイムに確認できる「山車ナビハイスピード版」が有料で提供された。札の辻などの主要な交差点では、山車が来ないときはスマホをかざしている人の姿が多く見られた。

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写真は、10月16日(日)の夕刻に見たシーンで、山車同士がおはやしを競演する「曳っかわせ」である。


なお、全国33件の祭りを一括した「山・鉾ほこ・屋台行事」として、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指して提案されていて、このなかに「川越氷川祭の山車行事」も含まれている。


川越まつりの起こりについては、平成11年発行の「川越市立博物館だより」第28号を参考にした。




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# by hasiru123 | 2016-10-22 11:57 | 話題

ファイナルステージが始まった

いよいよ、というか、ようやくプロ野球クライマックスシリーズのファイナルステージが始まった。


やはり、広島カープの行方が気にかかる。きっと広島は、やりにくいだろうなあ。というのも、対戦相手はあの巨人かと思っていたところが、横浜DeNAベイスターズだったからである。


こう言っては横浜に失礼かもしれないが、私には何としてでも倒そうという気になれないのだ。巨人とちがい、横浜には少なからぬ親和性を感じているからである。広島も横浜も、日本一になったのは遠い過去のことだ。その意味では、どちらが勝ってもうれしいステージである。


何も私が戦うわけではないのだから、そこまで心配する必要はないのだが・・・。広島がペナントレースを制覇したあたりから、今年はここまでよく戦ったのだから、これ以上望むのは欲張りかな、と思うようになった。よく言う「先憂後楽」である。楽しみは、来年に取っておこう、と。


しかし、広島の選手たちは、そんなことは微塵も考えていないにちがいない。第一、若手とベテランがうまくかみ合っていて、死角がない。それに、選手たちには勢いがあり、チームワークも抜群だ。打ってよし、投げてよし、走ってよし。闘志に燃えているはずである。


もし緒方監督に心配することがあるとすれば、それは優勝が早く決まって、実践から遠ざかっていることだろう。その点、横浜はファーストステージの余韻が残っていて、戦いやすいはずだ。ペナントレースで圧勝した広島としては、今年一番の胸突き八丁にさしかかっているといえるだろう。手に汗を握る熱戦を期待している。




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# by hasiru123 | 2016-10-12 19:12 | 話題

「勝敗」ではなく、「記録」を

今年の秋季国体(国民体育大会)は岩手県の開催で、陸上競技は北上市で実施されている。NHKでは、毎年100mが行われる日に中継されるのが定番になっているようだ。

10月8日(土)の成年男子100m決勝には、山縣亮太(セイコーホールディングス)とケンブリッジ飛鳥(ドーム)が出場するとあって、留守録したビデオを後で見たら、二人の姿はなかった。山縣は準決勝を棄権、ケンブリッジは欠場とのことである。冷たい雨が降りしきる気象コンディションを考慮して、安全を優先したのかもしれない。

同じ日、成年女子100mでは福島千里(北海道ハイテクAC)が見事7連覇を果たした。走ったレーンの番号「7」の腰ナンバーをかざして写真におさまる姿は、今後も現役を継続する意向があるのかなと思わせるシーンだった。なにしろ、日本女子の短距離陣では福島の後を追う選手が見当たらないだけに、来年の世界選手権でリオ五輪の雪辱を期したいところだ。

ところで、最近の陸上の国体を見て思うのは、長距離種目が少ないことである。国体の種目は男女ともに少年A、少年B、成年に分かれるが、1500mは少年女子共通、5000mは成年女子と少年男子A、3000mは少年男子Bと少年女子Aがあるだけである。成年男子は1500mや5000mがなく、10000mは男女ともない。

長距離ファンとしては、もう少し種目数を増やしてもらいたいところである。というのも、10月という時期は、晴れると空気が乾きやすいことから、長距離種目で好記録が望めるからだ。日本選手権が開かれる6月は高温多湿なため、長距離には向いていない。駅伝シーズンに入る前のこの時期は長距離走に最適なのである。52年前は、東京五輪が開催された10月だ。長距離種目で活躍の機会が少ないのは残念である。

一方で、国体の種目が多岐にわたっている中で、多くの種目数を抱える陸上競技にこれ以上の追加が望めないことも事実である。2020年の東京五輪の開催費用が膨れ上がる折、国体としても同様の問題を抱えている。

ここは、国体ではなくて、新たに全国規模の中長距離記録会のような取り組みを望みたい。「勝敗」を競うのではなく、「記録」を競うのだ。

秋の夜長に、ふと考えた夢である。


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# by hasiru123 | 2016-10-11 07:49 | 話題

2016第九の夕べin喜多院

川越喜多院の「第九」を聞かなければ秋が来たような気がしない。そう思う今日このごろである。

第11回を迎える「第九の夕べin喜多院」が10月2日(日)に開催された。この日は、幸いなことに台風の隙間をぬって好天に恵まれ、星を仰ぎながらのコンサートとなった。喜多院をはじめ4団体が後援し、サッポロビールをはじめ6団体が協賛・協力して行われたものである。

主催者の発表によると、合唱に参加した団員は252名とのことである。エレクトーンの演奏、4名のソリストによる独唱、児童合唱団の歌、そして後半は合唱団による第九交響曲「歓喜の歌」などが披露された。そして、最後は全員で「よろこびの歌」と「ふるさと」を合唱した。

今年も撮影を担当させていただいたが、今回はことのほか緊張の連続だった。というのは、昨年の撮影途中でカメラを三脚に固定したまま倒してしまい、カメラを壊し合唱の大部分の画像を台無しにしてしまったからである。暗がりの中で操作したためのアクシデントであった。関係者には大変なご迷惑をおかけした。

今年は、心機一転して、そしてより慎重に取り組むことに徹した。仕上がりの良しあしはさておいて、シャッターを切った約90枚を何とか提供できそうである。

以下に、その一部をご紹介する。

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                     リハーサル風景(指揮するのは宮寺勇さん)

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                   エレクトーン演奏(内海源太さんと川島容子さん)

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                   「わたしのお父さん」を歌う比留間あゆみさん

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                   「愛さずにはいられぬこの思い」を歌う松原隆さん

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「ハバネラ」を歌う城守香さん

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                   「闘牛士の歌」を歌う原田圭さん

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                   「第九」を歌う合唱団


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# by hasiru123 | 2016-10-03 20:26 | 芸術

地域で元気な高齢者10人

9月11日(金)に厚生労働省が発表した統計によると、住民基本台帳に基づく100歳以上の高齢者の総数は61,568人(前年差+2,748人)いることが分かった。また、100歳以上の高齢者のうち女性は53,728人(全体の約87%)だった。

人口10万人当たりの100歳以上高齢者数では、私が住んでいる埼玉県は、最も少ない47位だった。その理由については言及していないが、埼玉県の人口の増え方の事情に関係がありそうだ。というのは、埼玉県は戦後になって他の地域からの人口流入が増え、移り住んできた人たちの多くがまだ100歳の域に達していないからではないかと私は推測している。したがって、ある時期からその年代に達する人たちが一挙に増えるのではないかと思っている。

ところで、同省のホームページには、各地域で活躍されている100歳以上のご高齢の方々のエピソードが紹介されていた。その一言一言に驚き、はっとさせられることがたくさんあった。その中から10名の一言の一部を紹介させていただく。

□ 60年前からゴルフをはじめ、現在も週に1回ゴルフに通っている(100歳・男)

□ 一番の楽しみは、友人との麻雀(101歳・女)

□ 介護サービスを利用せず、毎日、筋力トレーニングを行うほど元気(100歳・男)

□ 歌詞を見なくても50曲以上の歌が歌える(100歳・男)

□ 夫婦とも100歳で、2人とも杖を使わずに歩けて、会話もできる(100歳・男、女)

□ 今も自転車に乗って買い物をしている(100歳・男)

□ 世界最高齢のスプリンター。100歳超の100m世界記録保持者(29秒83)(104歳・男)

□ 現役の幼稚園の先生として活躍中(100歳・女)

□ 今でもぶどうの袋掛けやかぶの出荷箱の組み立てなど行い、身だしなみに気を遣う大変おしゃれな高齢者(102歳・男)

□ 30年前から高年大学に通い、100歳の女学生としてマスコミから引っ張りだこ(100歳・女)

これらのエピソードを読んで、これから100歳に向かおうとしている方々は、どのようにお感じになっただろうか。今すでにこれらのことができないでいるという方もおられよう。また、もしかして自分にもできるかもしれないとほくそ笑んでいる方もいらっしゃるかもしれない。

今日行われたある団体の世代間交流会で、こんな話をさせていただいた。


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# by hasiru123 | 2016-09-26 06:24 | その他

マラソンランナーの死

「(中略)しかし自殺は逃避であると思います。彼は人生のレースで勝負することなく途中放棄したと私は思うのです」。こう書いてその死を惜しんだのはマラソンランナーの君原健二さんだ(『君原健二のマラソン』)。



自殺というのは、メキシコ五輪の年が明けた1月に命を絶った東京五輪のマラソン銅メダリスト円谷幸吉のことである。私がこの悲しい知らせを目にしたのは、高校の冬休みが明けて間もなくのことだった。ちょうど陸上競技に取り組んでいたときだったことから、よく記憶している。



最近になって、長年にわたってわからなかった日本のマラソンランナーの死の謎が浮かび上がってきた。東日本大震災で甚大な被害を受けた幸吉の長兄の家から、整理している中から幸吉の手紙の束が見つかったのである。

これまでに、東京五輪後に行った右足アキレス鍵と椎間板ヘルニアの手術がうまくいなかったことや、円谷の指導者であった教官が自衛隊体育学校長によって更迭されたこと、初恋の人との結婚が学校長の反対でうまくいかなかったこと。それに加えて、東京五輪以上の活躍が期待されていたことへのプレッシャーなど、様々な要因が言われていた。


これらの動機について、かなり鮮明な輪郭を描くことができたのが、雑誌「文芸春秋」10月号に掲載された「マラソン円谷/悲劇の謎が解けた」(松下茂典)と題するルポだった。数10通の手紙から、「かねてより取り沙汰された複数の動機が、図らずも幸吉直筆の手紙によって一つの真実となり、半世紀の長きに及んだ謎が解けた」。


このルポを読んで強く思ったのは、動機は一つではないとしても、一生に一度はだれもが抱くであろう怒りや嘆きが引き金となったのではないか、ということである。あれこれと深く言及することは、今後読まれる方の妨げになるといけないので、書かないことにする。




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# by hasiru123 | 2016-09-18 18:59 | マラソン

広島カープに乾杯!

「農村は都市を包囲する」といった人がいる。中国革命を勝利に導いた毛沢東である。この言葉を借りて、私は「女性は市場を包囲する」と考えている。女性がオピニオンリーダーとなって市場を席巻させた例は、枚挙に暇がない。



先のブログで、川越市内のやきとり屋では「最近は女性客が増えた」と書いたが、一昨日この店で久しぶりにやきとりを食べた。調理場を囲むカウンターは、半分以上がカップルだった。女性の来店がお店を活性化させる好例ではないだろうか。



山ガールが増えたことが高齢者の登山人口増の引き金になったのは記憶に新しい。そして、25年ぶりのセリーグ優勝を果たした広島カープ。ここ数年で神宮球場でのカープ戦の動員は倍近くにまで増加し、これも赤色をこよなく愛する「カープ女子」の影響といわれる。特に球団が仕掛けたわけでなく、全国的にみられる自然発生的な現象らしい。



1975年に初優勝したときも、そして91年に優勝したときもこのような現象は見られなかった。ただし、例外として「広島カープを優勝させる会」をつくって応援していた雑誌「酒」の編集長の佐々木久子(故人)がいた。75年にカープが初優勝に向けて快進撃を続けていたときに「憎いカープめといわれてもいいから、早く一人前の女としてパーッと開花してほしい」と檄をとばしていた人である(大隈秀雄『日本のプロ野球をダメにした75人』)。



この日、くだんのやきとり屋では優勝のかかった巨人・広島戦の中継を放映していた。私は、5回表に鈴木誠也の2打席連続2ランを放って巨人を突き放したところから見はじめた。鈴木が打ち、松山が打った。黒田が投げ、中崎が締めくくった。今年のカープを象徴しているような見事な試合展開だった。



交流戦で勝ち越したころから、「今年こそ優勝できる」と確信するようになった。一方で、長期にわたって下位チームに追われる立場が続き、選手やスタッフのプレッシャーは並大抵ではなかったに違いない。ファンの熱い視線の中、横綱相撲で乗り切った広島カープに乾杯! 鋭気を養って、クライマックスシリーズとそれに続く日本シリーズでも大いにファンを沸かせてほしい。





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# by hasiru123 | 2016-09-12 23:02 | 話題

第三の場所

アメリカの社会学者レイ・オールドパークは出会いや語り合い、情報を交換する場所のことを「サードプレイス」と呼んだ。家と職場(学校)の中間点で、公的でもあり私的でもある「第三の場所」の必要性を説いている。

たとえば、サラリーマンにとっての赤ちょうちんや女性の郊外型レストランで食べるランチなどがこれに当たるだろうか。私だったら、月イチくらいで行くやきとり屋かな。

川越市内には豚のかしら肉を食べさせるやきとり屋がある。最近は女性客が増えたためだろうか、サラダをはじめとする各種メニューがそろうようになった。それでも、この店の稼ぎ頭は肉とネギを交互に串刺ししたやきとりだろう。これがとてもおいしくて、生ビールとの相性が抜群にいい。私が「サードプレイス」としているゆえんである。

そうした場所は、高齢になった人にとっても大切にしなければいけないと思って書いたのが、以下の小文である。ある地元の会報に寄せたもので、例によってここに転載する。

 

□ ■ □ ■ □ ■

よく、自治会は高齢者福祉に寄りすぎているのではないかという声を聞く。その当否は別にして、世代間のバランスがとれた課題を設定して活動するためには、会員の年代構成と自治会役員のそれとにギャップが生じないよう配慮することが求められる。そのことを踏まえた上で、ここではあえて高齢者について書かせていただく。

話は変わるが、川越市を拠点に発行している文芸誌「文芸川越」がある。図書館などでご覧になった方もおられよう。いつも、巻末に投稿者の属性を紹介した記事がついている。

10歳刻みの年齢層では、70代が最も多い38.7%で、80代が27.4%、60代が14.6%と続く。若い年代では10代(15-19歳)が9%で、その他の年代は20代から40代まで合せて10%にしかならなかった。

若年層が少ない要因を想像するに、働き盛りの世代は短歌や詩をものする時間的な余裕がないのだろう。しかし、いちばん層が厚い団塊の世代を含む60代で投稿が少ないのも気にかかる。それにしても、70代、80代のエネルギーに脱帽である。そういえば、私の義母は生前俳句を作っては精力的に雑誌や新聞へ投稿していた。

幸いなことに、この町にはいい自治会館がある。ここを拠点として、高齢者のエネルギーをもっと熱いものにできないか、と考えている。


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# by hasiru123 | 2016-09-06 20:49 | その他

中距離走を強くする  「ドーダ」と科学的トレーニングの融合




リオ五輪が終わった。長距離種目については、男女とも世界の水準からさらに遠ざかってしまった、と思わせる内容だった。順位はともあれ、トップランナーが見える位置で戦うことができなかったからだ。

日本の指導者たちは一様に言う。トラック種目でスピードを強化せよ。その先に見据えるのがマラソンだ、と。はたして、そうだろうか。

マラソンのスピード化は、日本がマラソンの黄金期を迎えていた1980年代から言われていたことだ。さらにさかのぼると、1960年代に国際競技会に出場し始めたケニア選手たちが3000M障害で多くの好記録を作ったときにも、いずれこれらの次世代の選手たちがマラソンを走り、世界を牽引するに違いないと予感していたはずだ。

なぜ、スピード化に対応することができなかったか。それを顧みることから始めなければ、いけないだろう。

長距離走のスピードの基本は、当然のことだが800Mや1500Mの中距離種目だ。ところが、これらの種目は5000Mや10000Mに比べて、長きにわたって記録が低迷している。例えば、男子1500Mの日本記録は12年間更新されていない。高校男子に至っては、17年間も更新されていない。この分析と原因究明から始める必要があるだろう。

よく言われるのが、「日本の高校や大学の駅伝人気が、トラック競技の成長を妨げている」という論法である。たしかに、駅伝を目指して進学してくるアスリートは多い。それはそれで長距離の競技人口を増やす効果に貢献していることは間違いない。しかし、シーズンが冬場に限定される駅伝だ。この1点をもってスピード不足の責任を負わせるのは、少し違うような気がする。

箱根駅伝を目指して全国の高校から関東の大学に集まってくるように、中距離種目を目指して高校や大学に入ってくる仕掛けと動機づけが必要でなないか。

中距離走は長距離走に比べて、体内に乳酸が多く発生する。その意味では長距離走よりも競技時間が短いにもかかわらず、過酷な競技といえる。乳酸が溜まって動かない身体を酷使する練習に耐えることはつらいことだ。この試練を乗り越えるには、これまでと違ったコトやトレーニング方法で選手をやる気にさせる「何か」が求められよう。

問題は、その「何か」である。

箱根駅伝がこれほどまでに高校生選手たちを引きつけるのは、故郷を離れた選手たちを家族や親せき、地元の恩師や友人たちがこぞってテレビで応援し、見守ってもらえるからだ。人という生命体を動かす行動原理は3つあって、そのうちの「自尊心」は人を人たらしめるとても重要な動機である。明治大学教授の鹿島茂さんは、その著書『進みながら強くなる』の中で書いている。「人は、「ドーダ! おれ(わたし)って凄いだろ、どうだ! まいったか!」という自尊心の充足に向かうのですが、逆にみれば、これがすべての出発点である」「もし、人間に「ドーダ」がなかったら、科学者の偉大な発見も、芸術家の歴史的傑作も、起業家の社会を動かす大事業もすべてなかったかもしれない」。

箱根駅伝で、中継後に倒れ込むまで追い込むあの頑張りは、この「ドーダ」という自尊心の充足に他ならない。中距離種目に取り組む選手たちにも「ドーダ」を発揮する強い願望が生まれれば、多くの乳酸を発生させるきつい競技にもかかわらず進んでチャレンジする機運が生まれるのではないか。「ドーダ」と科学的なトレーニングが融合すれば、世界のトップランナーの背中が見えてくるに違いない。五輪を見ながら、そんなことを考えた。

(注)「ドーダ」は、東海林さだおさんの漫画に出てくるフレーズである。







































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# by hasiru123 | 2016-08-27 11:30 | マラソン

「4継」の活躍が明日の陸上選手を育てる

リオ五輪は8月5日(土)朝のサッカーから始まった。この日から、五輪を始めとするスポーツ情報のシャワーの量に圧倒され、なかなかついていくことができなかった。この時期は、夏の甲子園が始まろうとしていたし、プロ野球はセパともペナントレースが白熱を帯びてきた。そして10日、イチローがメジャー通算で3000安打を達成した。

自分の走る方の練習も少しずつ量を増やそうとしていたし、お盆の準備もしなくてはいけない、という私ごとも頭にあった。そこに、五輪である。出場する選手には失礼かもしれないが、開会式前後は、テレビの五輪ダイジェストをながら視聴するのと、新聞を拾い読みするので手一杯という気持ちがあった。

さて、後半から始まった陸上競技。なかなか新聞の一面を飾る記事が見られなかった。トラックもフィールドも、日本人選手にとっては厳しい大会だなア、と思いつつダビングしたビデオを見る日が続いた。ところが、である--。

目の覚めるような快事があった。男子400Mリレー(4継)の決勝である。37秒60のアジア新記録で、この種目初の2位に入ったのだ。2日前の予選でも、37秒68のアジア新記録で2位で通過していたので、北京五輪の再来かと期待していた。そして、第4コーナーを通過した時点で、1位のジャマイカと並ぶような展開。私は、夢を見ているような心地ですらあった。北京の3位を超える活躍は驚きである。

男子の短距離陣は、100Mと200Mを見る限りでは徐々に世界との距離を縮めつつあることは実感していた。シーズン当初からいい流れがあり、日本選手権でそれが開花した感があった。リオ五輪では、100Mで初めて2名の準決勝進出者を出し、200Mでは3名とも予選敗退となったものの、持ちタイムでは全員が準決勝へ進出してもおかしくないところまで力をつけてきたと思っている。一方で、彼らには9秒台とか決勝進出とか、何かとプレッシャーがかかり、べストの状態で臨むのに苦労したのではないだろうか。

特に、周りの期待の高かった100Mの桐生選手や200Mの飯塚選手は、予選敗退からリレーまでにもう一度気持ちと体調を引き上げるのは並大抵のことではなかったはずだ。そこを上手にクリアし、バトンを確実にしかも効果的つない彼らの調整能力の高さに敬服する。

考えるに、日本人選手が身体的能力の壁を破るには、心理面の克服と技術力の向上、そして基本の徹底という3点に行き着く。男子4継の活躍が、陸上競技に取り組んでいる若い選手たちの支えになればうれしい。


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# by hasiru123 | 2016-08-21 20:33

山岳遭難事故に学ぶ

山岳遭難の多い長野県で2014、15年の遭難件数を見ると、北アルプスでは7、8、9月の遭難が多いことがわかります。そして遭難の状況を調べてみますと、猛暑だった15年8月は「疲労」が原因の遭難がとても多いのです。
(中略)
前述の長野県のデータを見ると、14年の「疲労」遭難は5月に多く、原因は低体温症、つまり「寒さの疲労」でした。15年は8月の晴れの日に「疲労」遭難が多く起きています。具体的な状況で見ると、夏の遭難は心臓発作、熱中症、高山病が原因の多くを占めています。
(中略)
これらの夏の「疲労」遭難の事例を見ると、「夏の晴れた日」という気象条件が影響していると気がつきます。それを踏まえると、夏は「脱水」の疲労が遭難に大きな影響を与えていることが、容易に想像できると思います。
(中略)
14年から15年にかけて、登山中の心臓死が増えました。昨年夏にこの連載「防ごう!山での心臓突然死」のシリーズでも紹介しましたが、脱水は心臓突然死のリスクも高めます。

以上は、心臓血管センター北海道大野病院医師で国際山岳医の大城和恵さんが「デジタル毎日」の「登山外来の現場から」と題して連載している記事からの引用である。猛暑の登山は疲労が招く遭難に注意を、と呼びかけている。

夏の「疲労」による遭難事例は、夏のランニング事故にもそのままあてはまることだ。気温が上昇した時間帯に走っているランナーを街で見かけることがある。ここ数日間は、朝とはいえ9時を過ぎると30度をゆうに超えていた。健康な大人でも上記の山岳遭難のような事故が、夏のランニングで起きてもおかしくない。

一昨年の同時期の小ブログに書いたことではあるが、脱水回復までに時間的な遅れが生じることから、「無自覚脱水」に陥りやすいことが知られている。運動中に過不足なく水分を補給し続けることは不可能だとしても、水をとらない限り脱水へ向かって進行していくことを念頭において、「早めの給水」が欠かせない。練習の前後はもちろんのこと、走っている途中でもこまめな給水に努めるべきである。

なお、暑さ対策としての水分には市販のスポーツドリンクを利用するとよい。また、自分の好みに合った「経口補水液」(注)を作って補給することもできる。夏の脱水対策は、小まめな給水にしかず、だ。


(注)私はこの時期になると、マイ「経口補水液」を毎晩のように作って、冷蔵庫に入れ、翌朝の練習の前後に飲んでいる。以下、私の作成例。水500mlに砂糖20g(ボトルキャップ3杯または1個3.3gの角砂糖6個)と塩1.5g(透明スプーン1杯)を加えてよくかき混ぜる。レモン汁を入れると飲みやすくなる。


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# by hasiru123 | 2016-08-10 21:25 | 基礎知識

礼文島を訪ねる

利尻島から北へ船で約1時間行くと、そこは礼文島だ。

日本海に位置する最北の離島である。その東海岸は穏やかな丘陵地が広がり、海へと続く。一方、冬の厳しい季節風を受けやすい西海岸は切り立った岩場が続いている。その山容は、大地溝帯の影響を受けた北アルプスの東斜面の鋭利さとその西側のおだやかな斜面に似ている。

ここも、夏には約300種の高山植物が咲き乱れ、本州の2000メートル以上の山でなければ見られない姿がある。

静かな町である。地元の人に聞くと、島には信号が1台しかないそうだ。そういえば、私が朝走った海岸沿いの道路には信号機を目にすることがなかった。もしかしたら、信号機の青を見落としただけかもしれないが。

早朝のせいか、街を歩いている人も見かけない。聞こえるのは、打ち寄せる波の音とウミドリの鳴き声だけだ。この日も、昨日と同じ80分をかけてゆっくりジョグをした。


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          アザミ
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          エゾニュウ
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          チシマワレモコウ
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          レブンシオガマ
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          ハマナス
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          ハマヒルガオ
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          スカイ岬
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          礼文島からの利尻富士
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          桃台猫台
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# by hasiru123 | 2016-08-03 20:42 | その他

利尻島を訪ねる

朝6時。

鴛泊港の宿舎を飛び出すと、港町を山側に向かって走り出した。湿った風が吹きつける。関東地方の木枯らしを思い起こさせる、冷たい風だ。10分ほど市街地を走ると、中学校の近くに運動公園があるのを見つけた。幸い、400メートルのトラックがあった。ここで、ゆっくりジョグをすることにした。

日本海に浮かぶ島、稚内から約20キロ離れたところにある丸形の島は利尻島だ。この島の象徴といえるのが利尻山である。きれいな円錐形の形をしたその山は「利尻富士」と呼ばれ、日本百名山にもなっている。この山は固有の多種多様な高山植物が見られることから、初夏から夏にかけて多くの登山者やハイカーでにぎわう。

今回の旅行では、ランニングはほどほどにして、ひたすら島の自然にレンズを向けることにした。


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          ウミネコ
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          エゾニュウ
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          オオバユリ
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          オニシモジ
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          タチギボウシ
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          ハマナス
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          ヤマグア
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          ヨツバヒヨドリ
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          姫沼
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          富士見野園地
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# by hasiru123 | 2016-08-03 20:29 | その他