LSDとは何か(7)

   トレーニングの具体例(マラソンレースの半年前) その1

マラソンレース半年前は、出場する大会を決めて、本格的に準備に取りかかる時期です。マラソンの走り込み時期(本番の2~3ヶ月前)に備えて、じっくりスタミナを養成することが目的です。レースまでにはたっぷり時間がありますが、あれもこれもと欲張らないことが大切です。クロカンコースを使って起伏走に重点をおくとか、毎週末には山登りを取り入れるとか、定期的にトラックを使ったスピード練習を行うなど、いろいろやりたいことがあると思います。しかし、レースまであと半年ということは、あと半年しかないということでもあります。ぜひ、トレーニングの重点課題を絞ってください。

ここでは、LSDを中心に超持久力の養成をポイントにおいた練習を考えてみます。一般に書かれているマラソンの入門書は、サラリーマンよりも学生を念頭においた練習スケジュールが示されている場合が多いので、適用しにくいのが難点です。以下にあげるトレーニング例は、仕事を持っている人で土曜と日曜が休日に当たる場合を想定しています。

まず、表1を見てください。これは、小ブログのオーサーが5年前に出場したマラソンレースの半年前に行った練習の一例です。
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練習時間の多くとれる土曜と日曜にそれぞれ「LSD200分」、「20キロ走または30キロ走」を行っています。「20キロ走または30キロ走」は合同練習で、かなり追い込んだ走りをしています。トレーニングレベルとしては「強度4」(レースを「強度5」としたときの強度)に相当します。LSDを意識して、週1回の頻度でLSDを取り入れているのですが、配し方を間違えています。せっかく時間をかけてLSDを行うのなら、本当は「20キロ走または30キロ走」の後に行って疲労を回復させるほうがよりLSDの目的にかなっていると思います。ところが、合同練習会は毎週日曜に行うため、オーバートレーニングともいえる「20キロ走または30キロ走」を日曜に行って、時間のかかるLSDをやむを得ず前日の土曜に持ってきたのです。前にも書いたとおり、LSDは合同練習になじまないからです。月曜には日曜の疲労をとる目的で「スロージョッグ80分」(早朝)を行っていますが、できればLSDで少なくとも120分以上は走りたいところです。
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# by hasiru123 | 2005-05-15 20:04 | 練習

amaztypeとマラソン

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マラソン関連書籍で積み上げた絵文字です。

絵文字をダブルクリックするとさらに拡大してみることができます。これは、「マラソン」のキーワードから検索された本から作られています。あなたは、この中の何冊をお読みになりましたか。

【参考】
amaztype で、検索されそうなキーワードを「SEARCH WORD 」に入れてSTARTして下さい。
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# by hasiru123 | 2005-05-04 09:56 |

ボストンマラソン便り

4月18日に行われたボストンマラソンに、若葉グリーンメイト(WGM)から3名が参加しました。その一人、Iさんから報告が寄せられましたので、ここにご紹介いたします。

  *****************

WGMの皆さん、長年の夢でしたボストンマラソンに参加してきました。

109回という長き伝統を誇るだけあって、大会当日の18日月曜日までの3日間のボストンはマラソン一色になります。16日はNO引換えがコンベンションセンターで行われますが、世界のメーカーが出店して靴やウエアーや帽子など販売しています。日本のアシックスなどのブースもありましたが、圧倒的に米国はアディダスが強いですね。広い会場が押すな押すなの大盛況です。

17日は、朝7時頃から10分の1の距離4Kのfreedom runが、マラソンのゴール地点からc0051032_713877.jpg目抜き通りを駆け抜けて、 ゴール地点までの周回コースに、明日の参加予定者がフリーに参加して友好を温めます。 (右 写真1)

米国各地や他国の人々、またアジアでは韓国の参加者が民族衣装や韓国国旗を押し立ててアピールしていました。 これに参加するには、登録したナンバーカードを胸につけて走ります。ゴールすれば、水やパン、ジュース、バナナなどをもらって散会します。同じ17日の6時からはカーボローデイングが開かれましたが、私は参加しませんでした。

さて、18日の当日は快晴に恵まれた絶好のマラソン日和となりました。が、気温は時間とともにc0051032_714950.jpgあがって、スタート12時には20度を越えるまでになってしまいました。スタートは全く聞こえない1.5キロ位は離れていたでしょうか。
空に航空機が3機飛びさり、2機のセスナが「ゴールまで同行するよ」という文言の大きな旗を垂直にはためかせて旋廻していました。この旗は先頭の選手を空から誘導している状態で進みます。いかにもアメリカらしい壮大な光景です。 (右 写真2)

私達のゼッケンは20764前後で最後尾でした。周りにはゼッケンのない人も柵の外側に大勢参加していますが、お咎めはありません。スタート地点に到達するまでの28分強は整然としたもので誰もあせっていません。

スタート後は、一気の下りで混み合うこともあまりなく、スムーズに走れました。ホプキントンのスタートからボストンまでの片道コースは高低差150mですが、単純な下りでないことは走り出してすぐ感じました。意外にきつい登りが多いのです。5Kぐらいまでに3,4回はあったでしょうか。沿道は応援の人人で溢れます。下見の時は閑静な住宅があるだけでしたが、すごいです。年齢は関係なく、本当に素敵に声をかけたりハイタッチしたりしています。ジャズバンドがいるのもアメリカだと思 いました。

みんな愉快に楽しく参加してくれています。ホプキントンからボストンまで8つの街を走りますが、特に12マイル地点のwellesley collegeは、全寮制のお嬢さん大学ですが、500m位にわたって、ランニングシャツ姿で黄色い声でだれかれなく応援してくれます。ハイタッチや手作りのI lave you や Kiss me なんていう表示を掲げています。本当にキスした人もいたとか聞きました。

この大学からはヒラリーさんも出ているそうです。 この地点を過ぎると中間地点で、25キロかc0051032_7161866.jpgらはいよいよ心臓破りの丘です。 ここまでに殆どの人は足を使い切っていたそうです。試走の時は鳩山(埼玉県鳩山町)の坂に比べると軽い軽いといっていたKさんも歩いて乗り越えたそうです。あいにく私は腹痛がひどく、試走のときもバスの中、本番も途中 リタイアーで、とうとうハートブレイクヒルを体験できずに終わりました。 (右 写真3)

今日、記録証が届いていました。グロスとネットの5Kごとのスプリットが表示されています。スタート地点の写真を添付します。

  *****************

以下、補足です。

写真1は、当日レースを誘導してくれるオートバイ隊で、20台位あったでしょうか。写真2は、当日のスタート地点でここがトップの高さにあることがお分かりでしょう。写真3は、ゴール近くの公園に刻まれている歴代優勝者名と国名、タイムです。地面のコンクリートに記されています。「田中茂樹」が読み取れるでしょう。

競技が終わった後、最後のイベントは、8時からポストレース・ダンスパーティがホテルでなんと午前1時まで盛大に行われます。私達は、別途ツアーで完走会をおこない、それぞれの健闘を日本食で祝いました。

さて、ポストンはいかに記録が出にくいかのキーワードですが、まさにアップダウンに尽きるでしょう。マイル毎の高低差でプラス(登り坂)が26マイルのうち9マイルもあります。特に心臓破りの丘は17.18マイルで26メートル、20.21マイルで30メートル登っているのです。国内の主要な大会でこれほど登る大会はありません。東京の四谷の坂や琵琶湖の峠などは比較にならないのではないでしょうか。

面白いデータを見つけたのですが、1951年(昭和26年)田中茂樹さんが優勝した翌年は大会が行われていないのです。1953年に山田敬三さんが優勝しています。日本人は他に浜村さん、重松さん、君原さん、うね谷さん、そして瀬古さんが2回優勝していますね。瀬古さんの記録も10分を少し切る9分24秒ですから、いかに難しいコースかが分かるような気がします。

今年は、20度を越える気温で、2時間11分45秒でエチオピアのハイル・ネグシエ選手が優勝したのはご承知のとおりですね。

我々市民ランナーも、いいコンディションで、練習もよく積んで参加してはじめて納得の行くタイムがでる、挑戦し甲斐のあるコースではないでしょうか。
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# by hasiru123 | 2005-05-01 07:13 | その他

「マラソン選手が水分を過剰に摂取すると、血液中の塩分が低下し、危険な状態になる」との研究結果が、4月13日の米医学誌に発表された。

詳しくは、CNNニュースでご覧ください。

CNNニュースのURL: http://cnn.co.jp/sports/CNN200504140015.html
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# by hasiru123 | 2005-04-30 06:58 | 話題

『養生の実技』を読む

養生の実技
五木 寛之 / 角川書店
ISBN : 4047041637
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長く走り続けるための体は、一朝一夕には作られない。
「立てた計画は必ず実行する」
「強い意思を持ってことにあたる」
「ねばり強く頑張りぬく」・・・・・。
こういったネバーギブアップの精神は、スポーツの中でも、ことのほか長距離ランナーとしてのの成否を左右する大切な要素である。

しかし、この要素を、競技を目的としない一般ランナーに求めることは望ましくない。
「長続きしない」
「体調を崩す」
「楽しくない」
ということで、走ることでクォリティーオブライブを向上させようという、ジョギング本来の目的から離れてしまうからだ。

一般のランナーにとってはネバーギブアップとは反対で、
「立てた計画は自在に変更していく」
「何が何でも、という頑なな考えは捨てる」
「常に体と対話し、無理をしない」
という姿勢が、いろいろな点でうまくいく。
3年ぶりで出場したフルマラソン(04年荒川市民マラソン)を、苦しみながら走って実感したことである。

『養生の実技』を読みながら、
「なるほど、ランナーにとって大切なのはこのことだ」
と、思わず膝をたたいて納得したのは、次のくだりである。

「屈しない心は折れる。よく萎える心は折れない。・・・・・曲がることのない枝は、どんなにつよくとも折れる。史上最高の34,427人という昨年の自殺者の数は、ポッキリ折れた心の数だといっていい。
同じように、つよくてかたい体も折れる。屈すること、しなうこと、曲がることは、体にとっても大事なことなのだ」

同感である。
「治療よりも養生。日ごろの用心がまず第一。治療では手おくれだ」とも。

ランニングでも同じ。
走っても折れない、しなやかな体こそ、理想的なランナー像だと思いたい。
故障しないためのケアに、時間と金を惜しまないことが大事である。

五木寛之さんの人間観には、
「人間は生まれながらにして病んでいる」
「人間はもろいものだ」
という諦念がある。
数ある著書の中で、折に触れて病気のことや健康について語ってきた。
たとえば、こんな一節がある。

「ガン細胞や、病気や、障害を<悪>とみなし、それをやっつける、戦って勝つ、叩きつぶす、という姿勢には大きな無理があるような気がしてまりません。・・・・・否定から出発するのではない、新しい肯定の思想、<同治>の思想が、本当に人間を救うのではないか」(『生きるヒント2』)

『養生の実技』は、治療よりも養生、すなわち、いかにつよくなるかではなく、いかによく曲がるか、いかによく萎えるかについて、五木さんご自身の体験から考察したレポートである。

ふだんの健康管理の一助として、またランニングを長く楽しむためにも、多くの示唆に富んだヒントが随所にある。ぜひ、ご一読を。
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# by hasiru123 | 2005-04-29 13:18 |

ヒントになる話

毎年4月と9月、定期的に行っているランニングクラブの情報交換会に参加しました。埼玉県西部に拠点を置いている8つの団体(1団体は書面による)の代表者が集まって、活動状況や今後の計画、抱えている問題などについてざっくばらんに語り合う場です。

よく話題になるのは、会員の中高年化です。しばらく前までは、なかなか若いランナーが集まらないね、という雰囲気の話が多かったのですが、最近は加齢による記録の低下や熟年ランナーの故障、練習会に参加できない人の増加、といった活動内容に質的な変化が及ぶようになってきました。私の所属しているクラブでも同様の問題を抱えています。何も近隣の団体だけでなく全国どこでも抱えている共通の問題のように思います。

市民マラソン大会のプログラムを見るとその実態がよくわかる。年代別部門でもっとも出場者が多いのは20歳代や30歳代ではなく、「団塊の世代」が含まれる50歳代です。数年後には60歳代がピークになるのではないかという予測もあります。元気な熟年世代の存在と長寿化の流れを考えると現実味のある予測です。そんな中で、ヒントになるいい話を二つ。

その一つは、ランナーの中高年化が進行する中で、若いランナーを巻き込んで活性化している団体があることです。90名の会員を擁するT会はジョギング教室を開催したり、家族会員を積極的に募ったりするなどして若い会員を増やしてきました。自治体との共同取り組みにも積極的です。また、W会は公開しているホームページを見た若いネット利用者からの参加があって、活発になってきているといいます。

もうひとつの話題。H会の会長さんはすでに還暦を過ぎておられますが、同会に所属していてマスターズ800Mの日本記録を持つFさんから「速く走らない、長い時間走れ」との指導を受けて、「最近スタミナがついてきました」とほくそ笑んでいました。これまで経験したことのないトレーニング効果が見られたのだとのことでした。ゆっくり長く走りながら走力をつける、これこそ小ブログのねらいでもある「LSD」効果の発揮です。  

どのクラブもそれぞれに歴史があり、組織を引っ張っていくリーダーがいらっしゃいます。これからも、交流の中からさまざまな共同の取り組みが生まれ、お互いのチームの活性化に生かしていただきたいと願っています。
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# by hasiru123 | 2005-04-25 23:05

LSDとは何か(6)

  LSDとビルドアップ走はちがう

「ビルドアップ走」というトレーニング方法があります。休養としてのトレーニングとオーバートレーニングの間に行う「コンディショニング(調整)トレーニング」としてよく使われます。レース前のコンディション作りとしても大きな役割を果たします。

前半ゆっくり入って、後半から終盤にかけて徐々にペースアップさせて、いい感じで終わらせます。ペースアップの中でも、けして苦しんだりあえいだりするようなことなく、あくまでも「いい感じで終わらせる」のがコツ。あらかじめ、ペースを組み立てながら走ることが求められます。一人でも集団でも行うことができます。

あまり追い込まないで、少し息が上がっていい汗をかいたな、というところで終わらせたら成功です。明日はきっといい走りができるでしょう。

ところで、LSDのトレーニングが途中からビルドアップ走になってしまうことがあります。LSDはあくまで「ゆっくり長く」走ることで身体のすみずみまで血液を送り出し、超持久力を養うことが目的です。ビルドアップ走によって調子を引き上げることと「ゆっくり長く」走ることで微妙な刺激を身体に与えていくこととは、練習のねらいが大きく異なります。

LSDを集団で行うときが大変難しいのです。LSDに馴れていない人は、要注意。自分より走力のない人が後方から迫ってきたり、追い越していったりすると、「自分のからだと常に対話すること」ができなくなってしまうことがよくあります。あの人には負けたくないという気持ちが先行して、抜き返してしまったりする場合です。また、自分より走力のある人が前を走っていると、つい速いペースについていってしまい、競ってしまうことも。

LSDは、誰がどんなペースで走ろうと「ゆっくり長く」が基本です。けっして人のペースに惑わされないことです。したがって、LSDは集団のトレーニングにはなじまないと考えます。一人で行うのがベストでしょう。自分が「ゆっくり長く」走ることができるいいペースを見つけたら、それを持続させる。LSDは、人との対話よりも自分との対話を深めるのにふさわしいトレーニング方法といそうです。
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# by hasiru123 | 2005-04-15 21:13 | 練習

吉岡利貢さん(筑波大学体育研究科)を始めとする4名の研究者によるレポートをご紹介します。以下は、その概要です。

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5000mのペース配分と記録の関係を明らかにするため、中長距離種目を専門とする男子陸上競技選手200名以上を対象に、自己最高記録とそのレースでの目標記録、1000m毎のラップタイム、現在の目標記録とそのための理想ペースなどに関する調査を行った。また歴代の世界記録、日本記録についても調査した。

調査から得られた①各1000mラップタイムの5000mに占める割合(%)、②4000mまでの最低ラップと最高ラップの差、③各ラップタイムと前の前のラップタイムとの差など、ペース配分に関する各指標と5000m走の記録との関係について検討した。その結果、記録の高い選手ほど前半をイーブンペースで走り、後半ペースアップできていること、3000~4000mにかけてのペースダウンよりも1000~2000mにかけてのペースダウンが5000mの記録に大きく影響していることなどが分かった。

         (2002年3月30日に行われたランニング学会大会での一般研究発表から)

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# by hasiru123 | 2005-04-12 21:45 | 練習

マラソン金言集(1)

  あともう少しで、月まで走ってたどり着くことになるんです(貞永信義)

貞永信義さんは、鐘紡防府工場に入社して、本格的なランナーの道を歩み始めた。ローマオリンピックを始めとする74回のフルマラソンに出場し、優勝は6回を数える。第一線を退いた後は、鐘紡陸上部監督として、伊藤国光さんや早田俊行さんなど日本を代表する選手たちを育てた。「カネボウ」のマラソンの伝統は今でも健在で、2005年8月にヘルシンキで行われる世界陸上の男子マラソンでは、カネボウから高岡寿成選手と入船敏選手の出場が決まっている。

貞永さんと長距離走との“なれそめ”は、一風変わっている。1949年の成人式記念駅伝に出場したときのこと(当時19歳)。青年団チームで1区を走り、タスキを渡す直前に抜かれ2位に。「これが悔しくて悔しくて。勝っていたら、本式に陸上はやっていなかった」。このときの敗北が、その後の長距離走にのめり込む契機になったという(西日本新聞の連載「世界に駆けた群像」から)。

人間が「月まで走る」ことができるのか。その答えは「YES」である。

地球から月まで約3万8000キロある。仮に、20歳代の第一線で走れるときに年間平均1万4400キロ(月間平均1200キロ)を走破したとすると、14万4000キロ走ったことになる。第一線を退いた30代から50代までの30年間を年間平均4800キロ(月間400キロ)走行したとすると、14万4000キロ。続く60代から70代の20年間をその半分のペースで走ると、4万8000キロ。また、10代の学生時代の5年間も年間平均4800キロペースで走ったとして2万4000キロ。合計すると、何と3万6000キロにも及ぶ。

とすれば、人が一生涯で3万8000キロを走破することは、できないことではないと言えそうだ。ちなみに、日本陸連の新しい理事に就任された瀬古利彦さんは、現役時代に地球を4周(約16万キロ)したとか。長い距離をじっくり走るのが好きだった」という貞永さんにとって、「あともう少しで、月まで・・・」の言葉はうそではない。2003年に74歳の生涯を閉じた。




http://www12.plala.or.jp/m-light/Distance.htm
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# by hasiru123 | 2005-04-12 21:30 | その他

日本陸連登録について

4月というのはいろいろな活動のスタートになっていて、日本陸連登録(以下、陸連登録と表記)もこの時期に集中します。競技者であるかないかを問わず、ランナーにとって陸連登録は大変重要かつメリットのあるアイデンティティー(自己証明)です。ぜひ、みなさんも陸連登録をしてみませんか。

  陸連登録とはどんなものか
●陸連への登録は、競技力に関わらず、誰でもすることができます。登録することによって、公認レースでの記録は、「公認記録」として公に認められます。
●登録は、年度単位で行われ、毎年4月1日より3月31日まで有効です。申請手続きは、個人でも団体でも行うことができます。
●登録経費は、各都道府県へ納入される登録費と諸経費(通信費・交通費・振込手数料等)から算出されたものです。
●登録は、在住・在勤、あるいは活動地域内の都道府県においてすることが原則です。

  陸連登録のメリットは
●陸連公認コースを使用した主要な大会では、陸連登録をしておくと前からスタートすることがでる配慮がなされている場合があります。また、ウォームアップ時に、招待ランナーと同様の扱いを受けるなどの便宜が図られているケースもあります(長野マラソンなど)。
●大会の参加チーム名申告等で勤務先を特定したくない場合や、特定の団体に所属していない場合に「○○陸協」という名称が使えます。
●自己申告の持ちタイムを審査されてスタート位置が決定する大会では、陸連登録者はスタート直後の混乱を少しはかわすことができます(福岡国際マラソンなど陸連主催大会や北海道マラソンなど地方陸協主催大会)。ただし、陸連登録者と一般登録者で出場部門が分かれている場合には、前者の部門に出場しないとそのメリットを享受することはできません。
 ※小ブログの執筆者は、2004年東京荒川市民マラソンに出場した際に、陸連登録をして
   いましたが一般の年代別部門に出場していたために、号砲が鳴ってからスタート地点
   を踏むまでに1分30秒かかり、マイペース態勢に入るまでに約15分かかりました。
●陸連登録者限定レースに出場できます。
●国際レース(例えば東京国際女子マラソンなど)では、団体で登録していないとチーム名の入ったユニフォームの着用が許可されないということもあります。もし、許可されないチームのユニフォームを着用すると、ナンバーカードでチーム名を隠すよう、指示されるというケースもでてきます。

  その他
●他県の陸協や学連、他陸協間での2重登録はできません。
●陸連登録しなければ公認審判員にはなれません。

  登録方法
一般選手の場合(社会人や中体連、高体連、学連に所属しない学校の選手、実業団に所属しない選手など)は居住地の陸協に登録申込を行います。
 埼玉県の場合:〒362-0034埼玉県上尾市愛宕町3-28-30    
上尾運動公園陸上競技場内 埼玉陸上競技協会
電話048-771-4248  FAX048-772-
●一般の方の(社会人)で、個人で陸連登録を行う場合
川越市にお住まいの方は川越市陸協が陸連登録の窓口になっています。
坂戸市にお住まいの方は坂戸市陸協が窓口。
また、直接都道府県陸協へ申し込むこともできます。
  ※原則は居住地の陸協で陸連登録を行うことになっていますが、勤め先の所在地でも登
   録が出来ます。
  ※登録料は各市の陸協で異なります。
●団体登録を行う場合
どこかの陸上クラブなどに所属されている場合(ただし10名以上)には、そのクラブの所在地(事務局)で登録します。クラブなどの登録方法は、地域陸協で扱いが異なりますので、クラブの事務局の所在地の陸協へおたずねください。
例えば、東京都にクラブの事務局がある場合、東京都陸協の事務所へ登録方法や登録料などをおたずねください。クラブ登録の場合も、登録料は地域陸協で異なります。陸連登録するのに都合のよいのは、陸協の所在地で開かれる記録会などの会場へ行き、陸協の役員さんにたずねることです。
 ※小ブログの執筆者が所属しているランニングクラブの若葉グリーンメイトは、残念ながら
  団体登録を行っていません。団体として陸連主催大会に出場する機会が少ないというの
  がその理由です。しかし、個人登録をする会員のために一括して登録する体制をとって
  います。

  登録料はどのくらいかかるのか
各都道府県陸協によって異なりますが、2,000円~5,000円かかります。埼玉県は3,000円です。

陸連登録は競技者だけに与えられた特権ではありません。ランニングを楽しむ一般市民ランナーにとっても活用する価値は大いにあります。
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# by hasiru123 | 2005-04-07 23:00 | その他

LSDとは何か(5)

  楽しくなければLSDではない

フルマラソン。
42.195キロも走るなんて!!

でも、記録との闘いあり、ライバルとの競り合いあり、沿道の応援もある。
それが叶わなくても、完走するという目標がある・・・・・

それに比べたら、LSDは、
たいくつだぁ~・・・・・?

小ブログをお読みになって、本当はそう思っていませんか。
もしそう思った方がいらしたら、少しLSDをやったことがあるランナーですね。

2時間も、あるいは3時間も、ひたすら長くゆっくり走るなんて!!
その単調さに耐えきれず、思わずスピードを上げてしまった・・・・・。
速く走りたいんだよぉ~。

きっと、そんな経験をしたことがあると思います。

「LSDとはLong and Slow Distanceの略で、長時間、ゆっくり、長い距離を踏むことによって、長時間にわたって弱い刺激を与え続けるトレーニング方法のことです。それは、長時間走ることによって抹消毛細血管を開発し、心肺機能をも高め、最大酸素摂取能力を高める・・・・・」

そんな難しいことを言っていたら、ランナーの裾野は広がらないなー。
楽しくなくっちゃ。

そうなんです!!!!
これから、LSDの楽しみについてもじっくり書いていきますので、よろしく。
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# by hasiru123 | 2005-04-02 16:02 | 練習


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 私の所属しているランニングクラブのIさんからメールでこんな質問をいただきました。「3月の10Kロードレースでは47分56秒で走れました。4月にはボストンマラソンに出場する予定ですが、この調子でいくとどのくらいの記録が望めますか」。Iさんは走歴15年以上の男性ランナーです。
          
 一般論としての予測をしてもあまり参考にならないと思い、もう少し情報を集めるためにこんな質問をしてみました。「ここ数ヶ月間の練習内容と、今回の記録の評価(ここ数年の10キロレースの実績比較)を教えていただけますか。それから、体調についても教えてください。それらの情報から、自分なりの予測を試みてみたいと思います」と。Iさんからは早速次のような返信が寄せられました。

1回の練習時間  約2時間
練習場所      高麗川から鳩山電大横の石坂ゴルフ横の坂道~物見山~地球観測所
            ~鳩山ゴルフ脇~農村公園~高麗川へ帰る、という約20キロが定番練
            習コース(登り坂は8カ所位ある)
走行距離(K)   10月 162 11月 136 12月 137 1月 145 2月 171 
参加レース     04年小川和紙 1:47:50 前半より後半が2分ほどよくうまく走れた
            05年青梅30K ほぼイーブンで走れた (15Kで1:20:00)
            05年鶴ヶ島10K 47:56 前日練習 10kのビルドアップのとき、少し重
            かった。体重が54.5キロでベストと比べて1キロほど重い感じ

 1回約2時間の練習とありますので、月間走行距離から推測すると週2回位の頻度で練習されているようです。また、コンスタントに月間150キロ程度をこなしていて、故障はなさそうでした。そのような情報を基に私は以下の方法で予測を試みました。

<予測方法(1) - 10Kと30Kの結果を使用>

ステップ1
 直近の10K、20K、30Kレースの記録を計算しやすいように秒表示にします(ハーフマラソンは20Kに換算)

ステップ2
 10Kの記録に対して20Kの記録は何倍かかっているかという「対10Kタイム比」を計算します。この「対10Kタイム比」を基に40K地点での「対10Kタイム比」を予測します。これは、10Kレースと30Kレースとでペースの落ち方を比較し、40Kレースでも同様な傾向を示すというのが前提です。
    
ステップ3
 40Kでの「対10Kタイム比」を使ってタイムを40Kでのタイムを計算します。さらに、同じペースいったときの42.195Kでのタイムを予測します。
   2,876×4.49×42.195/40=13,622(3時間47分2秒)

ステップ4
 長い距離練習を踏んできた人でも、どうしても30K以降はグリーコーゲンの枯渇現象が生じてペースが落ちてきます。脚が動かなくなったり、力が出なくなったりといういわゆる「ガス欠」現象です。計算通りにはいかない落ち込みをどう見るかがタイム予測の最大のポイントです。ここは「経験」と「読み」というきわめてファジーな部分に頼らざるをえません。Iさんは継続的に距離をこなしていて、フルマラソンの経験がありますので、そこでのプラスアルファーを5分とみました。

       距離(キロ)   実績     実績(秒表示)  対10キロタイム比  予測タイム
鶴ヶ島GR   10     47分56秒     2,876  
小川和紙   20    1時間47分50秒  6,133      2.13
青梅      30    2時間41分31秒  9,691      3.37
40K予測                                 4.49      12,913秒
42.195K                                         13,622秒  

 計算に基づく最終的な予測は上表のように13,622秒(3時間47分2秒)に5分を加えた「3時間52分」となります。ただし、タイム予測で一番大切な「気象(気温や風)」と「コース(特に起伏の有無)」、「体調」という3大要素を考慮していません。レースの直前に、これらの情報を加味してより確実な予測を行ってほしいと思います。
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# by hasiru123 | 2005-03-26 23:02 | 練習

 <予測方法(2) ― 10Kとハーフの結果を使用>

 ステップ2までは同じです。小川和紙ハーフのタイム(1時間47分50秒=6,470秒)に「対10Kタイム比」(2.13)を掛けて、5分のプラスアルファーを加えました。こちらだと<予測方法(1)>より3分ほど悪くなります。「対10Kタイム比」(2.13)が少し大きすぎるのかもしれません。                                                                                    
    6,470×2.13+5分=3時間55分                                                             

 残念ならが、10Kと20K、30Kを同時に使用して予測する方法が見つかりません。統計的な手法を用いて3点を結ぶ傾向線から予測値を試算することは可能だと思いますが、本末転倒になるのでやめます。この記事をご覧になった方が、それぞれの経験をインプットしてシミュレーションされるとよいでしょう。そうすることによって、自分に適したより精度の高い予測が行えると思います。5000Mから10000Mを予測したり、10Kからハーフマラソンを予測したりする際にも応用が可能でしょう。間違っても、マラソンのテレビ中継で見られるような途中経過を距離数で単純計算した予測は行わないでください(注)。

 初めてのボストンマラソンで、どのような結果が出るか楽しみにしています。

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 (注)余談になりますが、東京国際マラソンのように前半が下りで後半が上り、しかもその高低差がきついコースにもかかわらず、20キロの通過タイムが世界記録のペースを超えていたりすると「このままのペースでいけばゴールタイムは○時間○分の世界記録が期待されます」などと無知なアナウンサーの予測が横行しています。このようなことは1度ならず何度も聞かされましたから、特定のアナウンサーの問題ではなさそうです。専門の競技者ではないIさんでも、単純計算ではない精度の高い予測を求めているのです。報道にあたる人はもっと勉強してほしいと思います。視聴率を上げるために、意図的に単純予想タイムを強調している、とは思いたくありません。  
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# by hasiru123 | 2005-03-26 23:01 | 練習


高橋尚子 失われた夏
黒井 克行 / 新潮社
ISBN : 4104489034


 「こんなはずでは・・・」と誰もが疑ったあの03年東京国際女子マラソンでの失速。そこからこのルポルタージュは始まる。アテネ五輪の女子マラソン代表選手を決める国内最初の選考レース。思いを果たせなかった高橋尚子選手の苦悶を追っていく。著者の黒井克行氏は、4年前にシドニー五輪で高橋選手とリディア・シモン選手との熾烈なデッドヒートを活写した『駆け引き』という一書を物している。

 選考レースは、「カミソリのように研ぎ澄まされた」高橋選手の体が計算を狂わせた。本書では「体が動いたということもあって、はやる気持ちを抑えられなかった・・・・・」「最初のハイペースで一気にエネルギーを使ってしまったために血糖値を下げてしまい、後半に大きな影響を及ぼした」「『久々』が暴走に火をつけスタミナを消耗させ、よかれと絞り込んだ『ウエイト』がガス欠におい込んだ」と、調整ミスと前半のハイペースを失敗の要因に挙げている。ベスト体重から4キロも落ちていたそうだ。レースの2ヶ月前にボルダーで行ったインタビューでは「ベストの45キロを切ると故障につながる。過去3回、45キロを下回って3回とも故障している」とのコメントもあった。

 「04年3月15日」のことは今でもはっきり記憶している。シドニーに続く五輪2連勝が期待されていた高橋選手のまさかの失速で、代表選考会はもめにもめた。03年世界選手権で銀メダルの野口みずき選手がすでに内定していて、残る2つの代表枠は事実上、大阪国際で優勝した坂本直子選手と名古屋国際でねばりの逆転劇を演じた土佐礼子選手、そしてフルマラソン8戦して6回の優勝実績のある高橋選手の3名で争われた。結果は高橋選手の落選。「ここまで大規模な落選の記者会見は前代未聞である」と書いているように、その日の日本中が日本陸連の本部がある岸記念体育館と高橋選手の待機する赤坂プリンスホテルに注目が集まった――。

 アテネ五輪という夏を失った高橋選手は何と葛藤し、何を思い、何と闘ったのか。雌伏から再始動へ。その間に野口選手はアテネ五輪で日本人としての連続金メダルを勝ち取り、9月のベルリンマラソンでは渋井陽子選手が高橋選手の持つ日本記録を塗り替えた。本書は、挫折と栄光のくり返しの中で、高橋選手はこれからも「地の果てまで生ある限り走り続けている」ことへの期待と応援歌になっている。

 代表選考会からちょうど1年後の05年3月15日、高橋尚子選手は体調が万全の状態ではないことを理由に今春のマラソン出場を見合わせると発表した。「失った夏」の闘いはまだ続く。
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# by hasiru123 | 2005-03-21 19:32 |

 いよいよ、3月20日(日)は待ちに待った東京・荒川市民マラソンの号砲が鳴ります。19日(土)午前9時現在の熊谷地方気象台発表の予報では、スタート時(9時)の気象コンディションは、「晴れ・8度・弱い東風・湿度30%、日最高気温は14度」(昨年は、晴れ・3.9度・北風2m)と報じられています。高気圧にすっぽり覆われそうなので風の心配はなさそうです。マラソン向きの気象コンディションといえるでしょう。参考までに、昨年に走った経験からひとこと申し上げます。

(1)スタート時には東よりの風であっても、途中で北よりの風に変わると、折り返してから向かい風を受けることになります。コース周辺にはあまり風を遮蔽するものがありませんので、往路は十分に余裕をもってペースを刻んでください。そうすれば、復路は栄光のビクトリーロードとなることでしょう。

(2)コースは2003年から大きく変わりました。不整地の多い折り返しコース(2回あり)から、舗装路のみの折り返し(1回)コースへ。これまでより走りやすくなり、起伏が少ないので好記録が生まれやすいのが特徴です。ちなみに、日本陸連公認コースです。

(3)参加者が13,000人ということもあって、会場最寄り駅のJR埼京線浮間舟渡駅は、早朝大変な混雑が予想されます。覚悟してください。また、受付は前日行っておくと安心です。

(4)晴れると、かなり強い日差しを浴び続けることになります。日差しの強さでは、9月20日ころと同じです。きっと、ランパン&ランシャツで走る方が多いでしょう。この季節は皮膚が強い日射に馴れていませんので、以外と紫外線にやられやすいのです。ご注意を。

 これまでの練習がよい結果に結びつくことを期待しております。
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# by hasiru123 | 2005-03-19 12:20 | その他